自分自身の声を通して、さまざまな登場人物になれる声優の仕事にあこがれを持つ人は多く、人気の高い職業。声優専門学校と言っても、全日制・夜間コース・認可校・学費の違いなど、さまざまなタイプの学校があります。

入学後に、「自分には合わないからやめる」では、時間もお金も勿体ないですよね。学校によっては、「オープンキャンパスの実施」、「校内見学」、「説明会」などの機会が設けられています。夢の実現のための第一歩は、まず自分に合った声優専門学校選びです。

この記事では、声優を目指す10代から20代、どうしても夢が諦めきれない30代以降の方にもおすすめの声優専門学校の選び方を解説し、声優専門学校のおすすめランキングも紹介します。ぜひ最後までご覧ください。

声優を目指すには、声優専門学校選びは最初の大切な踏み台となります。「ここからは、声優専門学校を選ぶ際のポイントについて説明していきます。

声優専門学校を選ぶ上で最も重要な情報は、卒業後の進路と実績です。過去の卒業生の「進路先はどこなのか」、声優プロダクション（芸能事務所）への「入所を勝ちとった卒業生はどの程度か」などこれまでの実績を明確な数字での確認は大切です。

声優専門学校の重要とされる実績の一つに、卒業生のプロダクション所属率があります。しかし、プロダクション所属率の計算方法に明確な決まりはありませんので、算出方法は声優専門学校により異なります。

いずれにしても実績のない専門学校を選んでしまうと、せっかく入学したのにスキルを学ぶだけでオーディションのチャンスに巡り合えない事態にもなりかねません。後悔しないよう必ず卒業後の実績はチェックしてください。

多くの声優専門学校では、卒業年度に学校内でオーディションを実施します。 校内オーディションには声優プロダクション各社が招待され、プロダクション担当者の注目をあびると、プロダクション所属声優や研究生になる道が開けます。

校内オーディションの開催数や声優プロダクションの数は声優専門学校により違いますが、当然、多いほど声優になれるチャンスは広がります。また、希望する声優プロダクションが校内オーディション参加しているかの確認も大事です。

近年は地方にも声優専門学校が増えつつありますが、以前はほぼ東京に集中していました。これは声優活動の多くが東京で行われている事情に関係します。つまり職業として声優を目指す場合、地理的にもコネクションとしても東京の専門学校の方が有利です。

大都市である大阪の専門学校もチャンスを掴む上でいい選択ですが、一方で地方の専門学校は声優業界とのコネクションがあるか実績があるか慎重に調べるのを推奨します。

声優専門学校の授業カリキュラムは、声優専門学校により少しずつ違いがあります。発声練習や演技指導はほとんどの声優専門学校でも行われています。 一方で、声優専門学校によってはボーカルトレーニングやダンスレッスンがあったりします。

また、ラジオ収録などの授業がある声優専門学校もあります。自分が目指す声優像と、声優専門学校の授業カリキュラムを照合して選ぶようにしましょう。

ここ数年で声優科を新設する専門学校は相当増えました。その中にはアニメ・ゲーム系の専門学校や、声優や俳優、タレントなどを育成する芸能関係の専門学校もあります。また、音楽やダンスの専門学校が声優科も併設しているケースも多いです。

声優学校には認可校・無認可校の2種類が存在します。ここではそれぞれのメリット・デメリットについて解説します。

認可校とは学校教育法の認可を受け、学校法人によって運営される声優専門学校です。認可校のメリットは以下の通りです。

• 学割の適用
• 大学への編入学・大学院への進学(※4年制学科の場合)
• 公的奨学金や教育ローンを利用できる
• 学歴になる
• 就職の斡旋・紹介を受けられる

認可校は学校法人のため、上述のような面で優遇され、無認可校にはこれらのメリットはありません。ただし認可校にはないメリットが無認可校にはあります。

無認可校とは一般企業が運営する声優の学校で、こちらは卒業しても学歴にならず、公的奨学金・教育ローンが利用できないなど制限が多い点がデメリットです。しかし認可校は学校教育法で定められたカリキュラムを実施する必要があります。

その点、無認可校はカリキュラムが自由なため、時代に合った柔軟なカリキュラムを提供できます。事実、有名声優の多くは無認可校出身であり、有名な代々木アニメーション学院やヒューマンアカデミーも無認可校です。

また無認可のため高卒でなくても学べるケースもあり、早く声優のスキルを獲得したい高校生にもおすすめです。しかし認可校がいいか、無認可校がいいかは自分の迷いや現実的な問題も踏まえて、冷静に判断して選びましょう。

声優専門学校を選ぶ上で、学費や授業料も重要なポイントです。 声優専門学校の学費は、2年間で230万円～260万円位が平均相場となっています。学費についてはHP上に掲載されていない場合も多いので、資料請求して確認するようにしましょう。

声優は社会人からでも努力と運次第でなれる可能性があります。事実、社会人から声優になった有名な声優も少なくありません。声優の夢を諦められない方は忙しさの合間をぬって通いやすい夜間コースがある学校を選びましょう。

声優専門学校の授業内容についてどんな内容なのかを説明いたします。声優は俳優と同様に、人物やキャラクターを演じる仕事ですので、授業やレッスン内容は劇団に近いと言えます。

声優専門学校の一般的な授業内容は以下の通りです。どんなスキルが身につくのかイメージしながら参考にしてください。

声の正しい発声方法や腹式呼吸、滑舌の練習を行います。声優になるための基礎トレーニングで、反復練習を行います。

セリフの朗読を通して感情表現をマスターします。また、台本の読解能力を鍛えて相手に伝える方法を修得します。

声優はマイクの前でただセリフを吹き込んでいるわけではありません。人物やキャラクターの役になりきって、マイクの前で演じるのがプロの声優です。俳優と同じように演技力を求められるのが声優のお仕事です。

実際にアニメーションを見ながら声を充当する授業です。声優専門学校の授業の中でも最もワクワクする授業です。

声優としてデビューするには、オーディションへの合格が第一条件です。オーディションに合格する声優には、技術や容姿が優れている人もいれば、自己アピールや自己プロデュースが上手い人もいます。

自分はどんな魅力を持った人間か、オーディションでアピールするための授業です。

ここでは声優専門学校の入試に関する情報をまとめています。どんな試験内容なのか、どんなポイントに気をつけるのか参考にしてください。

声優専門学校への進路が決まったら、気になるのが入学試験です。未経験者だから実技があると心配だと思いがちですが、実技がある声優専門学校は稀で、大方の専門学校では書類選考と面接のみです。

入試のときの服装も気になりますが、多くの声優専門学校では私服を推奨している場合が多いです。しかし、あまりにもやばい格好で変に目立つよりは、清潔感を重視した服装が無難です。

声優専門学校の選考方法について、アミューズメントメディア総合学院を例に上げてまとめてみましたので、ご参照ください。

声優になるには、声優専門学校や声優養成所で学んだ後、プロダクションへ入社する流れが一般的です。ここでは、声優養成所と声優専門学校の違いについて説明いたします。

声優専門学校は、声優を希望する学生が学ぶ学校です。科目の多さが特徴で、声優の技術だけでなく、礼儀マナーやボーカル、ダンスなど幅広いカリキュラムを設定しているところが多くなっています。

声優養成所は声優プロダクションが直営あるいは提携しているため、デビューを前提として育成している点が最大の特徴です。しかし、卒業後誰もが事務所に入所できるわけではなく、オーディションに合格する必要があります。

厳しい声優養成所では、卒業生の1割位しか入所を受け付けないところもあります。

声優になるために何年かかるかについて、一般的に声優専門学校は2年制を採用しているケースが多く、声優養成所は1～2年制の場合が多いです。授業回数は各学校や養成所によりますが、声優学校の方が単純に授業回数は多い傾向があります。

もちろん、これらの期間や回数を経れば誰でも声優になれるわけではありません。声優専門学校なら在学中にできるだけ多くのオーディションに応募・参加してチャンスに巡り合うようにしましょう。

アニメを見て声優の声や仕事にあこがれを持ち、これから声優になれないかなと思い立つ方もいらっしゃるのではないかと思います。ぜひこの記事を参考にして、夢への第一歩を踏み出しましょう！