を踏みながら独特のリズムでしゃべるように歌う歌唱法の一種「ラップ」。日本では1980年代以降に近田春男いとうせいこうらが行った日本語ラップ・ミュージックの試みによってその存在が知られる事となり、近年ではアイドルグループが歌うJポップや演歌にも取り入れられるまでになりました。

 そんなラップに「このアーティストがチャレンジしたら面白いのでは?」と多くの人が感じているのが、ベテランシンガーソングライターの《泉谷しげる》。独特の語りかけるような歌い方と彼が手がける骨太の歌詞は、確かにラップとの相性は良さそうですね。 意外な人気となったのが、クセのあるボーカルで知られる《井上陽水》。彼が過去に手がけてきた楽曲はゆったりとしたメロディアスな物が多いため、ラップ・ミュージックのイメージが強いラップで歌うところはちょっと想像しにくいですが、彼が1989年にリリースした名曲『最後のニュース』は一種の陽水流ラップと言えるかもしれません。

 3位以降も《長渕剛》や《さだまさし》、《中島みゆき》といったラップからはほど遠い印象のアーティストがずらりと名を連ねましたが、歌手としての確かな実力やメッセージ性が強い歌詞がラップと融合した時にどんな化学変化を起こすのかは興味深いところです。