「使わなくなった宝石やジュエリーを売りたいが、いくらぐらいで買い取ってくれるのか知りたい」「どこの業者で宝石を売れば一番高く買い取ってくれるか、おすすめの業者は？」と考えている方もいるのではないでしょうか？

不要な宝石やジュエリーなどを売却する際には、高価買取サービスを利用するのがおすすめです。最近では店舗に持ち込まなくても、宅配買取や出張買取を行っている業者も増えています。しかしながら、買取業者も非常に多いので、どこを選べばよいか迷いがちです。

今回は、おすすめの宝石買取サービスだけでなく、宝石買取業者の選び方や少しでも高価買取してもらうためのコツまで詳しくご紹介していきます。どの宝石買取サービスを利用すればよいか迷っている方はぜひ参考にしてみてください。

宝石買取サービスを利用するにあたって、そもそもなぜ店舗や業者によって買取価格が違うのかを押さえておきましょう。基本的には再販可能な商品かどうか、また販売先の違いが価格の違いとなって表れます。詳しく見ていきましょう。

買取価格に大きな差が生まれる理由の一つに「再販可能な商品」として評価されるかどうかが挙げられます。宝石はリングやネックレスなどジュエリーの形で持ち込まれる場合が多いですが、そのまま別の所有者に売りに出される状態なら、小売価格を前提にした査定になります。

一方で、そのままの状態で再販が難しい場合には、「リサイクル素材」として、まったく別のジュエリーを作るための素材として買い取られます。この場合は「再販可能な商品」と比べると買取金額は安くなります。目安としては再販可能な商品の方が1.5倍程度高くなります。

リサイクル素材として扱われると再販可能な商品よりも買取価格は下がりますが、売り手からすると、宝石は宝石として評価してほしいものです。実はダイヤモンドには4Cと言われる世界的な評価基準がありますが、ルビーやサファイアなどの色石には明確な基準がありません。

この点も宝石によって買取価格が異なる理由の一つとなっています。業者によって宝石の評価が分かれるケースも多く、当然買取価格にも評価の違いが反映されます。色石は査定金額に入れない業者もあるので、色石をきちんと評価してくれる業者が望ましいと言えます。

宝石やジュエリーの買取価格を左右するもう一つの大きな要素は販売先の違いです。とくに取引価格が100万円を超えるような高額ジュエリーの場合、買取店も販売先を想定しながら買取を行うため、販売先がどれほどあるかによっても査定額は違ってきます。

宝石の場合は世界的に価値が広く認められていて、愛用者も多いため海外に販路を持っている宝石業者もあります。そうした場合には通常よりも高い買取価格が付いたり、日本では人気がない商品でも値が付くケースもあるのでおすすめです。

再販可能なジュエリーは買取価格が高い傾向がありますが、同時に高く評価されやすいのがブランドです。カルティエやティファニーといったブランドジュエリーである場合、再販可能な商品として評価される可能性は非常に高くなります。ここでは、とくに高い買取価格が付きやすいジュエリーブランドを6つ紹介します。

1932年にアメリカ・ニューヨークで創業したジュエリーメーカーで、世界5大ジュエラーの一つです。とくにダイヤモンドの美しさを追及していることが特徴で「ダイヤモンドと言えばハリーウィンストン」と言われるほど。宝石の美しさを最大限に引き出す「ウィンストニアン・スタイル」と呼ばれる独自のセッティングが有名です。

1837年に創立されたアメリカを代表するジュエリーブランドです。アメリカの宝石商として唯一ヨーロッパ王室の御用達になった初めての宝石商としても知られています。6本の爪でダイヤモンドを持ちあげた「ティファニーセッティング」は世界的に有名です。ハイブランドにもかかわらず、1万円以下で購入できる商品もあり、幅広い価格帯も魅力です。

1847年にフランスのパリで創業されたジュエリーブランドで、世界5大ジュエラーの一つ。世界中の王族やセレブの御用達として名をはせ、「宝石商の王」とも称されています。ジュエリーの質だけでなく、芸術的なデザインもカルティエの特徴。世界で最も早くプラチナを貴金属として採用したことでも有名です。

1884年に創業された高級宝飾店で、徹底した品質管理や芸術的なデザインが魅力的なブランドです。ダイヤモンドだけでなく、ルビーやサファイアなどカラーストーンの扱いも特徴的で、蛇をモチーフにしたデザインも有名です。1977年からは宝飾加工の技術を活用して、時計の製造も始め、ウォッチメゾンとしても高い名声を得ています。

シャネルは宝石に限らず、衣服やバッグ、コスメや時計などさまざまな商品を販売している、世界的に有名なハイブランドです。宝石に関しては金メッキでできているものが多く、その分価格が低いので、ハイブランドらしい高級感が楽しみやすいと言えます。シンプルで飽きのこないデザインが中心で、日本でも人気が高いのが特徴です。

今から140年前にスイスで誕生した時計・宝飾品のハイブランドです。もともとは時計メーカーだったことから、ジュエリーでも緻密な職人技が特徴的。職人技から生まれる芸術品ともいえる作品の数々は多くの著名人から愛されてきました。妥協のない作品のため、展開しているジュエリーの価格帯も高めで、リセールバリューも期待できます。

宝石買取業者はたくさんあるので、どのように選んだらよいか悩むところですよね。ここでは、どのように宝石買取業者を選んだらよいかご紹介します。

小売り経験が豊富な業者の場合、きちんと製品評価してくれる可能性が高いのでおすすめです。また、業歴が長い業者もそれだけ業界で生き残ってきたノウハウを持っていたり、ネットワークを構築してきた可能性が高いのでおすすめです。

他にも色石（カラーストーン）まできちんと評価してくれる業者もおすすめです。必ずしもテレビCMを行っているような有名な業者でなくても、宝石の価格相場や取り扱いに詳しい担当者がいれば問題はないでしょう。

宝石買取業者を選ぶ際には買取方法にも注目しましょう。最近では店舗にわざわざ持っていかなくても買取が可能です。ここでは店頭買取、宅配買取、出張買取についてご紹介します。

店頭に売りたい宝石やジュエリーを持って行って査定・買取してもらうのが店頭買取です。目の前で査定してもらえるほか、金額の交渉なども可能な点がメリットです。金額にもよりますが、その場でお金を受け取れる場合も多いので、すぐにお金が必要な人にもおすすめです。

宅配買取は、査定を依頼したい宝石などを梱包して送るだけで査定してもらえる便利なサービスです。店舗まで出向く時間がなかったり、近くに店舗がない方におすすめですが、他の買取方法に比べると時間がかかるのがデメリットです。

多くの宝石やジュエリーを売りたい場合は、自宅までスタッフが来て査定してくれる「出張買取」も便利です。店舗まで商品を持っていく必要がないほか、発送の準備もする必要がありません。ただし、査定商品数が少ないと断られる場合もあります。

業者によっては出張買取や宅配買取を利用すると、出張費用や送料などの手数料がかかるケースがあります。また、査定金額によって買取をお願いするかどうか決めたい場合は、キャンセル料や返送料が発生する場合もあるので、事前に確認しておくようにしましょう。

宝石を査定してもらう時は少し工夫するだけで査定額のアップが期待できます。最後に、宝石やジュエリーを高く買い取ってもらうためのコツをご紹介します。

ダイヤモンドを査定に出すときは鑑定書、またカラーストーンの場合は鑑別書を一緒に出しましょう。宝石の評価を行ったり、再販売する際の信用にもなったりするので高価買取の可能性が高まります。また、専用のケースなどもあれば宝石だけよりも高く評価してもらえます。

買取店が店頭買取だけでなく、宅配買取にも対応している場合は、できるだけ宅配買取を利用するのも高価買取が期待できておすすめです。店頭の場合はその時に勤務していたスタッフが査定しますが、宅配買取の場合は宝石に詳しいスタッフが査定してくれる場合があるからです。

買取業者は何度も利用してくれる可能性があるお客さんの場合、多少利益を削ってもお客さんに喜んでもらおうと考えます。そのため、店頭買取や出張買取で、ほかにも宝石を持っていて、売りたいと思っていることをアピールするのも有効です。

宝石やジュエリーは再販可能と評価されることで買取金額が大きく変わってきます。できるだけ小売販売経験が豊富で、海外販路なども持っている買取業者がおすすめです。また、ダイヤモンドやカラーストーン、パールなど売りたい宝石を得意とする業者に依頼するのも重要です。