今年10月に藤原竜也主演で実写映画が公開されたコミックといえば、ギャンブルを題材にした福本伸行のベストセラー作品『賭博黙示録カイジ』。主人公の「カイジ」こと伊藤開司が常軌を逸したさまざまなギャンブルにチャレンジするという内容で、このほかにも『賭博破戒録カイジ』や『賭博堕天録カイジ』などのシリーズ作品が存在します。この『賭博黙示録カイジ』が多くの人々の支持を得ている理由のひとつが、カイジやほかの登場人物たちが発する印象的なセリフの数々です。

 そんなセリフの中でも多くの人が「このセリフは胸に響く!」と感じたのが、カイジの代表的なセリフ《前向きのバカならまだ可能性はあるが、後ろ向きのバカは可能性すらゼロ》でした。上位にはこのほかにも《負けたからクズってことじゃなくて 可能性を追わないからクズ》や《胸を張れっ 手痛く負けた時こそ 胸をっ》など、何事も前向きに取り組まなければ成就しないことをきつく諭したセリフがランク・インしました。

 カイジの前に立ちはだかる敵役のセリフにも非常に印象に残るものは数多くあります。中でもカジノ船の支配人・利根川幸雄の《一生迷ってろ そして失い続けるんだ 貴重な機会(チャンス)を》は、相手の気持を巧みに刺激して危険なギャンブルへと誘い込む不思議な魅力を秘めていますよね。このほかにも、カイジとチンチロリンで対峙(たいじ)した大槻の《今日をがんばった者 今日をがんばり始めた者にのみ 明日が来るんだよ》や《「明日からがんばろう」という発想からは どんな芽も吹きはしない》など、セリフというよりももはや人生訓に近い名言がページをめくるたびに飛び出してきます。人生で何か決断に迷うようなことに出会った時は、この作品を読むことで道が開けるかもしれませんね。