人身掌握術に経営戦略、人生訓… 日本人は乱世を生き抜いた戦国武将が大好き。テレビはもちろん、ビジネス誌などでもたびたび特集が組まれています。gooのウェブ検索で2007年最も検索された戦国武将名は、昨年に引き続き《織田信長》がトップに。今年のNHKの大河ドラマ 『風林火山』の影響か、トップ10に《武田信玄》《上杉謙信》《山本勘助》、そして《武田信玄》家臣の 真田幸隆の孫、《真田幸村(真田信繁)》らゆかりの武将が4人もランク・インしています。一方。昨年2位だった《山内一豊》はなんと27位に急落。大河ドラマ効果を見せつけました。
 1位の《織田信長》は、《豊臣秀吉》《徳川家康》と並んで 「戦国三傑」と称されることもありますが、他の2人と比べて圧倒的な人気を誇っています。 「好感が持てる日本の武将ランキング」でも1位に輝いた《織田信長》の人気の秘訣は、アイデアやエネルギッシュさだけでなく、天下統一の志半ばにして 本能寺の変で倒れた悲劇性にもあるのでしょう。東京ガスのテレビCMでは、 ピエール瀧演じる信長が「じゃあ本能寺戻るは」と、過去に帰っていく姿を見送る妻夫木聡の表情も印象的でした。
 「戦国三傑」以外は大河ドラマに大きく影響されています。昨年の 『功名が辻』の主人公だった2位の《山内一豊》が27位に、一豊のライバルだった《堀尾吉晴》が43位、《中村一氏》はランク外と、軒並み順位を落としていますが、今年の大河ドラマ『風林火山』の主人公《山本勘助》や 川中島の戦いで対決する《武田信玄》《上杉謙信》はもちろん、 「武田二十四将」の《板垣信方》《甘利虎泰》《高坂昌信》などもランク・イン。大河ドラマで登場した戦国武将の行く末が知りたいのか、多く検索される傾向にあるようです。
 そのほか注目の戦国武将としては、2009年の大河ドラマが 『天地人』に決定し、主人公の《直江兼続》が急上昇して11位とトップ10入りを伺う勢い。少年ジャンプに連載された漫画 『花の慶次 —雲のかなたに—』の主人公として知られる《前田利益(前田慶次)》も22位から9位に。実は前田慶次、《直江兼続》の知遇を得て上杉家に仕えていました。『天地人』でどう描かれるのか興味深いところです。また、同じ漫画では異色の「茶道と物欲」にスポットを当てた 『へうげもの』の主人公《古田重然(古田織部)》も13位にランク・イン。『へうげもの』と対比され、同じく戦国時代をテーマにした 『センゴク』の主人公、 仙石秀久はランク外となりましたが、ゆかりの地・ 小諸市観光協会がパンフレットに起用しています。大河だけでなく漫画に登場する武将もこれから注目かもしれません。