ある商品やサービスを誰が製造・提供したものなのか、商品やサービスの質としてはどのくらいのものが期待されるのかといった事柄が分かるようにするために定められた商標制度。特許庁に登録されている商標——いわゆる登録商標に関しては、商標権者が独占的に使用することや、権利を持たない相手に対して使用を禁止することなどができますが、この登録商標には誰もが日常的に使っている、意外な言葉が登録されているのをご存じでしょうか?

 登録商標の中でも多くの人が「こんな言葉まで登録されているの?」と驚いたのは、《女子高生》です。この言葉は1999年に大手食品加工メーカーの伊藤ハムを商標権者として登録されました。もともとは製品名に使用する可能性を考えて出願したそうですが、結局10年の登録期間中一度も製品名に使用されることはなく、現在は別会社によって商標が登録されています。
 続いて驚く人が多かったのは、《変身》。こちらは《女子高生》のような略語ですらありませんが、1971年に玩具メーカーのバンダイが出願し、1974年には商標として登録されています。ちなみに商標は区分が異なれば別の商標権者が権利を有することが可能であるため、《変身》はこのほかにも文具メーカーのショウワノートや、食品製造販売メーカーの明治など数社が商標権者となっています。

 このほかにも登録商標の例としてメディアに取り上げられることが多い《デジカメ》(三洋電機江崎グリコなど)や《着メロ》(ビジュアルアーツ)などがランク・インしていますが、このように誰もが日常的に使っている一般的な言葉が商標として登録されていると「いったい何の目的で」と気になってしまいますよね。