原付を売るときの相場は?バイク買取相場での検索は当てにならない!高く売るためのコツも
2020/11/12 更新

目次
バイクの相場はどうやって調べる?バイクの買い取り相場は当てにならないの?
バイクの買取相場はほとんど当てになりません。
バイクは車に比べ流通量が非常に少ないからです。また、1年ごとに買取価格が変わり、モデルチェンジをはじめ、マイナーチェンジやカラーデザインの変更が多いのに加え、カスタマイズ、錆、エンジンの状態、走行距離、など個体による価格査定の差が非常にでやすく、平均しても的確な買取相場が定まりません。
例えば同じ車種のバイクでも片方が『60万円』で買い取られる一方、エンジンやボディの状態によって、『30万』で買い取られたりします。その上、ほとんどの店舗で価格が一貫しているわけでもなく、店舗の在庫状態や、バイク市場の人気・需要によっても査定額が各店舗で違うため、適正な買取相場をだすのが非常に難しいです。
買取相場が参考になるかわからないどころか、下手をすれば実際の買取相場よりも安く査定の希望を伝えてしまう恐れもあるため、バイクの買取相場を調べる際は気をつけなければいけません。
原付はどこで買い取ってもらえる?
原付とバイクの違いは?
原付とバイクは「排気量」によって区別されます。原付(原動機付き自転車)が50cc以下なのに対し、普通自動二輪車、大型自動二輪車と呼ばれるバイクは排気量が50超〜400cc、400cc超〜です。
これらは道路交通法によって規定されており、排気量が50cc以下の原動機付き自転車を「原付」と呼びます。
原付はバイク買取店で扱ってもらえる?
バイクの買取専門店でも原付は買い取ってもらえます。バイクの買取専門店をインターネットで検索すると、中型〜大型のバイクの写真ばかり表示されますが、原付も買い取ってもらえる買取店がほとんどです。
表示されていないだけで、原付でもしっかりと査定・買取してもらえます。
バイクの査定価格は?
買取業者が販売まで担う場合
自社で買取から販売までを行う場合は、販売想定価格からメンテナンス・清掃費用や利益を加味した上に、店舗の在庫リスクや、車種の市場人気次第によって価格が左右されます。
例えば店舗に在庫が少なかったり、人気車種であれば査定は高額になることも。市場での人気や店舗の在庫状況などを確認しておくといいかもしれません。
オークションで販売する場合
直販ではなくバイク屋にオークションで販売する買取業者の場合、買取査定価格は低くなる傾向があります。
オークションの場合は、査定時のオークション成約相場が買い取り査定額に影響しますが、この価格にはバイク屋と買取業者、2者に利益がでる価格設定にするため大元である持ち主の買取査定は低くなりやすいです。
高額査定を狙うのであれば、直販店の方がおすすめです。
原付の買取価格はどのくらい?
状態のいいスクーター
状態のいいスクーター(走行距離5,000km以下、大きな傷や故障、サビなどがない状態)であれば、平均3〜4万円で売れることも。
ただ人気の車種以外は、年式が古くなるにつれて買い取り価格が下がっていきます。例えば購入時10万円なら、次の年には9万円、5年後なら5万円など。売却を考えているのであれば、なるべく早いほうがいいかもしれませんね。
現実的な買取価格
状態のいい価格から、走行距離や傷の有無、故障の状態などによって買取価格はもう少し下がります。割と頻繁に乗っていた場合、走行距離が5,000km以下だったとしても原付は高くなりにくく買取相場は2万円前後です。
元々原付は、定価が安く流通量も多いため、中型や大型バイクと比較するとそれほど高く売れません。ただ廃車手続きや解体費用を払う必要がないため、少しでもお得に処分してみたい方は査定に出しましょう。
▼車種別の原付買取相場
メーカー |
車種 |
いい状態での買取相場(基本的にはこの価格以下) |
スズキ | レッツ | 7万円 |
アドレスV50 | 4万円 | |
ZZ | 5万円 | |
チョイノリ | 2万円 | |
GAG | 5万円 | |
ホンダ | トゥデイ | 3万円 |
DIO | 3万円 | |
ジョルノ | 6万円 | |
カブ | 5万円 | |
スクーピー | 2万円 | |
ヤマハ | BJ | 2万円 |
アプリオ | 8万円 | |
VOX | 6万円 | |
ビーノ | 5万円 | |
JOG | 4万円 |
ほぼ乗っていなければ高価買取も
走行距離が1,000〜2,000km以下で、目立ったさびや汚れ、傷がなければ高額査定の可能性も。バイクの走行距離は査定額を左右する大きな要因であり、定価の半額以上の値段で売れたりします。
中でも人気の車種や、定価が高い原付では買取価格が10万円ということも。もし乗っていない走行距離が少ない原付がある方は予想以上に高い価格で売れるかもしれませんよ。
マニュアルの原付は高価買取も期待できる
マニュアルの原付は自分流にカスタマイズすることができて、カスタムのベースとしての需要が高いため、従来の原付よりも買取相場が比較的高めに設定されています。
生産中止になってしまった車種や、HONDAモンキーや、エイプ、ゴリラ、SUZUKIのGS50やバーディ、YAHAMAのYB-2 FOURなどトランスミッションを搭載しているマニュアルの原付のお持ちの方は、査定に出してみれば、予想外に高額査定してもらえるかもしれません。
値段がつかないこともあるので注意
原付の状態によっては値段がつかないこともあります。例えば、走行距離が5,000kmを超えている、保管が雨ざらしでサビついていたり、傷や凹みがかなり目立つ場合は、値段がつかないことも。
他にも、年式がとても古かったり事故に遭って物理的なダメージがある場合は、部品や内部の状態が査定時にわからず、安全に動作するかどうか分からないため値段がつけにくいこともあります。ただ絶対に売れないという訳ではないため、諦めずに査定してもらいましょう。
値段がつかない場合は?
値段がつかない場合でもオークションを使えば、買い手がつく場合があります。価格は数千円〜1万円程度ですが、車体の処分などが必要ないため、お金がかけたくない方にもおすすめ。
ただ、オークションでは出品手数料がかかったり、購入者とのトラブルが起きる可能性もあります。
原付の買取価格が決まるポイント
基本情報
車種は買取価格に大きく影響します。人気の車種は需要が高く、また自動車ほど流通量が多くないバイクでは趣味の性質も強いです。
例えば絶版車でプレミアがついた車種であれば、購入額以上の価格で取引されることもあります。車種は買取価格に大きく影響します。
年代
年代は新しい方が高くなり安いですが、例外もあります。例えば、マイナーチェンジされたが前のデザイン・カラーリングが人気だった場合は、古くても査定額が高くなる場合があります。
例えば、『カワサキ 900スーパー4【Z1】』は発売当時60万ほどでしたが、60年近い時を経て、600万と購入価格の10倍で取引されることも。人気のある車種は古くても高く売れます。
コンディション
パーツのコンディションも査定には影響します。例えば同じ車種・年代でもタンクが凹んでいる、カウルが割れているという状態では査定額も下がります。
エンジンの状態、フレームのゆがみ、傷・故障の有無、消耗品の状態、カスタムの状況、などに着目します。エンジンのかかりが悪かったり、異音がするといった点は大きなマイナス要素に。事故によるフレームの歪みなどももちろん査定に影響します。
走行距離
査定士は走行距離を必ず確認します。走行距離は査定額に大きく影響する要素であり、エンジンやバイクの消耗具合を知る良い手がかりとなります。
走行距離が長ければそれだけパーツも消耗します。そのため走行距離が長いと査定価格も低くなる傾向に。ただ走行距離が短くても状態が悪ければ意味がありません。逆に走行距離が長くても、バイクの状態がよければ高く売れる可能性も。
ただし査定の目安となるため、走行距離は査定価格に大きく影響する要素の1つといえます。
外観、フレーム
傷やサビも査定の対象ですが、フレームの歪みが一番価格に影響します。フレームの歪みは転倒や事故が原因であることが多く、引き取り後のメンテナンス費用がかさむからです。
店頭歴や事故歴を隠そうとすると、他にも未申告な問題を疑われる可能性もあるため、正直に伝えるようにしましょう。外観ではフレームの歪みが一番減額されます。
エンジン
エンジンの査定は厳しく行われます。エンジンのメンテナンスはパーツの中でも特に費用がかかるためです。
例えば、パーツを分解して洗浄するオーバーホールは作業に高い技術力が必要とされるため、工賃が必然的に高くなります。そのためメンテナンスが必要な場合は、査定価格にもグンと影響してきます。
エンジンをかけ、異音や排気漏れの有無、コンディションなどを確認、原因がわからない場合はわかるところまで追求します。
その他
カスタマイズ状態も査定の対象となります。新しく取り付けたパーツの価値も査定に加わる他、取り付け前の純正パーツの有無なども査定額に加わるためです。
例えば、純正パーツが残っていなかったり、交換後に売却してしまった場合、パーツによっては評価が下がることがあります。カスタマイズの状態次第で、査定額も変わってきます。
原付を高く売るコツは?
査定前に洗車
査定前には洗車をして、キレイな状態で査定してもらうようにしましょう。
先ほど紹介したように外観によって査定価格も変動します。また、査定する人も人間ですから、しっかり手入れされていれば心証も良くなり、良い評価をしてもらいやすくなります。
手放す際には、これまでの感謝も込めて細部まで丁寧に洗車して査定に臨みましょう。
正直に話す
査定時は、査定士に疑問を抱かれないよう聞かれた事を正直に話すことが大切です。査定の段階で隠し事がバレれば「まだ申告していない問題があるのではないか」と疑問を抱かせてしまい、心証が悪くなり査定額にも影響します。
例えば、事故歴を隠していた場合、不要かもしれないメンテナンス費用や不具合が出る可能性も考慮した査定価格に。自分からすべてを伝える必要はありませんが、聞かれたときは素直に答えるようにしましょう。
複数の買取業者に査定依頼
数の業者を比較して、適切な査定価格を見極めましょう。バイク買取店はお店ごとに得意・不得意が異なり、店舗の在庫状況や地域によっても査定額が違います。
バイクを自社でメンテナンスして販売する直販店なのか、それともバイク屋に販売する業販店なのか、店舗にほしい車種かどうか、など店舗ごとにそれぞれです。
ですので、バイク買取の一括見積もりを活用するなど、複数の業者を比較して検討するようにしましょう。
エンジンバッテリーのメンテナンス
エンジンオイルやバッテリーのメンテナンスは定期的にしておくようにしましょう。買取の担当者が所有者に質問してきた際、日々のメンテナンス状態をアピールできるようにしておくことが高額査定につながります。
エンジンオイルが減っていると、エンジンが焼き付いてしまうことにもなるため、適切なタイミングでの補充が必要です。また、バッテリーも調子が悪いことに気づいたら、こまめに修理に出すようにしてください。メンテナンスをしっかりして、良い状態を維持しましょう。
空気圧のメンテナンス
空気圧のチェックは給油の頻度にもよりますが、ガソリンスタンドで給油する時がチャンス。
空気圧の点検はガソリンスタンドで依頼できますが、点検だけでは頼みづらいことも。給油のタイミングであれば頼みやすいため、給油時に点検する癖をつけておくと忘れずにチェックできます。ただし、点検が有料の所もあるため注意が必要です。
空気圧が足りないとタイヤの摩耗や、トラブルも起きやすくなるし、何よりバイクの乗り味的なものも変わるため、こまめに確認することをおすすめします。
ボディのメンテナンス
数ヶ月に1度はボディのメンテナンスをするようにしましょう。メンテナンスをすることで摩耗しているパーツや傷・汚れに気づけ、問題が大きくなる前に対処できます。
例えば、洗車をする際はバイクのボディをよく観察するようにしましょう。バイクの状態を的確に把握するためにも、ボディは数ヶ月に1度は手入れをするようにしましょう。
適切な保管
バイクは屋根のある場所で保管しましょう。野ざらしになっている場合、日差しや雨の影響で各種パーツに錆や塗装の日焼け、劣化の進行が早くなります。
劣化が進むと、『ブレーキがきかない』『マフラーに穴があく』『走行中にフロントフォーク(前輪の支え)が折れる』など、買取以前のリスクも。ですので、バイクの保管は極力、屋根のある場所かバイクカバーなどを使うようにしましょう。
査定前にチェック
査定前にチェックするべきポイントは、
1.車検証などの整備記録があるか
2.カスタムをしている場合は純正品があるか
3.日々のメンテナンス状況はどうか。
の3つ。
査定担当者は車検証などの整備記録や、持ち主への聞き取りなどを参考にバイクの状態をチェックしていきます。そのためこの3つのポイントを把握しておけば、査定時にスムーズに対応できます。
バイクは趣味の色合いも強いため、持ち主が「バイクを大切にしているか」、また「状態を把握しているか」など印象も査定額に影響します。この3つのポイントはしっかり押さえておきましょう。
値下がる前に売却
ほとんどのバイクは時間の経過とともに値下がりします。一般的に機械製品は、年数が経つにつれて価値が減少していきます。プレミア化している一部のものを除き、バイクもその流れに準じています。
目安としては、1年ごとに1万円ずつ下がります。5年であれば5万円。ですので、なるべく高値で売りたいのであれば、なるべく早く売るのが得策といえます。
傷や凹みは直さない
傷や凹みは直さず査定しましょう。バイク買取店の多くは自社に整備修理工場があったり、工場と提携しており、一般の修理専門業者よりも安く整備・修理ができます。
例えば、4万円のバイクが外観の状態を理由に2万円になったとしても、修理に2万円以上かかったり、思うほど状態がよくならず4万円で買取してもらえないこともあります。
傷や凹みはそのまま査定してもらうのがおすすめです。
純正パーツは保管しておく
カスタム時に交換した純正パーツやタイヤは保管しておきましょう。カスタムしたバイクは個人の好みにもよるため、在庫を抱えるリスクも多く、査定額も弱気になりやすいです。
中古バイク店では、カスタムパーツを純正パーツに交換して再販します。そのため、その分のコストは査定額にも影響します。純正パーツがあれば、パーツ代がかからず、カスタムパーツもプラスで買い取ってもらえるため、純正品は大事に保管しておきましょう。
バイクシーズンに売る
春〜夏にかけてのバイクシーズンの方が買取価格は上がる傾向に。春〜夏は大型連休や夏休みに合わせてバイクを買い替える人が多く、バイクの需要が上がりバイク店も在庫がほしくなります。
実際、全国軽自動車協会連合会による調査では、4月と6月に販売台数が増えているデータも。バイクを高く売りたければ、このシーズンに売るのが最適です。
現金買取したい場合は書類を揃える
現金買取したい場合は、必要な書類を揃えましょう。
例え高額車両であっても、査定時に書類に不備がなければ、買取成約時にその場ですべて現金で支払ってもらえます。必要な書類は以下です。
・標識交付証明書(125cc以下の場合)
・自賠責保険納入証明書
・本人確認のための運転免許証などの身分証明書
・印鑑
・廃車証(必要に応じて)
・定期点検整備記録簿(あれば)
成約時に現金で支払いをしてもらうには、これらの書類を揃えておきましょう。
原付、バイクの買取相場は当てにならない?
ネット上の買取相場は?
ネット上の買取相場を見る場合は、少なくとも近年のデータを参考にしましょう。バイクは流通量が少なく、モデル・マイナーチェンジが頻繁に行われます。そのため1年後には買取相場が大きく変わっていることも。
ただでさえバイクの買取相場は1年ごとに1万円ずつ下がる、ともいわれています。それに加えてバイクは転倒による傷や破損、保管状態による劣化など、買取価格が下がる要因が多く、個体による価格差も大きいため、価格の平均を出しても参考にならないことが多いです。
同じ車種であっても状態が良く60万円で売れた個体と、マイナーチェンジ前で、タンクにへこみやシートに破れがあるため、30万円で売れた個体、「二つの平均して、この車種の買取相場は45万円です」といわれても本当の買取相場価格はよくわからないですよね。
このように買取価格が不安定なため、ネット上の買取相場はあまり当てにならず、見るにしてもごく最近のデータを見る必要があるといえます。
相場を調べずにいくのも一つの方法
バイクの場合は相場が不安定なので、買取相場の先入観をなくして見るのも大事かもしれません。査定時に「いくらくらいがご希望ですか?」と聞かれた際、もし誤った買取相場を伝えてしまうと、それに合わせた金額提示をされることも。
買い取る側とすればなるべく安く買い取りたいため、高く価格をつけられるバイクでも、誤認している買取相場にプラス1万円を乗せて買い叩かれたりします。需要が高まり現在30万円が買取相場であるバイクであっても、1年前の20万の相場を伝えてしまえば「ではその金額か、少し色をつけて」という話に。
ですので、相場に左右されないためにもネット上の買取相場を調べず、査定に臨むのもありかと思います。
まとめ
原付バイクの買取相場は2万円から3万円程度。また、ネットの買取相場はあまりあてになりません。
バイク市場では1年毎に買取価格が変わり、モデル・マイナーチェンジ、カラーデザインの変更が頻繁に行われるのに加え、流通量自体も多くなく趣味としての色合いも強いため、個体による価格差が非常に激しいです。
マイナーチェンジ前の情報を元に、買取相場を参考にして査定に臨めば、バイクを安く買い叩かれてしまうことも。ですのでネットの買取相場をあてにせず、しっかりと事前にメンテナンスを行い複数業者に見積もりしてもらうことで、より適切な買取査定をしてもらえます。
ですので、ネットの買取相場を鵜呑みにせず、一括見積もりなどを活用しながらより高く買い取ってくれるお店を探すようにしましょう。
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