尿漏れが気になる方に欠かせない介護用パンツは、高齢者の介護用品としても活躍します。男性用・女性用の区分けがない使い捨ての大人用紙オムツや布パンツ、リハビリパンツなどがあり、ドラッグストアや衣料品店などで販売されています。

介護用パンツといっても、薄型で横漏れしにくいオムツ・おしゃれなデザインのパンツタイプ・マジックテープ止めなど特徴はさまざまです。また、ライフリーやアテントなど人気メーカーの製品も多く、どれを選べばいいか悩みますよね。

そこで今回は介護用パンツの選び方やおすすめ商品をランキング形式でご紹介します。ランキングはサイズ・内容量・使用感・漏れにくさ・機能性を基準に作成しました。安い費用で抑えたい方必見の紙パンツを安く買う方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

介護用パンツは目的に応じて選ぶのがおすすめです。特に自分でトイレに行けるかどうか、失禁量はどのくらいかをポイントにしてみてください。

【目次】

• 素材で選ぶ
• 男性用・女性用で選ぶ
• ADL・身体機能に合わせて選ぶ
• 尿の量に合った「失禁量」をチェック
• 横漏れを防止するなら「太ももまでカバー」するタイプを確認
• サイズで選ぶ
• 過ごしやすさで選ぶ
• 布タイプなら「おしゃれなデザイン」をチェック
• コスパを重視するなら「まとめ買い」をチェック
• メーカー・ブランドで選ぶ
• 布タイプなら「しまむら・ユニクロ」などの販売店も確認

介護用パンツは履き心地のいい布パンツと使い捨て可能な紙タイプのものがあります。履き心地や便利さで選んでみてください。

履き心地にこだわるなら布生地がおすすめです。普段の下着とほとんど変わらないため違和感なく着用できます。またお肌に敏感な方でもリラックスして履けるので、外出時や運動で汗をかく場合にもぴったりです。

一方で失禁量が多い方には向きません。布生地でも多少の尿漏れには対応できますが、失禁時の尿量が多いと吸収できず漏れてしまいます。失禁量が多い方は、吸収効果が高く使い捨て可能な紙タイプを選びましょう。

失禁量が多い方には紙タイプがおすすめです。汚れたらすぐに捨てられる使い捨てタイプなので、洗濯の手間を省けます。尿取りパッドと組み合わせて使えばさらに吸収効果が高まり、衣類の汚れ防止にも効果的です。

紙タイプの介護用パンツは通気性が良く夏場でも蒸れにくいもの多く、ストレッチ素材で伸縮性があるので履きやすく、小さめサイズでも大体フィットします。運動時にも動きやすく違和感を感じさせません。

紙タイプの介護用パンツにはマジックテープ式・リハビリパンツタイプがあります。紙タイプは見た目にも抵抗を感じ着用を拒否する方もいるので、ご本人と良く相談して選ぶようにしましょう。

布タイプを選ぶ場合は、男性・女性表記をしっかり確認してください。一方、紙タイプの介護用パンツはほとんどがユニセックスなので、男性用・女性用の区別がなく兼用で使えるものが多いです。

ただし、サイズ展開が豊富でメーカーによってフィット感が異なるので、男女ともに腰回りのサイズは把握しておくのが重要です。サイズが合っていないと動きづらかったり、尿漏れやお肌がかぶれたりする原因になります。

紙タイプの介護用パンツにはリハビリタイプ・テープ止めタイプの2種類があります。介護用パンツを着用する方のADL（日常生活動作）の状態に合わせて選びましょう。

紙タイプのリハビリパンツタイプは自立歩行ができる方に向いており、自分でトイレに行けるなら介助が不要なので通常の布製のパンツと変わりなく使用できます。約2回分程度の失禁も防ぐ吸収量の多さもメリットです。

さらにリハビリパンツタイプは伸縮性があって履きやすい利点もあり、座っているときに足が高く上がらない方は布製パンツよりもスムーズに履けます。サイズはSSからLLまでありますが、少し小さめを選ぶとジャストフィットして漏れにくいのでおすすめです。

どのサイズを選んだらいいか迷う場合はお試し用を購入してみてください。以下の記事ではリハビリシューズのおすすめランキングをご紹介しています。ぜひ併せてご覧ください。

自立してトイレに行けない方や寝たきりの方はマジックテープ止めタイプがおすすめです。失禁で汚れてしまってもズボンを完全に脱がす必要がなく、ベッド上で取り替えられます。一方リハビリタイプのものはズボンを完全に脱がさなくてはなりません。

テープ止めタイプは尿取りパッドを組み合わせて使えばかなりの尿を吸収できます。日中はリハビリパンツを履いている方でもトイレが心配な夜間だけテープ止めを使うのもおすすめです。

テープ止めタイプもサイズはSSからLLまで売られていますので、ウエストに合わせて選びびましょう。尿取りパッドを組み合わせて使うなら、少し大きめのサイズが向いています。

紙タイプの介護用パンツは商品により吸収できる量が異なります。まとまった量の失禁がある場合はパッケージに書いてある尿量の目安を確認しましょう。わからなければ長時間タイプを選んでください。ただし、たくさん吸収できるタイプは値段が高い傾向にあります。

吸収量が多いタイプ選ぶと、夜間のおむつ交換が不要になる場合もあります。吸収回数は主に1回あたり150mLの排尿を想定しています。使用後のおむつと未使用のおむつの重さを確認し、排尿した量を量っておくのもおすすめです。

横向きで寝ていたり、介護用パンツがずれてしまったりすると横漏れを起こす場合があります。横漏れを防止するなら太ももまでカバーして尿をせき止めてくれるタイプがおすすめです。ただし失禁に気づいたら早めに取り替えるようにしましょう。

体格やパッドとの組み合わせによってサイズを選んでみましょう。紙パンツは伸縮性があるので小さめのサイズでもジャストフィットします。

標準体型の高齢者ならMサイズでジャストフィットします。紙パンツは男性女性兼用ですが、伸縮性があるので迷ったら小さめのサイズを選ぶのがおすすめです。ただしパッドを組み合わせる場合には少し大きめサイズが向いています。

腰回りや体格が大きい方はLサイズがおすすめです。リハビリパンツタイプは伸縮性があるのでフィットしやすく、ずれ落ちや隙間漏れを防ぎます。普段Mサイズの方でもパッドを組み合わせて使うならLサイズがおすすめです。

介護用パンツには、通気性に優れるものや薄型のものなどさまざまです。自分にあった介護用パンツを選びましょう。

【目次】

• 快適に履き続けるなら「通気性」のいいものがおすすめ
• 外出時に着用するなら「薄型」がおすすめ
• 就寝時は安心の「夜用」がおすすめ

排尿による湿気で、肌荒れやかぶれを引き起こす場合があります。少しでも快適に過ごせるように、通気性に優れる介護用パンツを選びましょう。通気性素材を使用した介護用パンツは、空気を外に逃がして蒸れるリスクを軽減できます。

外出時に使用したい方は、薄型の介護用パンツがおすすめです。衣服から透けにくい工夫が施されているものもあるので、バレたくない方に最適です。しかし、吸収量が少なめな場合が多いので、尿漏れパッドを併用するのもおすすめです。

尿漏れを気にせず就寝するなら夜用の介護用パンツがおすすめです。横になった状態で排尿してしまうと、背中や横に流れ出てしまいます。夜用の介護用パンツなら、背中漏れを防止する構造になっているので、安心して就寝可能です。

紙タイプの介護用パンツに恥ずかしさを感じる場合は、布パンツをチェックしてみてください。気分が上がるおしゃれでかわいいデザインや、普通のパンツと変わらない見た目のものもあります。

シンプルでかっこいい男性用や上品でエレガントな女性用などさまざまなので、自分好みのデザインを選びましょう。

介護用パンツは消耗品なので少しでも安く買う方法を知りたい方は少なくありません。おすすめはまとめ買いで、枚数が増えるほどお得になる商品が多いのでぜひチェックしてください。量が増えるとかさばるのでネット通販の利用がおすすめです。

もちろん少ない枚数のお試し用も市販されているので、初めての場合や使う頻度が少ない方はそちらを選びましょう。まとまった枚数をお得に手に入れたいならまとめ買いが向いています。

気に入ったメーカー・ブランドで選ぶのもおすすめです。ここでは特に注目のブランドをご紹介していきます。

【目次】

• 幅広いラインナップが魅力の布パンツなら「グンゼ」がおすすめ
• 機能性に優れた布パンツなら「辻一」がおすすめ
• 横漏れしにくいオムツ・リハビリパンツならユニチャームの「ライフリー」
• ドラッグストアのコスパ抜群な大人用オムツならリブドゥコーポレーションの「リフレ」
• 普通の下着と同じような使いやすさなら花王の「リリーフ」がおすすめ
• 初めて大人用紙おむつをつける方はエリエールの「アテント」がおすすめ

好みの布パンツを探すならラインナップ豊富なグンゼがおすすめです。グンゼは、着心地を重視しており、心地いいと感じる製品開発を心がけています。女性の肌をいたわるものや尿取りパッドを付けられるものなど機能性が優れたものなど種類が豊富です。

機能性に優れた布パンツなら、世界展開もしている辻一がおすすめです。辻一は、幅広いジャンルの繊維製品を販売しています。特に機能性が優れており、吸水性がいいものや一般的なショーツと同じようなおしゃれなデザインなど多種多様です。

ユニチャームのライフリーシリーズはドラッグストアなどで広く市販され介護パンツの定番ともいえる商品です。人気の薄型リハビリパンツをはじめ、横漏れしにくいオムツ、大人用オムツや尿とりパッドなど多くの商品が揃います。薄型なのに漏れないものをお探しの方におすすめです。

病院や施設用でよく使われているのがリブドゥコーポレーションのリフレシリーズです。ドラッグストアで売っており、1枚あたりの値段が安いので大人用オムツをたくさん消費する方に向いています。自宅用の商品もあり、デザインやサイズが豊富なのでぜコスパ重視の方はぜひチェックしてください。

普段の下着と同じような履き心地のものなら花王のリリーフがおすすめです。リリーフはさまざまシリーズがありますが、中でもローライズは浅ばきタイプなので履き心地が優れています。

ほかにも、長時間使えるタイプや通気性のいいタイプなどさまざまあるので、使いやすい介護用パンツが欲しい方は、ぜひチェックしてみましょう。

初めて大人用紙おむつを付ける方は、エリエールのアテントがおすすめです。アテントは種類が豊富で、超薄型のシンプルタイプや薄型のボクサータイプ・主にトイレで排尿できる方向けの下着タイプなどあります。

2～6回と回数もさまざまあり、シーンによって選べるのもおすすめのポイントです。

布タイプの介護用パンツを見て選びたいなら、しまむらなどの衣料品販売店をチェックするのがおすすめです。ユニクロではエアリズムの吸水ショーツが話題になっています。ぜひ手に取って肌ざわりなどもチェックして選んでみてください。

各通販サイトの売れ筋ランキングもぜひ参考にしてみてください。

※上記ランキングは、各通販サイトにより集計期間・方法が異なる場合がございます。

尿取りパッドを使うと尿の吸収効果を高め、衣類やシーツの汚れ防止に役立ちます。尿取りパッドはどういったタイミングで使用すればいいのか確認しておきましょう。

自立歩行でき自分でトイレに行ける方であればリハビリタイプの大人用紙オムツ・紙パンツがおすすめです。リハビリパンツにも吸収効果があるので2回分程度は失禁を防いでくれます。ただ失禁してしまうと違和感があり、臭いも気になるのが難点です。

しかし失禁するたびにいちいち取り替えるのは手間がかかるので、尿取りパッドを活用しましょう。尿取りパッドは通常のリハビリパンツ1枚分よりも安く済むので節約にもつながり、汚れたら外して新しい尿取りパッドに取り替えるだけなので交換もスムーズです。

布タイプの介護用パンツにも尿取りパッドを付けられますが、うまく付けないと横漏れしてしまう場合があります。リハビリパンツなら尿取りパッドを包むギャザーがあるのでずれにくく、漏れにくいのがメリットです。

自立歩行が難しく自分でトイレに行けない方は一般的にテープ止めタイプの紙オムツを使います。しかし失禁に気づかなかったり、就寝前だったり、オムツ交換をしている時間が限られてしまったりすると多量の尿量を吸収してくれるものでなければなりません。

そのためオムツには尿取りパッドを併用するのがおすすめです。汚れたらパッドだけを交換すればいいのでオムツ交換の手間を省けます。以下の記事では大人用おむつの人気おすすめランキングをご紹介していますので、ぜひ併せて参考にしてみてください。

介護用オムツはどうしても費用がかさみますが、安く買う方法もあります。また正しいオムツの使い方次第では大幅な節約もできるので以下を参考にしてください。

医師から証明書が発行されれば介護用パンツにも医療費控除がおります。医療費控除には年齢制限はないので、医師が必要と認めれば何歳でも使用可能です。ただし医療費控除対象品と記載されているものに限られるので安い価格重視の方は確認してください。

介護用パンツは失禁するたびに取り替えなくてはいけません。きちんとサイズが合ったものを使い、尿取りパッドを正しくあてれば尿漏れを防ぐので不要なオムツ交換やオムツの消費を減らせます。

失禁が多い方は紙タイプのリハビリパンツやテープ止めを使用するのが一般的ですが、その際尿取りパッドを併用するのがおすすめです。パンツまで汚れず、パッドだけの交換で済みます。パッドの方が安いのでうまく使ってオムツ代を節約しましょう。

介護用パンツは介護用品だけでなく、生理で出血の多い方にもおすすめです。吸収量がとても多く、使い捨てできるので汚れてしまってもすぐに取り替えられます。多い日の夜間など漏れが気になる方はぜひ検討してみてください。

介護用パンツの選び方やおすすめ商品ランキングをご紹介しました。介護用パンツには素材やサイズ、デザインなどさまざまな商品があります。ぜひ本記事を参考に自分に合ったものを見つけて、毎日を快適に過ごしてください。