お尻は身体の中でも意識しにくい部位

自分のお尻を思い浮かべてみてください。形や大きさをはっきりとイメージすることができますか? 意識の中のお尻は、「どーん」としたかたまりのようだったのではないでしょうか。

お尻の筋肉は面積が大きいため、頭の中で認識しているお尻の意識は、このようにざっくりとしてしまいます。また、身体の背面にあるので、人の五感の中で一番頼りにしている「視覚」に触れることが少なく、意識することがとても難しい部位です。
そのため、日常の動作でお尻の筋肉を使うシーンは多いのですが、使っている意識が薄れやすく、うまく使えていない人が多いのです。

人によってお尻のどこをよく使うかは異なる

お尻と一言で言っても、さまざまな筋肉から成り立っています。歩く、立つ、座るといった動作によって、使われるお尻の筋肉は異なりますが、実は同じ動作でも人によって筋肉の使い方が違うのです。

例えば大殿筋は、脚を後ろに引くときに使われている筋肉ですが、ある人は脚を後ろに引く時に、大殿筋でも脚の付け根のエリアをより多く使ったり、ある人は大殿筋でも腰に近いエリアを使ったりという具合です。そして、どのエリアを多く使うかで、お尻の形は知らずしらずのうちに変わってきてしまいます。
それは、あまり動かさない部位には脂肪がつき、動きがない部分には機能低下が起きるという身体の法則があるからです。

前向きな女性のお尻がタレやすい理由

お尻の使い方、ひいてはお尻の形には、心の状態も反映します。
例えば、前向きな人は、常に前へ前へと気持ちが前のめりになりがちなので、身体の重心も前になっている場合があります。重心が前にあると、歩く時に脚の前側の筋肉を使うシーンが多くなり、その反対の後ろ側にあるお尻の筋肉があまり使われなくなります。その結果、お尻の筋肉にハリがなくなったり脂肪がつきやすくなり、タレてしまうのです。

意識づけを変えるだけで、普段の歩く時間がお尻のエクササイズに

お尻は普段意識していないからこそ、少し意識するだけで、大きなエクササイズ効果を上げられる部位だと言えます。
普段使っていない筋肉につながっている神経は、脳から指令を出してもタイミングよく届かなかったり、動作を生み出すのに時間がかかったりします。しかし、その神経を何度も使用することによって、神経も活性化されます。

まずは腰の上部周辺にある仙骨回りを意識してみましょう。歩く時に、この部分を使って歩くように意識してみるのです。すると、意識を筋肉に伝える筋膜のサポートによって、お尻の筋肉を上手に動員することができるようになり、普段の歩く時間がお尻のエクササイズタイムになります。ぜひ試してみてください。

【参考】
『筋膜ボディセラピー』