カーペットや絨毯は部屋の印象を決める重要なアイテムです。リビングや部屋に敷くだけでおしゃれに部屋の印象がガラリと変わり、ラグやマットなど比較的厚さがあり丈夫なものだと、床を保護したり衝撃を吸収したりする役割も果たしてくれます。

しかし、いざ購入しようと思うと、安いメーカー・おしゃれなブランド・素材・形・洗えるものなど種類が多く、どこで買うか迷ってしまいがちです。赤ちゃんがいるファミリーや一人暮らしなど、住む環境によっても選ぶ素材が変わってきます。

今回は、カーペット・絨毯の選び方をランキング形式で詳しく紹介していきます。ランキングは、コスパ・サイズ・素材・厚さを基準に作成しました。「買うならコスパがいいカーペットがいい」「最適なサイズは？」といった方も必見です。

ここからは、幅広いカーペットの選び方を解説します。一人暮らしを始める方や、今までカーペットを自分で選んだことがない方も必見です。

【目次】

• 素材で選ぶ
• カーペットのタイプで選ぶ
• サイズの選び方
• 「サイズオーダー・カット加工」の有無をチェック
• 機能性で選ぶ
• 冬用なら「床暖房・ホットカーペットカバー」になるものを確認
• 部屋の形に合わせるなら「円形や裁断可能なもの」をチェック
• パイル（毛足）で選ぶ
• メーカーや人気ブランドで選ぶ

カーペットの素材によって機能や価格は大きく違います。用途に合わせて適切な素材を選ぶのが大切です。

【目次】

• 洗える丈夫なカーペットなら「ナイロン製」がおすすめ
• 夏・冬に共通して使える素材なら「ウール製」がおすすめ
• 安い予算でコスパが良いものなら「ポリエステル製」がおすすめ
• 涼しげない草仕様が欲しいなら「ポリプロピレン製」がおすすめ

ナイロン素材のカーペットは摩擦に強く、繊維自体のコシが強いため丈夫なのが特徴です。また、色褪せがしにくく、洗えるので洗濯を繰り返しても購入時の色を長期間保てます。丈夫さを求めるならナイロン素材のカーペットがおすすめです。

ポリエステルやポリプロピレン素材のカーペットに比べて価格は高めです。冷感など夏用のカーペットによくみられる、肌に触れたときに涼しく感じられるカーペットにはナイロンが使用されています。タイルカーペットによく使用される素材です。

ウール素材は吸音・難燃性・空気浄化など機能性にとても優れており、ウールはセーターなどにも使われる素材なので冬にしか使えないと思われるかもしれませんが、実はオールシーズン使えます。

ただ、天然繊維なので化学繊維に比べると価格は高くなります。ウール素材のカーペットにも品質によって価格が違うので一概には言えませんが、ウール100%のものだとおおよその目安としては6畳で30,000円程度です。

ポリエステル素材は発色がきれいなので、カラーバリエーションが豊富です。また、シワになりにくく遊び毛がほとんど出ないので長く使え、ポリエステル素材のカーペットは価格が安いのでコスパが良く、最近では一番多く流通しています。

洗ってもシワになりにくいためお洗濯がしやすいのも特徴で、日常的にカーペットを洗いたい方や、ペットや子供がいて気軽に買い替えられるカーペットが良い方はポリエステル素材がおすすめです。

石油を精製するときに発生する化学繊維です。それをストロー状にして、い草のように織り上げたのがポリプロピレンのカーペットです。見た目は畳やござのようなものが多くなっています。汚れにくいカーペットが欲しい方におすすめです。

ポリプロピレンは天然のい草と違ってカビが発生しないので、ダニが寄り付きにくい素材で、ハウスダストやアレルギーが気になる方にもおすすめのカーペットです。また、水をはじく素材なので汚れたら洗剤で水拭きできます。

カーペットにはいろんなタイプがあります。代表的なタイプをご紹介しますので、カーペットを選ぶ際の参考にしてみてください。

【目次】

• 一気に敷きたいなら「ロールカーペット」がおすすめ
• 敷き方に拘るならツルツルの床に吸着する「タイルカーペット」がおすすめ
• フローリング仕様にできるものなら「ウッドカーペット」がおすすめ

部屋に一気にカーペットを敷きたい方、継ぎ目がないものや肌触りを重視したい方におすすめなのが、ロールカーペットです。さまざまなサイズがあり、お部屋に最適なものを1枚敷くだけでそれ以上の敷く手間もいらないので便利です。

小さなお子様がいるご家庭がロールカーペットを敷く場合には、カーペットを洗濯機などで丸洗いできるものか洗えるものを基準に選ぶと、より便利に長く使えるのでおすすめです。

汚れた部分だけ洗ったり捨てたりしたい方におすすめなのが、タイルカーペットです。丸洗いしなければならないロールカーペットに対して、タイルカーペットは汚れた部分だけ洗ったり捨てたりできるので、とても便利になります。

小さなお子様がいるご家庭がタイルカーペットを敷く際には、できるだけクッション性のある厚みのあるものをおすすめします。もし寝転がったり転んだりしても、体への衝撃も少ないのでより安全です。

クッション性の高いタイルカーペットなどについては以下の記事では、タイルカーペットの人気おすすめランキングをご紹介しています。ぜひご覧ください。

絨毯やカーペットと同じように、敷くだけで部屋をフローリング仕様にできるウッドカーペットは、表面が木製のものだけでなく、コルク製のものなどもあります。リフォーム業者に頼むより低予算で簡単に部屋をDIYできる画期的なカーペットです。

裏地には、コットン布や不織布などが貼られているものなど、傷つきやすい床や畳を傷つけないようにしてあるものが多くあります。購入の際はしっかり裏もチェックしてみてください。

お部屋の広さや家具の配置によっても選ぶカーペットの大きさは違ってきます。大きすぎるとバランスが悪くなる場合もあります。適切な大きさを選びましょう。

【目次】

• 一人暮らしやベッドサイドに設置するなら「1畳～1.5畳サイズ」がおすすめ
• 6畳程度のリビングに敷くなら「2畳～3畳サイズ」がおすすめ
• 8畳以上のお部屋で使用するなら「4畳以上」の大きめサイズがおすすめ

ベッドサイドやソファ前などのちょっとしたスペースには、ホームセンターで買いやすい1畳～1.5畳程度の小さめサイズのラグがおすすめです。長方形のジョイントマットを下に敷いておけば防音にもなり、家具に合わせて配置できるので使いやすくなっています。

床全体に敷き詰めるわけではないので、お部屋のアクセントになる色や柄ものも取り入れやすいです。子供部屋でのプレイマットや一人暮らしのワンルームなど、小さめのお部屋にもおすすめのサイズです。

一般的にラグとも呼ばれるこの2畳～3畳サイズは、ホットカーペットカバーや、2.5人～3人掛けの少し大きめソファーなどの前に敷くのにおすすめのサイズです。長方形だけでなく、正方形のタイプも多く販売されています。

大人が寝転んでくつろげるサイズなので、リビングなど人が集まる場所での使用にもおすすめです。6畳のお部屋にはちょうど敷きやすいサイズなので、人気があり、お部屋の家具やインテリアと合わせて、落ち着いたカラーを選ぶとと統一感が出ます。

以下の記事では、2畳程度のカーペットをランキング形式でご紹介しています。気になる方は是非チェックしてみてください。

4畳以上の大きめサイズのカーペットは、L字型ソファーや、センターテーブルと合わせると使いやすいです。6畳のお部屋だと、床面積の半分以上を占めるので少し大きすぎるかもしれません。8畳以上のお部屋での使用がおすすめです。

このサイズになってくると、大人が2人～3人ぐらい寝転べます。床で過ごすことが多い方だと、スペースにゆとりができますが、洗濯機で丸洗いするのは難しいサイズなので、購入時にお手入れのしやすさをチェックしておくのがおすすめです。

以下の記事では、8畳用のカーペットをランキング形式でご紹介しています。気になる方は是非チェックしてみてください。

カーペットを購入する場所によっては、サイズオーダーやカット加工のサービスがある場合もあります。サイズオーダーは、希望のサイズに合わせてカーペットをカットしてもらえるサービスです。特殊な形のマットが欲しい方は、注目してみてください。

家族構成やペットの有無などから、適した機能を持つカーペットを選ぶのも大切です。どのような機能が必要か、購入前にチェックしてみましょう。

【目次】

• 洗濯機で洗えるものなら「折りたたみ」機能がおすすめ
• ペットや赤ちゃんがいるご家庭なら「抗菌・防ダニ加工」がおすすめ
• 子供部屋や賃貸に敷くなら厚さのある「防音・滑り止め加工」がおすすめ
• 静電気を緩和させるなら「制電加工」がおすすめ
• 万が一の事態に備えるなら「防炎加工」がおすすめ
• 飲み物をこぼす心配があるなら「撥水加工」がおすすめ

飲み物をこぼしてしまったときや、季節もののカーペットを長期間保管するとき、カーペットをいちいちクリーニングに出すのは手間もお金もかかってしまいます。洗濯機で洗えるタイプなら、自宅で簡単に手入れできるので清潔です。

また、正方形の小さなカーペットを敷き詰めて使うタイルタイプのものなら、汚れた部分だけ取り外して洗えます。洗うのも干すのも場所を取らないので、カーペットを頻繁に洗う必要がある方はタイルカーペットがおすすめです。

カーペットのような大きなものは、頻繁に交換したり洗ったりできるものではありません。菌やダニを寄せ付けない抗菌や防ダニ加工のカーペットは、アレルギーのある方や赤ちゃん、小さなお子様がいるご家庭におすすめです。

滑り止め加工のついたカーペットなら、カーペットの端がめくれず快適です。滑って転倒する恐れもないので、子供部屋に敷くカーペットに採用してみましょう。防音加工で厚みがあるものであれば、座り心地もいいので地べたで何かしがちな方には快適です。

冬場や毛足の長いカーペットを使用されている方は、静電気が気になる場合も多いと思います。制電加工の施されたカーペットであれば、乾燥している時期でも快適に過ごせるのでおすすめです。

自然災害が多くなってきている近年では、万が一の事態に備えて家の中のものもそうした場合に備えておく必要があります。カーペットの中には燃えにくいものもありますので、ストーブの近くなど火が燃え移りやすい場所に敷く場合には、防炎加工がおすすめです。

撥水加工のカーペットは水をしみこませないため、飲み物をこぼしてしまってもすぐに拭き取ればシミなどが付かず、片づけが楽で、小さなお子様やペットのいるご家庭にも、おすすめの機能です。

床暖房やホットカーペットのあるご家庭では、ホットカーペット対応かどうかにも注目してみましょう。熱を発するものの上に敷くカーペットは、耐熱性はもちろんのこと、熱伝導に優れたものであるかどうかも大切なポイントです。

床の上に置く敷き置きタイプではなく、床全体を覆うような敷き詰めタイプに多いのがこの裁断可能なカーペットです。裏面にほつれにくい加工がされているため、お部屋のサイズに合わせて自分でカットできます。

カーペットの踏み心地や肌ざわりも使用していくうえで重要です。また、カーペットを設置する場所によっておすすめのパイル（毛足）は違ってきます。

ループパイルとは、毛足がタオルの毛のようにループ状になっているもので、弾力性があってさらっとした肌ざわりが特徴です。また、ゴミやほこりが絡みにくいので、お掃除ロボットや掃除機でお掃除がしやすいのも特徴になります。

寝転んだりくつろいだりするには少し毛足が硬めなので、階段や廊下などのスペースに設置するのに適しています。メンテナンスのしやすさと実用性で選ぶなら、ループパイルのカーペットがおすすめです。

本来ならループになっている毛先をあえてカットして変化をつけたものがカットパイルです。その中でも特に毛足の長いものはシャギーと呼ばれています。ふわふわと柔らかい肌触りでゴージャス感があるのが特徴です。

毛足が長い分、お手入れに手間がかかるデメリットがあり、歩行量の多い場所には適していません。素肌に触れたときに気持ちいいのでリビングや寝室などでの使用がおすすめです。

カーペットは、さまざまなメーカーやブランドが取り扱っています。どのようなところが扱っているのか、いくつかピックアップしてご紹介します。

【目次】

• 痛くないものや機能性を重視するなら「NITORI（ニトリ）」がおすすめ
• おしゃれな人気ブランドが欲しいなら老舗の「SUMINOE（スミノエ）」がおすすめ
• Amazonや通販で買うなら色やデザインが豊富な「びっくりカーペット」がおすすめ
• どこで買うか迷ったら使い勝手のいい「大杉繊維」 の絨毯がおすすめ

お値段以上のキャッチフレーズでおなじみのニトリは、カーペットの形状の豊富さに加え、お尻などが痛くないもの、防炎や防ダニ、抗菌防臭といった機能性も豊富なものが多く、基本的に多機能なカーペットが多く取り揃えられています。

万が一の備えはもちろん、日常生活の中で必要不可欠ともいえる抗菌防臭や防ダニ、防音といった機能はとても便利です。マンションやアパートなど、上の階に住んでいる方にとっては、防音は嬉しいポイントの1つです。

以下の記事では、ニトリのカーペットをランキング形式でご紹介しています。気になる方は是非チェックしてみてください。

スミノエは大正2年創業のとても歴史のあるブランドで、身近なものだと新幹線のカーペットなども手がけているブランドです。また、カーペットとラグの業界においてトップクラスとされています。

おしゃれなものがオンラインショップでも購入できるので、信頼性抜群の人気ブランドのカーペットが欲しい方におすすめです。以下の記事では、大判ジョイントマットの人気おすすめランキングをご紹介しています。ぜひご覧ください。

Amazonなどの通販で買うなら、色やデザインが豊富なカーペット・ラグ・カーテン・ロールスクリーンの通販専門店の「びっくりカーペット」がおすすめです。びっくりカーテンは、ラグとカーペットに関しては日本最大級の品揃えを誇っています。

どこで買うか迷ったら、カーペット製造販売店の大杉繊維です。高級家庭用カーペットを製造、販売しているメーカーのため、高級感のあるデザインのものが多く機能性にも優れています。使い勝手が良い商品が多く、家庭で洗えます。

各通販サイトの売れ筋ランキングも是非以下より参考にしてみてください。

※上記ランキングは、各通販サイトにより集計期間・方法が異なる場合がございます。

カーペットを購入する際は、疑問点を解消しておくのが大切です。ここからは、カーペットに関してよくある質問をご紹介します。

【目次】

• カーペットにロボット掃除機は使用できる？
• カーペット・絨毯・ラグ・マットの違いは？
• カーペットのお手入れ・メンテナンス方法は？
• カーペットの捨て方は？

カーペットの厚さや素材によっては、ロボット掃除機を使用できない可能性があります。ロボット掃除機を使えるかどうかは、事前に商品表示などで確認しましょう。なおカーペットのシミ取りには、漂白剤や中性洗剤など、汚れに合ったものを使用してください。

室内の敷物であるカーペットには、ラグやマットなどいくつかの種類があり、役割もそれぞれで、カーペットや絨毯は床全体をカバーするものとなっているのに対し、ラグやマットは床の一部に敷くものとされています。

実は、カーペットはコインランドリーやカーペットクリーナーを使わなくても丸洗いできるものであれば、浴室で洗えるのです。ここでは浴室で洗うカーペットの洗浄方法をご紹介します。順序は以下の通りになりますので、参考にしてみてください。

1.カーペットの髪の毛や汚れをできる限り取り、掃除機などをかけてできるだけきれいにし　　ておく。

2.40度程度のお湯を浴槽にためて、洗濯用洗剤をその洗剤の規定量を守って入れてから、カーペットがまんべんなく浸かるようにして1〜2時間程度漬け置きしておく。

3.裏返したり、折り曲げたりして足で踏み洗いをして、お湯が濁らなくなるまでお湯を入れ替えながら繰り返す。その際、ふんわり感を出したいなら柔軟剤も使用する。

4.洗剤のにおいがなくなるまですすぎ洗いをしてから水切りをして、陰干しをする。乾いたら毛足が長い場合、ブラッシングをしてカーペットの洗濯完了。

カーペットは日々活動範囲にある消耗品ですので、汚くなったり経年劣化によって捨てなければなりません。その際の捨て方として、大きなサイズのものであれば粗大ごみになります。逆にサイズが小さいものであれば、可燃ごみや不燃ごみ扱いになる場合もあります。

ただし、住んでいる場所の自治体によって捨て方などのルールがありますので、こうだと決めつけずにその自治体の捨て方で正しく捨てるのが大切です。また、不用品回収業者に依頼するのも選択肢の1つとしてあります。

カーペットは、さまざまな店舗やオンラインショップで購入できます。どのようなものを求めているかでまずは店を絞っていくのがおすすめです。たとえば、シンプルでおしゃれなものであればニトリや無印などをチェックしてみましょう。

キャラクターものや安いものを求めているのであれば、あらゆる商品が激安のしまむらが安価で購入しやすいです。流行りのキャラクターものなどが欲しい際には、ぜひチェックしてみてください。

以下では、全国で購入できるカーペットやラグの情報をより詳しく掲載しています。気になる方は、併せてご覧ください。

畳にカーペットを敷くと心配なのが湿気です。湿気がたまるとダニやノミ、カビの原因になってしまいます。しかし、畳にカーペットを敷けば保温性が高まったり、音や衝撃を吸収してくれたり、日常生活を送るのにいろいろなメリットも及ぼしてくれます。

最近では、通気性などの機能を備え付けた畳用のカーペットも販売されているので、畳にカーペットを敷きたい時には必ず畳用かどうかチェックしましょう。また、カーペットを敷く前には、一度ぞうきんで乾拭きするのがおすすめです。

近年では洋室のお部屋が多くなってはいますが、それでも日本人は床で過ごす場合が多いため、快適に過ごせるカーペット選びは重要です。カーペットを敷く場所やライフスタイルも考えたうえで、ぴったりの1枚を見つけましょう。