戦後最大の好景気——いわゆる 「バブル景気」に沸いた1980年代。 イラン・イラク戦争の勃発や ペレストロイカに始まる共産主義体制の破たん、 天安門事件など、世界が緊迫した空気に包まれる中、日本ではアイドル黄金時代の到来、 女子大生ブームトレンディドラマが登場し、どこか浮ついた空気が流れていました。さまざまなムーブメントが生まれた1980年代を生きた人々は、果たしてどのような流行を懐かしんでいるのでしょうか?
 「今振り返るとなつかしい1980年代の流行ランキング」で最も多くの人から支持を集めた《ボディコン》は 「body conscious(ボディコンシャス)」を略したもので、「体の線を意識した服」を意味する和製英語。 DCブランドのファッションに飽き飽きとしていた女性の支持を得て、当時人気のヘアスタイルだった ワンレングスと共に大流行しました。
 2位の《聖子ちゃんカット》は1980年代を代表するアイドル歌手だった 松田聖子のヘアスタイル。一般の女性はもちろん、彼女の後にデビューしたアイドルにも髪型を真似た人が当時は大勢いるほどの人気でした。この《聖子ちゃんカット》をはじめとするさまざまなヘアスタイルが流行したのも、1980年代の特徴と言えます。5位の《モヒカン刈り》は中央のライン以外を刈り上げ、残った部分をニワトリのトサカのように立てたもの。6位の《テクノカット》はもみあげ部分をバッサリと切り落としたヘアスタイルで、 坂本龍一高橋幸宏細野晴臣の3人が結成したバンド 「YMO」が広めたとされてます。
 CDプレーヤー、携帯電話など、新しいものが次々と生み出され、 「新人類」なる言葉がメディアを席巻した1980年代は、ファッションの分野においても「新しいものを見たい、体験したい」という空気が強く感じられました。一見浮ついた時代だったようにも見えますが、当時世界に流れていた変革の空気は、形を変えて日本にも伝わっていたということなのかもしれませんね。