すし屋などでよく見かける、魚へんの漢字が書かれた湯のみ。漢字に関するうんちくが好きな人にとっては、この魚へんの漢字を覚えておくのが基本中の基本とされているとか? うんちくが好きでない人でも、一通り覚えておけば、すし屋へ行った際に、同行者との会話が盛り上がる事間違いなしです。
 「読めなかった『魚へんの漢字』ランキング」で1位となったのは《鯊》(ハゼ)でした。環境の変化に強く、捕獲量も多いため、空揚げや天ぷらなどで食卓に上る機会の多い《鯊》。「砂/細かい石」を意味する 「(いさご)」と「魚」を組み合わせたこの漢字は、河口や海水・淡水の砂底に生息する《鯊》の生態をよく表していますよね。ちなみに、ハゼは 「蝦虎魚」と書くこともあります。
 季節を表す一字を含むのが、8位の《鰍》(カジカ)です。1位の《鯊》と比べると、あまり目にする機会のない《鰍》ですが、日本には淡水魚・海水魚を含めて約90種類もの《鰍》の仲間が生息しているのだとか。そのグロテスクな容姿から 「ケムシカジカ」など、あまりうれしくない命名をされることが多いですが、《鰍》は鍋にすると大変美味なため人気があります。とくに トゲカジカの鍋は「あまりに美味しすぎるため箸をつついて鍋を壊してしまう」との言い伝えから 「なべこわし」とも呼ばれているとか。このほかに季節の一字を入れる魚としては、17位に入った「春」の《鰆》(サワラ)、「冬」の 「(コノシロ)」がいます。
 ちょっと変わったところでは、2位に付けた《鯑》(カズノコ)や、4位の《鯣》(スルメ)が挙げられます。前者は高級食材としても有名な《鰊》(ニシン)の卵を、後者は 「烏賊(イカ)」の干物を指す漢字ですが、魚の卵や料理にまで専用の漢字を考え出すなんて、日本人の魚好きには本当に驚かされますね。