ホルモンバランスの乱れや加齢による、びまん性脱毛症に悩む女性も多くいます。「分け目が目立ちやすくなった」「人の視線が気になる」と感じている方におすすめなのが、女性向けの育毛剤や発毛剤です。ドラッグストアなどで買える市販品もあります。

育毛剤、発毛剤と聞くと男性向けの商品が多い印象ですが、近年では女性用の育毛剤も増えています！頭皮環境を整えれば、髪も元気を取り戻せます。健康的な髪の毛は、実年齢よりも若々しく見せてくれるので、気になる方はできるだけ早めにケアしましょう。

この記事では、女性向け育毛剤・発毛剤の選び方や話題のハナミノキなどのおすすめ商品や口コミをご紹介します。定番商品はもちろん、プチプラ商品までピックアップしています。ミノキシジルについても説明しているので、ぜひ最後まで読んでください。

育毛剤と発毛剤ではそもそも期待されている効果が違います。ここを間違えると使い続けているのに効果がないと感じてしまう原因になるので、どちらが自分にあっているのか見極めましょう。

育毛剤や発毛剤を使用してから効果を感じるまで期間はさまざまです。また、女性の脱毛症はいろいろな原因が考えられます。生活習慣を見直すと効果的に対策できるものもあるので、育毛剤や発毛剤を使う前に自分の抜け毛原因を確認しましょう。

【目次】

• 発毛剤・育毛剤はすぐ効く？
• どのくらい継続すると効果が出るの？
• 女性の抜け毛の最大原因は「びまん性脱毛症」
• 発毛剤に入っている「ミノキシジル」ってどんな成分？

薄毛が気になりだしたら出来ればすぐにでも髪の毛を増やせる発毛剤が欲しいですよね。発毛剤はさまざまな種類がありますが、自分に合っていて、なおかつ、効果を感じるものを見つけるためには、ある程度の使用期間が必要です。

発毛剤は継続しての使用により徐々に効果が現れるため、効果をすぐに感じるのは難しいと言えます。また、発毛剤が自分に合っているかどうかは、使用感や頭皮、毛髪の状態などを見ながら見極めましょう。

髪にはコンディションがあるので同じ商品を最低でも3ヶ月は継続して使用するのがおすすめです。使用するタイミングは清潔になった洗髪後の頭皮で、髪をかき上げて頭皮に直接塗るようにしましょう。薄毛が気になる部分を中心として全体に馴染ませます。

使用頻度はメーカーにもよりますが朝と夜の2回塗布するのがおすすめです。さらに、週2回はシャンプー前のオイルケアを行い、頭皮の汚れや毛穴の詰まりをできるだけ取るようにします。毛穴の汚れが除かれると、浸透性が高まります。

女性の抜け毛の原因として多いのが「びまん性脱毛症」です。髪が細くなったり、分け目が目立ってきたりと、髪全体のボリュームが減ってきます。ストレスや生活習慣、加齢によるホルモンの乱れが原因と考えられています。

その他の女性の抜け毛としては、髪をアップスタイルにするのが多い方にみられる「牽引性脱毛症」や出産後に髪が抜ける「分娩後脱毛症」、閉経やストレスが原因の「女性男性型脱毛」があります。

「発毛」と「脱毛(抜け毛)の進行予防」の効果が認められている成分です。また、市販の発毛剤に限らず医薬品にも使用されています。現在市販の発毛剤にはミノキシジルの配合濃度が1%のものと5%のものです。

一般的にミノキシジルの配合濃度が高い方が発毛効果は高いですが、国内では5%濃度の発毛剤の女性への安全性が確かめられていません。女性がミノキシジルの発毛剤を使用する際は、十分注意しましょう。

女性が育毛剤を選ぶ場合、男性と違って気を付けるべきポイントが沢山あります。女性向けの育毛剤はそもそも数が少ないので、選ぶ際に以下の点に気を付けましょう。

【目次】

• ①必ず「女性用」の育毛剤・発毛剤を
• ②症状・成分で選ぶ
• ③使いやすさで選ぶ
• ④価格で選ぶ
• ⑤使用する人の年代で選ぶ
• ⑥香り(匂い)で選ぶ

育毛剤・発毛剤には「男性用」と「女性用」のものが売られていますが、必ず女性用の商品を選びましょう。「同じ育毛剤・発毛剤だから一緒なのでは？」と思ってしまいがちですが、薄毛の原因や症状は男性と女性で違うためそれぞれ成分や配合量も異なります。

女性が男性用を使用すると、思わぬ症状が出たり薄毛が悪化したりする可能性があります。

育毛剤には「アルコール」や、頭皮のかゆみの原因になる「塩化カルプロニウム」などの成分が入っているものもあり発熱を伴う可能性があります。妊娠中に発熱した場合赤ちゃんへ少なからず影響があるといった報告もあるのです。

また、出産前後はホルモンのバランスが不安定になりがちなため、育毛剤の使用は様子を見た方がいい場合もあります。育毛剤・発毛剤の使用については医師と相談しながら行うようにしましょう。

自分の症状に合わせて、発毛剤がいいか育毛剤がいいか決めましょう。

【目次】

• 薄毛が気になる方には「発毛剤」がおすすめ
• 抜け毛対策をしたい方には「育毛剤」がおすすめ
• 敏感肌の方は優しい成分のものを選ぶ

すでに薄毛の症状がみられる方には、発毛剤がおすすめです。先述した通り、育毛剤は抜け毛を予防するためのものです。発毛剤は、毛のもととなる根本に元気を与えるので、新たな発毛が期待できます。

抜け毛は、加齢や頭皮の血行不良による毛周期の乱れや、頭皮環境の悪化が大きな原因です。そして原因によって、効果的な成分が異なります。以下の成分は育毛剤に配合されています。より自分にあった育毛剤を選びたい方は成分にも注目してみてください。

敏感肌の方・アレルギー体質の方・初めて育毛剤を使う方は、できるだけ刺激のないシンプルな成分のアイテムがおすすめです。人によってはエタノールやアルコール、香料などに刺激を感じるので、購入前に確認しましょう。

頭皮の炎症やかゆみに悩んでいる方は、イソプロピルメチルフェノールやグリチルリチン酸ジカリウムなどの抗炎症成分入りのものがおすすめです。頭皮の乾燥やフケに悩んでいる方は、ヒアルロン酸やセラミド、グリセリンなどの保湿成分入りのものがおすすめです。

育毛剤や発毛剤は容器のタイプやテクスチャーなどもさまざまなため、自分で使いやすいものを選びましょう。使用感にも差があるので、液垂れしないある程度固さのあるものがいいのか、さっぱりとしたものがいいのかなどもチェックするのがおすすめです。

【目次】

• 広範囲に使うなら「スプレータイプ」
• おでこの生え際には「ノズルタイプ」
• 液垂れが気になるなら「スポイトタイプ」がおすすめ
  
• ボリュームが気になるなら「軽いテクスチャー」がおすすめ
  

プッシュすると液剤が噴射されるスプレータイプは、広範囲に塗布できる手軽さがとても魅力的です。スプレータイプの中には、勢いよく液剤を出せるものもあり、付けたい部位を狙って塗布できます。

広範囲に使用する場合は「スプレータイプ」が手軽に使用できますが、一方でスプレータイプはどこに向かって噴射したのか自分ではわかりずらいといった声もあるため、自分が使いやすい方を選びましょう。

育毛剤の噴出口がノズルになっているタイプは、ノズルの先を頭皮に当てて液剤を直接塗布できるので、育毛剤が飛び散らずピンポイントに塗布できます。気になる部分が生え際や分け目など部分的に使用するのであれば「ノズルタイプ」が適しています。

液だれしにくいものを選ぶなら、スポイトタイプの育毛剤がおすすめです。液垂れしやすい生え際や毛量が少ない方におすすめです。使いたい量だけ使えて、頭皮のケアしたい部分に塗布しやすいのも魅力です。

髪のボリュームが気になる女性は、軽いテクスチャーがおすすめです。女性は髪全体のボリューム不足を気にする傾向があります。重いテクスチャーのものを使用すると、髪がペタッと寝てしまうため逆効果です。

育毛剤や発毛剤は、長く使い続けると効果や変化に満足できるものです。また、効果が現れたからといって使うのを中止してしまうと再び抜け毛が進行してしまう場合もあります。継続して使えるものを選びましょう。

育毛剤は1日に2回の使用が推奨されているものが多いです。ドラッグストアでも買える安い市販のプチプラ商品は長く使いたい方には特に魅力的ですが、値段だけでなく内容量も鑑みて使い続けられるものを選びましょう。

使用する年代によっても選ぶ商品が変わってきます。各年代に合った発毛剤や育毛剤を選択しましょう。

【目次】

• 「20代」の女性向け育毛剤
• 「30代」の女性向け育毛剤
• 「40代・50代」の女性向け育毛剤

10代や20代の女性の薄毛は、ストレスや生活習慣の乱れが原因になっている場合が多いです。10代や20代の女性には、バランスのいい成分がプラスされている育毛剤がおすすめです。めぐりをよくしてくれる成分や保湿成分もチェックしてください。

30代の薄毛は、ストレスによるホルモンバランスの乱れや、パーマやカラーリングの刺激による頭皮環境の悪化など、さまざまな原因が考えられます。また、出産後だと髪が抜ける「分娩後脱毛症」になってしまう場合もあります。

育毛剤を選ぶ際は、商品の特性と自分の薄毛の原因を照らし合わせて購入しましょう。

40代や50代の薄毛の原因の多くは、加齢によるものです。40代半ばになると、女性ホルモンのひとつであるエストロゲンの分泌量が急激に減り始めます。そのため、女性ホルモンを補う成分がプラスされた育毛剤がおすすめです。

育毛剤を選ぶ際は、香りも重要なポイントなので事前に口コミなどでチェックしましょう。苦手な香りのアイテムだと、体調が悪くなってしまう場合もあります。心配な場合は、無香料を選べば無難ですし、どんなシーンでも気兼ねなく使えます。

頭皮ケア商品は、ただ使っていれば抜け毛を防げるわけではありません。しっかり髪や頭皮のダメージをケアしながらの使用が大切です。

【目次】

• まずは正しくシャンプーを
• 適度に髪を乾かす
• 頭皮のマッサージをしながら使う
• マッサージ後にしっかり乾かす
• 生活習慣の見直しは有効？

シャンプーは正しく行うと髪や頭皮を健やかに保ちます。まずは濡らす前にブラッシングをしましょう。髪のほつれをといてシャンプー時のダメージを減らしつつ、めぐりをよくできます。

髪を濡らすときは地肌を濡らすように意識しましょう。シャンプーを手にとって軽く泡立ててから頭につけるのもポイントです。髪を洗う際は地肌を洗うのを意識し、指の腹を使って頭皮を動かすようにしてみましょう。

コンディショナーは地肌につけず、髪につけると毛穴詰まりやベタつきを防止できます。以下の記事では、女性向け育毛シャンプーの人気おすすめランキングをご紹介しています。ぜひご覧ください。

多くの育毛剤・発毛剤はドライヤー後またはタオルドライ後に使います。ドライヤーをする際ははじめに温風で乾かし、最後に冷風を当てるのがおすすめです。地肌をしっかり乾かすようにしましょう。

しっかり塗るには濡れ過ぎていても乾かし過ぎてもいけないので、全体の7〜8割を目安に乾かしてください。

育毛剤・発毛剤を使うときはマッサージをしながら塗布するのがおすすめです。手で何箇所か分け目を作り、分け目の地肌に塗りますが、その時に指の腹で頭皮を動かすようにしてみましょう。爪で傷つけたり、地肌ではなく髪についたりしないようにするのが大切です。

頭皮のマッサージが終わったら、すぐにドライヤーをかけずに、2～3分ほど自然乾燥をさせたのち、ドライヤーで完全に乾かしましょう。すぐにドライヤーをかけると、発毛剤が蒸発してしまうため効果の低下を招きます。

健康な髪を作るためには食生活や睡眠の質を見直したり、髪に優しいケアをしたりする、などが有効です。ヘアカラーやパーマは直接的に抜け毛との関わりは少ない傾向があります。

食生活に関しては、髪を構成するケラチンの元になるタンパク質・ケラチンの合成に関わる亜鉛、頭皮の血のめぐりなど健康に関わるビタミンB群、ビタミンEを含む食べ物がおすすめです。

発毛剤を使う場合、男性しか使えない商品があるなど、ホルモンに関わりがある以上、使用には正しい認識が必要です。発毛剤を選ぶ際に注目すべき注意点について解説します。

発毛剤に配合されている有効成分で女性に特に注意していただきたいのは「ミノキシジル」です。ミノキシジルは日本で唯一発毛効果が認められた成分で、日本皮膚科学会ガイドラインでは男性型脱毛症に対する推奨度が最高ランクのAとされています。

ガイドラインでは、ミノキシジルの配合濃度について、男性のAGAの場合は5%を推奨していますが、女性の場合は1%が配合されています。これは、赤みや痒み、毛包の炎症などの症状が、男性より女性に多くみられたためです。（日本皮膚科学会ガイドラインより）

クリニックで薄毛治療をする場合、発毛剤の内服薬として女性にはミノキシジルやスピロノラクトンが処方される場合があります。ミノキシジルは、医師による処方がなくても個人輸入のものが手に入ります。

しかし、元々高血圧の治療薬だったケースもあり、動悸やめまいなどが報告されているので、しっかり医師の管理の下で使用するのがおすすめです。男性に処方されるフィナステリドやデュタステリドは女性には処方されません。

育毛剤や発毛剤は、まれに副作用症状が出る場合があります。育毛剤で起こりうる副作用は、初期脱毛・めまい・動悸などがあります。市販の育毛剤でも、まれに副作用が起きる場合があるので、記載通りの使用量を守りましょう。

また、発毛剤で起こりうる副作用は、頭皮の発疹・発赤・かゆみ・かぶれ・フケなど、皮膚の症状が出る場合があります。頭皮の発疹や発赤は、頭皮以外の箇所に現れる場合もあります。精神神経系の副作用では、頭痛やめまい、気が遠くなるなどの症状があります。

循環器系の副作用では、胸の痛みや心拍が速くなるなどの症状が現れる場合があります。代謝系の副作用では、急激な体重増加や手足のむくみなどが起こる場合があります。皮膚や体の変化に注意しながら使いましょう。

発毛によ高いい効果を求めるなら、AGAクリニックを受診するのも手です。医師から処方された薬の方が、市販薬よりも効果が期待できるためです。絶対生えると保証はできませんが、専門の医師に相談するのをおすすめします。

また薄毛は、育毛剤や発毛剤では改善できない疾患が原因の場合もあるため、医師に相談しするのが正しい対処法です。下の記事では女性向けのAGAクリニックを紹介しています。ぜひ参考にしてください。

薄毛対策には基本的な生活習慣も大切です。まず、油っぽい食事や栄養の偏った食事は控えめにしましょう。これらの食事を多く摂ると、頭皮の油分が増加し酸化の原因に繋がります。髪にいい亜鉛やビタミンB、たんぱく質などの栄養素もしっかり摂りましょう。

髪は寝ている間に回復するので、十分な睡眠を取るのも重要です。朝起きてすぐにシャンプーするのは控えましょう。髪は夜に洗って頭皮が清潔な状態にし、夜の成長ホルモンが出るタイミングを迎えてから就寝するのがおすすめです。

髪のダメージや乾燥につながるパーマやカラーリングは、直接頭皮に付かないように塗ってもらいましょう。頭皮マッサージは血行促進に有効なので、マッサージ機などの美容家電を利用するのもおすすめです。

ここまで女性向け育毛剤・発毛剤の選び方やおすすめランキングを紹介してきました。発毛剤と違って、育毛剤には女性向けの商品が多数揃っています。ランキングを参考にしながら、ぜひお気に入りの育毛剤を見つけてください。

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