2008年に週刊コミック誌『モーニング』で連載が始まり、昨2011年には名だたる漫画賞を総なめにした人気コミック『宇宙兄弟』。今年4月にはアニメの放送が開始され、5月には小栗旬岡田将生が主演の実写映画も公開されるなど、今最も注目を集めているコミックと言ってよいのではないでしょうか。

 『宇宙兄弟』は、主人公の南波六太が、強い絆で結ばれた弟・南波日々人や周囲の人々に支えられながら宇宙飛行士を目指すというストーリー。「宇宙を目指す」という設定に注目が集まりがちですが、やはり人気の理由は人間ドラマとしての完成度が非常に高いという点に尽きます。
 そんな『宇宙兄弟』の作中に登場するセリフの中でも、人生に迷った時にふと思い出してしまいそうなほど印象深いのが、《死ぬ覚悟なんていらねえぞ 必要なのは”生きる覚悟”だ》。人生に迷ったときに「このまま生きていても仕方が無いのかな」なんて考えてしまうこともあるかもしれませんが、そんなときはこのセリフを思い浮かべてみると、「本当にそんな選択をしてまって良いのか?」と人生の意味を考えるきっかけになるかもしれません。
 続いて支持する人が多かったセリフは、《本気の失敗には価値がある》でした。長い人生、誰しも一度や二度ではきかないほどの失敗を経験するものですが、失敗をしたからといって落ち込んでいては前へと進むことはできません。このセリフを思い浮かべて「失敗をしたけれど、本気で打ち込んだ結果なら自分の実になったものもあるはず」と前向きな気持ちになれたら、とても素敵なことではないでしょうか。

 主人公の六太は何でも出来てしまうスーパーマンのようなキャラクターではありませんが、それだけに六太自身が立ち止まり、悩んだときにふと漏らしてしまうセリフや、彼を支え後押ししてくれる周囲の人々が六太に贈るセリフには、私たちの心にも響くものがありますよね。