世の中に稀に“奇妙なほど若く見える人物”が存在しますよね。年をとらないことがネット上で度々話題になる漫画家・荒木飛呂彦氏を初め“吸血鬼かもしれない”と噂されるそんな人々は、美容医療の限りをつくしてゴムのような質感の美貌を保つ有閑マダム達とはまた違った不思議な年の取り方をします。

ひとたび成人すると60歳前後になって老年期が近づくまで自然に“若者”であり続け、中年期を挟まずにいきなり老年となる……。そんな種族の存在を信じてしまいたくなるほど長い間時の流れを止めてきた女性が、フランスを代表する女優、イザベル・アジャーニです。(計39点の画像は元記事でご覧になれます)

■ 30年前の写真とほぼ変化の無い衝撃

イザベル・アジャーニは、トルコ系アルジェリア人の父と、ドイツ人の母の下に生まれました。黒髪と碧い瞳のオリエンタルな美少女は、14歳でスカウトされモデルデビューをはたします。1970年には映画デビューも果たし、19歳のときに主演した『アデルの恋の物語』で、一途すぎる恋心をこじらせてストーカー化してゆく狂気の美少女役の鬼気迫る演技で高い評価を得ます。

上の写真は、1974年、19歳の頃出演した『アデルの恋の物語』のもので、下の写真が『イザベル・アジャーニの 惑い』…なんと2002年の作品で46~47歳にはなっている計算です。30年弱の年月が彼女の体を通過した痕跡がほとんど見当たりません。多少の変化はあったとしても、せいぜい5年分といった所でしょうか?(画像は元記事参照)

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下記は、38~39歳ごろ出演した『王妃マルゴ』のもの。素顔のようにも見えるナチュラルメイクですが、20年近く前に出演した『アデルの恋の物語』の別のシーンと言われても納得してしまいます。同じく『王妃マルゴ』のイザベルの横顔です。横から見ても、とても40歳前後のフェイスラインのは見えません。(画像は元記事参照)

■ 若くてかわいいだけが獲り得の…“38歳”?

下の画像はイザベルが38歳の時に、24歳のお馬鹿で可愛いモデルを演じた『可愛いだけじゃだめかしら?』当時のものです。ただひたすら若くて可愛くてちょっとヤンデレ風の美女が子猫のようにキュートな作品ですが、動画で見ても20代にしか見えない“いたいけさ”に驚かされます。

20代後半の髪を逆立てた写真も残っていますが、80年代特有の濃いメイクのせいか、ある程度年を重ねてからの方が透明感も増しているように思えます……。もはやどれが何歳の頃かさっぱり分からない4枚の画像。左下と右上の間には20年弱の開きがあります。(画像は元記事参照)

澄んだ碧い瞳が雪の女王のようで美しいですね。日本人から見るとあまりピンときませんが、フランスではちんまりとした目鼻立ちと黒髪がややアジア人っぽいと言われることもあるようです。そんな所も、日本人に人気があるポイントなのでしょうか。イノセントな瞳と口もとのあどけなさ……日本の若手人気女優にも多いタイプの、少年っぽいナチュラルさが魅力的です。

■ 10代から生気の無い吸血鬼のような美貌

下の写真は『アデルの恋の物語』19歳当時の素顔です。すっぴんメガネっ子姿がキュートではありますが、“若くてピチピチしている”という雰囲気ではありませんね。青年期から中年期を飛ばし、いきなり老年に突入するような“ヴァンヴァイア属性”のある人物は、「若い頃からあまり血の気を感じない和紙のような質感の肌をしている」という共通点があるような気がします。20代前半だった『ブロンテ姉妹』当時の写真も残っています。こちらもあまり温度感を感じない冷たい肌質で年齢不詳かつ神秘的です。(画像は元記事参照)

■ あくまで都市伝説?年をとらない奇病と言われ

あくまでネット上の都市伝説ではありますが、イザベル・アジャーニは世界でも稀な年をとらない奇病「ハイランダー症候群」なのではないかと実しやかに囁かれています。長く若いままの姿で熟年期を過ごし晩年だけ年をとる…様々な映画にも登場する謎の奇病ですが、今のところ原因などは特定されておらず謎のままです。ましてやイザベル・アジャーニが患っているというのはただの噂にすぎませんが、そんな噂が出てしまうのも納得してしまう不変っぷりです。

現在59歳、還暦も近づき50代後半になってやっと体重が増え貫禄が出てきましたが、それでも年相応というには若い姿です。しかし、50代前半まであまりに時間がゆっくり進んでいたので、急に動き出した時計の針に戸惑い“いきなり年をとってしまった”と嘆くファンも少なくはないようです。

■ 一方、健康的に年を重ねるフレンチロリータと言えば

30年近く時間が止まっていたような写真を見ると、中年時代が抜けている美女がうらやましい……と思ってしまいがちですが、順当に年をとるのも悪くない、と思わせてくれる女性が同じくフランスの女優ソフィー・マルソーです。やはり日本人受けが良さそうなピュアでボーイッシュな美貌でアイドル的人気を誇ったソフィー。1966年生まれとイザベラより11歳年下ですが、デビュー当事ちょうどイザベルが“時を止めて”いる状態だったことや、顔立ちが似ていることもありたびたび比較されてきました。

男の子のように華奢でキュートなのに過激な体当たり演技にも果敢に挑戦し、SEXYな美少女として大人気だったソフィーももう48歳。日本でいうところのちょうどバブル世代、美魔女世代にあたるのでしょうか?若い頃の顔立ちは確かにイザベルとよく似ていますが、明らかに違うのは肌の質感。蝋人形のように血の気が薄いイザベルと比べて、健康的な瑞々しさを感じる肌質で、期間限定の生々しい若さを感じます。

イザベラと同様ややアジア人に似た外見が特徴と言われており、インターネット上では「中華系ではないか?」などという憶測も飛び交いましたが、パリで生まれた生粋のパリっ子とのことです。ブルック・シールズ、フィービー・ケイツなどと共に80年代を代表する美少女として活躍したソフィー。若いころは年齢より幼く見える童顔で、そのソフトなアジアンルックは多くの欧米人を魅了してきました。

■ パリジェンヌらしいおしゃれな40代

ロリータ的かわいさが伝説になっているだけにイザベラのように年をとるのを止めてしまっていると思いきや、現在のソフィーは40代らしいナチュラルな美女に成長しています。一般女性の感覚では充分に若くオシャレではありますが、40代のマダムであることに違和感の無いかわいさです。 ナチュラルさや中性的な雰囲気はそのままに、優しいシワが刻まれた笑顔は見る人を惹き付け、スターならではの自然な年の重ね方のお手本のような姿です。(画像は元記事参照)


いかがでしたか? イザベルに関しては大女優なだけに美容医療の恩恵もあるかとは思いますが、同じく最先端医療の限りを尽くしているであろうスター女優達が不自然な肌に仕上がっていく中、なぜイザベル・アジャーニだけ30年近く時を止め続けてきたのかは未だに映画界の七不思議のひとつです。

40代後半の写真を見る限り、10歳以上若く見えるイザベルも年相応なソフィーも甲乙つけがたいほど魅力的です。若い頃とてもよく似た容姿だった2人を比べてみると“一旦時間をとめて、時期が来たらまとめて若さを返還する”方法と、“緩やかに少しずつ年を重ね返還してゆく”方法、どちらが女優として得なのか、人として楽なのか? と考えれば考えるほど分からなくなります。結局は永遠でない以上、トータルで考えると難しい問題です。

女優という視点で考えれば「演じたい役」にもよるのかもしれませんが、もし“ヴァンパイア体質”の謎が解明され一般の人もどちらかを選べるようになったとしたら、多くの人はどちらを選び、どちらがより心穏やかに過ごせるのか、興味深く思ってしまいます。

(星野小春)

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