女優や歌手、実業家として活動している柴咲コウ。2022年に短編映画制作プロジェクト『MIRRORLIAR FILMS Season2』の中の一編『巫.KANNAGI』で初めて映画監督を担当しました。同作は、父親を亡くした少女とその母親の前に“メッセンジャー”が現れる物語。貧困や孤立など、現代社会の問題をテーマにしています。
柴咲は、社会的弱者と呼ばれる人たちが「個人の能力の問題」「救いの手を拒否している」と批判されるケースがあることに着目。「救いの手を拒否したのではなく、手をつかむことが出来なかった理由があるかもしれない」と考えたことが作品の根底にあると言います。また「こうあるべき、みたいなのが世の中にも自分の中にもあった。でもそういう殻はいらない」と自らの気付きも作品に込めたと明かしています。