藤原定家が有力歌人100人を選び、各歌人から1首を選定した歌集である「小倉百人一首」。鎌倉時代前期(1235年頃)に成立しましたが、庶民にまで親しまれるようになったのは、「歌かるた」として用いられるようになった江戸時代になってからだといいます。明治時代にはお正月遊びとしても定着し、「競技かるた」としてルールも統一されました。そこで今回は、真っ先に思い浮かぶ「百人一首」の歌についてアンケートを行い、ランキングにしてみました。
3位 花の色はうつりにけりないたづらにわが身世にふるながめせしまに
2位 田子の浦にうちいでて見れば白たへの富士の高嶺に雪は降りつつ
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3位は「花の色はうつりにけりないたづらにわが身世にふるながめせしまに」!
世界三大美女と称される小野小町が詠んだ歌。直接的な意味は「春の長雨が降っている間に、むなしくも桜の花が色あせていった」だが、「いろいろと物思いに沈んでいる間に時は経ち、自分の美貌も衰えてしまった」という2重の意味が含まれているという。
歌人:小野小町
2位は「田子の浦にうちいでて見れば白たへの富士の高嶺に雪は降りつつ」!
「田子の浦(現在の静岡県の海岸)に出てみると、白い布をかぶったように富士山の山頂に雪が降り積もっている」という意味。百人一首の4番目に登場するため、見聞する機会の多い歌の一つ。
歌人:山部赤人
1位は「ちはやぶる神代も聞かず竜田川からくれなゐに水くくるとは」!
「競技かるた」を題材にした漫画『ちはやふる』のタイトルの元となった歌。「不思議なことが当たり前に起きた神々の時代であっても、紅葉で色鮮やかに染まった竜田川(現在の奈良県を流れる紅葉の名所)ほど不思議で美しいことは起きなかったに違いない」という意味。
歌人:在原業平
漫画『ちはやふる』のタイトルの影響もあってか、禁じられた恋の相手を思って詠んだとされる在原業平の歌が1位に輝いた今回のランキング。気になる
4位~51位のランキング結果もぜひご覧ください。
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