デルタ航空のゴールドメダリオン~ステータスマッチのメリット~
2021/02/25 更新

目次
上級ステイタス取得のメリット
航空会社のマイレージプログラムには、一般会員よりもランクが高い上級会員が存在します。JALではサービスステータス、ANAではプレミアムメンバー、デルタ航空ではメダリオンなどと呼ばれています。
ランクが上がれば、それだけ受けられるサービスが多くなるのが特徴です。日系航空会社では取り入れられていませんが、海外系航空会社ではステータスマッチを採用している会社もあります。
上級会員ならではの特典
上級会員になると空港を利用するときやマイレージで優遇が受けられます。サービス内容は航空会社やステータスによって異なりますが、どのようなサービスがあるのか簡単に紹介していきます。
まず、予約の特にサービスデスクが設けられ、予約や空席待ちが優先されます。さらに、空港には上級会員専用のチェックインカウンターが設置されており、混雑を避けてスムーズに手続きすることができます。
他にも手荷物受け取りが優先されたり、受託手荷物無料許容量が優待されたりもします。また、上級会員向けの空港ラウンジもあり、ゆっくりと過ごせるのもメリットです。
さらに、上級会員になるとフライトマイルの積算率がアップし、効率よくマイルが貯まるようになります。このようにメリットが多い上級会員ですが、どのように取得し維持していくのでしょうか。これから詳しく説明していきます。
ステータスマッチとは
海外の航空会社では、ステータスマッチを採用している会社もあります。このステータスマッチについて詳しく説明していきます。
プレミアステータスマッチ
このステータスマッチとは、マイレージプログラムの上級会員を保有していると、他の航空会社やホテルグループのプログラムでも上級会員資格が得られるシステムです。
デルタ航空には2種類のステータスマッチがあります。デルタ航空の上級ステータスであるメダリオン会員向けにプレミアステータスマッチが提供されています。参加条件を満たすと、ユナイテッド航空の上級ステータス「マイレージプラスプレミア」が獲得できます。
このようなステータスマッチで得られた資格には期限があり、優待が永久に続くわけではないので注意しましょう。
スカイマイル・ステータスマッチ・チャレンジ
もう一つのステータスマッチは、他のマイレージの上級会員で、デルタのスカイマイルに未加入の場合に提供されているのが「スカイマイル・ステータスマッチ・チャレンジ」です。
他社ステータスに応じたスカイマイルのステータスを3ヶ月間限定で無料で体験することができます。期間中にメダリオン会員のステータス基準を満たせば、そのまま上級会員として入会することもできます。
このように様々な航空会社でエリートサービスを受けやすくなり、特典の幅が広がるのは大きなメリットと言えます。
上級会員になるには
通常、フライトを利用するとマイルが貯まりますが、それとは別にポイントが積算されていきます。そのポイントが「会員のステータスを決定する基準」になります。このポイントはマイルのように特典と交換できる物ではありません。また、海外の航空会社の場合、マイルの積算そのものがステータス基準になる場合もあります。
航空会社によって異なる上級会員プログラム
上級会員プログラムは、年間に獲得した「ポイント数」や「マイル数」で翌年のステータスが決まります。基準やルールは航空会社ごとに異なります。
大抵の航空会社では年度ごとにポイントがリセットされます。つまり、毎年ステータス基準のノルマを達成し続ける必要があります。ですから、「ポイントの獲得条件」と「ステータス維持の難易度」を考慮して上級会員を目指しましょう。
ステータスを維持するのは、金銭的にも時間的にも用意ではありません。そこで、一定ランクの上級会員の資格が手に入る「特定クレジットカードの発行」や「上級ステータス限定サービスの入会」を活用するのも一つの手段です。
JALの場合
JALのプログラムは「FLY ON プログラム」です。上級ステータスは「クリスタル」「サファイヤ」「ダイヤモンド」の3ランク制で、年間で獲得したFLY ON ポイントによって翌年のランクが決まります。
フライトマイル×ポイント換算率×搭乗ボーナスポイント=FLY ON ポイントと計算されています。このフライトマイルは「区間マイル」に利用運賃や予約クラスごとの「マイルの積算率」をかけたものです。
ポイント換算率は、路線ごとに定められた運賃倍率で、日本国内が2倍、アジア・オセアニア及びウラジオストク線が1.5倍、その他の国際線が1倍です。
搭乗ボーナスポイントは、利用運賃ごとに設定されており、「普通運賃」「往復割引」は最高の400ポイントがもらえます。逆に、一番低いポイントは0ポイントで、「スーパー先得」「特典航空券」など割引率が高いものはポイントがもらえません。
ANAの場合
ANAでは、ANAや提携航空会社便を利用するとマイルの他に「プレミアムポイント」が積算されていきます。年間で獲得したプレミアムポイント数で翌年のステータスランクが決まり、ランクに応じたサービスが受けられます。
ステータスランクは「ブロンズ」「プラチナ」「ダイヤモンド」の3種で、ブロンズになるにはプレミアムポイントが年間で3万ポイント、うち1万5,000ポイントがANAグループ便によるものであることが条件です。会員ランクは1年ごとにリセットされます。
ポイント計算方法はJALとほぼ同じで、フライトマイル×路線倍率×搭乗ポイントで計算されます。
アップグレードポイント
ANAには他にも「アップグレードポイント」という特別なポイントがあり、「翌年度のプレミアムメンバー」に進呈されるポイントです。座席のアップグレードや空港ラウンジの利用、ANA SKY コインと交換するのに使えます。
有効期限は4月1日から翌年の3月31日で、翌年に繰り越すことはできません。1~12月に獲得したプレミアムポイントによって獲得数が変わります。
プレミアムポイントは特典やサービスに交換することができないので、ANAのアップグレードポイントはうれしい特典です。
ミリオンマイラープログラム
ANAマイルには、フライトマイルの他にANAマイレージクラブ入会時から現在までの「総飛行距離」で積算される「ライフタイムマイル(LT)」があります。
このライフタイムマイルが50万LTマイル以上で提供されるプログラムです。また、100万LTマイルを超えると「ミリオンマイラー」と呼ばれ、一生涯にわたって特典が享受できるようになります。
ミリオンマイラーはマイルの有効期限がなくなり、本来プラチナメンバー以上が申請できるスーパーフライヤーズカード(SFC)の申請が随時可能になります。ちなみに、200万LTマイルを超えると、生涯にわたるANA SUITE LOUNGEが利用できるようになります。
デルタ航空の場合
デルタ航空のメダリオンプログラムは、「シルバー」「ゴールド」「プラチナ」「ダイヤモンド」の4種類があります。
例えばゴールドメダリオン会員になる方法は、デルタ航空及び提携航空会社のフライトで1年間で5万マイルを貯めるか、60区間のフライトを利用することで会員資格が取得できます。
フライトマイルは1ドルあたり5マイル貯まるので、日本円にして年間約120万円程度のフライトを利用すれば会員資格取得となります。
アライアンスにもランクがある
「アライアンス」とは各航空会社が所属する航空連合組織のことです。航空会社のステータスランクとアライアンスの会員ランクには互換性があります。航空会社で上級会員になると、アライアンス加盟航空会社を利用する際にも同じような様々な優待が受けられます。
スターアライアンスの場合
スターアライアンスは世界最大の航空連合で、全26社が参加しています。ANA、ユナイテッド航空、エアチャイナなどが加盟しています。
スターアライアンスのランクは「シルバー」「ゴールド」の2種類で、各加盟航空会社のマイレージプログラムの上位クラスに相当しています。例えばANAプラチナサービス会員は、スターアライアンスシルバーに、ダイヤモンドはゴールドに対応しています。
シルバーの特典は予約や空港での空席待ちが優先されます。ゴールドの特典は優先チェックインや優先搭乗手荷物許容量の追加などで、さらに快適な旅ができます。
ワンワールドの場合
ワンワールドは13社が加盟する航空連合で、JALやブリティッシュエアウェイズが含まれます。
ワンワールドのエリートステータスは「エメラルド」「サファイヤ」「ルビー」の3種です。加盟航空会社の上級会員は自動的にこのエリートステータスに振り分けられます。例えばJALでは、クリスタルがルビー、サファイヤはサファイヤ、ダイヤモンドとプレミア会員はエメラルドです。
空港では、チェックインから到着までの間に様々な優待が受けられます。空港では、「oneworld Priority」のロゴが付いているので、その案内表示に従います。
スカイチームの場合
スカイチームは全19社からなる航空連合で、デルタ航空、大韓航空、チャイナエアラインなどが含まれます。スカイチームの上級会員は「スカイチームエリート」と「スカイチームエリートプラス」の2種類です。
例えば、デルタ航空のメダリオンの場合スカイチームの資格が自動的に付与されます。シルバーメダリオンがスカイチームエリート、ゴールド・プラチナ・ダイヤモンドがスカイチームエリートプラスです。
スカイチームエリートプラスは、空応ラウンジの利用から搭乗優先まで、フライトにおける全ての優待が付いてきます。
ゴールドメダリオンの付帯サービス
一般会員から取得するには多くのお金とフライト時間がかかりますが、ゴールドメダリオン会員にはお得な特典がたくさんありますので紹介していきます。
空港で受けられるサービス
ゴールドメダリオン会員は空港での待ち時間を削減するためのサービスが充実しています。まず、空港ではじめに優先チェックインカウンターを利用することができます。いつもの長蛇の列に並ぶ必要もなくなります。
手荷物の預け入れも優先カウンターが用意されており、保安検査場も優先アクセスすることができます。さらに、着陸後に手荷物が優先的に出てきます。ですから、手荷物検査で待たされたり、手荷物が出てくるまでに待ったりする待ち時間が圧倒的に減ります。
手数料の免除
ゴールドメダリオン会員は、手荷物手数料、搭乗日当日の時間変更手数料、搭乗日当日の空席待ち手数料、直接発券手数料が全て免除となります。
手荷物や当日の変更が無料でできると、かなり自由な行動が可能になるでしょう。
スカイチーム・ステータスが自動で与えられる
上記した通り、ゴールドメダリオンの資格があるとスカイチームのステータスが手に入ります。ゴールドメダリオン以上は「エリート・プラス」のステータスになるので、このエリート・プラスの特典を紹介します。
まず、スカイチーム・エリートの特典は、予約時の優先空席待ち、座席の優先指定、優先チェックインカウンター、優先搭乗、手荷物制限の追加という特典があります。
ここまでは、ゴールドメダリオンの特典と重複している物があるので、特に特別ではないでしょう。
スカイチーム・エリートプラス会員の付帯サービス
スカイチーム「エリートプラス」会員は、「エリート」の特典にさらに多くの特典が追加されます。
長距離便が満席の時、エコノミークラスの座席を正規運賃で確保してくれます。空港ラウンジの利用(同伴者1名)、優先的な荷物の取り扱い、手荷物制限のさらなる追加ができるようになります。
さらに、ファーストクラスやビジネスクラスを利用したときに受けられる「スカイプライオリティ」を「エリートプラス」会員であれば常に受けることができます。
ステータスを維持できるクレジットカード
ステータスを維持するのはお金も時間もかかり、何度も飛行機に乗るのは体力的にも大変です。そこで、JALやANAにはステータスが維持できるクレジットカードがあります。年会費を支払い、カードを保有している間は上級会員とほぼ同等のサービスが受けられます。
JALの場合
JALには、JALグループ便を多く利用する人向けに「JALグローバルクラブ(JGC)」という会員組織があります。JGC会員になり、毎年5,000マイルを払い続ければ搭乗実績に関係なく「ワンワールドのサファイヤ」以上のステータスが維持できます。
例えば、クリスタル会員はJGCに入会するとJGCクリスタルに切り替わり、ワンワールドのサファイヤの特典が受けられます。入会資格は、FLY ON プログラムで一定の実績を残した方のみです。
CLUB-Aカード、CLUB-Aゴールドカード、JALダイナースカード、プラチナカードなど、このカードを持っていればJALグローバルクラブカードに指定されているので、入会することができます。
ANAの場合
ANAにはスーパーフライヤーズカード(SFC)があります。このSFCはANAプレミアムメンバーのうちプラチナメンバーとダイヤモンドメンバーだけが申請できる特別なカードです。
カードの申請でSFC会員となり、カードを所有している間は実績にかかわらずプラチナと同等のサービスが受けられます。
ANAスーパーフライヤーズカード(一般)など8種類のラインナップから選択できます。まずは年間5万プレミアムポイント(内2万5,000ポイントはANAグループ便)を獲得してプラチナメンバーになりましょう。
すぐに上級会員になれるクレジットカード
JGCやSFCは一度発行すれば長くステータスが維持できますが、カードの申請までには普通の利用をしていてはなかなか貯まるポイント数ではありません。修行を必要とするほどです。すぐに上級会員になりたいという方には提携カードがおすすめです。
デルタ航空の場合
ハワイアン航空の場合
ハワイアン航空には、「Pualani Gold」と「Pualani Platinum」の2種類があります。Goldは年間2万マイルまたは30区間が条件で、Plutinumは年間4万マイルまたは60区間の条件を満たすと得られるステータスです。
アメリカの富裕層向けクレジットカード「ラグジュアリカード」と提携があり、上位カードを発行するとハワイアン航空のエリートステータスが無条件で付与されます。
「Mastercard Black CardTM」と「Mastercard Gold CardTM」の2種類のみです。
まとめ
様々な航空会社のエリートステータスについて紹介してきました。ANAやJALは日本国内の会社なので、使いやすい印象がありました。でも、マイルの他にポイントを貯めなければステータスが手に入らず、少し難しいこともわかりました。一方、デルタ航空のスカイマイルは積算マイルと区間利用のみでステータスが手に入り、十分な特典が付いていることがわかりました。クレジットカードを発行するだけでステータスが手に入るのも手軽なので、デルタアメックスゴールドを発行し、スカイマイルを貯めてワンランク上の空の旅を楽しみましょう。
本サービス内で紹介しているランキング記事はAmazon・楽天・Yahoo!ショッピングなどECサイトの売れ筋ランキング(2021年02月25日)やレビューをもとに作成しております。
上級会員資格がすぐに手に入る、デルタとアメックスの提携カードです。入会で8,000マイル、継続するたびに毎年3,000マイルのボーナスがもらえます。
通常、1年間で5万マイル、もしくは60区間を乗らないと手に入らないゴールドメダリオン資格が、入会特典として1年間無料で提供されます。
マイルも貯まりやすく、デルタ航空の利用で3倍、海外でのお買い物で1.5倍貯まります。さらに、入会から6ヶ月以内に初回フライトをするとボーナスマイルがプレゼントされます。