生活するうえで出るゴミを捨てるのに必須のゴミ箱ですが、ゴミ箱から出る嫌な臭いに悩まされている方は多いのではないでしょうか。食べ物とはじめとした生ゴミや、小さいお子様がいるご家庭のおむつなどの悪臭は、QOLを著しく下げる要因になります。

そんなゴミ箱の臭い取りにおすすめなのが、ゴミ箱用の消臭剤です。ゴミ箱特有の悪臭除去に特化した成分で、嫌な臭いを消してくれます。しかし、ゴミ箱用消臭剤には消臭スプレータイプ・置き型タイプなどがあり、どれを選べばいいか迷ってしまう方は多いです。

そこで今回はゴミ箱用消臭剤の選び方やおすすめ商品をランキング形式でご紹介します。ランキングはタイプ・内容量・効果持続期間・香りを基準に作成しました。重曹で手作りする方法も紹介しますので参考にしてみてください。

ゴミをゴミ箱に捨てる時にはまだ臭くなかったのに、しばらくしてゴミ箱を開けるとものすごいニオイが出てくるということがあります。これは、捨てたゴミが時間経過とともに腐ったり、含まれていた成分が化学反応を起こしてニオイ成分が発生したからです。

水分を多く含む生ゴミは細菌やカビなどが繁殖しやすく、腐敗が進むにつれ繁殖した雑菌やカビ・分解酵素や分解生成物のニオイが混ざって、悪臭を発生させます。また、おむつやペットシーツも、排泄物が分解されるときに出る菌の酵素や分解物が臭う原因です。

ゴミ箱用の消臭剤を使うことで、ゴミ箱に特有な強いニオイも効果的に消臭できるので、ゴミ箱を開けた時の嫌なニオイを軽減し、気にならなくすることができます。さらに、除菌や殺菌などの消毒効果や防虫効果を得られることなどがメリットです。

消臭剤のニオイの消し方にはいろいろなタイプがあります。消臭法の主な4つのタイプについて、それぞれの仕組みやおすすめ例をご紹介しましょう。

消臭剤は、活性炭やゼオライトなどを使い、ニオイの原因物質を吸着・吸収することで消臭するタイプなどさまざまです。置き型タイプのほか、シート状やゼリー状のゴミ箱に貼るタイプや吊り下げるタイプも販売されています。

吸着・吸収消臭法は、さまざまな種類のニオイ成分に効果があるので、家庭ゴミ全般のニオイ対策に使用可能です。各部屋のゴミを集めて収集日まで保管しておくようなゴミ箱にもおすすめします。

生ごみやおむつなどのゴミの場合、臭くなる原因は主にゴミを栄養にして分解しニオイ成分を作り出す菌です。原因菌を除菌して繁殖を防ぐバイオ脱臭とも呼ばれる除菌消臭法が最も効果的で、エタノールなどのアルコール成分を配合した消臭剤が販売されています。

アルコールを使ったタイプは手軽に使えて即効性があるスプレー式が多く、ゴミ箱のほかに、排水口などにも使用可能です。ほかにも、銀イオンの抗菌効果を利用した消臭剤などがあるので、予防的に使って菌の繁殖を防げます。

消臭方法のひとつにマスキング消臭法があります。名前の通り、ニオイの原因を取り去ったり分解したりするわけではなく、ニオイの原因物質に強力な香料をくっ付けることで嫌なニオイを一時的に隠してしまう方法です。

あくまでも一時的な効果なので次第に弱まりますが、急な来客時などには瞬時にニオイを消すことができて重宝します。同じように感覚的に香りで消臭する方法には、ペアリング消臭があり、TV番組のヒルナンデスでも紹介され話題になりました。

消臭芳香剤と呼ばれるタイプはこのペアリング消臭の技術が使われていることが多く、嫌なニオイを取り込んで一体化するとより良い香りに変わるような特殊な香り成分を配合しています。悪臭をごまかすほど強い香りに設定せずに済むため、ほのかな芳香です。

中和消臭法は酸やアルカリを使い、中和という化学反応を利用して、ニオイ成分を臭わない成分へと変化させることで消臭する方法です。酸性のクエン酸・アルカリ性の重曹・緑茶などに含まれるポリフェノールを使った商品が多く販売されています。

このうち、家中の掃除にも役立つアイテムとして人気の高い重曹には除湿効果もあり、水分を取ることでゴミに雑菌やカビが発生するのを防ぐ効果もありおすすめです。重曹やクエン酸は環境に優しいエコ素材で、安価で手に入りやすいので手軽にできます。

ゴミ箱用消臭剤を選ぶ際にぜひ注目したい、使い方のタイプや効果の持続期間・プラスの機能・香り・素材・メーカーなどのポイントについて、選び方のコツをご紹介します。

ゴミ箱用消臭剤には、ゴミ箱に入れる主なゴミの種類や用途に合わせ、適したタイプを選ぶのがおすすめです。例えば、生ゴミやおむつなどを入れるゴミ箱には、菌の繁殖を防げるような除菌効果のあるタイプが適しています。

生ゴミ用とおむつ用などで配合する消臭成分を変え、より特有のニオイに対応できるようタイプを分けて発売している商品もあるのでチェックしてみてください。おむつの尿や便が混ざったニオイには、すっきりとしたアップルなどの爽やかな香りが向いています。

また、いろいろな種類の家庭ゴミをまとめて入れるゴミ箱には、ゴミ全般の複合的なニオイに効果的な吸着・吸収タイプがおすすめです。それでも気になるときや来客時などで、ゴミ臭を消したい場合は、スプレー式の除菌タイプを併用してみてください。

ゴミ箱用消臭剤には、設置の仕方などのゴミ箱への使い方によっていろいろなタイプがあります。それぞれの特徴やおすすめ例などをご紹介しましょう。

特に種類が多いのが、ゴミ箱のフタ裏などに貼ったり入り口に吊り下げたりして固定しておくタイプです。固定タイプはシート状やケース入りのものが多く省スペースで、簡単に設置するだけで手間がかからないため、使いやすさでも人気があります。

また、上部に設置するので上方からゴミのある下方へと効率良く消臭でき、フタを開けた時のニオイを軽減できる点もメリットです。ただし、効果の持続期間が短いものが多く、貼るタイプの場合は粘着力が弱くなると落ちてしまうことがあるのはデメリットになります。

貼るタイプの粘着力が弱い場合には、強力な両面粘着シートを使って補強しましょう。

スプレータイプのゴミ箱用消臭剤は、気になるときやゴミを捨てる際にシュッとスプレーするだけで手軽に消臭できます。効果に即効性があり、ゴミ箱だけでなく排水口や三角コーナーなどのほかの場所にも一緒に使えることも人気の理由です。

ただし、消臭効果の持続期間がごく短く、すぐに効果が薄れてしまう点がデメリットになります。消臭効果が続くのは数日間くらいの商品が多いので、短期間のニオイ対策と考えておきましょう。ほかのタイプとの併用もおすすめです。

以下では、消臭スプレーのおすすめ商品を紹介しているので是非ご覧ください。

ゴミ箱用消臭剤を選ぶなら、やはりコスパも大切なポイントです。ゴミ箱のニオイ対策は継続して行いたいので、コスパも考えるなら効果がどれくらい持続する商品なのかもしっかりチェックして選びましょう。

効果の持続期間は商品ごとに異なりますが、目安として固定タイプは1ヵ月くらいと短めで、シートタイプはそれより少し長めの商品が多くあります。ただし、ゴミ箱のサイズに合っていないと目安の期間よりも早く消耗してしまうので注意しましょう。

スプレータイプは使う頻度によって変わりますが、必要な時だけ使用するので比較的長持ちします。

ゴミ箱用消臭剤には、ゴミのニオイを消臭することはもちろん、さらにプラスの機能が付いた商品もあるので、ニーズに合わせて選びましょう。

シートタイプのうちゴミ箱の底に敷いて使うタイプは、ゴミから出るニオイだけでなく液だれも吸収してくれます。ゴミからの液だれは、液体自体が臭うだけでなくゴミ箱にニオイを付着してゴミ箱が臭う原因です。

また、液だれの水気があると、雑菌やカビが繁殖しやすくなっていまいます。ゴミからの液だれを十分に吸収させるために、ゴミ箱の大きさに合うかどうかサイズをチェックして選びましょう。

スプレータイプのゴミ箱用消臭剤には、エタノールなどの消毒効果のあるアルコールを使用している商品も多く、消臭だけでなく除菌や消毒、抗菌の機能が期待できます。以下ではアルコールスプレーのおすすめ商品を紹介しているので是非ご覧ください。

ゴミ箱用消臭剤には、ゴミの嫌なニオイを消臭すると同時に、コバエなどの害虫を除ける効果があるタイプもあります。特に夏になると、虫自体が増えるので、ゴミ箱のコバエ対策がしたい方におすすめです。

ゴミ箱用消臭剤には香り付きタイプが多いですが、赤ちゃんやペットなどの居るお部屋や食卓の近くなどは香りが無い方が好ましい場所もあるかと思います。香りが苦手な方や香りが無い方が良い場所には、無香料タイプの商品がおすすめです。

ゴミ箱用の消臭剤には、竹炭やバイオ系といわれる天然由来の成分を使った商品があります。竹炭はニオイを吸着して消臭し、バイオ系成分はニオイの原因になる成分を分解することで消臭してくれて、どちらも環境にも体にも優しいタイプです。

ペットや赤ちゃんと一緒のお部屋なら、ゴミ箱用消臭剤にもできるだけ害が無く環境や体に優しい天然成分を使った商品を選びましょう。こちらのタイプは、食品を扱うキッチン用にも安心して使えることで人気があります。

ゴミ箱用消臭剤を選ぶ際は、価格帯も大切なポイントです。繰り返し使う予定ならランニングコストも考えた選択をしましょう。

ドラッグストアで扱っているゴミ箱用消臭剤は大型で中身の消臭剤の量が多く、消臭効果の持続期間が3～数ヵ月と長い商品があり、価格は比較的高価です。しかし、価格が高めでも効果が強力だったり長く持続したりするため、ランニングコストも考えて選びましょう。

ダイソーやセリア・キャンドゥなどの100均でも、いろいろなタイプのゴミ箱用消臭剤が購入可能です。サイズが小さく効果の持続期間も短い商品は、頻繁に取り換える必要がありますが、安価なので気軽に買い置きもしておけます。

消臭剤のお試しとして、安価なタイプを取り入れてみるのもひとつの方法です。中でも、ダイソーのゴミ箱のフタ裏に貼るシートタイプは人気があります。

ゴミ箱用消臭剤は通販サイトでも購入でき、多くの種類があるので、通販サイトなら、まとめ買いでお得になる場合も多く、お気に入り商品も安く購入できます。また、お得な業務用や大容量の詰め替え用なども扱っているので、ぜひチェックしてみてください。

ゴミ箱用消臭剤には、メーカーごとに人気商品があります。個々に消臭効果を確かめるのが面倒だと感じる方などは試してみてください。

株式会社DENDENによる怪力くんは、20年以上のロングセラーシリーズで開封するとすぐに、バイオが悪臭を根こそぎ分解して消臭してくれます。効果は1年持続です。口コミによる消臭効果は賛否両論のため、臭いがきつすぎるゴミには不向きかもしれません。

ウエルコは、消臭剤や水回りのクリーナーなどをメインに日用雑貨の商品展開しているメーカーです。消臭効果に加えて、レモンやハッカといった爽やかな香りをプラスしている消臭剤が多くあります。

保温性や吸水性に優れた珪藻土を用いて作られた、水回り製品が多いメーカーがsoilです。薬品を使った消臭ではない脱臭剤のため、特有のにおいが苦手な方や、皮膚が弱くて薬品系を扱えない方でも気軽に取り入れられます。

各通販サイトの売れ筋ランキングもぜひ参考にしてみてください。

※上記ランキングは、各通販サイトにより集計期間・方法が異なる場合がございます。

ゴミ箱のニオイを減らすために消臭剤は優秀ですが、ほかにもやっておきたい対策があります。消臭剤にプラスしたい、ゴミ箱のニオイを減らすおすすめの裏技をご紹介しましょう。

生ゴミをはじめゴミにはいろいろな水分が含まれている場合があります。そのため、ゴミ箱の底にはゴミから出た液体がこぼれてしまうこともあり、ゴミのニオイの大きな原因は菌やカビの繁殖なので、水気や栄養になる成分は避けましょう。

そこで、ゴミ箱の底に新聞紙を敷いておく方法がおすすめです。新聞紙は水分を良く吸収する素材なので、ゴミから出た水分もきれいに吸い取ってくれて、役目を終えた新聞紙はゴミと一緒に捨てられます。古新聞を捨てる前にもうひと働きしてもらうエコな方法です。

ゴミを直接ゴミ箱に入れずにナイロン袋やゴミ袋などでカバーしておく方も多いです。ゴミ箱を清潔に使うためにもおすすめですが、その中にはさらに小袋を使って小さな単位でまとめたゴミを袋の口をしっかり閉じて入れていく方法もニオイ対策になります。

キッチンで出た生ゴミやおむつゴミを1回ごとなど細かい単位で袋に入れ、密閉してゴミ箱に入れていくと、その中で発生したニオイやゴミの水分が外に出ません。コバエなどの害虫の侵入も防げます。

さらに、細かい単位でゴミをまとめるのに使うナイロン袋を消臭機能付きのタイプにする方法もおすすめです。以下の記事では、おむつや生ゴミ処理に便利な消臭袋をご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

自炊しているご家庭では生ごみがたくさん出ます。特に魚を処理した際のゴミや食べた後のゴミ、時には冷蔵庫の中で期限切れになってしまった肉なども出て、夏場などはゴミ箱の中で腐敗が進んでしまうこともあるので、生ごみを冷凍しておくのもおすすめです。

生ごみをナイロン袋などでしっかり包み、必要なら2重にしたり新聞紙で包んだりしてから冷凍庫で保管しましょう。収集日に取り出してゴミ回収に出せば、ニオイの原因にならずに捨てられます。

ゴミ箱用消臭剤は手作りすることもできます。エコで簡単な手作り消臭剤をご紹介しましょう。

コーヒーの豆は表面に多くの穴が開いた多孔質な構造をしていて吸湿性が高く、コーヒー好きな方は自宅でドリップするためのコーヒー豆の保管には気を使います。実はコーヒー豆は挽いた後でも、さらにドリップした後でも吸湿性が高いです。

コーヒー豆は湿気だけでなくニオイ成分も良く吸収し、脱臭・消臭効果もあります。そこで、コーヒーをドリップした後のコーヒーかすはすぐ捨てないで、ゴミ箱などニオイの気になる場所に置いて、消臭剤として再利用するのがおすすめです。

ただし、ドリップしたてのコーヒーかすは水分を多く含みカビが生えやすいので注意しましょう。長く使う場合は、コーヒーかすをいったん乾燥させてから使う方法がおすすめです。

重曹は家のお掃除に重宝するエコ素材として人気がありますが、水分やニオイを吸収する性質から消臭剤としても使えます。粉状のまま靴箱やゴミ箱などに置いて使う方法もありますが、重曹の消臭スプレーの作り方をご紹介しましょう。

スプレーボトル容器を用意して、水200mlに重曹小さじ2杯くらいを加え、しっかり混ぜれば完成です。好みの香りを付けたい場合は、ここに好みのアロマオイルなどを少量垂らして混ぜましょう。また、消毒用エタノールを少々加えれば、除菌効果もプラスできます。

ゴミ箱のニオイ対策には、ゴミ箱自体のメンテナンスも大切です。ゴミ箱が臭う時、ゴミ箱自体にゴミのニオイが移ってしみ込んでしまっている場合や、ゴミから出た液体が腐ってニオイの原因になっている場合もあります。

そのため、ゴミ箱も定期的に水洗いをしましょう。水洗いをした後は、水分が残らないようにしっかり乾燥させてから使うようにします。雑菌が繁殖しにくい環境にするため、ゴミ箱もできるだけ清潔な状態を保つことを心がけましょう。

どうしても生活感のあるゴミ箱ですが、中には部屋の外観を損ねたくないと感じる方もいるかと思います。最近のゴミ箱はインテリアによく馴染むスタイリッシュなものや、コストコなどでも人気の自動センサー機能など、見た目・実用性ともにおしゃれなものが多いです。

以下でもゴミ箱のおすすめ商品を紹介しているので、是非ご覧ください。

ゴミ箱用消臭剤にはいろいろなタイプがあります。使い方やゴミの種類により、効果的で使いやすいタイプを選びましょう。今回ご紹介した選び方やおすすめ商品をぜひ参考にしてください。