
クレジットカードの不正利用とは?原因と返金までの流れを解説
クレジットカードが不正利用されていないか確認していますか?クレジットカードは便利ですが、知らない間に不正利用されているかもしれません。この記事では、不正利用される原因から、返金されるまでの対応、今後の対策までを詳しく解説しているので、参考にして下さい。
商品PRを目的とした記事です。gooランキングは、Amazon.co.jpアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。 当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部がgooランキングに還元されます。
目次

クレジットカードを利用している方は多いですが、クレジットカードは不正利用の被害に遭う可能性があることをご存知ですか?近年では、クレジットカードの不正利用による被害総額は年間230億円以上にものぼります。さらに、被害者の半数以上は不正利用の原因が分からないと答えるほど手口は巧妙化しているのです。
あなたの知らない内にクレジットカードを不正利用されないためには、普段からクレジットカードを正しく管理することが大切です。しっかりと管理できていれば、一般的に気付きにくいと言われる少額の被害さえ見逃さないでしょう。この記事では、クレジットカードが不正利用される原因から、返金されるまでの対応、今後の対策までを詳しく解説していくので参考にしてみて下さい。
クレジットカードが不正利用される手口は巧妙化してきており、その全てを紹介することはできないので、この章では主な6つの原因についてご紹介していきます。様々な手口が考えられますが、基本形として勉強しておきましょう。
スキミング

スキミングとは、クレジットカードの情報を盗み取り、同じ情報を持つカード(クローンカード)を複製して不正利用を行う犯罪です。店舗に設置されているカード読み取り機を不正改造することでカード情報を抜き取る手法や、一時的にカードを盗難してスキマーと呼ばれる装置でカード情報を読み取る手法などが用いられます。
近年では、クレジットカード自体の安全性が上がっているため、容易に複製されることは少なくなりました。しかし、スキミングの手口が進化していることもあり、スキミングを完全に撲滅するには至っていないのが現状です。
なりすまし

なりすましとは、第三者がカード所有者になりすましてクレジットカードを不正利用する犯罪です。近年では、実店舗におけるなりすまし被害に比べて、ネットショップにおけるなりすまし被害が急増しています。その理由としては、ネットショップであればクレジットカードが手元に必要なく、カード情報さえ入手すれば良いからです。
また、ネットショップによっては、クレジットカードの情報がアカウント情報と紐付けされていることも多いため、アカウントIDやパスワードが流出するだけでクレジットカードの不正利用に繋がることもあるのです。クレジットカード情報とアカウント情報を安易に紐づけするのは危険だと言えます。
フィッシング詐欺

フィッシング詐欺とは、有名企業や公的機関を装った第三者が個人情報を不正に取得する犯罪です。代表的な例としては、金融機関を装って「クレジットカードの有効期限が切れかけています」「クレジットカードが無効な状態です」などのメールを送り、偽サイトへ誘導してカード情報を入力させる手法です。
メールに記載のあるURLを安易に踏まないことはもちろん、メールの送信元をしっかりと確認することが大切となります。個人情報を入力する際には、サイトURLが公式サイトのものか確認すると良いでしょう。
出会い系サイト詐欺

出会い系サイト詐欺とは、クレジットカードによって出会い系サイト内の課金を行わせることで、カード情報を盗み取る犯罪です。他の被害と違って、出会い系サイトを利用したことに負い目を感じる被害者が多いため、泣き寝入りしてしまうケースが多い傾向にあります。
このような詐欺が存在することを自覚した上でサイトを利用するようにしましょう。もし、クレジットカード情報や個人情報の登録が必要な場合は、信頼できるサイトだけを利用した方が安全でしょう。
オンラインショッピング詐欺

オンラインショッピング詐欺とは、架空のオンラインショップで架空の商品を販売する犯罪です。架空のオンラインショップでクレジットカード決済を行うと、商品が届かないだけでなく、カード情報が抜き取られて不正利用の被害に遭う可能性もあります。
オンラインショッピングの場合、商品が送られてくる前提で支払い手続きを進めるため、信頼できるサイトのみを利用した方が良いでしょう。悪質なオンラインショップを見分けるポイントとしては、「販売されている商品の価格が極端に安い」「日本語表記が誤っている」などが挙げられます。
オンラインショップからの漏洩

オンラインショップからの情報漏洩とは、クレジットカード決済を行ったオンラインショップが不正アクセスを受けて、カード情報が漏洩してしまうことです。クレジットカード情報が漏洩してしまうと、不正利用される可能性があります。
近年では不正アクセスの手法は巧妙化しているため、セキュリティを万全にしているからと言って安心はできません。ただし、オンラインショップのセキュリティが万全でないために情報漏洩が発生した場合は、オンラインショップから返金を受けられる可能性があります。
クレジットカードが不正利用される原因についてご紹介してきましたが、実際のところ自分が不正利用の被害に遭っているかどうか気になりますよね。そこで、この章ではクレジットカードの不正利用を判別する3つの方法についてご紹介していきます。
日付を確認

クレジットカードの不正利用を判別するために、まずは利用明細の日付を確認しましょう。身に覚えのない明細が無いかしっかり確認しましょう。ただし、販売元によってはクレジットカード会社への請求が遅い場合があり、その影響で口座引き落としのタイミングがかなり遅れることもあるので注意が必要です。
不正利用かどうかを確認するためには、クレジットカードを何時ごろ何に利用したか把握しておく必要があります。普段から意識しておくと良いでしょう。
家族の使用を確認

家族カードを発行している場合は、本カードの利用明細に家族の利用明細も含まれるので注意しましょう。あなたにとってはクレジットカードを使用した覚えがないとしても、家族が利用した可能性があります。
すぐに不正利用だと決め付けず、家族が利用していないかを確認するようにしましょう。
店舗名と支払先名を確認

クレジットカードの不正利用を判別するために、店舗名と支払先名も確認するようにしましょう。身に覚えのない支払い先が含まれている場合は注意が必要です。ただし、店舗によっては店舗名とは異なる経営会社の名前がカード会社に登録されている場合もあります。見知らぬ名前が記載されている場合は、インターネットで検索してみると良いでしょう。

クレジットカードの不正利用による被害は返金してもらえます。ただし、返金してもらうにはクレジットカードの会員規約などが定めるように正しく対応しなければなりません。具体的な返金条件は後述しますが、返金してもらえない理由としては「警察へ被害届を出していない」「クレジットカード会社へ連絡していない」「カードに署名していない」などが挙げられます。
クレジットカードの不正利用が発覚した場合、具体的にどう対応すれば良いのか、返金されるのかについてご紹介します。
不正利用への対応方法

クレジットカード利用者が不正利用を発見した場合は、次の順番で対応を進めましょう。1「カード会社へ連絡する」→2「クレジットカードを利用停止する」→3「警察へ被害届を出す」→4「カード会社へ警察の受理番号を伝える」→5「カード会社の指示に従って、クレジットカードを再発行する」。
カード会社によって細かな対応は異なりますが、基本的には以上の流れで対応することになります。被害を増やさないために、不正利用を発見したらすぐにクレジットカードの利用停止手続きを行いましょう。
不正利用被害の返金条件

クレジットカードには不正利用に対する保険が付けられていることが多いですが、その原因や対応によっては返金されないこともあるので注意しましょう。カード会社の会員規定に記載のある期限内に対応を進めることができれば、基本的にはカード会社から返金を受けることができます。また、個人情報の流出による不正利用被害であれば、流出元のカード会社やネットショップにより返金されるでしょう。
一般的に保証されない場合も紹介していきます。返金されない主な理由としては、「暗証番号が生年月日など発覚しやすい」「クレジットカード裏面に署名をしていない」「天災が起因となった不正利用」「警察へ被害届を出していない」「不正利用から被害報告までに一定期間以上経っている」などが挙げられます。
クレジットカード利用者としての対応はご紹介したので、次にEC事業者側の対応と対策についてご説明していきます。EC事業者の場合、対策を怠っていると損失に繋がる可能性もあるため注意しましょう。
不正利用によるEC事業者の損失

クレジットカードの不正利用に関して、カード利用者を守る「チャージバック」という仕組みがありますが、EC事業者にとっては損失に繋がる恐れがあります。チャージバックとは、不正利用が発覚した際にカード利用者へ代金を返金する仕組みなのですが、商品が戻って来ないためにEC事業者にとっては損失になってしまいます。
ただし、EC事業者が本人認証システムを導入していた上での不正利用の場合、EC事業者の責任は免除される可能性があります。
不正利用に対するEC事業者の対策

EC事業者は、不正利用による損失を防ぐために、日頃から対策を行いましょう。「セキュリティの強化」「本人確認の徹底」が基本的な対策になるでしょう。ただし、本人確認の条件をあまりに厳しくしてしまうと、利用者の手間が増えて利便性を欠く結果となるので注意が必要です。
また、チャージバックに対する保険も存在していますが、根本的な解決にならないことに加え、保険料が高額なことが多いので、よく検討すべきでしょう。地味ではありますが、日頃から不審な注文が無いかをチェックすることも大切ですよ。
クレジットカードの不正利用は手口が巧妙化しているため、絶対的なセキュリティは存在しません。ただし、しっかりと対策をしていれば、たとえ不正利用の被害に遭ったとしても十分な返金は受けられるでしょう。この章では、具体的に5つの対策をご紹介いていきます。
カード裏面への署名

不正利用の対策として、必ずクレジットカードの裏面に署名をしておきましょう。カードに署名がないと、不正利用の被害に遭った場合に返金してもらえない可能性があります。まだ署名をしていない方は、今すぐ書いておきましょう。
暗証番号の複雑化

なりすまし等の不正利用を防ぐために、クレジットカードの暗証番号は複雑に設定しておきましょう。簡単に推測される暗証番号を設定していると、不正利用の被害に遭う可能性が高くなるだけでなく、実際に被害に遭った際にも返金してもらえない可能性があります。具体的には、生年月日や同じ数字の繰り返しなどを暗証番号として使うのは避けた方が良いでしょう。
利用明細の確認

クレジットカードを何に使ったかを管理し、こまめに利用明細をチェックしましょう。不正利用の中には、少額の犯行を繰り返す場合もあるので、注意深く確認することが大切です。たとえ不正利用の被害に遭ったとしても、被害を早期に発見することができれば返金される可能性が高まります。
ただし、店舗によっては店舗名と利用明細に記載がある支払先名が異なる場合もあります。すぐに不正利用と決めつけず、しっかりと確認するようにしましょう。
早急なカード会社への連絡

クレジットカードの不正利用に気づいたら、早急にカード会社へ連絡してクレジットカードを利用停止にしましょう。早急に対応することができれば、被害を最小限に抑えることができる上に、今後の対応を落ち着いて進めることができます。
また、同時にカード会社の電話窓口にて今後の具体的な対応方法を聞いておくと良いでしょう。カード会社によって会員規定などは異なるため、担当者の指示に従って対応しましょう。
警察へ被害届の提出

一般的に、クレジットカードの不正利用被害への返金の条件として、警察への被害届の提出が含まれていることが多いです。カード会社の電話窓口で聞いた通りに、しっかりと対応しておきましょう。多くの場合、警察にて発行される受理番号をカード会社へ伝える必要があります。

この記事では、クレジットカードが不正利用される原因から、返金されるまでの対応、今後の対策までを詳しく解説してきました。不正利用の手口は日々進化しており、セキュリティを万全にしたからといって安心とは限りません。しかし、普段から不正利用への対策を行っていれば、被害に遭う可能性は低くなります。
また、万一被害に遭ってしまった場合でも、この記事を参考に対応を進めることができれば、返金される可能性は極めて高くなります。安全にクレジットカードを活用するために、あなたも日々の対策を始めましょう。