アメリカン・エキスプレス・カードでマイルを貯めるには？

アメリカン・エキスプレス・カードには、カードの使用でポイントが貯まるポイントプログラムがあります。ポイント還元率や、ポイントアップの仕組みについて説明していきます。

アメックスでは「メンバーシップ・リワード」というポイントプログラムが適用されています。クレジット決済で還元されるポイントは1.00％です。つまり、100円で1ポイントが貯まる計算です。

このポイントが付与されるのは、月額利用料の合計金額で計算されるのではなく、カード利用1件ごとですので100円未満の決済にはポイントが付きません。もう一つ注意点があり、ガスや水道などの公共料金の支払いは「200円につき1ポイント」になります。

有効期限は最大3年間ですが、「一度ポイントを交換すると残高ポイントの期限が無期限になる」というルールがあります。貯まったポイントは商品や他社ポイントやマイルに交換することができます。

アメックスには、メンバーシップ・リワード・プラスという特別会員プログラムがあります。会員になると、年会費3,300円（税込）がかかりますがポイントの期限が無条件で無期限になります。その他にも、「ボーナスポイントプログラム」への無料参加が可能です。

ボーナスポイントプログラムは、対象加盟店でボーナスポイントが加算され、還元率が最大3％までアップします。100円ごとに1ポイントに2ポイントが加算される形です。

さらに、提携航空会社のマイルに交換する際に移行レートが上がるのも特長です。メンバーシップ・リワード・プラスに未加入の場合2,000ポイントを1,000マイルに移行しますが、1,250ポイントを1,000マイルに交換することができます。ただANAは除きますので注意です。

クレジットカード会社で付与されるポイントの価値や使い道はそれぞれ違うので、メリットそれぞれの会社で異なります。アメックスでポイントを貯め、マイルに交換するメリットを紹介していきます。

アメックスは提携している航空会社が多く、貯まったポイントを様々な航空会社のマイルに交換できるのがメリットです。

交換先の航空会社はJALやANAの他にもチャイナエアライン、デルタ航空、タイ国際航空、エールフランスーKLM航空など合計17社にものぼります。特定の航空会社に絞りきれない方や、様々な航空会社を利用する機会のある方にメリットが多いでしょう。

効率よくマイルを貯めるにはやはり上で紹介したようにメンバーシップ・リワード・プラスに加入する方が良いです。ポイント期限が無期限になり、マイル交換レートが上がるので年会費3,300円を超えるポイント加算がある方にはおすすめです。

アメリカン・エキスプレス・カードはマイルを貯めやすいというイメージが強いですが、実はマイル以外の使い方も多彩ですので、紹介していきます。

楽天ポイントやTポイントとポイント提携しているので、普段のお買い物でポイントを使用したい方にぴったりです。

ホテルとも提携しており、「ヒルトン・オナーズ」や「Marriott　Bonvoy」のポイントプログラムに移行もできるので、ポイントでお得に宿泊することができます。

どのポイントもメンバーシップ・リワード・プラスに登録していると移行レートが上がります。

特に「ヒルトン・オナーズ」の提携ポイントは通常2,000ポイントが1,250ヒルトン・オナーズポイントになるが、登録するだけで1,000ポイントで1,250ヒルトン・オナーズポイントになるなど、2倍もレートが上がるのでお得です。

季節やトレンドに合わせたアイテムや「体験」をテーマにしたアイテム、日々の生活に役立つアイテムなどバラエティ豊かな500以上ものアイテムが用意してあります。メンバーシップ・リワードのカタログサイトにオンライン登録すると、アイテムリストからアイテムを選ぶことができます。

その他にも「全国百貨店共通商品券」や「百貨店ギフトカード」などのギフトカードやEクーポンへの交換が可能です。amaazonギフト券の他にもiTunesやファミリーマート、スターバックスなどのクーポン券もそろっているので、普段利用しているお店があればチェックしてみましょう。

アメリカン・エキスプレス・カードのポイントをマイルに交換するには、必要な登録の手順を知る必要があります。それだけでなく、提携航空会社以外のマイルを獲得する方法も紹介していきます。

ポイントからマイルに移行する場合は、事前に各提携先の「マイレージプログラム」に登録する必要があります。マイレージの会員番号を取得したら、アメックスのオンライン・サービスで「移行先提携航空パートナーの登録」を行います。

「ポイントプログラムについて」から、「ポイント移行　提携先プログラムのご登録／メンバーシップ・リワード・プラスへのご登録」を選択します。移行先の提携パートナーを選び、必要事項を入力していきます。移行ポイント数を入力すれば申請完了です。

このようなパートナー登録は初回のみです。2回目以降はログイン後にパートナー登録した一覧からポイント移行したい航空会社の一覧から選ぶだけです。

なお、メンバーシップ・リワード・プラスへの登録をしていない人は、この申請を行う前に加入手続きをしておくとお得なレートが適用されますのでおすすめです。

アメックスのポイントをANAマイルに移行するには、「メンバーシップ・リワードANAコース」への登録が必要です。この登録には年間参加費として5,500円（税込）がかかりますが、プラチナ・カード会員とビジネス・プラチナ・カード会員は無料になります。

アメックスのポイントをANAマイルに移行する場合、通常2,000ポイントが1,000マイルに交換できますが、メンバーシップ・リワード・プラスへの登録で1,000ポイントが1,000マイルに移行できます。また、年間上限4万マイルまでなので覚えておきましょう。

アメリカン・エキスプレス・カードでは以前までJALマイルに直接移行することはできませんでしたが、現在（2021年1月）はANAカードと同じような方法で移行が可能になりました。

事前に「JALマイレージバンク」に会員登録が必要で、「JALマイレージバンクお得意様番号」を発行してもらい、提携先プログラム登録を進めて紐付けしていきます。方法は上記ANAマイルと同じ方法です。

JALマイルの場合は、JALマイレージバンクに登録する際は無料ですが、移行レートがANAよりも低くなっています。通常3,000ポイントが1,000マイルですが、メンバーシップ・リワード・プラスへの登録で2,500ポイントが1,000マイルに移行できるようになります。

提携方法はANAやJALと変わりませんが、提携している航空会社はANAとJAL以外で15社にものぼります。通常2,000ポイントが1,000マイルと交換でき、メンバーシップ・リワード・プラスへの登録で1,250ポイントが1,000マイルと交換できます。

アメリカン・エキスプレス・カードはポイント還元率が1％と高く、マイルへの移行が簡単なので多くのマイラーに指示されています。種類が多いですが、その中からマイルへの交換がしやすい物や特典が充実している物を紹介していきます。

ANAのマイルとアメックスのポイントが貯まるマルチなカードです。ANAマイルを貯めるには上記で紹介したとおり有料のポイント移行コースに登録する必要がありますが、特典も付いているので紹介します。

まず、ポイントの有効期限が無期限になります。それだけでなく、提携している航空会社やホテルのポイント価値が「1ポイント＝0.3円」から「1ポイント＝0.8～1円」に上がります。

その他にも、搭乗ごとに運賃倍率×10％のフライトボーナスが積算される他、入会・継続時に1,000ポイントがもらえます。さらに、ANAカードマイルプラス加盟店では100円につき1マイルが加算されるなどの特典があります。ANAを年に1回は利用するという方におすすめのカードです。

アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードは、冒頭で紹介したアメックスカードのゴールドカードです。このゴールドカードは年会費が3万1,900円（税込）とやや高めの設定になっています。

もちろん年会費が高いだけでなく、付帯する保険やサービスが充実しています。最高1億円まで補償する「海外旅行傷害保険」や「好悪空便遅延補償」など海外旅行における補償が手厚いのが特徴です。

その他、国内外1,200箇所の空港VIPラウンジが利用できる「プライオリティ・パス・メンバーシップ」の会員資格が獲得できるので、ワンランク上の旅を満喫できます。家族カードも作ることができ、1枚目は無料、2枚目以降は1万3,200円で作ることができるのも魅力です。

カード利用によってボーナスももらうことができます。特に入会特典が多く、入会から3ヶ月以内に10万円の利用で8,000ポイント、50万円以上の利用で1万6,000ポイントがもらえます。

このカードは、世界有数のホテルグループ「マリオットボンヴォイ（Marriott Bonvoy）」とアメックスが提携したカードです。年会費が3万4,100円（税込）とゴールドカードよりもやや高いといえます。

年会費は高めでも、「Marriott Bonvoyのゴールドエリート資格」に基づいたサービスが特典となっているので、カード継続ごとに参加ホテルの無料宿泊券がもらえるので損は少なくなります。

ポイントについては、通常100円で3Marriott Bonvoyポイントが加算されます。Marriott Bonvoy参加ホテルでの利用では倍の6ポイントが付与されるのも特長です。

さらに、1米ドルにつき12.5ポイントが加算されるため、一度のホテル滞在でかなりのポイントを稼ぐことができます。貯まったポイントはMarriott Bonvoyに参加している40以上の航空会社のマイルへ交換できます。

今回は、アメリカン・エキスプレス・カードのマイルについて紹介しました。ポイント還元率は1％と高く、マイルに交換するのも簡単にできるカードなことがおわかりいただけたかと思います。さらに効率よくマイルを貯めたり、様々な特典が付帯しているカードも吟味して自分の生活にあったアメックスカードを選んでみてはいかがでしょうか？