小説や映画に負けず劣らず、人生の酸いも甘いも教えてくれる漫画作品たち。みなさんは「感動の1冊」に出会ったことがありますか? 今回は漫画に詳しいきやまだいち先生に「泣ける漫画」というテーマで10作品を厳選してもらったところ、様々なジャンルの漫画作品が並ぶ結果となりました。


■1位 神戸在住/木村紺著 講談社 アフタヌーンKC 全10巻
 大学に入りたての女性が東京から神戸へ引越し、それからの生活をエッセイ風に描いた作品。最初は本当に淡々と日常が描かれ、「こんな青春もあるんだな」というくらいの印象でしたが、日常に溶け込んでいる震災の影に心動かされます。そうこの作品、連載開始が1998年。阪神・淡路大震災から3年後に始まっています。そのためか震災後の一般市民の生活が活きいきと、かつ生々しく描かれています。震災当時の思い出もリアルです。東日本大震災からそろそろ2年を迎えるこの時期に読むとなおさら胸に迫って来るものがあり、示唆にも富んでいます。震災以外のエピソードも良いです。おすすめ!

■2位 ちはやふる/末次由紀著 講談社 BE・LOVE KC 1〜19巻
小倉百人一首の競技かるたを題材にした少女漫画。絵柄は女性向きですが、内容はスポーツ物と言っても違和感がありません。主人公や仲間のかるたにかける想いが熱く、泣けます。アニメも放送されていますし、手に取りやすい作品かもしれません。

■3位 嫁ぐ日/ 五彩きょうこ著 集英社 マーガレットコミックス 全1巻
 児童向け小説『学校の怪談シリーズ』の挿絵でも知られる著者の短編集。即泣けます。1994年発売の本なので懐かしい絵柄ですが、内容も牧歌的かつコメディタッチで、取っ付きやすいです。そこから涙腺を動かす展開へもっていく過程がお見事。10年前に37歳で急逝されてしまったのが惜しまれます。

 「心に残る漫画」を読みたくても、そんな一冊になかなか出会えない…という人は、今回のランキングを参考に、ハンカチ片手に漫画を読みふけってみてはいかがでしょうか。
このランキングを作成した人:マンガ教室daichi きやまだいち先生
※漫画作品に関する解説はすべてきやまだいち先生によるものです