肝斑（かんぱん）とは主に女性ホルモンの乱れで起こる両頬の左右対称にできる薄茶色のシミで、女性ホルモンバランスが崩れがちな30代後半から50代までの女性に現れやすいとされています。さらに高齢者にはほとんど見られません。

また、妊娠中やピルの服用によってホルモンバランスに変化があった際に発症するケースもあります。女性ホルモンのバランスが崩れた時にメラノサイトが活性化されて黒色メラニンが多くつくり出されてしまい、シミとなって現れるのが肝斑です。

肝斑は太田母斑や普通のシミと見分けがつきにくく、ストレスの影響でホルモンバランスが崩れて肝斑が濃くなったり、日焼けによって悪化する場合もあるため、肝斑に似た症状が現れたら肝斑に詳しい医師に早めの相談をおすすめします。

肝斑は顔の左右対称に発症する特徴があり、目のまわりを避けて目の下を縁取るように現れるケースがよく見られます。上記のような症状が現れたらまずは無料カウンセリングを受けてみましょう。

あやまった治療を受けてしまうと、肝斑を悪化させてしまったり治療期間が長くなってしまう場合もあるため、美容皮膚科などの肝斑の症状に詳しいクリニックや医師によるカウンセリングを受けましょう。

▼肝斑チェックリスト

肝斑治療には肌の状態や症状の進行具合、本人の希望などによってさまざまな選択肢があります。ここでは肝斑の主な治療方法やダウンタイムなどを表にしました。ぜひ肝斑の治療方法を選ぶ際の参考にしてください。

QスイッチYAGレーザーは、短い時間でレーザー光がシミやそばかすなどのメラニン色素の部分だけにダメージを与えながら症状を治療します。肌にダメージを与えにくく、ピンポイントで治療したい方におすすめです。

ダウンタイムは5～8日間で、肝斑治療の中では比較的長いとされています。

レーザートーニングは、シミや肝斑の原因となるメラノサイトを活性化させずに徐々に薄くする治療です。濃い肝斑がある方におすすめですが複数回治療が必要な場合があるため、カウンセリング時にしっかり確認しておきましょう。

副作用はほとんど無く、ダウンタイムも1〜2日間と短いです。

ピーリングは表面の角質層を化学反応で洗い流し、古い角質や汚れを除去する治療です。施術中からわずかにピリピリした感覚が残る場合がありますが、ダウンタイムの1〜2日間で治る場合がほとんどです。もし続くようならクリニックに相談しましょう。

肝斑以外にもくすみの症状がある方やレーザーは避けたい方におすすめです。

肝斑以外にも普通のシミ（老人性色素斑）にも効果が期待でき、しみを予防したり成分によってはできてしまったシミを薄くする効果にも感じる方もいます。トラネキサム酸は、色素沈着抑制効果をもつ内服薬で、肝斑に効果を発揮します。

ダウンタイムはなく、中程度のシミをケアしたい方におすすめです。

古い角質を取り除きながら、皮脂の分泌を抑えるハイドロキノンとの併用でメラニン色素の排出に働きかける治療法です。内服薬と組み合わせて治療を行うクリニックもあり、ダウンタイムもないので手軽に中程度のシミのケアをしたい方におすすめです。

ここでは、肝斑治療を受けるなら知っておきたい失敗しにくいクリニックの選び方をご紹介します。

【目次】

• 料金体系がわかりやすいかで選ぶ
• 実績豊富な名医がいるかどうかで選ぶ
• 通いやすいアクセスかどうかで選ぶ
• カウンセリングの雰囲気で選ぶ
• アフターケアの充実度で選ぶ
• 口コミ・評判を参考にして選ぶ

クリニックの中には、高価なプランや他の施術を組み合わせた提案をするところもあります。カウンセリングで初めに予算を伝えると、その中でできる施術方法を提案してもらえるので、まずは医師に相談してみましょう。

また、基本プランにさまざまなオプション料金がかかるクリニックもあるため、料金メニューが明白になっているかも確認しておきたいポイントです。

気になるクリニック肝斑治療を得意としているかどうかを見極める際の目安として、医師の経歴や資格があります。美容皮膚科の医師やさまざまな手術を扱う形成外科の医師であれば、肝斑治療の施術も得意な場合が多いです。

形成外科や美容外科、美容皮膚科での経験が長い医師や、公式サイトに掲載されている症例数の多さもヒントになるため、公式サイトやSNSはよくチェックしておきましょう。

肝斑治療は定期的な通院が必要になる場合が多いため、自宅や会社の近くなど通いやすい場所にあるクリニックを選ぶのがおすすめです。クリニックへ通う時間が短いと気持ち的にも通院しやすくなります。

また、施設の清潔さやスタッフの対応の良さなども「通いやすさ」のポイントになるため、カウンセリングを受ける際には気持ちよく通えるかどうかもチェックしてみましょう。

カウンセリングから肌の状態をチェックし、1人ひとりの希望に合った施術方法を提案してくれます。肝斑治療においてのカウンセリングは、施術と同じくらい大切と言えます。治療法によって金額も異なるため、細かく費用の確認もしておきましょう。

カウンセリングの際は、医師が時間をかけてヒアリングしてくれているか、自分の希望に合った施術方法を提案しているかチェックしましょう。納得できる施術をするためにも少しでも不安に思った点は、カウンセリングの際に医師に相談してクリアにしてください。

日帰りでダウンタイムの少ないとされる施術であっても、施術後のリスクや副作用があります。どのクリニックでも、アフターケアなどの施術後の保証があり、何かあった場合には迅速に対応してくれます。

ただし、クリニックによって保証期間やアフターサービスの内容が異なるため、自分が納得できる保証期間とアフターサービスであるかを確認しておきましょう。

クリニックの「口コミ・評判」は多くの人が気にする点だと思います。口コミは実際に利用した体験談を知れて参考になる情報が多く、クリニック選びのヒントになります。同じクリニックに在籍する医師でも人によって異なります。

口コミから医師を探して指名するのもおすすめです。ただし口コミは他者の意見を聞けて非常に便利ではありますが、運営側に雇われて良いイメージを拡散するようなサクラの可能性もあります。すべてを鵜呑みにせずあくまでも参考程度にしておきましょう。

女性が多い美容クリニックには行きづらいと感じる男性の方もいるでしょう。そんな方はメンズ専門の美容クリニックをチェックしてみてください。10代〜シニア世代の方まで多く来院していて、男性の肌や悩みを知り尽くした医師が対応してくれます。

中には男性スタッフのみが在籍している美容クリニックもあり、女性の目を気にする心配はありません。また患者同士が顔を合わせないように個室や半個室でプライバシーが管理されている美容クリニックもあります。

肝斑は正しいスキンケアをしていれば、症状を目立たなくするのは可能です。肝斑は刺激により悪化するため、ゴシゴシこする洗顔やマッサージ、自己流のピーリングはNGです。メイクは控えめにして、クレンジングによる刺激をできるだけ抑えましょう。

肝斑のケアには適切なスキンケアよりも、シンプルなスキンケアと紫外線の防止が何よりも大切です。間違ったスキンケアではクリニックでの治療も十分な効果が期待できないため、肌に気を遣って正しいスキンケアを行いましょう。

肝斑治療は保険適用ではなく自費診療です。（※内服薬・外用薬も保険適用外）皮膚科の中には保険適用で治療を行う施設もありますが、あまり一般的ではないのでほとんどの場合が自費で治療する必要があります。

レーザー治療後、1ヶ月ほど経ってからうっすらとした茶色が現れることがあります。これはシミではなく、レーザー治療の影響で「炎症後色素沈着」という別の色です。治療後すぐには色は出ず、1ヶ月ほど経ってからじわじわと現れます。

炎症後色素沈着は半年から1年ほどかけて薄くなっていきます。他にも美白剤やトレチノインと美白剤を組み合わせてケアする方法がありますが、3ヶ月〜半年ほど時間がかかります。炎症後色素沈着が出た場合は、まずはクリニックに相談してみましょう。

顔のシミ・肝斑に悩んだら、まずは無料カウンセリングをおすすめします。カウンセリングでは、医師が肌の状態を診て1人ひとりに合った治療方法を提案してくれます。また、肝斑治療は定期的な通院が必要なため、無理なく継続しやすいように通いやすいクリニックを選びましょう。