大切な家に被害を与えるシロアリに悩まされている方は多いですよね。中には駆除を業者に依頼する方もいますがどうしても高価になりがちです。実は、シロアリ駆除剤を使用すれば素人の方でもシロアリを駆除できます。

自分で使用する場合は手軽で効果のあるシロアリ駆除剤をおすすめしますが、市販のシロアリ対策に使われている薬剤の成分や使い方などは商品によってさまざまです。駆除だけでなく、予防剤になる商品もあります。

そこで今回は、シロアリ駆除剤の人気おすすめランキングをご紹介してきます。ランキングは、使用方法・効果・費用などを基準にして選びました。コメリなどのホームセンターで買える商品も紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

こちらではシロアリ駆除剤の選び方やポイントを解説・紹介させていただきます。自分に合ったシロアリ駆除剤を選びの参考にしていただければ幸いです。

【目次】

• シロアリ駆除剤は薬剤の成分で選ぶ
• シロアリ駆除剤は目的で選ぶ
• 使いやすいタイプを選ぶ
• シロアリ駆除剤のプラス成分や効果で選ぶ

効果や安全性に差があるため、シロアリ駆除剤を選ぶうえで薬剤の「成分」は重要なポイントです。特にペットを飼っている方には駆除剤によって害があるものもあるので、しっかり確認しておきましょう。

【目次】

• 人体への影響が少ない薬剤なら「ネオニコチノイド系」がおすすめ
• まず一般的な市販の駆除剤を試したいなら「フェニルピラゾール系」がおすすめ
• 強い効果を求めるなら「フェニルピロール系」がおすすめ
• 他のアリにも効くシロアリ駆除剤なら「カーバメート系」がおすすめ
• 寄せ付けないシロアリ対策なら「ピレスロイド系」がおすすめ
• シロアリの成長を阻害するなら「IGR剤」がおすすめ

シロアリ対策で防腐防蟻剤を使用することがありますが、代表的なものとして「ネオニコチノイド系薬剤」が挙げられます。特徴として昆虫のみに作用し、人体への影響が少ない薬剤なので、人間やペット・魚類などには安全性が高いです。

駆除の方法として、シロアリの神経伝達部分に作用し伝達異常を起こします。シロアリが薬剤を避ける忌避性は無く、ゆっくり効き目が進行するのが特徴です。実際のシロアリ駆除剤にはジノテフランという成分で販売されています。

また、殺虫成分だけでなく、木を腐りにくくする効果もあるので、木や木材等に住み着いたシロアリを駆除する場合はおすすめの薬剤です。

市販されているシロアリ駆除剤によく使用されている成分の一つが「フェニルピラゾール系」です。忌避性が無いのでシロアリが避けずに食べるため、しっかりと効果を発揮します。

ただし、毒性が強く、人間やペット・魚類にも強い毒性があるため注意しましょう。駆除方法は神経伝達作用を阻害し興奮させます。実際のシロアリ駆除剤ではフィプロニルという成分です。

こちらの成分は呼吸を阻害して駆除するのが特徴です。効果も高くしっかりとシロアリを駆除できます。ただし毒性が強く人間やペット・魚類にも強い毒性があるため使用する際には注意が必要です。

効果はゆっくりと進行します。実際のシロアリ駆除剤ではクロルフェナピルという成分で販売されていることが多いです。

こちらの成分は神経に作用し、異様な興奮状態にさせて駆除するシロアリ駆除剤になります。熱や光に対して強く、安定性に優れているところが特徴です。ただしアルカリによる加水分解を受けやすいため、コンクリートの上などでは注意しましょう。

カーバメート系の成分はシックハウス症候群の原因になるかもしれないといわれているため、化学物質に敏感な方は使用に注意が必要です。実際のシロアリ駆除剤ではフェノブカルブやプロポクスルという成分で販売されています。

こちらの成分は身近なものだと蚊取り線香などに含まれている成分で、寄せ付けないシロアリ対策ができるのが特徴です。駆除方法として中枢・運動神経に作用し効果を発揮します。魚類に対して強い毒性があるため注意しましょう。

市販のシロアリ駆除剤によく使用されている成分ですが、その殺虫力の強さから場合によっては喘息などのアレルギー反応を引き起こす可能性もあるので、使用する際は確認をしておきましょう。

シロアリ駆除剤としては複数のピレスロイド系成分を合わせた商品もあり、実際のシロアリ駆除剤ではシフルトリンやテフラメトリンなどといった成分で販売されています。

IGR剤は、シロアリの脱皮を阻害して死に至らせる薬剤です。シロアリが好むものにIGR剤を含ませることで、シロアリ対策に役立ちます。IGR剤は脱皮をしない人間には害がないため、安全性が高い点が魅力です。

シロアリ駆除剤を選ぶうえで重要になのが「目的」です。シロアリ駆除剤の中には、全滅させることを目的にした製品や、シロアリが寄り付かないような予防を目的とした製品があります。

全滅させるシロアリ対策が目的の場合は非忌避性・遅効性・伝播性の3つの効果が揃っているものを選ぶことがポイントです。シロアリを全滅する場合には有効成分を食べてもらうことが重要なため、「非忌避性」のものを選びましょう。

次に重要になるのが「遅効性」であるシロアリ駆除剤を選びましょう。シロアリは巣を作る生き物なので、有効成分を自分の巣に持ち帰ってもらう必要があります。逆に即効性があるシロアリ駆除剤では持ち帰らないため巣を丸ごと駆除できません。

最後に「伝播性」も重要になります。ドミノ性ともいわれ、有効成分がドミノのように広がっていくことが必要です。シロアリにはグルーミングといって、仲間同士で舐め合って綺麗にする習性があるので「遅効性」もかなり重要なポイントになります。

シロアリを退治するのではなく、やってこないように予防することが目的の場合には「忌避性」があるものを選びましょう。忌避性があるシロアリ予防剤はシロアリが嫌がって近寄らないようになるので予防効果が発揮されます。

ただし、隙間があるとその隙間からシロアリが侵入してくるため、自分で使用する場合には隙間を無くし、しっかりと予防したい箇所を囲むように配置することが大切です。ちなみに忌避性の薬剤を使用するときはシロアリを先に退治してから使用しましょう

しっかり退治しておかないと、薬剤を嫌ったシロアリが別の場所に移動して、移動先に被害をもたらす可能性があります。

市販のシロアリ駆除剤は、手軽に使用できるタイプのものから、プロ向けの本格的なものまでさまざまなタイプの商品が存在します。自分が使いやすいものを選びましょう。

【目次】

• 手軽に対策したいならホームセンターでも人気の「設置タイプ」がおすすめ
• 被害箇所がわかっているなら「スプレー・注入タイプ」がおすすめ
• 業務用駆除も予防もできる業務用なら「散布タイプ」がおすすめ

設置タイプの特徴は、「手軽で簡単」という点です。シロアリをおびき寄せて有効成分の入った毒餌を巣に持ち帰らせて巣を丸ごと駆除します。効果が出るまで数か月くらいかかりますが安全かつ手軽で簡単な方法で、ホームセンターなどで手軽に購入可能です。

まだそこまでシロアリによる被害が無い場合や、使い方が手軽なシロアリ駆除剤を使用したい方におすすめします。特に屋根裏などで使用する場合はとても簡単に設置できるのでおすすめです。

シロアリによって被害が出た木材などに薬剤をスプレーしたり注入して使用するタイプです。遅効性があるため巣を丸ごと駆除できます。被害箇所が明確にわかっている場合にはこのタイプのシロアリ駆除剤がとても有効です。

ただし、シロアリの姿は見かけたけど被害を確認できなかった場合などにはあまり効果が期待できないこともあります。特に床下など広範囲に噴射できるので、そういった場合はスプレータイプのシロアリ駆除剤がおすすめです。

「散布タイプ」のシロアリ駆除剤はシロアリの発生個所に液体や粉末の薬剤を撒いて使用します。駆除・予防のどちらにも効果があり、土壌処理剤としてなどプロの駆除現場でもよく使用される業務用タイプです。

ただし全体にムラなく撒く必要があったりと、扱いが難しいものがあります。プロも使う業務用なので駆除の効果はかなり高く期待でき、本格的に駆除・予防をしたい方にはおすすめのタイプです。

シロアリ駆除剤には殺虫成分だけではなく、さまざまな成分や効果が含まれている場合があります。ここで紹介するのは、そんな成分や効果についてです。

シロアリ駆除剤は商品によっては毒性により使用箇所付近に悪影響を与えてしまうものもあり、注意が必要です。しかし、「木材に優しい薬剤」が含まれているシロアリ駆除剤も販売されています。

ガーデニングでウッドプランターを使用している方やウッドデッキの付近でシロアリ駆除剤使用する場合は防腐効果や防カビ効果や成分が含まれている商品がおすすめです。

シロアリ駆除剤に限らず殺虫剤系の匂いが苦手な方には、「無香料」のシロアリ駆除剤がおすすめです。シロアリ駆除剤の臭いがだめな方でも匂いが気にならないので快適に作業を進められます。

各通販サイトの売れ筋ランキングもぜひ参考にしてみてください。

※上記ランキングは、各通販サイトにより集計期間・方法が異なる場合がございます。

シロアリ駆除剤などのシロアリ対策商品はECサイトはもちろん、店舗であればコメリやカインズホームなどのホームセンターでも購入できます。費用は店舗や散布する面積・効果の強度など商品によって異なります。

今回紹介した選び方をもとに、薬のタイプや目的などをあらかじめ決めておくと選びやすいです。

今回、シロアリ駆除剤をご紹介してきましたが、使用する際に注意することをまとめてご紹介させていただきます。シロアリ駆除剤のやったらだめな点をしっかり把握してから使用してください。

1. 必ず決められた用法・容量を守り使い過ぎない。
2. ペットや幼児にシロアリ駆除剤がかからないようにする。
3. マスク・手袋を着用して使用する。

こちらをきちんと守り、安全に使用することを心がけましょう。

シロアリによる被害を受けたときや予防したいときに、市販のシロアリ駆除剤はとても手軽で簡単です。しかし、これだけでシロアリを完全に駆除できるとは言い切れません。

数か月後、または数年後にシロアリが再発生する可能性は大いにあります。あくまでシロアリ駆除剤は一時しのぎの応急処置と考えましょう。もちろんシロアリ駆除剤で完全に駆除できるケースもありますが、大事なのはシロアリ対策を初期段階で行うことです。

シロアリが発生する前に、床下などに予防として市販のシロアリ駆除剤を使用するのをおすすめします。

完全にシロアリを駆除・撃退したい場合には、価格が高くてもシロアリ駆除業者に依頼することをおすすめします。思っているより被害が大きく、家が壊れてしまうかもしれないリスクがあるためです。業務用をしっかり散布してもらうことが大きな対策になります。

業者は全国各地にあるのでまずは近所の業者に相談してみましょう。見つからない場合は、ホームセンターや市役所に相談すると業者の紹介やアドバイスをもらえるので気軽に問い合わせてみてください。

シロアリ駆除剤はゴキブリにも効果があるのをご存知でしょうか。実は、シロアリは蟻ではなくゴキブリの一種です。そのため、シロアリ駆除剤をまいた範囲にゴキブリがいた場合、ゴキブリにもその効果が発揮されることがあります。

ただし、シロアリよりも多くの場所にゴキブリは巣を作るので、家の中にいるゴキブリ全てに効くわけではありません。急にゴキブリが部屋に現れたとき、シロアリ駆除剤を直接吹きかけ一般的なゴキブリ駆除剤として代用するのは可能です。

今回はシロアリ駆除剤について解説・紹介させていただきましたが、シロアリについてはさまざまな被害例があり、こちらのサイトではもっと詳しく解説されています。より詳しく知りたい方は参考にしてみてください。

「日本しろあり対策協会」は木造建築物のシロアリ被害および腐朽を防止する目的で、国土交通大臣の許可を得て結成された50余年の歴史を持つ法人です。相談窓口などもあり、シロアリ被害に悩んでいる方は相談してみてはいかがでしょうか。

シロアリ駆除剤の選び方やおすすめの商品を紹介してきました。市販でも、業務用など強力な品も販売されているので、ぜひチェックしてみてください。今回ご紹介させていただいたシロアリ駆除剤で、皆様のシロアリ被害が収まることを祈っています。