「ポジティブシンキング」は、ここ数年で頻繁に聞くようになった言葉のひとつです。ポジティブな思考は新しいことに挑戦する意欲や活力を与えてくれますが、あまりにポジティブ過ぎると「アイツ、面倒くさいよね」と言われてしまうこともあります。では、前向きさが度を越して「面倒くさい」レベルまでいってしまった人の特徴といえば?

 「ポジティブ過ぎて面倒くさい人」の特徴としてもっとも目立つのが《遠回しにダメ出ししても全く伝わらない》というもの。相手のプライドを傷つけないよう気を遣っているのに、まったく気付いてくれないどころか「自分はイケてる!」と過剰な自信を持たれてしまうのは困りもの。とはいえ《直接的な言葉でダメ出しをしても全部受け流される》という意見もありますので、度を過ぎたポジティブさを持つ人には、ダメ出しをするのも一苦労と言えそう。《声が大きい》や《何にでもいちいちリアクションしてしまう》人も、場の空気や相手の気持ちを考えないと、ただの「鬱陶しいヤツ」と敬遠されてしまいがち。
 とはいえ、「うつ病100万人時代」とも言われるこの時代、「やっぱりネガティブよりはポジティブなほうがいいよね?」と思うのが一般的でしょう。特にビジネスの世界では、「メンタルヘルス」や「ポジティブ心理学」という言葉が多く聞かれます。しかしコンサルタントの伊藤達夫氏は、「組織では、誰かが前のめりにポジティブになると、必ず後ろ向きに引っ張る作用が起こります」と指摘しています。そのうえで、「心のセンターに常にいられることが、理想的な状態であって、決してポジティブに前のめりになることが、理想ではない」とも。たしかにあまりにハイテンションでポジティブな時期が続いたあと、フッと糸が切れた途端にやる気をなくし、ネガティブになってしまった経験をしたことのある人も多いのでは? やはり何事も「行き過ぎ」には気をつけたほうが良いのかもしれませんね。