リラックスが主体のイギリス式、治療に用いるフランス式

「以前はアロマセラピーを“気休め”程度と考えていましたが、今では健康を保つのに欠かせない“万能薬”になっています」と言うのは、編集者であり、『すべてアロマで解決しました!』(講談社)の著者でもある西園寺リリカさん。
「アロマの実力を知ったのは、フランス式アロマテラピーの第一人者・日下部知世子先生に取材した時。差し出されたアロマオイルを塗っただけでカチカチの肩の痛みがゆるみ、アロマのイメージが一変しました」
もともとフランスではアロマは医師が治療のために処方するもので、アロマテラピストと名乗れるのは医師と薬剤師だけだそう。一方、日本に広まっているリラックスや美容が目的のアロマは主にイギリスから来たもので、目的が違うため、ブレンドも使い方も異なります。

まず1本買うなら 不調別 「効くアロマベスト5」

西園寺さんが日下部先生に学んで、実際に効果を体感したアロマを紹介してもらいました。まずは、たくさんのアロマオイル(精油)の中から、不調解消に役立つベスト5アロマを。
「PMSや更年期症状など女性の悩みをサポートするのは『クラリセージ』。また、イライラを鎮めるなら『ラベンダー』、中でも『真正ラベンダー』は幅広い作用が期待できます。首や肩のコリ、腰痛、筋肉痛などの痛みを緩和するなら『ローズマリー』。頭をシャキッとさせたい時にも有効です。むくみや冷えの対策改善には血行をよくする『レモン』。胃がもたれたり、胃腸の弱りからくる疲れには『ペパーミント』が威力効果を発揮します」

適当に使ってはダメ 効かせる「使い方 3カ条」

「効くアロマを選んでも、適当に使うと気休めにしかなりません」と西園寺さん。不調を解消できる使い方のポイントをご紹介します。

●1日に何度も使う
不調を解消したいなら、気が向いたら使う程度では不十分。「私はアロマを小分けにして居間、寝室、洗面所、玄関に置き、さらにポーチに入れて持ち歩いています。アロマは特別なものにせず、毎日フルに使うことが大切です」。そのためには「塗る用」と「スプレー」のアロマを作っておくと便利です。
「塗る用」は精油18~30滴と、植物オイル(ホホバ、マカデミアナッツなど)30mlを容器に入れてよく振ります。「スプレー用」はスプレー容器に精油18~30滴と無水エタノール5mlを入れて混ぜ、精製水25mlを加えてよく振ります。使うたびによく振って。

●5%以上の高濃度で使う
日本で行われている一般的なアロマで薦められている精油の希釈濃度は1%。一方、西園寺さんの使い方では5%以上の高濃度です。「フランス式アロマは5%がベースなんです。それにはオーガニック100%の質がいい精油を選ぶことも大切。値段は高めですが、効き目を考えると十分モトが取れます」
200リットルものお湯が入る湯船に2~3滴入れるのは、効果から言うと期待薄だそう。
「精油は水に溶けないのでせっかくの作用も半減します。少量の精油で対処するのであれば、塗ったりスプレーする方が効率がいいでしょう」

●症状に合ったアロマを使う
リラックスのためなら好きな香りのアロマを、自分の好みでブレンドしてもOKですが、効かせたいならそれでは非効率。
「精油はブレンドによって、さまざまな効果が生まれます。不調に効かせるには、精油の効能を知り尽くしたプロのレシピにならった方が効率的。やみくもにブレンドしても、精油本来の力や相乗効果が発揮されません。解決したい症状に合わせて使えば、効き目が全然違いますよ」

効果の体感や肌の強さなどは人によって違うので、実践して体調や気分が悪くなったら中止して、医師の診察を受けましょう。また、メーカーの推奨する濃度や使用法を守り、妊産婦、乳幼児、治療中の病気がある人は、医師に相談してください。

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