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クレジットカードの仕組みを解説!ブランドなどの疑問もすべて解決

クレジットカードはなぜ現金を出さずに決済できるのか、裏側ではどのようにお金が動いているのか、国際ブランドや発行会社とは何か、などなどクレジットカードに関する疑問をすべて解決します。仕組みまでしっかり理解した上で、安心安全にクレジットカードをご利用ください。

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ほとんどの方はクレジットカードの利用経験があるかと思います。利用したことのない方でも、存在自体は知っていて、またなんとなくはどのようなものかご存じでしょう。たとえば現金を支払う代わりにクレジットカードを提示すれば、それで決済ができます

種類の異なる3つのカード

しかし、より具体的に、なぜそれで支払いができるのか、またクレジットカードと似たようなデビットカードやプリペイドカードとは何が違うのか、といったことまではよくわからない方も多いはずです。

そこでまずは、クレジットカードとよく似たデビットカードやプリペイドカードとの違いについて解説します。

デビットカードとの違い

クレジットカードとデビットカードの一番の違いは、支払いのタイミングです。クレジットカードはカードを使用した後日に銀行口座から引き落とされるのに対し、デビットカードは即時引き落とされる仕組みになっています。

利用者にとっての違い

カード利用者としてはそこまで大きな違いがないかもしれませんが、たとえばクレジットカードなら現時点で口座に残高がなくてもカードを使用することが可能です。引き落とし日までに口座にお金が用意できていれば、それで問題ないのです。

一方で、デビットカードの場合は口座に残高がないとカードを使用できません。カードを読み込んだときに口座残高が不足していることがわかり、その時点でカードを使えないということになるからです。

クレジットカードはデビットカードに比べてメリットがある

クレジットカードには残高が不足していても使えるというメリットがあり、デビットカードには良く言えば無駄遣いしにくいというメリットがあります。とはいえ利便性という観点ではクレジットカードに軍配が上がるでしょう。

ではなぜあえてデビットカードを使用する人がいるのかですが、それはデビットカードの方が審査が緩いからです。クレジット―カードの場合は口座残高がなくても使えるので、その分利用者に信用が必要になります。

カード会社からすると一時的にカード利用者にお金を貸している状態になるので、後から口座から引き落とせないと困るのです。一方でデビットカードの場合即時引き落としで口座残高がないと使えないので、カード会社にとって安心です。

クレジットカードの方がより信用取引の面が強いということでした。

プリペイドカードとの違い

プリペイドカードは、デビットカードよりもさらに支払いのタイミングが早いカードです。クレジットカードは後払い、デビットカードは即時払いでしたが、プリペイドカードは前払いです。

つまりあらかじめプリペイドカードに現金をチャージしておかないと、カードを使えないということです。無駄遣いしにくいという点では、プリペイドカードが一番安全でしょう。とはいえ、あらかじめチャージしなければならない分利便性の面では劣ります。

プリペイドカードのメリット

ではプリペイドカードにどのようなメリットがあるかですが、デビットカードよりもさらに審査が緩いです。というよりも審査はありません。なぜなら、カード会社にとっていっさいリスクがないからです。

クレジットカードは後払いなので口座残高ゼロで支払ってもらえない可能性があり、デビットカードの場合も誤って即時引き落としできないのに引き落とされるということが起こるかもしれません。

しかしプリペイドカードの場合はチャージして使うので、一時的にもカード会社がカード利用者にお金を貸している状態にはなりません。カード会社はカード利用者にお金を貸さなくて良いので、リスクゼロということになるのです。だからプリペイドカードには審査がありません。

クレジットカードはデビットカードやプリペイドカードとは違い、後払いが可能ということでした。後払いということは、いわば一時的にカード会社からお金を借りている状態です。しかし、クレジットカードを利用したからといって利息が取られることはないのです。

 

むしろ現金で支払うよりもお得で、ポイントをもらえたり、キャンペーンによるキャッシュバックがあったりもします。本来お金を借りた場合は利息を払わなければなりませんが、なぜクレジットカードはお金を借りて、さらに得をするような仕組みになっているのでしょうか。

後払いなのにカード会社もカード利用者も得をする理由を理解するために、クレジットカードに関わる登場人物などをご紹介します。

クレジットカードに関わる登場人物を紹介

クレジットカードがカード会社とカード利用者の間だけでやり取りするものなら、確実に利息を取られることになるでしょう。なぜならカード会社はリスクを取っているにも関わらず利益を得られるポイントがないからです。

利息がない

しかし、利息はありません。ということは、カード会社とカード利用者以外にもクレジットカードに関わる登場人物がいるということです。その登場人物とは、加盟店です。では、カード会社、カード利用者、加盟店、それぞれがどのようにクレジットカードに関わっているのか解説します。

クレジットカード利用者

カード利用者は、契約をしてクレジットカードを利用するだけです。カードによっては年会費などがかかりますが、発行から利用まで完全に無料のカードがほとんどです。またクレジットカードを利用して買い物をすると、ポイントが付与されたり、定期的にキャッシュバックが行われることもあります。

私自身恥ずかしながら、昔はクレジットカードのポイントは利用者がカード会社に支払うものかと思っていました。たとえば100円の買い物ごとに1円分のポイントを支払わなければならない、いわば消費税のようなものだと思っていたということです。

小学生くらいの頃の話ではありますが、テレビなどで見てクレジットカードが後払いということはなんとなくわかっていたので、利息を払わなければならないと思っていたからです。

便利なのにお得

カードを出すだけで便利に買い物できて、しかも借金のようになっているのだから、手数料を払って当たり前と思い込んでいました。しかし当たり前ですがそうではありません。カード利用者はカードを便利に使って、むしろ現金払いよりもポイントがもらえてお得なのです。

詳しくは加盟店やカード会社の項目で解説しますが、クレジットカードは基本的にカード会社から加盟店に対するビジネスで、カード利用者は漁夫の利を得ているようなイメージを持っておくとわかりやすいでしょう。

一般的なサービスは一対一の関係なので、サービスを提供する側とお金を支払う側が存在します。しかしクレジットカードの場合は3者が絡んでいるため、結果的にカード利用者はお金を払わず得をしています。

広告ビジネスも同じ

なみにYouTubeやテレビなども、視聴者、製作者、スポンサーの3者が絡んでいるため、結果的に視聴者はただでコンテンツを見られる状態です。クレジットカードと同じような仕組みになっていますね。

加盟店

加盟店とは、クレジットカードが使えるお店やオンラインショップのことです。現状ほとんどの買い物にクレジットカードが使えるので、ほとんどの店が加盟店ということです。加盟店はカード会社に手数料を支払うことで、カード払いが可能な状態にしてもらっています。 今の時代カード払いができないとお客さんがかなり減ってしまうと考えられ、また印象としても良くないでしょう。クレジットカードにも対応しないような店なら、サービス面でも気が回らないのではないか、と思われるかもしれないからです。 あえてカード払いを導入していない店舗などもあるかもしれませんが、特別な理由がない限り、国内で主流のカード払いには対応するのが今の時代の常識と言えるでしょう。

カード会社

カード会社はカード利用者にクレジットカードを提供し、カード利用者がカードを使用した際は、加盟店に利用金額を支払います。利用金額というのは、カード利用者が買い物をした金額のことです。

いわばカード会社は、一時的にカード利用者の買い物代金を立て替えてあげているということになります。ではなぜ無利息で立て替えてあげているのかですが、それは加盟店から手数料を受け取っているからです。

クレジットカードの種類によっては年会費等がかかりますが、どう考えてもそれだけでカード会社の利益として成り立つはずがありません。カード利用者のお金を立て替えるリスクが大きいですし、またカード利用者にもポイント等お得なサービスを提供しているため、あきらかに赤字です。

なぜカード会社は赤字にならない?

カード会社が赤字にならないのは、加盟店から手数料を受け取っているからなのです。世の中のサービスのほとんどはカード払いに対応しているので、加盟店の手数料が大きいということがよくわかります。

ちなみに加盟店がカード会社に支払う手数料は個別契約になっていて、一律金額が決まっているわけではありません。相場としては売上の3%程度ですが、低い場合は1%前後、高い場合は7%程度になります。

手数料に開きがある理由

なぜ手数料に開きがあるかですが、これは加盟店の経営リスクに比例しています。たとえば全国チェーンなどで売上の大きい企業であれば、手数料未払いのリスクが低いため手数料も低く設定されます。

逆に個人経営などで手数料未払いのリスクが高いと判断されると、手数料の割合は大きくなります。あとは単純に、売上が大きい企業は割合を低くしても手数料が大きくなる、売上の小さい企業は割合を高くしないと手数料をあまり回収できない、といった事情もあります。

クレジットカード利用時のお金の動き

クレジットカードを利用したときのお金の動きをまとめると、以下のようになります。

加盟店がカード会社に手数料を払う→カードを利用する→カード会社が加盟店にお金を払う→後からカード利用者がカード会社にお金を払う→加盟店がカード会社に手数料を払う

加盟店がカード会社に手数料を支払うタイミングは契約内容によりますが、多くの場合機器の導入時や、月ごとの売上が確定してしばらく経った後などでしょう。カード利用者とカード会社のお金の動きとしては非常にシンプルです。

あとはカード会社からカード利用者にポイントが付与されると加盟店で使えますが、これに関してはカード会社が負担する場合、加盟店が負担する場合、カード会社と加盟店の双方が負担する場合、などがあります。

多くの場合はカード会社が加盟店からもらった手数料の一部をカード利用者に還元するような形になっています。

ネット通販の場合の決済

ネット通販でも基本的な仕組みは同じなのですが、ネットショップの場合カード会社と直接契約せずに、決済代行会社を挟んでいるケースが多いです。よりややこしくなりますが、要するにクレジットカードに4者が関わる仕組みになるということです。

とはいえ、決済代行会社が商品の引き落とし、カード会社への手数料支払いなどの業務を一部代行するだけです。基本的なお金の流れとしては、実店舗でクレジットカードを使った場合も、オンラインショッピングでクレジットカードを使った場合も、同じ仕組みになっています。

キャッシング機能とは

クレジットカードを利用すると、仕組みとしては一時的にカード会社にお金を立て替えてもらっている状態になる、と説明しました。しかし、借金しているわけではありません。むしろポイントなどをもらえるので、現金で普通に買い物するよりもお得ということでした。

キャッシング機能は高金利

しかし、クレジットカードに付帯しているキャッシング機能は実際に借金する機能です。クレジットカードは仕組み上カード会社に立て替えてもらっているだけですが、キャッシング機能はカード会社からお金を借りるための仕組みです。 そのため利息が発生します。どの程度の利息が発生するかはクレジットカードによって異なりますが、キャッシング機能は審査なくすぐに使えて便利な分利息は高めです。相場としては、だいたい18%程度でしょう。

ざっくりとした数字なので幅はあるのですが、消費者金融でお金を借りるよりも平均的には高い利息です。クレジットカードは便利に買い物ができてさらにお金も借りられるのですが、キャッシング機能に関しては急を要するとき以外はあまりおすすめはできません。

キャッシングは簡単

またキャッシングの方法は簡単で、ATMからすぐにお金を借りられます。操作としてはお金を引き出すときと大差ないため、キャッシング機能付きのクレジットカードさえ持っていれば誰でも簡単にできます。

キャッシングには要注意

簡単にキャッシングできるが故に、キャッシング機能には注意が必要ということでした。あとはたまにキャッシングをキャッシュカードの機能と勘違いしている人もいるようです。

銀行でクレジットカードを作っている人は多いかと思いますが、銀行のクレジットカードだとキャッシュカードとクレジットカードが一緒になっています。そしてキャッシング機能を付けていればキャッシングできるのですが、キャッシングはキャッシュカードではなくクレジットカードの機能です。

名前が似ていてもキャッシングとキャッシュカードは無関係です。キャッシングはお金を借り入れるための機能ですが、キャッシュカードはお金の引き出し、預け入れ、振り込み、などあくまでも銀行ATMの基本操作のためのカードです。

クレジットカードは自動的に後払いになる仕組みだと説明しました。一括払いの場合はだいたい翌月や翌々月に使った分が引かれるのですが、クレジットカードの支払い方法は一括払いだけではありません。ここでは、クレジット払いにはどのようなものがあるのかを解説します。

一括払い

クレジット払いの一番基本的な支払方法は一括払いで、特に指定しなければ一括払いになります。翌月か翌々月に引き落としがあり、手数料はかかりません。クレジットカードの基本ルール通りの後払いと言えるでしょう。

一括払いにすれば手数料がかからないので、お金がピンチで支払いが厳しい、高い買い物をしたから一括で支払うのは厳しい、など特別な理由がない限り、一括払いにするのがおすすめです。

2回払い

2回払いは買い物代金などを2回に分けて支払う方法です。1回目の支払いは一括払いの場合と同じで、2回目の支払いはその翌月になります。1回目と2回目の金額を指定することはできず、半額ずつの支払いになります。

また2回払いまでは手数料無料にしているカード会社が多いです。そもそも2回払いができないカード会社もありますが、手数料無料で2回払いを使えるのであれば、支払いを利息なしで先延ばしできる分お得かもしれません。

ボーナス一括払い

ボーナス一括払いとは、夏と冬のボーナス時期に一括で支払う方法です。なぜボーナスという名称が付いているのかというと、夏と冬の時期にボーナスをもらう人が多いため、そのもらったボーナスで支払う、という名目があるからです。

ただし、ボーナスの支給される会社に勤めていなければ利用できないなどの条件はなく、私のようなフリーランスでもまったく問題なく利用できます。具体的な支払日はカード会社によって異なりますが、8月1日や1月1日などに設定しているカード会社が多いです。

会社員でなくてもOK

ただし、ボーナスの支給される会社に勤めていなければ利用できないなどの条件はなく、私のようなフリーランスでもまったく問題なく利用できます。具体的な支払日はカード会社によって異なりますが、8月1日や1月1日などに設定しているカード会社が多いです。

夏と冬のどちらか

基本的には夏と冬のいずれか近い方の日に一括で支払うことになります。またボーナス一括払いを利用すれば支払いを先に延ばすことができるのですが、普通の一括払い同様手数料はかかりません。

手数料なしで2~8カ月程度支払いを先延ばしできるので、メリットの大きい支払い方法と言えるでしょう。ボーナス払いのデメリットとしては、支払いが終わるまで利用限度額が減ることです。

ボーナス払いを選択するくらいなので比較的大きい買い物をしているケースが多いかと思いますが、支払い完了までの数ヶ月はずっと利用限度額が少ない状態です。特に利用限度額いっぱいまで使ってボーナス払いにした場合、しばらくほとんどクレジットカードを使えない状況に陥ってしまうということです。

ボーナス2回払い

ボーナス2回払いは、夏と冬のボーナス時期に2回に分けて支払う方法です。ボーナス一括払いをそのまま2回に分割するということです。また夏と冬に分割するということではなく、夏か冬のどちらかのタイミングで2回払いになります。

ボーナス一括払いよりも分割できる分1回の負担が少ないことがメリットですが、ほとんどのカード会社で手数料がかかります。相場としては3%程度でそれほど手数料は多くないのですが、できれば手数料ゼロの方が良いでしょう。

ボーナス一括払いでも問題ないのであれば、ボーナス一括払いの方を選択するのがおすすめです。

分割払い

分割払いとは分割して支払う方法で、3回以上から分割払いとされています。2回払いに関しては分割払いではなく2回払いと呼ばれることが多いです。理由としては、2回払いまでは手数料がかからず、3回払い以上から手数料がかかるケースが多いためです。

分割払いでどのくらいの手数料がかかるかはカード会社によって異なりますが、分割回数を増やせば増やすほど手数料は多くかかります。支払い回数の設定もカード会社によって異なりますが、だいたい3回、6回、10回、12回、24回となっているカード会社が多いです。

リボ払い

リボ払いは毎月の利用金額にかかわらず、一定額を毎月支払う支払い方法です。正式名称はリボルビング払いです。リボ払いを利用すれば残高が少ない状態でも限度額まで高額な買い物ができます。

そのためリボ払いに設定した状態でカードを使いすぎてしまう、という例も少なくありません。また毎月の支払い額については、カード会社によって設定が異なります。残高スライド方式といって支払い残高に比例して毎月の支払額が増える設定もあれば、定額方式といって支払い残高とは関係なく毎月定額を支払う設定もあります。

リボ払いは長引くと手数料が高くなる

リボ払いは長引けば長引くほど支払う手数料が大きくなってしまうので、なるべくお金に余裕ができたタイミングで繰り越し返済してしまった方が良いでしょう。さらにリボ払いはクレジットカードのショッピングだけでなく、キャッシングでも利用することができます。

これをキャッシングリボと呼びます。キャッシングリボはお金を借りられてさらに毎月一定額を返せば良いため、口座残高がほとんどない状態でも便利に高額の買い物ができます。

しかしキャッシングとリボ払いの手数料が二重で請求されることになるため、当然手数料は大きくなります。リボ払いやキャッシングリボを繰り返した結果いつまで経っても返済が終わらない、手数料を払い続けている、ということになりかねません。

ご利用は計画的に

リボ払いやキャッシングリボは便利ですが、最終的にどれだけ手数料で損をすることになるのかは事前にある程度目途を立ててから利用することをおすすめします。

クレジットカードの基本的な仕組みや支払方法について解説してきました。今の段階でクレジットカードがどのようなものかは把握できているかと思いますが、改めてクレジットカードの具体的なメリットをまとめます。

現金なしで買い物ができる

クレジットカードのメリットとして真っ先に挙げられるのが、現金なしで買い物ができること、つまりキャッシュレスです。今はなんでもデジタルで便利に済ませる時代ですが、レジで現金をやり取りするのははっきり言って不便でしょう。

また新型コロナウイルスの影響から、現金を通して間接的に接触することを避けたいと考えている人も多いです。その点クレジットカードなら不特定多数の人が触るわけではないため、現金よりも便利かつ清潔です。

ATM手数料がかからない

現金の場合頻繁にATMで下さなければならないかと思います。現金を多めに下ろして持ち歩く、自宅に現金を保管する、といった方法もありますがリスクが伴います。現金を安全に使うためにはマメにおろすしかないでしょう。

毎回ATM手数料がかからないタイミングで下ろせれば良いですが、時間外手数料がかかるタイミングで現金を下ろさなければならない、近くに提携しているATMがない、なんてこともあるはずです。

クレジットカードならATMでお金を下ろす必要がないので、無駄な手数料を支払わずに済みます。

ポイントが貯まる

クレジットカードならATM手数料がかからないだけでなく、ポイントも貯まります。ポイントの貯まり方はカードにもよりますが、だいたい100円の使用で1円分のポイントが貯まるくらいが相場でしょう。

現金だとポイントは貯まらないので、クレジットカードで買い物をした方がお得ということです。買い物だけでなく、公共料金の支払いなどでもポイントが貯まります。銀行口座引き落としにするよりもお得なので、ぜひご検討ください。

マイルが貯まるカードもある

クレジットカードはポイントだけでなく、マイルが貯まるものもあります。マイルとは航空会社のポイントのようなもので、飛行機の搭乗や電子マネーや商品への交換などに使えます。

ポイントやマイルの貯まり方はカードにより様々で、提携している特定のサービスを利用するとポイントやマイルが貯まりやすいカードなどもあります。そのため自分がよく利用するサービスと提携しているクレジットカードがお得です。

特典が付いているカードもある

クレジットカードごとに様々な特典が用意されています。たとえば空港のラウンジを無料で利用できる、割引価格でホテルに泊まれる、プレゼントがもらえる、付帯保険が付いている、などです。

保険に関しては特典とは異なりますが、クレジットカード本来の役割以上のサービスを付いているということです。特に旅行に関する保険が充実している傾向があるので、海外に頻繁に行く方などは大きなメリットを得られます。

お金を何に使ったか把握しやすい

クレジットカードを利用すると、明細が発行されます。紙媒体で送られてくる場合もあれば、オンラインで見れるサービスもあります。明細を見ればいつ何にお金を使ったかがわかるので、家計の管理にも役立つでしょう。

そして期間ごとの合計金額がわかるのもありがたいです。毎月どれだけクレジットカードを使ったのかがわかるので、たとえば今月は無駄遣いが多かったから次回からは気を付けよう、といった反省ができます。

一方で、クレジットカードにはデメリットもあります。特にお金の管理やセキュリティ面は常に意識して利用する必要があるでしょう。

使いすぎてしまうかもしれない

クレジットカードを使っていると、お金を使っている感覚が薄れます。実店舗でもカードを提示するだけでなんでも変えて、オンラインショッピングでもカード情報を入力するだけです。

画面上の数字が動くだけなので、自分がお金を支払っているという感覚がどうしてもなくなりがちなのです。残高が不足するような状態はもちろん避けるべきですが、残高が足りていても予定外に使いすぎると後々困るかもしれません。

当たり前ですが、クレジットカードを使うということはお金を使うことであると常々意識すべきでしょう。

リボ払いやキャッシングは借金である

リボ払いをすれば月々の支払い料金を抑えながら高額な買い物をすることが可能で、キャッシングをすればすぐにまとまったお金が手に入ります。しかしこれらはあくまでも借金なので、後から手数料を取られることになります。

元本を払いきることができず、最終的に高額な手数料を支払うことになるかもしれません。特にリボ払いは手数料の意識を持たずに安易に利用してしまいがちです。詳細はカードによりますがリボ払いの手数料は決して安くはないので、どのくらいの手数料が発生するのか考えて利用する必要あります。

仕組みが難しくてよくわからないままなんとなくリボ払いを使ってしまうのは、特に避けるべきでしょう。

個人情報漏えいのリスクがある

実際の店舗でクレジットカード情報が盗まれる事件も起こっていますが、件数としてはオンラインショッピングでクレジットカード情報が盗まれるケースが圧倒的に多いです。通販サイトから個人情報が流出してしまう事例もありますが、悪質なサイトに誤ってカード情報を入力して、そこから不正利用などの被害に遭うケースが多いでしょう。

情報漏洩のリスクがあることを理解して注意することはもちろん重要ですが、これにくわえて不正利用の損害が補償されるサービスが付帯しているカードを利用するとより安全です。

クレジットカードのことを調べていると、国際ブランドというワードが出てくるかと思います。どの国際ブランドが良いのか、国際ブランドごとの違いは、などの話がよく出てくるのですが、そもそも国際ブランドってなに?と疑問に思っている方もいるかもしれません。そこで、有名な国際ブランドを4つご紹介します。

American Express

American Expressは世界で4番目にシェアの大きい国際ブランドです。逆に言えば、4大ブランドの中では一番シェアが小さいということになります。American Expressの大きな特徴としては、自社カードを発行していることでしょう。

つまりAmerican Expressと直接契約してカードを発行することが可能です。またJCBと提携しているので、JCBの加盟店はすべてAmerican Expressの加盟店でもあります。それだけ使える加盟店が多いということです。

VISA

VISAは世界で1番シェアの大きい国際ブランドで、つまり4大国際ブランドの中でもトップということです。どのくらいのシェアかというと、全世界のクレジットカード売上のうちの56%はVISAで支払われたものです。

クレジットカード全体の過半数がVISAとういのは驚異的な数字です。日本国内だけでなく世界中どこでもVISAを使えるということなので、いろいろな場所でクレジットカードを使用する予定のある方はVISAが無難でしょう。

Mastercard

Mastercardは世界2位のシェアです。クレジットカードの売上全体のうちの26%がMastercardです。Mastercardも世界中に加盟店があり、特にヨーロッパ圏では大きなシェアを誇っています。

JCB

JCBは4大国際ブランドの中で唯一日本発祥の国際ブランドです。Mastercard同様に自社カードを発行していて、日本国内でのサービスが充実しています。日本国内のほとんどの店舗が加盟店であることはもちろん、Mastercardと提携しているので世界中で利用可能です。

クレジットカードの国際ブランドについて解説しましたが、これとは別に発行会社というものがあります。国際ブランドはクレジットカードのブランドで、発行会社はクレジットカードを発行する会社です。

国際ブランドと発行会社が提携

たとえば、銀行系、信販系、流通系などの発行会社があり、国際ブランドと発行会社が提携することでクレジットカードが作られます。数としてもっとも多いのは、銀行系のクレジットカードでしょう。

たとえばメガバンクと国際ブランドが提携して発行されているクレジットカードをお持ちの方は多いのではないでしょうか。もしお持ちの場合は、カードを見てみてください。銀行名と、国際ブランドの両方が記載されているはずです。

銀行系のカードでなくても、発行会社と国際ブランドの両方が記載されているかと思います。発行会社と国際ブランドの両方の名前が書かれていてどうなっているのかよくわからないという方も多いようですが、裏側で提携しているということでした。

クレジットカードにはランクというものがあります。昔のドラマなどではお金持ちがランクの高いクレジットカードを出して、周囲の人がそれを見て驚く、といった描写がよくありました。

なんとなく見覚えのある方も多いでしょう。そのためクレジットカードにランクがあることはご存じかと思いますが、具体的にどのようなランクがあるのかをご紹介します。

一般カード

一般カードにはいろいろなものがありますが、年会費が安いという特徴があります。年会費無料のカードも多いです。特にお金持ちなどの条件が無くても、信用情報に問題がなければ発行可能なカードです。

信用情報とは、過去の取引履歴のことです。たとえばカードの支払いに滞った履歴があったり、借金の返済に滞った履歴があると審査に不利になります。信用情報は銀行や消費者金融の間ですべて共有されているため、たとえば審査を受ける会社を変えたら履歴がリセットされるというわけではありません。

とはいえ特別問題を起こしていなければ、どのカード会社でも一般カードの審査には通る確率が高いでしょう。一般カードだから特典がまったくないかというとそんなことはなく、もちろんポイントが貯まり、また保険が付いていたりプレゼントをもらえるようなカードもあります。

ステータスカード

ステータスカードは一般カードに比べて年会費が高いという特徴があります。そしてステータスカードの中でもランクがあり、ゴールドカード、プラチナカード、ブラックカードの順にランクが上がっていきます。

上記は一般的なランクですが、具体的なランクについてはカード会社によって異なります。ただしステータスカードの年会費は払えないほど高いというわけではなく、年会費で10,000円~30,000円程度が相場です。

中には飛びぬけてステータスが高い分年会費も異常に高いようなカードも存在しますが、これらは富裕層向けの特別なカードです。ステータスカードのメリットは、得点が豊富なことです。

たとえば国内の主要ラウンジを無料で使える、手荷物を無料で宅配してもらえる、旅行の保険が付いている、などが挙げられます。ステータスカードの審査基準は一般カードよりも厳しく、信用情報だけでなく収入や社会的なステータスも見られます。

次にクレジットカードの種類についてです。クレジットカードには、プロパーカードと提携カードの二種類があります。また新しい用語が出てきてよくわからない、混乱しそう、ともわれるかもしれませんが、ご安心ください。

なぜなら上で説明した国際ブランドと発行会社の話とつながっているからです。国際ブランドと発行会社についてわかっていれば、プロパーカードと提携カードの違いもすぐにわかります。

プロパーカード

プロパーカードとは、国際ブランドが直接発行するカードのことです。国際ブランドのところで、American ExpressとJCBは直接カードを発行していて、VISAとMastercardは提携での発行のみとご紹介しました。

プロパーカードがブランド数が少ない

つまり、American ExpressとJCBはプロパーカードを発行していて、VISAとMastercardはプロパーカードは発行していないということです。またこれも上でご紹介した内容と関連するのですが、プロパーカードはステータスの高いカードが多いです。

やはり国際ブランドが直接発行するカードだけあって、レア度が高いということです。現状プロパーカードを発行しているのは4大国際ブランドであるAmerican ExpressとJCBにくわえ、ダイナースクラブが発行しています。

3ブランドしか発行しておらず、またダイナースクラブと聞いて富裕層向けのクレジットカードだ、とイメージされた方も多いでしょう。実際その通りで、すべてステータスカードです。

提携カード

提携カードは、国際ブランドと発行会社が提携して発行するカードです。つまり世の中のクレジットカードのほとんどはこの提携カードということです。銀行系の提携カードをお持ちの方が多いかと思いますが、通販サイトや百貨店が発行しているカードもあります。

自分がよく利用するサービスの提携カードを発行すれば、特典を受けられる機会が増えるでしょう。具体的にはポイントが倍になったり、定期的にプレゼントをもらえたりします。

現金で商品、サービスを購入し、消費者側が領収書の発行を希望した場合、店側は領収書を発行する義務があります。領収書は発行できません、などと言われることはまずないでしょう。

しかし、クレジットカード決済をした場合、店側には領収書発行の義務がありません。クレジットカード決済の場合お店はカード会社からお金を受け取ることになり、カード利用者がお金を支払う先はカード会社です。

カード利用者とお店の関係

つまりお店とカード利用者の間では金銭のやり取りが発生していないのです。そのため基本として領収書の発行はありません。とはいえ経理上の問題から領収書が必要な場合もあるでしょう。

その場合、領収書の代わりになる書類をもらえば良いです。特に何も言わなくても、利用明細書をもらえるケースが多いかと思います。この利用明細書には、発行会社、宛名、金額、日時、購入内容が明記されているため、領収書の代わりになります。

オンライン決済の場合

またオンラインで決済をした場合は、利用明細書が領収書代わりになります。お店によってはクレジットカード決済をした場合も領収書という名目で渡されるかもしれませんが、法律上は領収書ではありません。

利用明細書になるのですが、上記の通り必要事項さえ記載されていればそれが何であれ特に問題はないので、経理のために使うのであれば必要事項を記載してもらうことだけ注意しておけば良いでしょう。

次にクレジットカード決済のメリットとデメリットについてです。

クレジットカード決済のメリット

上でもご紹介しましたが、クレジットカード決済を行うことで、現金のやり取りが不要、分割払いができる、ポイントが貯まる、付帯保険が付いている、割引などの会員優待特典がある、といったメリットがあります。

クレジットカードは現金よりも便利であるにも関わらず、金銭的にお得です。今後ますます電子決済が進んでいくと予測されるので、クレジットカードのことを詳しく知って、お得に利用すべきでしょう。

クレジットカード決済のデメリット

一方で、クレジットカードにはデメリットもあります。上でも紹介しましたが、使いすぎてしまう場合がある、支払い方法によっては手数料がかさんでしまう、不正利用される恐れがある、などのデメリットがあります。

使いすぎは自分で制御できますが、セキュリティ面でのリスクについては100%自分でコントロールできるわけではありません。そのためリスクを軽減するためには、不正利用された場合の保証が付いているカードを選ぶのがベストです。

クレジット―カードを発行する流れをご紹介します。

申し込み方法

クレジットカードの申し込みは、基本的にホームページから行います。詳しくはホームページのフォームに従って操作を進めるので、難しい点は特にないでしょう。申し込みをすると申込み完了のメールが来て、その後審査が行われます。

審査内容

審査内容は公にはされていませんが、過去の取引履歴、職業、個人情報が正しいかどうか、安定した収入があるか、などが確認されます。ある程度細かく確認されるようですが、過去にトラブルを起こしていない場合、だいたいは審査に通るでしょう。あとはカードにもよりますが、無収入だと審査に落ちるケースもあります。

到着後にすべきこと

審査結果のメールは、審査申し込みをしてから3~7営業日程度で届きます。その後は特に何もしなくてもカードが郵送されてきて、利用できるようになります。

クレジットカードの仕組みについては上で詳しく解説してきました。ここからはよりピンポイントで、よくある疑問について解説します。

分割払いの引き落としのタイミング

分割払いをした場合、毎月引き落とされます。最初の引き落としは一括払いのタイミングと同じで、そこから毎月分割で引き落とされていきます。

手数料が上乗せ請求された場合の処置

クレジットカード払いをすると決済手数料が発生しますが、これは加盟店が負担するものです。万が一カード利用者側に手数料が課された場合は、明確に規約違反です。このようなことが起きた場合、カード会社に連絡すると良いでしょう。

カード会社に連絡し、加盟店に指導を入れてもらいます。日本国内ではこのようなルールになっているのですが、海外ではそうではないケースもあります。カード利用者側に手数料を請求することが認められている国もあるからです。

海外発行と日本発行のクレジットカードの違い

まず海外発行のクレジットカードというのは国際ブランドということではなく、発行会社が海外の企業で、かつ海外で発行した場合を指します。海外企業の日本法人の会社で発行した場合は日本発行のクレジットカードということになります。

そのうえで、海外発行のクレジットカードと日本発行のクレジットカードでは違いがあります。具体的には、海外発行のカードは1回払いのみ、利用限度額が低い、急に利用停止されることがある、残高照会できない、といった違いがあります。

海外に住んでいてその国で使うために発行するという場合以外、海外発行のクレジットカードを利用するメリットはないでしょう。日本で発行したカードを海外で使用すれば問題なくて、その方が得な場合がほとんどです。

特別な理由がないのであれば、日本発行のクレジットカードを使うのがおすすめです。

クレジットカードの基本的な仕組み、どのような登場人物が関わっているのか、国際ブランドとは何か、発行会社とは何か、クレジットカードにはどのような支払い方法があるのか、どのような種類があるのか、などについて解説してきました。

それほど難しいことではありませんが、普段なんとなく使っているクレジットカードにもいろいろな種類があり、またカードを見直すことでよりお得に利用できる可能性があります。たとえばなんとなく銀行で発行したカードを利用している人は、よく買い物するお店が発行しているカードを作って使うようにすれば実は何倍もポイントが貯まる、なんてことが多々あります。

そもそもポイントが貯まりやすいカード、特典が充実しているカード、といったものがあるので、一度見直した方が良いでしょう。クレジットカードの手続きなどは面倒なので放置したり後回しにしたりしがちですが、その結果今も損をしているかもしれません。

むしろ完璧に損をしていない人の方が稀でしょう。ぜひクレジットカードの仕組みを理解し、もっとお得に買い物できないかご検討ください。

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