幼いうちに勉強に親しみ学習習慣を付けておくと、小学校に上がっても、自主的に宿題をできるなどこれから始まっていく学校教育に向けて大きな強みになります。

義務教育が始まる前に勉強を楽しいものと感じてもらい、楽しく遊ぶように勉強してもらえる環境作りが大切です。とはいえ、「一体何から始めればいいの？」「どうすれば勉強を好きになってもらえるの？」と悩まれている方も多いと思います。

そこで今回は「子どもの勉強習慣化を成功させるポイント」と強い味方となってくれる「幼児向け通信教育の選び方やおすすめの通信教育」をランキング形式で紹介していきます。

勉強の力は、数字や文字などの学習そのものに対する力と、好奇心、協調性、頑張る力など学びに向き合う力に分けられます。

この「学びに向かう力」は、2020年度から小学校で始まった新学習指導要領でも、重要視されていて、学習そのものに対する力以上に伸ばしておきたい力です。実は、脳は5歳までに90パーセントに成長し、この「学びに向き合う力」が特に幼少期で伸びると言われます。

幼児期に「学びに向き合う力」、「学習習慣」を身に付けられると小学校に上がってからも勉強が苦になることなく自然と進められます。ぜひ幼少期に身に付けられるようにしましょう。

【目次】

• 子どもと一緒に楽しみながら学んでいく
• 子どもが好きな分野を探り、そこから広げていく
• 決まった時間に勉強する
• こどもに合った計画を立てて進めていく

小さな子どもが勉強をするうえで最も大切なことが、「勉強を楽しいと思ってもらう」ことです。そのためには、子どもの興味をそそるような教材を選ぶことはもちろん保護者自身が共に楽しんで一緒に学んでいくという心がけが必要です。

小さな子どもにとって親、保護者が一緒に笑顔で楽しんでくれることはこれ以上ないモチベーションに繋がります。勉強を通じて一緒に楽しい時間を過ごしているうちに、子どもの中で「勉強は楽しい！もっとやりたい！」という想いが深まっていきます。

当然ですが子ども一人一人に個性があり興味を持てる勉強の分野もそれぞれ異なります。そのため、他の子どもと比較せず、まずは子どもが何に興味が持てるのか、好きな分野は何なのかを探ることにフォーカスしましょう。

幼い時期は、勉強を身に付けること以上に、勉強を好きになってもらい学習習慣を身につけることが大切です。そのため、好きな分野を特定して深めながら、それを足掛かりに少しずつ幅を広げていくといいでしょう。

「おやつの前」「夕食の後」や「寝る前」など時間を決めて勉強をすることが非常に重要です。歯磨きと同じように習慣として身につけさせていくためには、決まったタイミング、時間に必ずやるということが大切になります。

また勉強が終わったあとにおやつなどご褒美となるようなものをセットにすることもおすすめです。ご褒美の喜びが勉強と結びつき、勉強すると喜びが味わえるという脳の回路が形成され、勉強の習慣化に役立ちます。

毎日同じ時間に勉強をしようと思っても子どもの興味は移り気なもの。その日の気分により、勉強の内容は臨機応変に変更することも大切です。

しかし、そのように対応していると一体何をどこまでやればいいのかわからなくなってしまいがちです。そうならないように子どもの性格や興味に応じてあらかじめ計画を立てておきましょう。

計画があるからこそ、日々の変更があったとしても調整して進めていくことができます。ただし、計画を遂行することに捉われて、必要以上に子どもに負担がかかならいようにしましょう。勉強を楽しいと思ってもらい学習習慣を身につけることが一番重要だからです。

ここまで子どもに勉強習慣を身につけてもらうためのポイントについて説明してきました。市販の教材を組み合わせて保護者が計画を立てて進めていくのは非常に大変です。

そんな中、強い味方となってくれるのが「通信教育」です。通信教育なら工夫を凝らした付録などで子どもの興味を惹きつけることはもちろん年齢に応じて体系だった計画で、無理なく勉強を進めていくことができます。

ここからはそんな子ども（幼児）向けの通信教育の選び方について解説していきます。

【目次】

• 難易度や対象年齢で選ぶ
• 教材の種類で選ぶ
• 親も「一緒に学習」するタイプかを確認
• 毎月の「料金」を確認
• 取り組むかどうかを試すなら「無料体験」を確認

通信教育では対象年齢があり、その年齢に応じて適切な学習材料が送られてきます。そのため対象年齢をしっかり確認し、その子にあったテキストを用意してあげましょう。また同じ対象年齢のテキストでも提供している会社により、難易度に違いがあります。

幼児期は子供の成長にあった難易度が好ましいです。何が難しく、簡単かと感じるかはお子さんにより違うので、最適なものを選びましょう。難易度を選べるテキストもあるので、難易度を重視したい親御さんは、子供にあった難易度を選んであげやすくなります。

最近ではプリントやドリルでの学習だけでなく、タブレット学習の通信教育もあります。それぞれの特徴を見ていきましょう。

タブレット学習では、通信教育で独自のタブレットを用意していることが多く、その端末を使って学習します。タブレット学習は準備や後片付けが楽なので、すぐに取り掛かることができ、プリントなどが散らかったりしまう、なくなってしまうなどの心配もありません。

どんな場面でも持ち歩きが簡単なので、気が向いたときに手軽に取り組みやすいのもメリット。ゲーム感覚で勉強できるのも大きな特徴です。さらにタブレット学習では、問題などを自動で読み上げてくれるので、親がずっとそばについていなくても学習ができます。

答え合わせなどもタブレットがしてくれるので、親が家事をしている間に子供が学習できます。そのため共働きなどで忙しい家庭でも取り入れやすく続けやすいです。あまり手間暇かけずに子供に学習して欲しい方におすすめです。

こどもちゃれんじなど教材と一緒に使える付録が魅力的なテキストもあります。付録が付いているので、遊びながら学習ができ、子供も楽しんで続けてくれます。机に向かわずに、遊びながらさまざまな学習ができるので、手軽にお勉強が可能です。

教材は親が付いている必要があるので、完全に1人で学習するのは難しいです。テキストを読んであげたり、答え合わせをするなどの作業が必要になります。そのため子供が学習するときに側についてあげられる方におすすめです。本屋でも取り扱っている場合があります。

ワークメインの通信教育では、親のフォローが必要になるので、学習するときには側にいてフォローしてあげながら、テキストを進めていきます。一緒に学習するので、子供がどの程度理解しているのか、どこで躓いているのかなどがわかりやすいです。

しかし幼児が1人でワークメインの学習を行うのは難しいので、親もそれなりの時間が必要になります。子供が学習するときにはきちんとそばで見守って、しっかり学習して欲しい方におすすめのタイプです。

幼児向けの通信教育では親がそばについて、一緒に学習するスタイルの物も珍しくありません。特にワークメインの通信教育では、子供がすべてを一人で行うのは難しいので、親が密に関わる必要があります。そのため親にもある程度の時間の確保が必要です。

時間の確保が難しい場合には、タブレット学習やDVDなど、幼児だけでも楽しめる通信教育がおすすめです。2つのスタイルを合わせた通信教育もあるので、どの程度子供の学習にかかるるかで検討してみましょう。

幼児向け通信教育は価格帯に幅があります。安いものだと月々800円程度から、高いものだと4000円近いものがあります。それぞれ内容が異なるので、純粋に価格の差だけで決めるのは難しいです。内容と価格を比較して決めるのがおすすめです。

子どもが1人で学習しやすい、タブレット学習の通信教育では価格が高くなりがちです。しかし親の手はあまりかからないので、何を重要視するかでかかるコストも変わってきます。なかには兄弟割が用意されていて、一緒に受講すると割安になる通信教育もあります。

子どもに向いている教材が分からない、実際に通信教育をして子どもがきちんと取り組むか不安などの悩みがある方は無料のお試し講座を試してみましょう。すべての通信教育で行っているわけではありませんが、体験版が用意されている講座もあります。

また無料体験がなくても1か月で解約できる通信教育もあるので、最初は気軽に入って様子を見るのもおすすめです。子供の食いつきが良ければ続けて受講し、あまりやりたがらないようであれば、解約も検討しましょう。

※年長向けタブレット講座＜じゃんぷタッチ＞12か月一括払いの場合の月あたりの金額です。

子どもが勉強を好きになって学習習慣を身に付けられるかどうかは、幼児期の間が非常に重要です。そのためには勉強を身に付けること以上に、勉強を楽しいものと思ってもらうことがポイントでした。

通信教育は強い味方になってくれますが、何よりも親、保護者が二人三脚で楽しみながら進めていくことが大切です。ぜひお子さんと楽しく勉強を進めていってくださいね。