瓔珞のおすすめランキング7選【瓔珞を選ぶなら形とサイズに注目!】
2021/02/20 更新
瓔珞(ようらく)とは?
先祖から受け継いだ仏壇に瓔珞が付いていても、その名前を知らないという人も多いようです。確かに、香炉やおりんといった仏具に比べると知名度は低いかもしれません。しかし、瓔珞があると仏壇を美しく荘厳することができます。
仏壇の中で、どれが瓔珞なのでしょうか?瓔珞を飾ることには、どのような意味があるのでしょうか?まずは、瓔珞について基本的なことを説明します。
「瓔珞」は装飾のこと
仏壇の天井や御本尊様の安置された須弥壇の周りに、金属のシャンデリアのようなものが飾られていることがあります。この装飾が「瓔珞(ようらく)」です。特に、古典的な仏壇では飾られていることが多いでしょう。
瓔珞という言葉は、瓔(磨いた石や貝)と珞(紐や糸でつなげたもの)という字から成り立ちます。そこからも分かるように、瓔珞は輝きのある石や貝を繋げた飾りのことです。そのため、仏壇を飾るものだけでなく、仏様が付けているアクセサリーも「瓔珞」と呼ばれます。
アクセサリーとしての瓔珞は、仏像だけでなく実際に古代インドで王族が身に付けていたようです。その金属のきらめきや宝石の力により、身に付けている人の身分を表すとともに魔除けとして身を守るものとされてきました。
瓔珞で飾る意味
瓔珞という言葉は広い意味で装飾品を表します。しかし、今回の記事では仏壇を飾る瓔珞に限定して説明していきます。仏壇には多くの仏具を飾りますが、瓔珞を飾ることにはどのような意味があるのでしょうか?
仏壇とは故人の方を想い手を合わせる場所、という認識が一般的かもしれません。しかし、多くの仏壇では中央に御本尊様を安置しています。仏壇とは、御本尊様を祀る場所でもあるからです。
つまり、仏壇の中には小さな浄土が再現されていると言っても良いでしょう。その場所を瓔珞などで飾ることは、仏様を敬う気持ちを示すことです。また、仏壇を極楽浄土のように美しく飾ることで故人の方に安らいでいただくといった考え方もあります。
宝鐸と呼ばれることも
仏壇に飾る瓔珞は「宝鐸(ほうたく)」と呼ばれることがあります。「鐸」とは鈴を指す言葉です。鈴のようにハッキリと鳴るわけではありませんが、瓔珞が揺れるとシャラシャラと音がします。
こうした細かなものがぶつかり合う音は、清めや祓いになると言われています。そのため、瓔珞を飾ることは、故人の方や仏様がいる場所を清浄に保つことにつながるでしょう。仏壇を美しく清浄に飾ることで、本物の浄土に近づけるといった意味もあるようです。
また、故人の方は生前のように食物を口にすることはできません。その代わりに、お線香で「香り」を、おりんや瓔珞で「音」をお供えします。瓔珞を飾ることには、きらびやかな見た目だけでなく、大切な意味があります。
瓔珞の選び方
実際に瓔珞を選ぶときには、どのような点の注意すればよいのでしょうか?選び方には3つのポイントがあります。このポイントに注目すれば、お持ちの仏壇に合う瓔珞が見つかるはずです。
大きさで選ぶ
まず大切なのは、瓔珞の大きさです。仏壇の大きさや飾り方に合ったものを選ぶことが大切になります。瓔珞は長いほど飾りが多く豪華になりますが、仏壇全体のバランスや使いやすさも併せて考えてみてください。サイズの目安は「吊るした際に、下に置いている仏具に干渉しない程度」の長さです。
新しく購入する場合は、実際に瓔珞を吊るすヒートンなどの金具の長さも加味して長さを決めましょう。下に置く仏具も、火立や花立の高さだけでなく、実際そこに花やローソクを置いた高さを想定して瓔珞を選んでください。
以前から使用していた瓔珞がある場合は、その高さと同じくらいのものを購入するのが良いかもしれません。もし不安な場合は、仏具店の方に相談すると適切なサイズや設置についてアドバイスを頂けるはずです。
形で選ぶ
瓔珞には、いろいろな形があります。同じ構造でも、パーツの形によって飾ったときのイメージは変わるでしょう。瓔珞の構造やパーツの呼び名について知っておけば、選ぶときに参考になるはずです。
一般的な瓔珞を例にすると、一番上にあるのが傘(または笠)と呼ばれる部分です。そこから瓔珞が垂れていて、この飾りの1つひとつを枠と呼びます。それでは、それぞれの部位について詳しく見てみましょう。
傘と瓔珞のデザイン
まず、傘にはフチが丸い「丸傘」と、蓮華の葉をかたどった「蓮傘(れんがさ)」があります。また、浄土真宗大谷派のみで飾られているのが「深傘」と呼ばれる傘です。各カテゴリーの中にも様々なデザインがあるので、どの種類が良いか決めたらいろいろな商品を見比べてみてください。
次に瓔珞です。瓔珞を選んでいると「平枠」「三枠」「四枠」という言葉を目にすると思います。これは、瓔珞に付いた板状の飾り(親枠)の形を表すものです。平枠は、一枚の板のような枠。三枠は3枚、四枠は4枚の板を立てて一辺をくっつけたような形をしています。
瓔珞の飾りの1本1本を「下がり」と呼ぶこともあります。そして、その下がりに親枠が何個ついているかを示すのが「段(または号)」です。つまり、5個の親枠が連なったものが瓔珞に合計8本下がっていたら「5段(5号)8下がり」です。
その親枠から、さらに小さな飾り(子枠)が下がっているものが多いでしょう。子枠には、親枠と同じく金属板のような飾りのほか、鈴や石(メノウや水晶など)を付ける場合もあります。石の色や鈴の大きさによっても、全体の雰囲気がかなり変わります。
枠の爪(子枠をひっかける部分)が多いほど子枠が多く豪華な瓔珞になるので、材質やサイズが同じであれば平枠より三枠、三枠より四枠のほうが価格が高いのが一般的です。
幢幡瓔珞
単に幢幡(どうばん)と呼ばれることもあり、その場合も傘のまわりは瓔珞で飾られています。傘から瓔珞のみが下がっているタイプとは異なりますが、多くの宗派で瓔珞として飾ることができます。
幢幡とは、貴人の権威や仏様の徳を表すために飾られた旗を指します。本来のは幢幡は布ですが、仏堂や仏壇の飾りとして取り入れられてからは金属製のものが多いでしょう。長く垂らした布をかたどっているため、金属製の筒のような形状です。
幢幡部分の素材は、金属製のほかプラスチック、樹脂などがあります。筒状になっていて細かい部品が少ないので、同じ大きさの瓔珞に比べると耐久性が高く破損する確率も低いと言えるでしょう。
院玄瓔珞
釣り灯篭の1つである院玄灯篭(いんげんとうろう)に瓔珞を組み合わせた仏具です。こちらも、多くの宗派で飾ることができます。透かしなどの装飾が施された院玄灯篭と瓔珞の組み合わせはとても華やかです。
仏壇に灯りを供えることは、仏様の光明を表すとともに浄化の意味があります。「瓔珞と別に置き灯篭を置くスペースがない」という方にも、瓔珞と灯具が一体になった院玄瓔珞はおすすめです。
ただし、瓔珞の下に灯篭を吊るすので広めのスペースが必要になります。中型~大型の仏壇のお持ちの方におすすめの飾り方です。
宗派で選ぶ
上記の瓔珞は、多くの宗派で飾ることができます。しかし、真言宗大谷派では「輪灯瓔珞(りんとうようらく)」と呼ばれるものを飾ります。灯具である輪灯と、飾りである瓔珞を組み合わせたタイプの仏具です。
輪灯瓔珞の構造
まず、輪灯の基本的な構造についてお話しします。瓔珞などの吊り物と同様に、仏壇の天井から下げるタイプの仏具です。傘の下には、相釣りと呼ばれる板状の装飾があります。そして、その下に油皿を載せる蔓(つる)を掛けます。
輪灯は、もともと宮中などで使用された照明器具でした。それが、仏教の一部の宗派に仏具として取り入れられたようです。大谷派以外であっても真宗では輪灯を飾りますが、瓔珞と輪灯は別々の場所に吊ります。詳しい飾り方については、記事の後半で確認していきましょう。
真言宗大谷派では、この輪灯の上部に瓔珞を付けます。瓔珞を付ける場合は、相釣りを外して傘と蔓だけの状態にします。本来は、大谷派でも法要などのときだけ瓔珞を付けたようです。現在は、日常的に瓔珞を付けた状態で飾ることが多いので、相釣りのない輪灯(長鍵)も販売されています。
輪灯の種類
大谷派で使用されるのは、蔓(灯具のフレーム)がシンプルな「丸蔓輪灯(本山輪灯)」です。同じ真宗系でも、本願寺派は菊、仏光寺派は藤、高田派は桐と蔓にあしらわれるデザインによって呼称や宗派が異なります。
本来、輪灯は油皿に紙縒りを入れて火を灯す御灯明です。しかし、最近では安全上の理由などからLEDの輪灯も出ています。その場合は輪灯の上部に設置する瓔珞の中心に電球のコードを通すので、専用の瓔珞と蔓が必要です。
瓔珞のおすすめ7選
ここまで、瓔珞の意味や構造、種類などについて説明しました。ここからは、実際に人気の商品や売れ筋の商品について紹介していきます。
口コミ
組立に苦労しましたが、無事完成しました。立派な瓔珞になりました。
口コミ
そんなに大きな物が置けなかったので16号の仏壇には少しでも華やかさをと購入してみました。かわいいです。
口コミ
コンパクトな仏壇なので小さめの瓔珞を探しておりました♪飾ってみたところ大きさもちょうどいいし華やかになりました!
(40代・男性)
以前も大きいサイズを購入させてもらいました。今回はサイズは小さいかもしれませんが、瓔珞を2個飾る事ができ、よりきらびやかになった気がします。
(30代・女性)
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瓔珞の飾り方
細かい決まりはないと言われている瓔珞ですが、仏壇のどこに飾ったらよいのでしょうか?瓔珞の種類別に、飾る場所について説明します。
隅瓔珞の飾り方
一般的に瓔珞と呼ばれるものの多くは「隅瓔珞(すみようらく)」に分類されます。名前の通り、仏壇の天井や屋根隅(宮殿隅)に飾る瓔珞です。メーカーによっては、角下がり(かどさがり)と表示している場合もあります。
設置する際には、仏壇の天井にヒートンなどを付けて下げる場合と、御本尊様を安置した宮殿の屋根の端から下げる場合があります。位置のバランスが難しい場合や、大きめの瓔珞で電動工具で仏壇の天井に穴をあける場合などは仏具店に設置を依頼すると安心です。
御本尊様を中心に、左右対称になるように飾りましょう。数に決まりはないので、シンプルで小ぶりなものを2対かざっても大丈夫です。もし釣り灯篭も飾る場合に限り、瓔珞は灯篭よりも内側に飾ります。
輪灯瓔珞の飾り方
輪灯瓔珞は、輪灯(御燈明)と一体になっていることもあり一般的な瓔珞よりも外側に付けます。位置のイメージとしては、仏壇の手前の角です。部屋の明かりが瓔珞にあたりやすく、とてもきらびやかに見えるでしょう。
輪灯瓔珞は、瓔珞のみに比べるとかなりの重量があるため大きめのヒートンでしっかりと設置することをおすすめします。重量が心配な場合はアルミ製の瓔珞がおすすめです。また、プラスチックに金箔を押したタイプの瓔珞も比較的軽量です。
ただし、表面に金箔が押されていても材質の質感は瓔珞の見た目に表れます。そのため、樹脂製でなくアルミや真鍮製を好む人も多いかもしれません。重量と見た目と価格で総合的に選びましょう
瓔珞のお手入れ
瓔珞は、輝きが大切な仏具です。故人の方や御本尊様を祀る場所を美しく保つために、定期的なお手入れをしてください。材質によって、お手入れ方法が異なるので注意が必要です。
金属製の瓔珞
まず、金属製の瓔珞お手入れについてお話しします。金属製の中には、真鍮製のほか銅製やアルミ製のものなどがあります。一番初めに確認しなければならないのが「メッキが施された製品かどうか」です。
メッキではないものは、金属磨き剤でお磨きをしましょう。日頃はホコリを払う程度で良いですが、定期的に磨くことで輝きを保つことができます。磨く際には、部品同士をつないでいる細い糸や飾りが破損しないように注意が必要です。
金属製ではない瓔珞
金属製ではない瓔珞やアルミ製の瓔珞は、金メッキが施されていることが多いでしょう。金メッキとは、素材の表面を膜のように薄い金でコーティングした状態です。そのため、強く拭いたり磨いたりすることで金がはがれてしまう可能性があります。
金メッキの瓔珞は、柔らかい布で拭くだけにとどめましょう。汚れやくすみが目立つようになったら、仏具店にお手入れを依頼すると良いかもしれません。
金属製ではない瓔珞には、樹脂製のほか木製のものも存在します。木に金箔を押したものには上品な輝きがあり、アルミやプラスチックよりも価格が上がります。一方、プラスチックには低価格で軽量という良さがあります。
まとめ
瓔珞には、さまざまな形状や素材があります。その中で、近年はミニ仏壇向けの小ぶりな瓔珞も人気が高まってきました。お持ちの仏壇の大きさや雰囲気、宗派に合ったものを選びましょう。瓔珞を飾ったら、定期的なお手入れも忘れずに続けてみてください。
本サービス内で紹介しているランキング記事はAmazon・楽天・Yahoo!ショッピングなどECサイトの売れ筋ランキング(2021年02月20日)やレビューをもとに作成しております。
蓮をかたどった傘と、白玉のついた瓔珞です。アルミ製のため、非常に軽量で設置しやすいでしょう。19cm程度と控えめなサイズのため、中型~小型の仏壇の仏壇におすすめです。
オーソドックスなデザインとサイズ感で、どんな仏壇にも合わせやすいため人気の商品です。初めて選ぶ方や、シンプルに間違いないものを選びたい方には、こうした瓔珞がおすすめです。