今年で放送59年目を迎えるというNHKの長寿番組『きょうの料理』(NHK・Eテレ)。

使い勝手のよさそうなシンプルなキッチンに、切れ味の良いナイフでサクサクと食材をカットしていく様子、グツグツと煮立つ鍋に肉汁したたるシズル感がたまらない……『きょうの料理』は一般の視聴者に加えて、ネットでも度々話題になってきました。そこで今回はNHK「きょうの料理」で起こった衝撃的な事件をまとめてみました。


■レミ暴走、巨乳先生も奮闘!「20分で晩ごはん」のドラマチック展開

『きょうの料理』は、フードコーディネーターが料理を作ってレシピを紹介するだけの単調な番組ではありません。料理中に起こったちょっとしたハプニングに、料理人から名言が飛び出したりと、シンプルだからこそ見えてくる面白さがあります。

特に時間との戦いである「20分で晩ごはん」シリーズは見もの。喋り出したらとまらない!暴走料理人・平野レミ先生が挑むのは、
「どっかん春キャベツの丸ごと煮」
(元記事では動画がご覧になれます)

“どっかん”という時点で嫌な予感がしますが、案の定キャベツをまるごと調理。フタが閉まらなくたって大丈夫!細かいことは気にしない気にしない……。

特に平野レミ先生の回は「料理って案外テキトーでもいいんだ」そして「楽しむのも料理のうち」と肩の力が抜けていきます。マシンガントークに大胆調理と、いろんな意味でレミ先生のパワーはすごい。

先日の放送で、20分で作ったとは思えないボリューム満点の料理を披露したのが多賀正子先生。3男1女を育て上げたというだけに、手際良く料理を仕上げていきました。

先日出演した回では、少しだけ胸の谷間が見えたことで話題となりましたが、ポークソテーのフレッシュトマトソースをメインに手際良く懸命に調理する姿、そして20分ジャストで仕上げたプロ根性に「巨乳の先生頑張った」と視聴者の声。

20分ノーカットでポークソテーにバターコーンごはんにデザートまでつくボリューム満点な4品は本当にお見事でした。ボリューミーでありながらも、ちゃんと野菜も摂れる工夫からは、母ならではの愛情を感じたのでした。

この「20分で晩ごはん」シリーズは、とにかく時間との戦い。煮込み料理ならば、あらかじめ熱湯を用意して少ない水分で煮込むなど、時短アイディアが満載です。

料理の鉄人よりもハラハラするという声もみられましたが、予測不能な鉄人技ではなく、身近な料理方法でおおよその行程が把握できるところが逆にハラハラする理由の一つ。15分経過、あと5分、あと1分……と進捗状況と照らし合わせると、見ているこちらも手に汗握ってしまいます。

「きょうの料理」は、個性豊かな講師陣も魅力の一つ。ばぁばこと鈴木登紀子先生は、大正、昭和、平成を生きる90歳!いまでも現役です。ほかにも村田吉弘先生や栗原はるみ先生など、幅広いジャンルから個性的な講師陣が揃っているのも長年愛される秘訣といえそうです。


■嘘でしょ!?強烈な爪痕残す驚愕レシピ

見どころは先生だけでなく、かなりのインパクトを残す斬新なレシピにもあります。

【衝撃レシピその1】おいおい尺は持つのかい!?「塩むすび」の回

有吉やマツコ・デラックスが出演する『怒り新党』でも取り上げられて話題になった「塩むすび」の回。
あまりにもシンプルなレシピに視聴者も仰天。しかし手の洗い方からはじまるなど、15分をかけて基本を一から教えてもらいました。シンプルなものほど奥深いということを教えてくれた、まさに神回となったのでした。 (元記事では画像がご覧いただけます)

【衝撃レシピその2】カッパは大喜び?「きゅうりサンド」の回

塩もみをして水分をしっかり切ることがポイントだとか。シンプルに味わえて新鮮味があるのかも。

【衝撃レシピその3】嘘みたいな本当の話…酢豚にいちご!

パイナップルではなく旬のいちごをチョイス。斬新ですがお味はどうなんだろう……。


■ノーカットで編集なし!だから釘付け

NEWSポストセブン「『きょうの料理』P 15分間「塩むすび」放送した伝説回語る」では番組のシニアプロデューサーの大野敏明氏がインタビューに答えていました。

番組は24分30秒の映像と枠が決まっており、それに合わせてリハーサルを1回だけ行うのだとか。そこで時間がオーバーした部分を調整していざ本番へ。 尺が足りなかったとしても編集をしないという方針は変えずに、全員が尺に収めるように集中するのだそう。

『料理の作り方を伝えるだけならインターネットでいくらでも知ることができます。なのでぼくたちは、テレビをつけた方に、「おいしそうだな」、「楽しそうだな」、「ちょっと料理やってみたいな」、「食べてみたいな」と思ってもらうにはどうすればいいのかを常に考えています。』

映像が持つ力を生かして料理の魅力を伝えているようです。いまではネットでカンタンにレシピ検索できる時代ですが、「だからこその原点回帰」とも語っていました。

食材の旬を知ったり、基本のレシピをおさらいしたりとみどころ満点の『きょうの料理』。長く作り続けられてきた定番料理から、新作レシピまで。ハズレがない安心感はプロの仕事ならでは。料理をしても、しなくても楽しめる料理番組。今日のレシピも楽しみです。


(亀井満月)