テニスラケットは初心・中級・上級者向けや軟式・硬式などが並んでいます。女性用や男性用のほかにも、グリップサイズの違いやバボラなどの人気メーカーの商品もあり、初心者の中にはどれを選べばいいのか分からないという方は少なくないのではないでしょうか。

一見すると同じに見えるラケットでも素材やガットの張り方、スイートスポットの面積の広さ、スピンのかけやすさ等に違いがあり、全く同じ打ち方をしても打球のスピードや打球の質はまるで違うものになります。

そこで今回は、テニスラケットの選び方や人気のおすすめ商品ランキングをご紹介します。ランキングは対象年齢・使いやすさ・価格を基準に作成しました。購入を迷われている方は、ぜひ参考にしてみてください。

テニスラケットには軽いラケットもあれば重いラケットもあります。何を見ながらラケットを決めればいいのか分からないという方の為にラケットを選ぶ目安を紹介します。

フェースの大きさとはラケットの網目部分の面積の広さを表します。広くても狭くてもメリットとデメリットがあるので紹介します。

初心者の方はまずはフェース面が広いテニスラケットを購入することをおすすめします。フェース面が広いとスイートスポットが広くなるので多少打つ場所がばらばらだったとしても力の乗った球を打ち返しやすくなるからです。サイズは大体100平方インチ以上が目安です。

しかしスイートスポットが広いとそれだけ弾道にバラツキが出てきてしまうので、思った所に微妙に飛ばないというケースが見られることがあります。なので慣れてきたらスイートスポットを少しずつ狭くしたラケットに変えていくのが、王道のラケット選びです。

主に中級者が使うフェースの広さが90平方インチ前後です。初心者よりはしっかりとボールを打てるようになったものの、左右に振られたり予測できない打球が来たらまだ返すのが大変という人に向けたフェース面と言えます。

スイートスポットの広さも打球のブレも、全てにおいてバランスが取れたフェースの広さですので万人におすすめできます。

狭いフェースは上級者に好まれる難易度の高いフェースです。スイートスポットが狭く作られているので上手く当てないとボールがしっかりと飛ばないデメリットがありますが、当てられる技術があれば打球のブレは少なく思った所に飛ばしやすいです。

狭いフェースから広いフェースまでご紹介しましたが更に広いフェースのラケットも存在します。サイズにして120平方インチという非常に広い面を持つラケットなので、スイートスポットも広くて打ちやすいです。

また、面が広い分だけガットの反発力が高くなります。さらに面積が広いという事はそれだけボールとガットが触れている面積を広くする事ことができるのでスピンをかけやすいというメリットがあります。ただし、あまり市販で見かけることはありません。

ラケットが重いと振り抜きやすさにも影響します。ならば軽ければ軽いほどいいのかと言われると、決してそんなことはないのでそれぞれのメリットとデメリットを解説します。

軽いラケットは女性の方やシニアなどの力の弱い方におすすめの重さです。あまりに重いラケットだと片手でラケットを支えるのがしんどいですし、疲れてくればまともにラリーをするのも大変になってしまいます。

ラケットの重さでミスをしてしまう可能性もあるので、慣れない内は軽いラケットがおすすめです。テニスに慣れてきたら重いラケットに切り替えることもおすすめします。重さの目安としては260g～280gです。

重いラケットはトップライト呼ばれる部分に重心があります。持っていてもあまり重さは感じませんが、軽いラケットよりもかなり違いを感じることでしょう。慣性を活かして振ることができるのでしっかりと返球をすることができます。

上級者同士の戦いになると速く、重い球の応酬になるので軽いラケットだと思わぬところで力負けしてしまうため、上級者のほとんどは重いラケットを使用しています。重さの目安は340g前後で初心者の男性であれば280g～300gを目安にラケットを選ぶのが良いでしょう。

ラケットのデータを見てみるとその多くが300g前後なのでどれを選んでもあまりに使いづらいということはないでしょう。ただ、わずか数グラム違うだけでもラケットを振ったときの感覚は変わってくる物です。

また、バランスポイントがどこにあるかで重量が同じでも振ったときの感覚が違ってくるのでお店で振れるようなら振ってみることをおすすめします。

大まかなラケットの重量別メリットとデメリットについて解説しましたがそれでも筋力はひとそれぞれバラバラです。なので、初心者だから軽いラケットとは決めつけることはできません。しかし、自分に合ったラケットを選ぶコツはあります。

それは可能な限り重いラケットを選ぶことです。ラケットが重ければ重い程しっかりと打球が飛ぶので本来であれば重い方がメリットは多いです。だからと言って重すぎてラケットを振る力も失われるくらいの重いラケットを選んでは本末転倒です。

従って重すぎるラケットはダメだけれど疲れない範囲で可能な限り重いラケットを選ぶというのが、ラケットの重さ選びのコツです。

テニスラケットのふちの部分はガットを張っている重要な部分です。この厚さによって打球の質が決定されるので、慎重に選んでいきましょう。

17～25mmのフレームが薄いフレームとされ通称「薄ラケ」とも呼ばれます。特徴は反発力が小さいことであまりに打球が飛び過ぎてしまうという方はフレームを薄ラケにする事で鳶を抑えられるでしょう。

薄ラケは打球の飛び過ぎを抑えつつスピンをゴリゴリかけて相手コートに叩き込むことができるので、主にパワーのある上級者に好まれています。

フレームが厚いラケットは柔らかい打球感覚になりやすく、反発力を生みやすいラケットです。つまり小さい力でもパワーのある打球を返せます。そのため、パワー不足の方に好まれる厚さで初心者の女性やシニアの方に向いたラケットです。

反面、スイングコントロールが甘くなりやすく、思いがけない所へ飛んでいくこともあります。メリットとデメリットはありますが、反発力を上手く技術で抑えればとてつもない打球速度で相手コートに叩き込むことができます。

厚いフレームと薄いフレームの両方の特徴をご紹介してきましたが、他の要素と違ってどちらが上級者向け、初心者向けということは一概には言えません。事実トッププロですら厚いフレームを使用したり薄いフレームを使用したりバラバラだからです。

厚いフレームが多少コントロールがしづらかったとしても相手のコートにしっかりとパワーのある打球を叩き込めるのであれば、薄いフレームでは実現できなかった打球速度を出せるからです。

フレームの厚さごとにメリットとデメリットを解説しましたがおすすめは自分の不得手な技術をラケットに補ってもらう選び方がおすすめです。同じくらいの実力の者同士でも得意とするプレーは違うことは多いでしょう。

パワーのある打球が既に打てるけどコントロールに不安がある方は薄いラケットを選び、コントロールに自信はあるけど打球のパワーが足りないと感じている方は厚いラケットを選ぶというのを基本にしてラケットを選ぶことをおすすめします。

上級者におすすめのラケットでも初心者に扱いづらいことは多々あるのでレベル別におすすめのラケットをご紹介します。

初心者の方がまず注目してほしいのが重さです。重いラケットだとしっかりと振り抜けない場合があるためまともな打球が飛びません。これを避けるためには軽いラケットを持つのがおすすめで疲れにくいラケットが良いでしょう。

また、フェーズに当てるポイントもバラバラになりがちなのでフェースが広いラケットがおすすめです。

中、上級者になると対戦相手もそれなりの選手と対戦する機会が増えてきます。うまい選手の打球は速く、重いので軽いラケットを使っていると力負けします。それを避けるためには重いラケットがおすすめで自分のパワーをラケットに乗せられる物を選びましょう。

ラケット選びのポイントは自分のスタイルに合わせたラケットを選ぶことです。同じくらいのレベルの選手でもオーソドックスなスタイルの選手は100平方cmのフェーズのラケットがおすすめですが、スピンを多用するなら105平方cmくらいが良いでしょう。

この他にもバランスポイントを変えるなど、自身のプレイスタイルを把握してラケット選びをすることがパフォーマンスを上げるためには重要です。

年齢に応じたラケット選びは大事ですが、どのような基準で良いか分からないという方は多いのではないでしょうか。そこで年齢別のラケット選びについて紹介します。

ジュニア年代の大きな問題は成長していない身体なのにコートの大きさや使うボールは大人と同じものであるということです。本来であれば軽いボールを使って公式戦が行われればいいのですが、実情としては難しいです。

そこでおすすめなのが大人と同じ規格サイズの27インチで可能な限り軽いラケットを選ぶ事です。大人と同じ規格サイズのラケットであれば大人と同じボールを打っても無理がありません。

身体への負担も少ないですので重量の軽い27インチラケットを選ぶようにしましょう。もちろん、軽いボールを使うのであればジュニア用の25インチや26インチラケットをおすすめします。

第2次成長期を迎える中学生はラケット選びが難しい年代です。身長によっておすすめするサイズは異なります。大体の目安として120cm～140cmであれば25インチ、130cm～150cmであれば26インチが目安です。

それ以上の身長にまで成長したら大人用である27インチがおすすめで、それ以下だったとしても大人の公式球を使うのであれば27インチをおすすめします。

大人用の27インチを使うのは当然ですが大事なのはラケットのスペックです。パワーも中学生の頃より飛躍的に上がっているので、平均からやや飛ばない位のラケットを選ぶとちょうどいいでしょう。

また、この年代はトッププロに憧れやすい年代ですが、無理にトッププロが使うハードスペックを使うとスイングの軸がズレてしまうなどで技術向上の妨げになる可能性があるので注意が必要です。

ストリングが違うと同じラケットでも全く違うラケットに感じます。各ストリングの特性を把握することでパフォーマンスを引き出せます。

たくさんあるストリングの中で迷ったらナチュラルストリングにしましょう。ナチュラルストリングはストリング界の王様と言われホールド感が高く、高反発、振動吸収が良いと使い勝手のいいストリングです。

ポリエステルで作られたストリングでパワーロスが少ないのが特徴です。そのため、しっかりとパワーを乗せられるトッププロに愛用者が多いストリングでもあります。耐久性が高く、維持率が良いので長持ちさせたい方にもおすすめです。

ナイロンで作られたストリングでホールド感と振動吸収性が高いのが特徴です。すなわち肘に優しい造りをしているのでテニス肘で悩んでいる方におすすめです。欠点として耐久性が悪いのでメンテナンスは欠かさない様に注意が必要です。

ナイロン素材で作られたストリングで反発性・耐久性・価格の安さに優れています。打感が固いのである程度慣れたプレイヤーは別のストリングを選ぶ方が多いですが、とりあえず初めてラケットを選ぶという方におすすめのラケットです。

その名の通り縦と横のガットを自分の好きな糸にする事をハイブリッドストリングと言います。各種ストリングの特性を把握する事で自分だけのラケットにすることができるのがハイブリッドストリングの魅力です。テニスに慣れてきたら試してみるのがおすすめです。

ストリングは素材だけでなく、編み込まれている本数すなわち「粗さ」にも注目する必要があります。粗さによって、使い心地が大きく変わってくるからです。初心者の方は粗め、中級者～上級者の方は細かめのストリングを選ぶことがおすすめです。

グリップサイズが分からない方は、ラケットを握った時に薬指と親指の付け根のふくらみの間がどれくらい空いているのかを確認してください。

太いグリップは手の中でラケットが回りにくくなるため、固定しやすくなります。インパクトゾーンを外してしまうとラケットが手の中で回りやすくなりますが、グリップが太いとそれを防ぐことができます。

しかし、リストを使うサーブやスマッシュではヘッドが回りにくくなるというデメリットがあるので注意が必要です。

細いグリップは手首が動かしやすくなるのでリストワークを多用したプレイに向いています。手首を柔らかく使うスマッシュやサーブをパワーのあるものにしたい方は細いサイズにするのが良いでしょう。

しかし、インパクトゾーンを外した時にラケットが手の中で回ってしまいやすいので上級者におすすめです。

打球感は、ラケットの重心の位置によっても大きく変わってきます。一般的にはグリップから320mmほどの位置に重心がくる場合が多いですが、超軽量ラケットなどではより先端に重心が寄っています。全体のバランスを考えつつ、重心もチェックしましょう。

テニスラケットはさまざまなメーカーから販売されています。それぞれに特徴があるので見ていきましょう。

ヨネックスはテニスをはじめとしてゴルフやバトミントンなどさまざまなスポーツ用品を手掛ける日本の大手メーカーです。特にテニスラケットの分野では、フレームの空気抵抗を軽減してよりパワーのあるショットを実現する独自の技術が世界から賞賛されています。

ウィルソンはアメリカ・シカゴ発のスポーツ用品メーカーです。日本でも多くのプレーヤーから愛され続ける代表的なテニスラケットメーカーであり、小さいお子さんからシニアまで使いやすい豊富な品揃えが魅力です。

使いやすいテニスラケットが欲しいならバボラの商品がおすすめです。初心者から上級者まで使えるラケットが揃っており、パワー・スピン・コントロールなどに特化したテニスラケットがあるので、プレイスタイルにも合わせられます。

各通販サイトの売れ筋ランキングもぜひ参考にしてみてください。

※上記ランキングは、各通販サイトにより集計期間・方法が異なる場合がございます。

今回の記事では、主に硬式テニスラケットについてご紹介してきましたが、テニスには硬式だけでなく軟式の競技もあります。これからソフトテニスを始めようと思っている方は、ぜひ軟式テニスラケットについても深く知っておきましょう。

以下の記事では、軟式テニスラケットの人気おすすめ商品をランキング形式でご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

ここまでテニスラケットのおすすめランキング15選を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。テニスラケットは唯一試合中にボールに触る最も重要な道具ですから妥協せず、自分に合ったテニスラケットを選ぶようにしましょう。