今年7月に 総務省が発表した平成20年1〜3月平均の転職者数は男女合わせて326万人——。「もっと自分に合う仕事があるに違いない」、「仕事がうまくいかないのは実力を発揮できる環境じゃないから」と理想の職場を求めて転職を繰り返す人を、幸福の青い鳥を探す メーテルリンクの童話にちなんで 「青い鳥症候群」と呼ぶそうですが、一方で「私は青い鳥なんて探したくない!」という人も少なくはないようです。

 現在の職場を離れたくない、転職なんてしたくないと思う理由を聞いた今回のランキングで1位を獲得したのは《次の転職先が見つかるか不安》でした。総務省が2008年7月29日に発表した2008年6月の 完全失業率季節調整値)は4.1%で、完全失業者数は何と265万人。青い鳥を求める人々の積極的な失業も含まれているとはいえ、こんな状況ではなかなか転職をしようと考えるのは難しいのかもしれませんね。

2位以下も《人間関係を一から始めるのはたいへん》や《転職活動中、無職の間に生活が苦しくなる》、《転職活動が面倒》など、少々後ろ向きな意見が続きますが、6位の《今の仕事が楽しい・やりがいがある》のように転職の必要がないという意見も。ちなみに、2003年に 厚生労働省が発表した 「若年者キャリア支援研究会報告書」によれば、1年以内で離職した人の主な離職理由は「仕事が自分に合わない」、「人間関係がよくない」とのこと。今回のランキングで《今の仕事が楽しい・やりがいがある》や《人間関係を一から始めるのはたいへん》などが上位にランク・インしたのは、この報告書の離職理由を裏付けていると言えるのではないでしょうか?

 余談になりますが、週刊コミック誌 『モーニング』では、転職をテーマにした 『エンゼルバンク-ドラゴン桜外伝-』が連載中です。一世をふうびした 『ドラゴン桜』の外伝作ということもあり、青い鳥を求めて転職を繰り返す人にとっても、転職をためらう人にとっても非常に興味深い作品に仕上がっているようなので、転職問題で悩んでいる方はぜひご一読を。