ウェッジとは短い距離を打ちわけやすくするためのクラブです。主に距離を合わせるために使われます。PW（ピッチングウェッジ）・AW（アプローチウェッジ）・SW（サンドウェッジ）の3種類で、初心者は最低でもこの3本は揃えておくべきクラブです。

従来、ウェッジはアイアンセットのなかに含まれて販売されていました。しかし、最近はアイアンの5番〜ＰＷ（ピッチングウェッジ）までの6本セットが主流です。ウェッジはセッティングに含まれておらず、より自分に合ったものを単品で選ぶ必要があります。

今回はウェッジの選び方と、名器や中古など人気おすすめ商品をランキング形式でご紹介します。ランキングは初心者向け・用途に合わせて口コミや形状などを基準に作成しました。ぜひご自身に合ったウェッジ選びの参考にしてください。

ウェッジはほかのアイアンと比較すると種類が豊富ですが、飛距離を出すためではなく、距離のコントロールのしやすさが重要になりますので選び方を見て行きましょう。

シャフトは目標地点にボールを飛ばすゴルフのようなスポーツでは、とても重要な役割があります。 ウェッジのシャフトの素材には、スチールとカーボンがあります。

スイング時にシャフトのしなりを感じたい方は、スチールよりカーボンがおすすめです。カーボンはしなりを感じやすくスイングでの力みが少なくなります。カーボンシャフトは、自分の力よりクラブに助けてもらいたいと考えている方におすすめです。

一般的にはスチールは重いイメージがありますが、カーボンとの違いは重さだけでなく、違いはそれぞれの素材によるメリットです。ゴルフは左右非対称であるクラブを、自分を軸としてスイングする際にねじれが生じます。

スチールシャフトはねじれに強いメリットがあります。力強く振ってもヘッドがブレにくいことを表しています。また、できるだけミスをなくし、自分でクラブをコントロールしたい中級者からはスチールシャフトがおすすめです。

ロフト角はシャフトを地面に置いた際の垂直面とフェースの角度です。ロフト角によってボールの飛距離や上がり方が変わるため、ウェッジ選びにはロフト角がとても重要です。

手持ちのアイアンセットには、主に3番～9番とピッチングウェッジ（PW）までが揃っているなら、AWとSWを、単品で揃えなければなりません。PWはモデルによってロフト角に違いがあり、37～47度の開きがあります。

例えば、PWのロフト角を46度で選んだ場合、これを基準に単品のAWとSWのロフト角を決めます。ロフト角を6度刻みにすると、AWは52度でSWは58度という選び方が普通です。ミズノプロS18ウェッジのように、打ちたい距離でロフト角を選べるものもあります。

アプローチウェッジ（AW）は短い距離を打つものであり、ロフト角が49〜53度とPWよりも大きくなります。PWはAWより軌道が低くボールが転がりやすいです。しかし、AWは高い軌道で転がるボールが打ちやすくなっています。

AWを選ぶ時は、PWを基準にロフト角が開き過ぎないようバランスを考えてセッティングする必要があります。また、PWとSWの狭間を埋める役目のあるAWは、中間のロフト角を選ぶと良いでしょう。

以下ではアプローチウェッジのおすすめランキングをご紹介しているのでチェックしてみてくださいね。

サンドウェッジ（SW）はクラブの中で最も短く、距離感がつかみやすくコントロールしやすいロフトを選ぶ必要があります。一般的にSWのロフト角は54～58度ですが、AWとSWとのロフト差は、5～7度の範囲で設定するのが普通です。

例えば、手持ちのPWが46度でSWが56度であった場合、6度刻みで50度のAWを選ぶとバランスが良くなります。また、砂場ではボールが深く埋まる状況も想定されるため、ソール部分にへこみ加工が施されたものがおすすめです。

ロブウェッジ（LW）はロフト角が60度以上と大きいため高いボールが打ちやすいのが特徴です。PW・SW・AWのロフト差を考えて、バランスの良いものを選びセッティングするのが重要になります。

また、ロブウェッジの中にはさらにロフト角の大きい「エキストラロブウェッジ」もあります。「エキストラロブウェッジ」はロフト角が64度以上のもので、こちらも必要に応じてチェックしてみてください。

バウンス角とは、ソールの出っ張りであるバウンスの傾斜角度です。バウンスにはローバウンスとハイバウンスの2種類があり、ロフト角の次に重要視されます。

バウンスは自分がどんな風に打ちたいのかで選びましょう。グリップをボールよりも左側で構えるハンドファーストの方は、06～08°ぐらいのローバウンスがおすすめです。逆にバウンス角が小さくなれば、ウェッジが地面に刺さりやすくなってしまいます。

バウンス角が12～14°になった状態をハイバウンスと言います。バウンス角が大きいほどショット時に地面に刺さりにくくダフりにくいです。特に、PWはバウンス角が広いハイバウンスモデルがおすすめです。

バウンス角は12～16°を選ぶのがおすすめです。また、SWは砂を打ってボールを出すため、もともと大きなバウンス角を付けて設計されています。特に、バンカーが苦手な方は砂に刺さりづらい12°以上のバウンスがおすすめです。

特に、アプローチウェッジはソールの形状や広さで選ぶのがおすすめです。ソールが幅広く設計されているモデルであれば、バンカーショットをやさしく打てます。

ウェッジには平らなソールと丸みを帯びたソールがあり、最近はソールの真ん中にくぼみがあるソールの商品もあります。ソール全体が丸い場合、接地時の抵抗が少なく跳ね返りの角度が穏やかになります。

平らなソールは砂の抵抗に敏感で大きなエクスプロージョンをもたらしています。また、丸みのあるソールはバンカーで砂の抵抗が少なくよく弾いてくれるため、アウトしやすいため、バンカーが苦手な方にもおすすめです。

SWのソールは、平らな形状のものは接地面積が大きく砂の抵抗が大きいですが、ショットは安定します。高度なテクニックが必要ないため初心者におすすめです。また、凹み加工の幅広いソールの優しいウェッジなので、バンカーに埋まったボールもうまく出せます。

ソールがフラットな形状の場合、バンスを故意に跳ねさせたり、砂を飛ばしたりなどのテクニックが使えます。特にソール部分に凹みなどの加工がされたウェッジは、打点が安定し初心者だけでなく、上級者にもおすすめです。

プロは、球の高低やスピンの調整などウェッジで打ち分けが必要なため、操作性の良い多面的に削られたソールを使います。ソールの中央部分に溝があるタイプは、砂に刺さりにくく跳ねにくいためバンカーからの打ち出しやアプローチがしやすい設計です。

ウェッジを選ぶときには、ヘッドの大きさや重量の確認も忘れてはいけません。ここでは、ヘッドの大きさ・重量・セットのシリーズなどについてご説明します。

初心者がコントロールしやすいウェッジは、ドライバーやアイアンと同様にヘッドが大きいものです。ヘッドが大きいとブレづらく、ソールの幅が広い事で地面に刺さりづらくなり、多少のミスでも許容されるメリットがあります。

ウェッジは、アイアンのシャフトと同じ重さか、それよりも少し重めがおすすめです。重量があるウェッジは体を使ってゆっくり振れるので、安定したスイングにつながります。また、クラブ全体の重さに対するヘッドの重さのバランスも大切です。

手持ちのアイアンセットが自分に合っている方は、アイアンセットと同シリーズのウェッジを試してみるのもアリです。通常PWを基準に4～6度くらいの間隔でウェッジをセッティングする必要があります。

同シリーズであれば、仕様が同じであるためロフト角などを気にする必要がなく簡単に選べます。以下では初心者のアイアンとアイアンのおすすめランキングをご紹介しています。併せてチェックしてみてくださいね。

ウェッジによって仕上げ方がさまざまで、ノーメッキや黒染めなどキャディバッグの中で存在感を放ってくれるデザイン性の高いものがあります。シンプルなメッキのウェッジは普通でつまらないと感じる方は、特殊な仕様が施されたモデルを選んでみると良いでしょう。

また、ウェッジは角度が付いているため、アドレスする際にフェースに太陽が反射し、集中できない場合もあります。眩しい反射が気になる方は、ノーメッキのウェッジを選ぶのがおすすめです。

球筋を打ち分けてピンに寄せたいのであれば、プロ仕様モデルのウェッジを選んでみてください。プロも使用しているので、操作性が高く球の飛距離も伸びやすいです。プロ仕様モデルは初心者にはおすすめできず、中級〜上級者の方が使うのがおすすめします。

ネットなどで良いウェッジを見つけたとしても、実際に使用したら想像と違った経験もあるかもしれません。ウェッジは安価なものではないですし、なるべく購入前と後のギャップは避けたいです。

購入後に後悔しないためにも、なるべくネットで口コミ評価を確認してから選んでみてください。実際に使用した感想がのっているので、参考にすれば大きく外れたウェッジに出会うのを避けられます。

新品にはこだわらず、なるべくコスパ重視でウェッジを購入したい方は、中古品を選んでみてください。ほぼ新品に近くてもお手頃価格で購入できます。中古品で安く手に入れられますし、フリーマーケットアプリなどを活用してみるのもおすすめです。

どのウェッジを選べば良いかわからないときは、名器やご自身が一番信頼できるメーカーのものを選んでみてください。

キャロウェイはアメリカに本社を置くゴルフメーカーで、クラブ全体の約40%を日本用に販売しているメーカーです。フィル・ミケルソンや石川遼選手などのプロゴルファーと契約しており、一般的な方向けのゴルフクラブはもちろん、プロ向けの名器も販売しています。

中には日本人の骨格や体型を研究して作られたモデルも販売されているので、日本国内でのファンが多くいます。例えば、石川遼選手は同メーカーの「X-TOUR」や「MACK　DADDY」を使用していました。

ブリヂストンはもともと自動車のタイヤメーカーとして知られていますが、その技術を応用しゴルフ関連商品までも手がけるようになりました。初心者から上級者まで幅広く展開しているメーカーで、タイガーウッズや宮里優作選手など多くのプロも使用しています。

テーラーメイドはアディダスのゴルフ専門メーカーとして設立され、初心者から上級者まで幅広いターゲット層へ向けた商品が販売されています。スタイリッシュなデザインで、バリエーションが豊富で自分好みにクラブを変えられるのも魅力の一つです。

以下の記事では、テーラーメイドのゴルフクラブセットの人気おすすめランキングをご紹介しています。ぜひご覧ください。

フォーティーンのウェッジは一見デザインがシンプルですが、独自の溝構造によって雨の日のラフなどでも安定してスピン性能を発揮するのが特徴です。軟鉄鍛造の上級者向けモデルから、中空構造のアイアン・大きなキャビティバックのアイアンなどがあります。

もともとはアメリカのメーカーでしたが、現在は日本のブランド・ダンロップスポーツが取り扱うブランドになっています。幅広いラインナップがあり、ウェッジといえばクリーブランドと言われるほど愛用している方が多いです。

松山英樹プロが監修した通称「松山ウェッジ」などが有名です。ほかのモデルも完成度が高く多くのプロから信頼を得ています。

タイヤメーカーとして知らているダンロップですが、タイヤで生かした技術をゴルフクラブにも採用しています。比較的歴史の浅いダンロップですが、ヒット商品をどんどん生み出している将来性のあるゴルフクラブメーカーです。

世界的に有名なタイトリストはプロゴルファーでも愛用している方が多いブランドです。パワー系のゴルフクラブが多くありましたが、近年は小柄な日本人向けや初心者でも使いやすいモデルも出ています。

ボーケイ・デザインウェッジやボーケイウェッジなどのモデルが有名で、契約外の選手にも広く愛用されています。

日本のスポーツブランドとして有名なミズノは、ゴルフ経験者の方におすすめです。人間力学から導きだしたアプローチで作るゴルフクラブは、特に芯でとらえたときに力を発揮するクラブを多くラインナップしています。

ミズノ製のクラブは耐久性にも優れ、長く使用できるメリットもあります。ミズノのクラブを使いこなせるようになれば、ゴルフの腕がアップするのも期待できます。

知る人ぞ知るクラブメーカーの三浦技研は兵庫県にあるクラブメーカーで軟鉄鋳造のアイアンにこだわりを持っています。あのタイガーウッズも気に入って愛用していたほど、高性能のクラブとして有名です。競技向けのクラブが多いため、上級者の方におすすめします。

近年では大手ゴルフショップでは扱わない地域に根差した小規模なゴルフメーカーが作る地クラブも人気。購入できる場所は限られ、個人経営の店舗や工房などで、地クラブの許可を得たうえで販売しています。

素材や部品にこだわって作っているため、値段が高いですが自分に合わせてカスタマイズできるのがメリットです。

各通販サイトの売れ筋ランキングも是非以下より参考にしてみてください。

※上記ランキングは、各通販サイトにより集計期間・方法が異なる場合がございます。

ウェッジでスピンがかかるアプローチを打つにはどうすればいいのか、以下で重要なポイントをご紹介しますのでチェックしましょう。

よくやりがちなのが、強くスピンをかけようとするあまり、インパクトでヘッドを止め、強くヒットさせるやり方です。そのうち方ですとうまくボールが軌道に乗らず、ボールの距離感が合わなくなってしまいます。短い距離でもしっかり打ち抜くのがポイントです。

アプローチする際、胸や腹の部分を止めずに動かしましょう。体とクラブの位置をずっと一定に保ったまま振り切れば、うまいアプローチができます。手を動かさず体で回すのを意識すれば最大限のアプローチがかけやすくなります。

ゴルフクラブはプレー中に泥や砂などの汚れが付着してしまうため、しっかりとお手入れするのがおすすめです。ここからは、お手入れの仕方をご紹介します。

ゴルフクラブをお手入れする際、ご自宅にあるもので充分揃います。用意するものですが、乾いた布・メラミンスポンジ・歯ブラシ・水・中性洗剤・車用研磨剤・錆止めスプレーです。

中性洗剤を水で薄めて使い、メラミンスポンジで軽くこすり、細かい汚れは歯ブラシで優しくブラッシングしましょう。最後に乾いた布で拭き、ウェッジ部分を車用研磨剤や錆止めスプレーをかけます。

以下の記事では、コンパウンド・錆止め塗料のおすすめランキングをご紹介しています。併せてご覧ください。

最近販売されているドライバーは軽量化を図るために薄くて硬いチタンでできています。このチタンは硬いもので拭いてしまうと傷がつきやすい素材です。また、FW・UTもドライバーと同様の素材から作られているので、硬いもので拭いてしまうと傷がついてしまいます。

お手入れするときは、少し湿らせたタオルやメラミンスポンジを使って拭くようにしましょう。また、ヘッド状部分やネック部分に付いてしまうボールの跡は、メラミンスポンジやコンパウンドを使って拭くと綺麗になります。

アイアンやウェッジは直接芝生やバンカーの砂に接触するため、汚れが多くなる部分なので丁寧に掃除するようにしましょう。特に、スコアラインやポケットキャビティーなどの裏のポケット部分には土や砂が詰まるので念入りにお手入れします。

まずはゴルフクラブを水洗いし、使い古した歯ブラシなどを使ってこすると汚れが綺麗に落ちます。歯ブラシでも取りきれないような汚れが付着している場合は、爪楊枝などの細かいものを使って掃除するようにしましょう。

汚れを落とすときは水洗いしても良いですが、鉄の素材でできているためそのままにしておくと錆びてしまう可能性があります。水で洗った後は、しっかりと水気を払い、錆止めなどのスプレーを塗るようにしてください。

パターは形状や素材などがさまざまなので、錆が出やすいものもあれば錆がほとんど目立たないものなど多種多様です。パターはアイアンなどと同じように、水洗いしてからしっかりと水気をとるようにしましょう。仕上げには、錆止めのスプレーを塗っておくと安心です。

グリップはゴムでできているため劣化が早く、定期的な交換が必要です。グリップは手の汗や皮脂でとても汚れているので、中性洗剤をつけてから柔らかいブラシやタオルなどで洗うようにしましょう。洗った後はしっかりと拭いて水気が残らないようにしてください。

以下の記事では、ゴルフグリップのおすすめランキングをご紹介しています。併せてご覧ください。

ここまで、ウェッジの選び方やおすすめランキングを紹介してきました。特に、アイアンセットに含まれないアプローチウェッジとサンドウェッジは、自分に合うものを選ぶ必要があります。ぜひ、ランキングを参考にウェッジを選んでみてください。