11月の風物詩、“おとりさま”こと、商売繁盛を祈るお祭り「酉の市」の季節が到来。全国各地にある鷲神社で毎年11月の酉の日に催され、江戸三大酉の市とも言われる「浅草鷲神社」をはじめ各地で大小様々な飾り付けの福を掻きこむ熊手を販売しており、威勢のよい掛け声とともに商売繁盛を願うお客さんで大賑わい。なお今年の11月は「酉の日」が3回あるため、三の酉まで開催されます。

今回は11月17日(火)に行われた新宿花園神社・酉の市(大酉祭)二の酉に行ってきました。

新宿の歓楽街中心地にある花園神社。酉の市の日には新宿区役所横にあるゴールデン街に繋がる遊歩道前から露店がぎっしり。その数は境内内外に280軒といわれ、酉の市開催時は多くの人でごった返しています。

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奉納提灯に注目

酉の市では奉納提灯も見どころ。新宿界隈のゆかりがある有名企業や、境内にある末社「芸能浅間神社」には芸能の神様が祀られている関係から、奉納提灯にも芸能人の名前がチラホラ見つけることができます。

正面入口には見たことのある有名ゲームメーカーの会社名。

境内の奉納提灯をよく見ると著名芸能人の名前も。



所狭しと見渡す限り熊手、熊手

境内に入り、威勢のよい手締の声の鳴る方に向かうと、きらびやかな熊手の店がお出迎え。所狭しと飾られているきらびやかな熊手の眩しさは圧巻。多数の中から気に入った熊手のデザインを探すのも楽しい!

近年は卓上タイプの熊手守も増加しました。一点物の招き猫が飾られている熊手などもあります。


悩むくらいたくさんの屋台メシ

熊手を覗いたら腹ごしらえ。規模の大きめな酉の市では屋台メシも魅力。お好み焼きや串に刺さった焼き肉など、ビールがすすみそうな定番メニュー以外にもベビーカステラやお祭りならではのリンゴ飴など、普段食べないメニューに思わずテンションがあがります。

最近のチョコバナナは屋台によってデザインが独創的。

中で飲める屋台はどこも賑やか!

また、縁起物の名物菓子「切山椒(きりざんしょう)」の屋台も人気。もちもちした食感と山椒がきいた控えめな甘さでひとくち口に含むだけで多幸感に包まれます。


謎の屋台「フライ」

そんな数々の屋台が連なる新宿花園神社の酉の市で毎年ひときわ気になっていたのが、 正面入口はいり本殿にむかう境内の道の左手に見える、紺地ののれんに大きく白抜きで「フライ」と書いてある屋台。

「フライ」の意味をWikipediaで調べてみると
”フライ (Fry) とは、英語のdeep fryを指し[1]、おもに魚貝類や野菜などの食材に卵白やパン粉をつけて、多量の食用油で揚げた料理。(Wikipedia調べ)”とあります。

普段行く定食屋や居酒屋のメニューにはハッキリと○○フライ(※アジフライ、イカフライ) と書かれているのを見かけますが、この「フライ」のれんでは何を揚げたものなのかパッと見てもわかりません。

遠目からみると「150円」の文字が。おそらく単品で見ると新宿花園神社酉の市最底値の屋台メシなのでは?

屋台に近づいてみると…

玉子・野菜・肉入り文化フライ
バットいっぱいに揚げた「フライ」

隣には刻んだキャベツがたっぷりはいったソース
右手に油と鍋、その上に揚げたフライらしきものが


早速かごに150円を入れ、
バットいっぱいに入っているキャベツ入りソースをくぐらせていただきます。


ハムが入っていなくても食感はまるでハムカツ!

ソースがほんのり甘くていい感じ!
中に玉ねぎが入っていました。

今まで、揚げ物に惹かれていたのは、アジフライやイカリング、とんかつにメンチカツなど中の具材の美味しさあってのこと!と思っていたのですが、その概念を覆し、実は衣とソースこそ影の主役だったと改めて気付かされた「フライ」。

シンプルな「フライ」の存在は目新しいメニューや珍しいメニューが話題になる風潮に一石投じているのかもしれません。

なお、「フライ」の屋台の営業期間について「川口家」店主にお伺いしたところ、今年の営業は三の酉(11月29日(日)※新宿 花園神社は11月28日(土)前夜祭あり)で終了し、その次は来年(2016年)5月下谷神社(上野・稲荷町)のお祭りに出店するそう。


昭和最後の見世物小屋

そして花園神社の酉の市の名物「見世物小屋」が今年も出店されているのを確認。

昭和から続く見世物小屋、今年のテーマは「女パノラマ館」。歌に踊りに曲芸に、驚きの芸も披露するので興味のある方はご覧になってはいかがでしょうか。美人の河童娘に会えますよ。(※注:見世物小屋内部は撮影禁止です。)



いよいよ今週末に迫った三の酉。賑やかな酉の市に繰り出して昭和の味わいたっぷりな見世物小屋を覗いたあと、露店の屋台グルメを片手に賑やかな活気を味わってみてはいかがでしょうか。お祭りを行き交う人々の笑顔に自分にも福が来たような気分になるかもしれませんね。

※写真協力:スージー小江戸
(いまトピ編集部 チー=サン)


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