誰もがスマホを利用している昨今、転送機能付き家庭用電話機はとても重宝します。固定電話の子機を増やそうと思った際、スマホで受ける機能があれば、高い価格の専用子機を購入しなくていいので経済的です。

しかし、スマホ連携といっても機種で機能が異なり、スマホを子機として使えるもの・外出先のスマホが固定電話の代わりになるもの・外出先から留守電の再生ができたりFAXの確認ができたりするもの・スマホの写真などを印刷できるものなどいろいろです。

そこで今回は、パナソニックなどから展開されているスマホ連動機能付き電話機の選び方や人気おすすめ商品を紹介します。それぞれのモデルで、できることが異なっていますので、自分のもっとも使いやすく生活を便利にするモデルを探しましょう。

スマホ連携機能付きといってもメーカーや型番によって、その搭載機能は異なります。ここでは日々の生活に役立つ、代表的なスマホ連携機能を紹介します。

パナソニックのスマホ連動機能「スマートフォンコネクト」は、対応の電話機とスマホをWi-Fiで接続することにより、スマホを電話機の子機として使える機能です。また、外出先で固定電話への着信をスマホで受けられるモデルもあります。

もちろん、スマホを使っての内線電話や、別の子機への電話の取り次ぎも可能です。また、通話拒否や録音・留守電の再生や消去といった基本的な操作もスマホから行えるため、まるでスマホが固定電話の代わりになったような使い方ができます。

シャープの「スマホコネクト」は、スマホと家庭用電話をBluetoothでつないで、電話機の子機でスマホの発着信が可能になる機能です。ただし、Bluetoooth接続のため、つながる範囲が限られます。

子機からスマホの回線を使って電話をかけたり、子機でスマホにかかってきた電話を受けたりできます。スマホが別の部屋にある場合やマナーモードの場合でも固定電話が鳴るため、着信に気付きやすいのもメリットです。

パナソニックとは異なり、スマホを電話機の子機として使える機能ではない点に注意が必要になります。スマホを電話機の子機として使いたい方は、パナソニックの「スマートフォンコネクト」搭載機種を選んでください。

シャープの外線リモートやパナソニックのリモート操作では、あらかじめ登録しておいた暗証番号により、スマホから家庭用電話機に電話をかけて、届いている留守番電話の再生ができます。

また、家庭用電話機に留守電が入るとスマホにその旨がメール配信される機種などもあります。留守電を旅行中でも確認でき、家庭用電話機にかかってきた重要な案件の聞き逃しでのトラブルが防げます。

パナソニックのスマートフォンコネクト機能を搭載したFAX付き家庭用電話機では、外出先からでも届いたFAXをスマホ画面で確認できます。また、メール通知設定をすれば、離れた場所にあるスマホにFAXデータをメールで転送できます。

電話付きの家庭用複合機はブラザーから販売されていて、家庭用電話機・プリンター・スキャナー・コピーなどの機能が1台にまとめられています。電話付き複合機は無線LANに対応していて、お手持ちのスマホとWi-Fiでつなげられます。

ブラザーの場合、スマホを子機として使ったり外出先で家庭用電話機にかかってきた電話に出たりはできませんが、スマホに保存してある写真が画面上に出ているWebページを複合機で印刷できます。また、スマホから複合機の設定やメンテナンスの実行などもできます。

ここでは、スマホ連動機能付きの電話機を選ぶ際のポイントをご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

電話機の種類にはコードレス式と有線式の2種類があります。それぞれの特徴を詳しくご紹介します。

コードレス式は、本体と受話器を無線で繋ぐ電話機です。コードがないため、通話しながら部屋を移動できます。親機から離れた場所で通話したい方におすすめです。コードレス式の場合、通話方式が「DECT方式」の電話機をおすすめします。

DECT方式の電話機は、ほかの電子機器の干渉を受けにくいためノイズが入りにくく、高音質で安定した通話が可能です。コードレス式電話機には、親機がコードレス式の製品のほか、親機は有線式で子機がコードレス式の電話機も販売されています。

複数の部屋に電話機を設置したい場合などに便利なので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

有線式は、本体と受話器をコードで繋いだ電話機です。ほかの電子機器の干渉を受けないため、高音質で安定した通話ができます。コードレス式に比べて価格が安いのもメリットのひとつです。

有線式は一人暮らしの方など子機が不要な方におすすめの電話機ですが、スマホ連携機能付きの電話機のほとんどはコードレス式となっています。そのため、固定電話とスマホを連携させて使いたい場合は、コードレス式のなかから選んでみてください。

子機の有無や台数は、部屋数・家族の人数・電話機を使う頻度など、使用状況に合わせて決めるのがおすすめです。ワンルームにお住まいの方や一人暮らしの方などは、子機が不要な場合も多いでしょう。一方、家が広い場合は子機が複数あると便利です。

また、電話機の種類によって設置できる子機の台数は異なります。購入前に、電話機の増設台数をチェックしておきましょう。

電話機にはいろいろな便利機能があります。そんな必要な機能がついた電話機かをチェックして選びましょう。

個人事業主の方など、電話機を会社やオフィスで業務用として使う場合は、FAX機能付きの電話機が便利です。FAX機能があれば、自宅で簡単にデータの送受信ができます。液晶パネルでFAXの受信内容を確認できるモデルもあるのもポイントです。

必要なデータのみを印刷すれば紙やインクの節約にもなるため、ランニングコストが気になる方にもおすすめします。ぜひチェックしてみてください。また、FAX機能付きの電話機には大きいものが多いため、購入前に設置スペースの確認をしておきましょう。

自宅でコピーやスキャンをするなら、プリンター機能がついた複合機タイプの電話機をおすすめします。機種にもよりますが、1台あれば電話・プリント・コピー・スキャン・FAXの機能が使えるため、会社やオフィスへの設置にもぴったりです。

通常の電話機よりも大きいため設置スペースは必要ですが、電話機・プリンター・スキャナ・FAXなどの各機器を別々に設置するよりも省スペースに抑えられます。

迷惑電話対策や振り込め詐欺対策に備えるなら、迷惑電話防止機能がおすすめです。最近は、着信拒否以外にも防犯対策に役立つさまざまな機能が搭載されています。通話時に自動で会話を録音したりするパナソニックの迷惑電話防止機が代表的です。

ほか、男性の声に変えられるボイスチェンジや、相手を確認してから出られるあんしん応答などがあります。また、インターホンのチャイム音を鳴らす通話拒否機能は、迷惑電話を切るタイミングが欲しいときに便利です。

電話機の録音機能にも注目してみてください。電話機のモデルによっては、SDカードに対応し、すべての外線通話を録音できる「フル録音」機能を搭載した機種もあります。SDカードの容量にもよりますが、かなりの長時間録音ができるため、大変便利です。

また、録音の操作をすると約10分前からの通話をさかのぼって録音できる「前から録音」は、聞き逃した用件がある場合に役立ちます。この「前から録音」は、こちら側が電話を切る前なら、相手側が電話を切った後でも使える使い勝手のよい機能です。

録音機能は、メモ代わりになるだけでなく防犯対策にも有効な機能なので、迷惑電話対策機能とあわせての検討をおすすめします。

ナンバーディスプレイは、電話機のディスプレイに発信先相手の名前や番号を表示させる機能です。電話に出る前に相手が誰かを確認したい方には必須の機能になります。迷惑電話に出てしまうリスクも減らせるため、防犯対策としても有効です。

また、電話に出られなかった場合でも着信履歴が電話機に残るため、都合のよいときに電話をかけ直せる点もナンバーディスプレイのメリットとなります。ナンバーディスプレイを利用する際には別途申し込みが必要になるため、覚えておきましょう。

留守電機能はほとんどの電話機に搭載されているのが特徴ですが、機種によって録音件数や録音時間が異なります。留守電機能を重視する方は、購入前に録音件数や録音時間をチェックするのもおすすめです。

留守録音メッセージをゆっくり再生できる機能がついたモデルや、留守録音メッセージを携帯電話などに転送できる機能がついたモデルもあります。留守がちな方や、外出先で留守録音メッセージを確認したい方は、ぜひチェックしてみてください。

ドアホン接続機能は、電話機と家庭のドアホンを連携させ、電話機で来客対応ができる機能です。電話機があればドアホンから離れた部屋でも対応できます。そのため、ドアホンの子機がない家庭にもおすすめです。

機種によっては、携帯電話でドアホンの応対ができる機能を搭載しているモデルもあります。外出先でも来客を確認したい方はチェックしてみてください。

スマホ連携機能付き電話機の種類はそんなに多くはありません。しかしながら、シンプルな機種やおしゃれな機種もありますので、ぜひ好みのデザインを探してみましょう。壁掛けができる電話機もあるのも特徴です。

壁掛けタイプはスタイリッシュなだけでなく、省スペースですっきりと設置できる点がメリットになります。なお、電話機の壁掛け設置には、木ねじやワッシャーなどの別売り部品が必要です。

スマホ連動機能付き電話機は多機能な機種が多く、電話機能のみのシンプルな機種より価格は高めです。なかでも、スマホを子機登録できるモデルや、親機のほかに子機が付属しているモデルは価格が高い傾向にあります。

電話機に必要な機能を絞ったうえで選ぶのが、コスパの高い製品を選ぶコツです。特に、スマホ連動機能でできることは機種によって異なります。スマホを子機・子機でスマホの発着信をしたいなど、購入前に自分が欲しい機能を整理しておくのもおすすめです。

スマホ連携機能付き電話機は、主にパナソニックとシャープから発売されています。メーカーごとの特徴をご紹介しますので、参考にしてみてください。

パナソニックはWi-Fi接続でスマホとつないでいろいろ連携できる家庭用電話機をラインナップしています。しかし、スマホ連動機能を持った家庭用電話機のほとんどは生産終了していています。新品が見つからない場合は中古品を探してみましょう。

セキュリティ機能が充実している点もパナソニックの魅力です。迷惑電話対策のための機能が多彩に揃っているほか、別売りの開閉センサーやドアセンサーと接続すれば、窓やドアが開いたときに報知音で知らせてくれる機能がついた電話機もあります。

さらに、ドアホンと接続すれば、電話機で来客応対も可能です。高齢者の方など、防犯対策を重視する方には、パナソニックの電話機をおすすめします。

シャープのスマホ連携はBluetooth接続で行われています。ご家庭にWi-Fi環境がなくても利用できる点が魅力です。しかし、シャープもスマホ連携できる家庭用電話機の生産は終了していて、在庫商品が見つからなければ中古商品を探してみましょう。

シャープの電話機はシンプルですが、デザイン性の高いものも多くお部屋のインテリアの邪魔になりにくい電話機をラインナップしています。デザイン性を重視したい方はシャープの電話機をチェックしてみましょう。

複合機タイプの電話機が欲しい方には、ブラザーがおすすめです。機種にもよりますが、1台で電話・プリント・コピー・スキャン・FAXの機能が使えます。複数の機器をまとめて省スペースに設置したい方は、ぜひブラザーの複合機を検討してみてください。

ブラザーでは以前から電話付きの複合機をランナップしていて、現行機種もそろっています。PC用のプリンターと兼用できるなど省スペースで便利に使え人気があります。

各通販サイトの売れ筋ランキングも是非以下より参考にしてみてください。

※上記ランキングは、各通販サイトにより集計期間・方法が異なる場合がございます。

パナソニックの場合は、スマホを親機と同じ無線LANに接続した状態で、専用アプリ「スマートフォンコネクト」をインストールするのが必要です。インストール後は、アプリに従って初期設定をしましょう。

いっぽう、シャープの「スマホコネクト」とユニデンの「Bluetooth MOBILE PHONE Link」の場合は、電話機をBluetooth接続でスマホ転送するだけです。一度ペアリングしておけば、エリア内に入ると自動的に再接続されるため、再設定する手間はありません。

ヘッドホンとマイクが一体化したヘッドセットは「インカム」とも呼ばれます。主にコールセンターなどで使われる機会が多いヘッドセットですが、通話中にパソコン操作をする場合や長時間通話の機会が多い場合は、ぜひヘッドセットの導入を検討してみてください。

ヘッドセットを使えばハンズフリーで通話ができるため、パソコン操作やメモをとりながらの通話も自由です。相手の声も聞き取りやすく、こちらの声もマイクでしっかり拾えるので、通話品質も向上します。音量調節を手元で手軽に行えるのもメリットです。

購入の際は、ヘッドセットの適合機種を忘れず確認しましょう。

ここまで、スマホ連携機能付き電話機の選び方や人気おすすめランキングをご紹介しました。スマホと家庭用電話を連動させてば、固定電話の利用シーンはグンと広がります。ぜひ、スマホ連動機能付き電話機の導入を検討してみてください。