パートで働きたいと考えているものの、「もう50代だし働いた経験もない」といった理由で、なかなか仕事探しに踏み出せない主婦の方は多くいます。50代の中で「どんな職種を選べばいいのだろう」「そもそも探し方がわからない」と悩んでいるのは、あなただけではありません。

若い頃とは違い50代で職探しをすると、何社も面接を受けるだけでも疲れてしまいます。なるべくならパート面接の成功率も上げて、早く仕事を決めたいものです。また、自分に合った職種に就くことも大切ですよね。

そこで今回は、50代主婦がパートする際におすすめの職業を紹介します。もちろん50代がパート面接に落ちる原因と対策、仕事の探し方や面接を受ける際の注意点も！ぜひ最後までご覧になって、参考にしてください。

50代の主婦がパート面接を受けたときに、不採用になりやすい原因とは何でしょうか？実は年齢や経験は関係ない場合も多いのです。まずは、気になる原因と対策について紹介します。

パートとはいっても仕事ですので、普段着のまま面接に行くと落とされる可能性があります。まず服装で第一印象が決まるため、普段着では「ここで働きたい」という真面目さや真剣さが、面接官には伝わりにくいです。

職種にもよりますが就職活動とは違いますから、フォーマルスーツを着る必要はありません。上は白や薄いブルー、無地のシャツに、下には黒やグレーのパンツ、女性ならスカートもおすすめです。カジュアルにならないように注意し、清潔感を与える服装や髪型で面接に臨みましょう。

また、意外と見落としがちな鞄や靴にも気をつける必要があります。鞄は、A4サイズのビジネス書類が入る大きめのものがベスト！靴は歩きやすいローヒールのパンプスがいいですよ。

パートの面接でも、しっかりと敬語で受け答えすることが大切です。特に50代の専業主婦で職務経験がない方は、途中から面接官の話に「うんうん」と相槌してしまう人も少なくありません。なぜなら、面接官が自分の子供と同じ年代になる場合もあるからです。

どんなに面接官が若くても、面接であることに変わりはないので、気を抜かないように注意しましょう。

どの面接でも基本的に、可能な勤務時間や日数、曜日などを聞かれます。このとき自分の要望のみ述べてしまうと、採用されない可能性が高まるため注意が必要です。会社側にもパートとして入ってもらいたい時間や日数、曜日といった要望があります。

例えば、「朝から夕方にかけて働いてもらいたい」や「なるべく土曜日も入って欲しい」などです。家庭に事情がある場合は無理する必要はないのですが、どうしてもその職場で働きたいとの思いがあるなら譲歩も必要ですよ。

50代主婦は、意外にパート面接で採用されやすいことをご存知ですか？ここでは、なぜ50代主婦が採用されるのか、その理由について迫ります。

50代は、すでに子供が大きくなっている人が多いため、時間の融通がききやすいのが特徴的です。そのため、急な仕事が入っても対応しやすかったり、働く時間にも融通がきくイメージを持たれています。企業のような安定した職場でも、重宝される可能性がありますよ。

50代の人は人生経験が豊富なので、細やかな気配りができる点も高く評価されています。なぜなら、これまでに色々な人たちと関わってきているため、コミュニケーション能力が高い傾向にあるからです。コミュニケーション力に自信がある方は、接客やチームワークが必要な仕事を選んでみるといいですよ。

長く生きてきた50代だからこそ様々な経験があり、何かトラブルがあった際も「臨機応変に対応してくれるだろう」と期待されやすいです。冷静に対応しながら状況に応じて仕事するだけで、重宝される人材になれます。

また、責任感が強く礼儀作法がしっかりできる点も、50代が評価されるポイントといえます。最低限のマナーは身についている人が多いため、雇用する側も「教育の手間が省ける」といった観点でメリットがあるのです。

タクシードライバーは、二種免許を取得していれば誰でも勤められる仕事です。現在免許を持っていなかったとしても採用後に、費用は会社負担で取得できるところも多くありますよ。

タクシーは、会社員だけでなく妊婦や子供、お年寄りまで、さまざまな人に利用されています。そのため、細やかな気配りができる50代女性が活躍できる職種ともいえるでしょう。

受付業務には、病院やクリーニング、老人ホーム、英会話教室、企業など、さまざまな種類があります。そのため、仕事内容はパート先の会社によって多少異なりますが、難しいスキルは必要としません。

基本的には、来客や電話の対応、簡単な事務といった仕事がほとんどです。社会人としての一般的なマナーや接客力があれば、問題なく勤められますよ。

梱包や軽作業は、食品やDVD、本などを倉庫や工場内で梱包する仕事です。特別なスキルや知識は必要なく、初めて働く人も気軽に始められます。50代は家事の経験も長いことから、手際よく丁寧に作業できる印象があり、パートで採用される可能性が高い傾向にある職業です。

特に「体力に自信がない」という方は仕事内容をチェックして、座ってできる作業を選べば長く続けられるパートともいえます。

セレモニースタッフとは、お通夜や葬儀をつつがなく進行させるためのサポート業務です。仕事の内容は、式場の準備や弔問客の案内を始めとして、お茶や食事のお世話、式終了後の撤収作業となります。

葬儀は突然入ることが多いため、時間に融通が利きやすい50代は重宝されやすいです。採用後に研修を受けられるため、知識がなくても心配はいりません。50代は豊富な経験から、悲しみに沈むご遺族の心に寄り添ったサービスが行える、と期待されているため採用されやすいですよ。

ボディセラピストは、アロマテラピーやヘッドスパ、リンパマッサージといった施術を使い、リラクゼーションサービスを行う仕事です。独立するためには専門技術が必要となりますが、未経験でも働いて経験を積みながら資格取得を目指すこともできます。

お客様に癒しを与える仕事なので、前提として人の気持ちに共感し、会話を楽しませてリラックスさせることが大切です。そのため、コミュニケーション力を活かせる50代主婦には、最適な仕事といえるでしょう。

ホールスタッフは、カフェやレストラン、居酒屋などの接客業です。そのため、あらかじめ言葉遣いやマナーの知識がある50代は、歓迎されやすいですよ。50代だからこそできる気配りや目配りは、確実に仕事でも役立ちます。

シフトも早朝や深夜、ランチタイムの短時間から選べるため、働く時間帯を希望したい方にもおすすめですよ。

コンビニやスーパーは24時間営業の店舗も多く、時間に融通が利きやすい仕事です。週2日から、1日2～3時間の短時間求人があるため、少しだけ働きたい専業主婦の方にはピッタリの職業といえます。50代でも土日祝日に働ける人は重宝されるため、採用される確率が高まりますよ。

一般事務やコールセンターは土日休みの会社が多いため、家庭と両立させやすい仕事です。若い人には出せない50代女性の落ち着いた対応や、丁寧な話し方は好印象を持たれます。ただし事務の場合はパソコン操作が必要なため、「私はパソコンが苦手だから無理だわ」と思う方もいるでしょう。

そんな場合は、コールセンターなら専用のシステムを使用している会社が多いため、パソコンが出来なくても大丈夫ですよ。ある程度パソコンスキルのある人は一般事務、苦手な方はコールセンターを検討してみましょう。

50代主婦の中には、どんな職種を探せばいいのか分からない方も多いのではないでしょうか。ここでは、50代の方におすすめのパートの探し方を紹介しますので、参考にしてください。

求人情報誌や求人チラシは、なるべく近隣の仕事を探したい人におすすめです。有名なタウンワークといった求人情報誌は、エリアごとに発行されています。新聞の折り込み求人チラシも同様ですので、自宅の近くで仕事したい方は利用してみましょう。

求人情報誌はフリーペーパーなので無料ですが、駅の構内やコンビニ、スーパーなどに取りに行く手間が必要です。また、紙媒体は応募の締め切り状況が分からないので、電話をしたらすでに締め切っている場合もあります。そのため、なるべく求人情報誌が発行されたら早めに取得し、すぐ仕事を探して連絡しましょう。

ハローワークは、パートの求人紹介も受け付けています。窓口では職員に、仕事の内容や希望の通勤・勤務時間といった条件を伝え、相談しながら求人紹介を受けることが可能です。現在はインターネットサービスもあるため、ハローワークまで直接行くのが難しい方は利用してみてください。

インターネットの求人サイトでは、自分の希望条件とピッタリの仕事が探せるだけでなく、複数の職業と比較検討できて便利です。多くの求人情報から希望条件で細かく絞り込めるため、職探しの時短にも繋がります。なかには、40～50代向けの求人サイトもありますよ。

初めてパート面接を受ける方や数年ぶりに仕事探しを始める人の中には、「履歴書って何を書くんだっけ？」「必要なものは？」と悩む人も少なくありません。ここでは会社に好印象を持たれる履歴書の作成方法と、面接を成功させるコツを紹介します。

①履歴書はパソコンで作成した方が見やすいためおすすめです。もちろん手書きでもOKですが、その場合は見やすくするためにも、丁寧な執筆を心がけてください。

②写真を撮る際は、履歴書用のサイズを用意ください。一般的なサイズは「タテ40mm×ヨコ30mm」です。現在では、スマホのアプリを使用すれば簡単に作成できます。心配な方は、スピード写真や写真館を利用しましょう。

③何枚も書くのは面倒だからといって、履歴書を使い回すのはNGです。きちんと応募先ごとに作成し、記載内容に間違いはないかの確認も怠らないようにしましょう。

下記に志望動機の例文を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

①自宅から近い場合

「徒歩（または自転車）で通える職場を希望していました。自宅から御社まで徒歩10分程度ですし、電話でも丁寧に対応していただいたので入社したいと強く思った次第です。」

②未経験の仕事の場合

「未経験ですが、子供が成長して子育てが一段落したこともあり、新しい仕事に挑戦したくなりました。勤務時間は融通も利くため、夕方や土日祝日の勤務も希望します。」

③いつも利用しているお店の場合

「こちらのお店は、以前から何度か利用させていただいているのですが、お店の雰囲気やスタッフさんの対応には大変満足しております。ぜひ私も同じお店で働きたいと思い、応募させていただきました。」

志望動機は必ず自分の言葉で表現し、オリジナルの文章を書きましょう。過去の職務経験を活かせるスキルがあれば、アピールすることも忘れずに！働く意欲だけでなく、面接先の会社への貢献度もしっかり伝えるのがポイントです。

面接では、立ち居振る舞いもチェックされます。会話だけでなく、挨拶から退出までが勝負です。パート面接だからといって気を抜かず、失敗のないようにチェックしておきましょう。

まず職場に着いたら「本日○○様と面接の約束をしております△△と申します。」と伝えます。面接担当者へ通されたら、改めて自分の名前を伝えた後「本日はよろしくお願いいたします」と挨拶をしましょう。

面接室に入る際はノックを2回し、「お入りください」と応対があったら入室しましょう。次に「失礼いたします」とお辞儀をした後、静かにドアを閉めます。この時、後ろででドアを閉めるのはNGです。お辞儀をするときは、足先を揃えて背筋を伸ばし、腰を前傾させるときれいに見えますよ。

部屋の中に進んだら椅子の左側に立ち、まず面接官に名乗りましょう。「どうぞお座りください」と声をかけられてから着席します。

面接が終了したら再び椅子の左側に立ち、「本日はありがとうございました」と軽くお辞儀をします。その後ドアに向かって進み、退室時にもう一度面接官に向き直って「失礼します」とお辞儀をした後、部屋を出ましょう。もちろん、退出時も静かにドアを閉めます。

最後に50代の主婦がパート面接を受けた際、少しでも落ちる確率を減らすための注意点を紹介します。

パートの面接といっても清潔感は大切ですし、普段着で面接に向かうのはNGです。職種によってはビジネススーツの着用が必要な場合もあります。襟元や袖口が汚れていないか、また服にシワがないかなどは事前にチェックしておきましょう。

面接する会社に着いたら、近くのパウダールームやトイレなどで、髪が乱れていないか確認するのもおすすめです。

面接では基本的に、以下のような質問を聞かれる場合が多いです。事前に確認をして答えを用意しておき、質問をされたらスムーズに返答できるようにしておきましょう。また、最後の質問で分からないことがあった場合は、積極的に聞くと好印象を持たれますよ。

①応募した理由は？

②この会社（またはお店）のことを知っていたか

③週に何日入れて、1日何時間くらい働けるか

④通勤にかかる時間は？

⑤前職を辞めた理由は？

⑥あなたの長所と短所は？

⑦あなたの趣味は？

⑧他社の求人には応募しているか

⑨家庭との両立は可能か

⑩最後に質問があるか

特にスキルや勤務経験のない50代の主婦でも、職種の選び方を間違えなければ活躍できます。たとえ50代でも、不安になったり諦めたりする必要はありません。今回紹介したおすすめの職種を参考に、自分にピッタリなパートを探してみてください。