家庭用ミシンだと、縫い目がほつれて綺麗に仕上がらないそんな方や初心者におすすめなのが職業用ミシンです。職業用ミシンは、家庭用ミシンより回転速度が速くパワフルなのが特徴です。一気に縫い上げるので糸がほつれにくく、仕上がりが綺麗になります。

ただし、職業用ミシンの種類によっても適した素材が異なります。薄い布を縫う場合とジーンズなど厚手のものを縫う場合では、適したミシンや針の種類が違うためです。またJUKIやジャノメなどのメーカーから工業用クラスのミシンも登場しているんです。

そこで今回は職業用ミシンの選び方とおすすめ商品をご紹介します。ランキングは、裁縫速度・針の種類・重量などを基準に作成しています。中古販売店や在庫処分など安く買う方法も紹介しているので、ぜひ自分に合う職業用ミシンを選んでみてください。

まずは職業用ミシンの選び方のポイントをご紹介します。「買うべき商品の検討がつかない」という方は、参考にしてください。

裁縫スピードとは、1分間に何回針が動くか（上下するか）を表す数値です。商品を選ぶ際には、最大速度と最低速度をチェックしておきましょう。

ジーンズなどの厚物縫いなら、最高速度が速いものを選びましょう。参考スピードは1分当たり1500から1600回です。これだけのスピードがあれば厚い生地でも安定して縫えるので、綺麗な仕上がりになります。

家庭用ミシンの最高速度は、1分間当たりおおよそ800回ですので、その倍ほどのスピードで縫える点です。慣れないうちは速さに驚くかもしれませんが、使い慣れれば作業スピードもアップして一石二鳥になります。

ミシンの最低速度は、縫い目など細かい部分を縫うときにどれくらい丁寧に縫えるかの指標となります。細かな作業が多い作品を作る機械が多い方は、1分辺り50から60回程度の速度で動かせるものを選ぶのがおすすめです。

最低速度と最高速度の幅が広ければ、それだけ幅広い作品づくりに役立ちます。自分が作りたいジャンルやイメージに合わせて、商品を選んでください。

大き目サイズが多いのが職業用ミシンのメリットでありデメリットでもあります。購入時に注目したいサイズ感と、そのメリット・デメリットを詳しく見ていきましょう。

作業のときだけスペースを広げられる補助テーブルですが、ガタつかない場所で使う必要があります。そのため、職業用ミシンを購入する際には、補助テーブルを含めて置き場所に収まる大きさの商品を選ぶのがおすすめです。

また、フットコントローラーを使用する場合は、高さのある台に乗せる必要があります。もしも適したサイズの台やテーブルがないのであれば、専用台を別途購入するなどの工夫も必要です。

職業用ミシンは大型なものが多く、使われている金属も多いので、15Kg近い重量がある商品が一般的です。持ち運びには向いておらず、とくに女性が使用する場合は据え置き状態になる場合が多くなります。

もしも職業用ミシンを移動させて使う機会が想定されるのであれば、軽めの商品を探してみるのも手です。ただし、軽すぎると安定感が損なわれるため、安全性のためにもある程度の重みはあったものを選んでください。

針の種類によって特徴が異なるので、作る作品ごとに取り換えるなどの工夫が必要です。職業用ミシンを選ぶ際には、どの針に対応しているのかチェックしましょう。

工業用ミシンの特徴は、家庭用ミシンより豊富な種類が揃っているのも魅力です。工業用というだけあり耐久性が高く、パワーもあるのがメリットになります。種類により針の大きさや太さ、形が異なるので、縫う材料に適したものを選んでください。

ただし、職業用ミシンによっては工業用針に対応していない場合があります。針の形状上、非対応の製品には取り付けられません。工業用針を使う予定があるのなら、対応の職業用ミシンを選ぶのがおすすめです。

家庭用針は、家庭用ミシンで使われる一般的なミシン針です。取り付けが容易なので、職業用ミシンになれていない方でもスムーズに使用できます。針の形状から、取り付け方を間違えることがないので安心です。

ただし工業用より種類が少ないので、自分の作品に適したものがあるかを確認しておきましょう。工業用に比べると強度も劣るので、厚手の生地を縫う場合は注意が必要です。

職業用ミシンには、縫う機能のほかにオプション機能が付いている商品もあります。手間が減ったり作業時間を短縮したりといったメリットがあります。

ミシンのセッティングで意外と面倒作業になるのが、針への糸通しです。学生の頃、ミシンが苦手だった方は、最初の糸通しで詰まった方も多くいます。そんな場合に役立つのが、自動糸通し機能です。

この機能がついていると、ガイドに沿って糸を渡していくだけで、簡単に針穴に糸を通せます。こちらは家庭用ミシンでもついている機械が多い機能なので、ミシン初心者の方は職業用・家庭用に関わらず、自動糸通し機能付きの商品を探してみましょう。

縫い終わった後に通常はハサミでカットする縫い糸ですが、最近では自動でカットしてくれる自動糸切り機能付きのミシンもあります。カット用のボタンをプッシュするだけで、上糸と下糸を綺麗にカットしてくれる便利機能です。

縫い終わりが綺麗に仕上げられるので、販売用の作品を作っている方におすすめします。必須ではありませんが、あれば便利な機能です。

抑え圧調節機能は、布の厚みに合わせて圧力を調節する機能です。布の種類に合わせてベストな圧力に切り替えると、仕上がりが美しくなります。薄い生地は弱く、厚い生地は強く圧力をかけるのが基本です。

最近発売されている職業用ミシンは、レバーで簡単に圧力調節ができるものが主流になっています。布の厚みに対してどれくらいがベストな圧力なのかを、実際に自分で体験しながら調整していくと仕上がりに変化が生まれるのもポイントです。

手元で細かい作業をするときや、部屋の明かりが暗いときに役立つのがライト機能です。手元部分を明るく照らしてくれるので、見づらい部分までしっかり確認ができます。細かな作業が多い方は、ライト付きのものを選びましょう。

ライトはLEDタイプのものがおすすめです。長時間使用に耐え、熱も持ちにくいので安心して裁縫に集中できます。

代表的なメーカーといえばJUKI・ブラザー・ベビーロックです。各メーカーに特徴があるので、自分好みのものを選ぶのが、購入後に後悔しないコツです。

JUKIはミシンの種類が多く、職業用ミシンだけでなく家庭用ミシンを多数発売されています。シンプルさと使いやすさが特徴で、ミシン初心者の方にもおすすめです。もちろん、職業用ミシンは使い慣れている方も納得の仕上がりが得られます。

自動糸通し・自動糸切り・工業用針対応など商品の種類も豊富なので、自分好みのものが見つけやすいのもメリットです。家庭用ミシンでJUKIを使用していた方は、職業用ミシンにも移行しやすくなります。

以下の記事では、JUKIミシンの人気おすすめランキングをご紹介しています。ぜひご覧ください。

JUKIと並んで人気が高いミシンメーカー、ブラザーからはさまざまな形の職業用ミシンが発売されています。直線縫い専用のシンプル設計から、1台約150万する詩集ミシンまで、幅広いラインナップが特徴です。

製品の中には、学校でよく使われるスクールミシンもあります。7枚送り歯で厚手の布もきちんと縫える実力と、持ち運びもしやすいサイズ感など痒いところに手が届く商品が揃っているのｍ魅力です。

以下の記事では、ブラザーミシンの人気おすすめランキングをご紹介しています。ぜひご覧ください。

ベビーロックは、ロックミシン（ニット作成に適したミシン）で有名なメーカーです。そんなベビーロックから発売されている職業用ミシンは、パワーの強さとスピードが特徴になります。ガンガン縫えるので、綺麗な仕上がりを求める方におすすめです。

種類は多くありませんが、専用スタンドテーブルやアタッチメントなど、さまざまなオプション品も扱っています。

初心者から上級者にも最適なメーカーが日本のジャノメです。高機能さや高品質が売りの商品が多く揃っています。ジグザグ縫いや返し縫いなど、縫い目をキレイに仕上げたいなら、まずはジャノメのミシンをチェックしてから選んでみましょう。

各通販サイトの売れ筋ランキングもぜひ参考にしてみてください。

※上記ランキングは、各通販サイトにより集計期間・方法が異なる場合がございます。

以下の記事では、家庭用ミシンの人気おすすめランキングをご紹介しています。ぜひご覧ください。

工業用ミシンが縫製工場で使用するためで一方で職業用ミシンは家庭での使用も考慮して作られています。工業用ミシンのようにひとつの作業だけしかできないのも特徴のひとつです。 力が強く、厚手の製品のすそ上も手軽に裁縫できます。

工業用ミシンは、職業用ミシンよりもさらなる機能を備え、回転・貫通力・縫い上がりなどに定評があるのが工業用です。機能性に優れている分、作動音も大きくなるため、家庭用としては使用できません。

職業用ミシンは回転速度が速く、ほつれにくく綺麗な仕上げられるのも魅力です。また厚みのある布を縫い合わせるときも途中で止まったり、変な縫い方になる場合もありません。工業用ミシンと職業用ミシンの違いを理解して参考にしてください。

職業用ミシンの上質な縫い上げとパワーを持ちつつ、さまざまな縫い方に対応する家庭用ミシンがあるか気になる方は多いのではないでしょうか。しかし、現在職業用ミシンに近い家庭用ミシンというのはありません。

職業用ミシンは家庭用ミシンとは違い、高い耐久性・パワーを有したミシンのことを言います。厚物も力強く、美しく縫い上げますが、基本的に直線縫い専用機です。家庭用ミシンは、直線・ジグザグ縫い・ボタンホールなど、さまざまな縫い方に対応します。

家庭用ミシンは1台で洋服1着を縫うことができますが、職業用ミシンほどの縫い上がりの質・貫通力はありません。家庭用ミシンと職業用ミシンはどちらも一般家庭向けですが、役割ははっきり異なります。

さまざまな職業用ミシンをご紹介しましたが、安くても10万円近くするのが一般的です。安く買うにはちょっと難しいお値段なので、購入を躊躇している方も多いのではないでしょうか。そんな方には、中古の職業用ミシンもおすすめです。

どこで買うかというと、フリマアプリ・楽天市場などのECサイトや中古販売店が挙げられます。ECサイトで購入する場合は、写真がしっかり掲載されていて説明がきちんとされているものを選びましょう。

中古販売店は、メンテナンスをしっかりしているリサイクルショップやミシン中古専門店がおすすめです。また、マメにチェックする必要がありますが、小売店の在庫処分品も安く購入できることがあります。

ここまで職業用ミシンの選び方やおすすめランキングを紹介してきましたがいかがでしたか。多くの作品を生み出すなら、職業用ミシンはとっても便利です。自分が作りたいものに合わせた特徴を持った職業用ミシンを探してみましょう。