ジメジメと蒸し暑い日が続きますね。こんなときは冷たいビールを飲んでスカッとした気分になりたい人が多いのではないでしょうか。そこで今回は、ここ数年ブームとなっているクラフトビールについて調べてみました。

クラフトビールっていつからあるの?

「そもそもクラフトビールって何?」と思う人がいるかと思いますので、まずはそこから説明していきたいと思います。クラフトビールとは、小規模な工場で生産されたビールのことです。

日本で最初のブームが起きたのは1990年代後半。1994年の酒税法改正で製造免許を取るために必要な最低製造量が緩和され、全国各地に中小メーカーによるビール醸造所が誕生しました。当時はクラフトビールではなく「地ビール」と呼ばれていましたが、単なる土産物としてのイメージしかなく、ビールそのもののクオリティーもいまひとつだったため、ブームはそう長く続きませんでした。

しかし、2000年代に入りアメリカでクラフトビールが人気を集めると、日本でも最初のブーム時から製造を続けていたメーカーが地域の特性を生かしながらクオリティーの高いクラフトビールを次々と生み出すようになりました。これによってクラフトビールは再び世間の注目を集めるようになりました。

現在は大手ビールメーカーも参入して独自のクラフトビールブランドを展開するなど第3次のブームと言われており、今後ますますクラフトビール市場が伸びていくのではないかと予想されます。

クラフトビールの出荷量はいつがピーク?

それではここで、株式会社東京商工リサーチが昨年10月に発表した「第8回 地ビールメーカー動向調査」を基に、2016年と2017年の1~8月におけるクラフトビールメーカーの出荷量を見てみましょう。

グラフを見ると、いずれの年も目立って出荷量が増え始めるのは冬の寒さが和らぎはじめる3月から。その後も増減を繰り返しつつ、夏本番が始まる7月にピークを迎えています。ビールの出荷量が気温に左右されるというのはよく言われますが、クラフトビールも同様の傾向があることが分かりますね。

続いては、ブランドごとの2017年における出荷量ランキングを見ていきましょう。

出荷量1位となったブランドは、酒税法改正後に全国で初めて地ビール醸造所として認可されたエチゴビール株式会社の「エチゴビール」でした。2位には1823年から続く老舗の日本酒蔵元・木内酒造合資会社の「常陸野ネストビール」、3位にはドイツの正統技法にこだわった株式会社銀河高原ビールの「銀河高原ビール」が続き、上位は有名ブランドが占める結果となっています。

出典:第8回 地ビールメーカー動向調査(株式会社東京商工リサーチ)

出荷量上位10ブランドの検索数が伸び始めるのはいつ?

ここからは、dメニューの検索ログを利用して出荷量上位の10ブランドについて調べていきたいと思います。まずは昨年1~8月の出荷量上位10ブランドを合計した検索数推移を見ていきましょう。

検索数推移を見ていくと、出荷量と同様に3月から検索数が伸び始めているのが分かります。この時期の検索ワードを見ていくと「御殿場高原ビール」が最も多く検索されていました。その「御殿場高原ビール」と一緒に検索されていたのが「麦畑」「グランテーブル」といった検索ワードでした。

「麦畑」は御殿場高原ビール株式会社が運営しているバイキング形式のレストランで、工場から直送される新鮮なビールの飲み放題と、40種類以上の料理の食べ放題が楽しめることで人気です。「グランテーブル」も同じく御殿場高原ビール株式会社が運営するレストランです。こちらはバイキング形式ではありませんが、薪窯焼きのナポリピッツァをはじめとする豊富な料理メニューを楽しめます。

検索数がピークとなる6月に最も目立った検索ワードは「御殿場ビール園」「那須銀河高原ビール園」でした。

「御殿場ビール園」は、前述の「麦畑」と「グランテーブル」を含めたレストランエリア「御殿場高原ビール」を指す検索ワードと思われ、バスツアー会社の中には「御殿場ビール園」の名称でツアーを組んでいるところもあります。

「那須銀河高原ビール園」は、株式会社銀河高原ビールがかつて那須に所有していた施設ですが、2006年に工場施設がサッポロビール株式会社に譲渡され、現在は同社が運営する「那須 森のビール園」として営業しています。このようにレストラン施設と合わせて検索する人が多いという結果を見ると、クラフトビールを現地でまで行って味わいたいと考える人は思いの外多いようですね。

検索数1位はどのブランド?

続いては、出荷量ランキング上位10ブランドがdメニューの年間検索数ではどのような結果となったのかについても見ていきましょう。

検索数で圧倒的な強さを見せたのは「御殿場高原ビール」でした。出荷量では全国の飲食店や商業施設で展開する上位ブランドに大差をつけられましたが、前述の「麦畑」「グランテーブル」のようなレストラン施設を複数持っているため、こうした施設の情報を調べる人が多かったようですね。

検索数2位の「銀河高原ビール」は、「那須銀河高原ビール園」の他に「六本木」という検索ワードを組み合わせている人が目立ちましたが、これは六本木にある創作料理のレストラン「銀河高原ビール 六本木店」について検索する人が多かったからと推測できます。

3位の「網走ビール」についても宴会やパーティー会場として使用できる「網走ビール館」と組み合わせて検索する人が多く、「クラフトビールはお店へ出かけて飲むもの」と考えている人が多いようですね。

今年の夏はクラフトビールを飲んで乗り切ろう!

今回はジメジメした季節を吹き飛ばしたいということでクラフトビールについて調べてみましたが、いかがだったでしょうか。
これから夏に向けてキンキンに冷えたビールがおいしい季節になりますので、ぜひあなた好みのクラフトビールを探してみては?

データ提供:dメニュー検索数集計結果より(期間:2017年1月1日~12月31日)

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