古来から伝わる 柔術をベースに《嘉納治五郎》が1882年に完成させた柔道は、試合や乱取りでの技を投げ技と固め技のみにするなど、精神鍛錬を目的にしたスポーツとして発展。1968年の 東京五輪で正式種目に採用され、今では世界中で国際大会が開かれるほどの人気スポーツに成長しました。120年を超えるその歴史の中で、あまたの名選手を生み出してきた柔道。「最も強いと思う柔道家ランキング」で2位以下を大きく引き離して1位を獲得したのは、1984年に行われた ロサンゼルス五輪の金メダリスト《山下泰裕》でした。
 《山下泰裕》は、公式戦203連勝という大記録を達成し、史上4人目の 国民栄誉賞を受賞しました。現役選手の中でトップに選ばれたのは紅一点の《谷亮子》。出産のために一時現役を離れていましたが、今年行われた 全日本女子柔道選抜体重別選手権大会で復帰。シドニー、アテネと五輪で2大会連続で金メダルを獲得、2008年開催の 北京五輪への出場も期待されており、「田村(旧姓)でも金、谷でも金、ママでも金」という大目標を達成することができるのかに注目が集まっています。
 《井上康生》が6位にランクイン。若干23歳で男子100Kg級の三冠王者となった実力者。2005年に 大胸筋腱断裂で全治6ヵ月の重傷を負い、1年以上の長期にわたって試合から遠ざかっていましたが、復帰後は見事代表選手に選出されました。今回のランキングでは、《吉田秀彦》《小川直也》《坂口征二》という、柔道を経てレスラー・総合格闘技に転身した選手も目立ちました。いずれも格闘界でトップレベルの選手として活躍しており、格闘系スポーツとしていかに柔道の選手層が厚いかが分かります。
 ところで、9月14日からブラジルのリオデジャネイロで “第25回世界柔道選手権大会”が開催され、《井上康生》《谷亮子》をはじめ、ランキングに登場している柔道家も出場します。前回大会のカイロではメダル11個を獲得しながらも金メダルは3つにとどまったニッポンチーム。今大会では金メダルにも期待したいですね。