ワンルームマンションの高額売却のコツと売却手順、投資用の売却方法を完全解説!
2023/01/30 更新

目次
ワンルームマンションを高額で売却するには?
ワンルームマンションを高額で売却するにはタイミングとコツ、手順を知る必要があります。これらを理解しているかいないかで、売却額に大きな差が生まれると認識するようにしましょう。
「ワンルームマンションを売りたいけれど、何から始めていいか分からない。」「高く売るためのノウハウを知りたい」。そんな方に投資用マンションの売却方法について、徹底的に解説をします。検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
ワンルームマンションは今が売り時!その理由とは?
ワンルームマンションの売り時が、まさに今だったことを知っている方は少ないのではないでしょうか?ここでは、なぜ売り時なのかを紹介していきます。
今がマンション価格上昇のピーク
ワンルームマンションは、まさに今が売り時です。ワンルームマンションをお持ちで
売却を考えている方は、早急に検討するようにしましょう。それは、ワンルームマンションの資産価値がピークに近づいているのと、下落が一気に進む可能性があるためです。
じつは、マンションの価格水準は2010年以降は上昇傾向でしたが、東京オリンピックがきっかけでピークに差し掛かると予想されています。ただし2021年開催の東京オリンピックが終われば、マンション価格の下落が予測されます。
マンションの売却を検討しているが、もう少し先でもいいやと考えている方はマンションの売り時を逃してしまうかもしれません。
ただし、昨今の新型コロナウイルスが原因で予測していたよりも早く価格が下がってしまう可能性があるとされています。世界中が経験したことのないウイルスで、経済的打撃は大きく不動産売買をする人が少なくなる可能性が非常に高いからです。
ワンルームマンションに人気が集中する理由
さまざまなタイプのマンションの中で、ワンルームマンションが特に人気があります。ここでは、ワンルームマンションに人気が集中している理由について紹介をしていきます。
都心部は立地が良く通勤に便利で新築が多い
ワンルームマンションに居住を希望する方の多くは一人暮らしです。配偶者や子供がいないため、生活する上での優先事項は仕事や学校までのアクセスを重視します。ワンルームマンションは都心部に多くあるため、独身の方のニーズにピッタリであるという理由です。
低価格で複数の物件を所持しやすいためリスクの分散が可能
投資目的でワンルームマンションを複数所有している人が多くいます。何といっても、ワンルームマンションは全体的に低価格という魅力があるためです。複数所有していると、1つの部屋で借主が見つからなくても、ほかの部屋の賃料があるため収入がなくなることはありません。
また子供が何人もいるオーナーの場合は、相続も分散が可能であるため兄弟間の遺産争いなどのトラブルを回避できるメリットも出てきます。
都心部は新築が難しいため値崩れのリスクを避けられる
都心部でのワンルームマンションで、新築は現在難しくなっています。理由の一つとして、「ワンルームマンション開発規制条例」があります。
一定規模のマンションを新築する場合に、ファミリータイプの住戸を組み入れる義務や1区画の面積の下限を設けるといった規制が厳しくなったためです。単身世帯が増えたことで、マンション周辺のマナー違反や近隣迷惑が頻発した背景があるためです。
都心部では2002年以降に条例が厳しく設定されるようになりました。現在は東京23区のほかに、大阪市・名古屋市・京都市・神戸市・福岡市といった全国の政令指定都市でもトラブル回避を求められるようになりました。
以上のことより、ワンルームマンションの供給量には限度があるので、中古マンションの市場は今後高まるとされています。
ワンルームマンションを高額売却するコツとは?
ワンルームマンションを高額売却するためには、どうすればよいのでしょうか?ここでは高額売却をするためのコツについて紹介を致します。
複数の不動産屋に査定してもらう
ワンルームマンションを高額売却するコツの一つとして、複数の不動産屋に査定してもらうのは非常に重要なことです。さらに売却価格の決め方は何個もあり、個々の取引となるため、不動会社によって査定価格が変わってきます。
1社の不動産会社だけに査定を依頼することは、本当に見合った価格かどうかの判断が難しい一面があります。査定を依頼する場合は、複数の会社にお願いすることが重要です。
売る場合だけでなく売らない場合も査定をすればお得
ワンルームマンションを売る場合も売らない場合も、査定だけはやっておくべきでしょう。ここでは査定をやるためのメリットについて解説を致します。
売る場合に査定するとお得な理由
ワンルームマンションを売却するときに、実際に考えていたよりも高い値段で売れる可能性があります。つまり、相場を知らずに安く売り出してしまうと多くの損をする可能性があります。
ワンルームマンションを売却するのであれば、必ず相場を知るようにしましょう。
売らない場合に査定するとお得な理由
ニュースを見ると日本全体の不動産市場の動きは、大まかなことは把握することが出来ます。しかし、手持ちのワンルームマンション近辺で、どれだけの人がマンションを購入したいと思っているかは分かりにくいでしょう。
もしかすると、買い手が集中しているかもしれないし、一定の時期だけ買い手が増える市場かもしれません。このような地域密着の情報は迅速に押さえておかないと、良いタイミングを逃し売却ができなくなる可能性があります。
こういった不動産市場の状況を把握できるのが「査定」です。
「不動産一括査定サービス」を利用する
ワンルームマンションの売却価格を知りたい方には、不動産一括査定サービスがおすすめです。ここでは不動産一括査定サービスがどのようなものかを解説いたします。
マンションの相場を正しく把握する
個人で不動産の相場を調べても、正確な売却価格を調べるのは非常に難しいです。しかし不動産一括査定サービスを利用すれば、複数社に在籍しているプロが正確に査定してくれるので正しい価格相場を知ることが出来ます。
さらに不動産一括査定サービスは、オンラインで行います。自宅や仕事のちょっとした合間にでも、査定を依頼することが可能なメリットがあります。
良い不動産会社や担当者を見つけやすい
不動産会社を探して、話して、自身に合った会社と担当者に出会うのは、かなり難しいことです。そもそも売却をやっていない不動産会社も多く、休日に不動産会社を渡り歩くのは大変なことでしょう。
その時に一括査定サイトで見積もりを使うと、オンラインから1回申し込むだけで複数の不動産会社に査定を依頼することが出来ます。一度の登録作業で済むので、非常に便利です。まずは一括サイトで大体の価格を把握して、条件が合う不動産会社に相談しましょう。
高額売却するために購入時の出口戦略は必須
不動産を売買する場合は、できるだけ高額で売りたいと思うのは当然のことです。どのようにすれば高く売却できるのでしょうか。物件の価格は減価償却法のように計算をしますが、立地などの付加価値を勘案して価格を算出します。
その時に確認するものとしては、築年数や駅からの距離、周辺の環境や立地、建物が角地にあって風通しや日当たりが良いか、設備や内装などの建造物の状態があります。
この中で自分がコントロールできるものとして、築年数とリフォームがあります。不動産は築10年を皮切りに評価額がどんどん落ちてきます。築10年を目途に売却をすることで、高額な状態で不動産の売却をすることが出来ます。
すでに10年経過している場合は、内装のリフォームや管理状態を見ることをおすすめします。管理をしっかりと行い、内装をピカピカに仕上げることで価格も変わってきます。ただし、リフォームをしても価格がアップするかどうかは分かりません。
その他に、駅からの距離や周辺環境などの立地は自分自身でコントロールすることはできません。購入をするときに、出口戦略を考えて物件を買っているかどうかが大きなポイントとなります。
ワンルームマンション売却前に知っておくべきことは?
ワンルームマンションを売却する前に、どのようなことに注意をすればよいのでしょうか。ここでは、知っておくべき注意点についてまとめています。
月々の収支状況を確認してから売却判断をする
売却を決断する前に、現状のワンルームマンションの収支状況を確認することをおすすめします。不動産投資の経験が少ない場合で、ワンルームマンションを売却した方は収支がマイナスになってしまう傾向が強いです。
例えば、ワンルームマンション投資はローリスクで資産形成が可能と担当の営業マンから言われ、家賃収入だけでローンを完済できると考えてしまった方です。遠くに新築物件の場合は、新築という肩書があるので、そのまま家賃と管理費は変動する可能性は少ないです。
賃貸は一般的に築年数が経過するほど家賃が下がり管理費も増加傾向になるため、月々の収支がマイナスになると継続的にプラスへ盛り返すことは困難となります。ですので、月々の収支がマイナスになったときがワンルームマンションの売り時ともいえます。
マンション売却価格の試算方法について
売却価格を査定するには、簡易査定と訪問査定の2種類があります。簡易査定を机上で試算する必要があります。例えば、インターネットで査定を申し込んで検討している段階でどのくらいの査定となるか調べたい場合に使われます。ここでは、それぞれの算出方法について解説をしていきます。
収益還元法の価格算出方法
収益還元法は、不動産がどのくらいの収益を出すのかを算出して価格を決定する方法です。利回りと家賃収入から物件価格を算出する直接還元法と、将来的に得られる利益・物件価格から現時点の物件価格を割り出すDFC法があります。
収益をもとに物件価格を割り出す方法を知っておく必要があることを覚えておきましょう。
原価法の価格算出方法
原価法とは売却希望の不動産をもう一度建築した場合に、どのくらいの費用がかかるかを元に物件の価格を算出する方法です。再調達額に物件の耐用年数から築年数を引いた残存年数などを割り出します。この計算で出された価格は積算価格と呼ばれています。
取引事例法の価格算出方法
売却する不動産と条件が近い不動産の取引事例をもとに価格を算出する方法です。条件が近い不動産の製薬事例から坪単価を算出し、売却予定の不動産の広さに換算をします。一般的には算出された価格に、立地条件や部屋の状態などを加え価格を決定する方法です。
マンション売却時にかかる税金
マンションを売却する場合は、購入時と同じように税金が必要です。ここでは、売却時の税金についてくわしく紹介をしていきますので、ぜひ参考にしてください。
印紙税
印紙税は、経済取引などに伴い契約書や領収書などの文書を作成した場合に必要となる印紙代のことです。印紙代の納税義務は課税文書を作成した時に成立して、納税義務者は課税文書の作成者とされます。
納税義務者は課されるべき印紙税相当額の収入印紙を課税文書に貼り付けることで印紙税を納付し、課税文書と貼り付けた印紙の彩文とかけて消印を押します。また、印紙税の金額は契約金額で変わることも覚えておきましょう。
譲渡所得税・住民税
売却した売り上げは基本的に所得となるので、譲渡所得税が発生します。まずは課税譲渡所得金額を出し、所有した期間によって税率が変わってきます。
課税譲渡所得額は売上から経費や控除額を引いたものとされています。また所得が上がると翌年の住民税が変わってきます。
固定資産税
固定資産税は、その年の1月1日時点での所有者が支払わないといけないものです。例えば6月や8月などの、年度の途中で売却をした場合に固定資産税を日額で按分して飼い主から売主に支払います。
支払は契約時に行う必要もあれば、契約後に行われることもあり、双方の話し合いで決定することが可能です。
「仲介」と「買取」のメリット・デメリットを把握する
ワンルームマンションを売却する場合は「仲介」と「買取」の2種類の売却方法があります。
「仲介」とは、売主と買主の間に不動産会社が介入して仲介をする通常の売却方法で、「買取」は、不動産会社が直接売主から物件を買い取る売却方法です。
仲介と買取を適切に選ぶためには、メリットとデメリットをしっかりと把握する必要があります。できる限り高く売却をしたい方は「仲介」、時間と手間をかけずに確実に売却をしたい方や早い段階で現金化をしたい方は「買取」をおすすめします。
ある程度の資金が必要な買取を対応していない業者も多いため、もし買取を選択する場合は不動産会社にあらかじめ確認をするようにしましょう。
ワンルームマンション売却での仲介と買取のメリット・デメリットとは?
ここでは、ワンルームマンションの売却において仲介と買取のメリット・デメリットについて紹介をします。
仲介のメリットとデメリット
まずは仲介でワンルームマンションを売却する場合のメリットとデメリットについて解説をしていきます。
メリット|市場の相場価格以上の売却もできる
仲介で売却をするときのメリットは、市場相場価格、もしくは相場よりも高額で売却ができる可能性がある点です。一般的な方法としては不動産会社が売却する広告を募集し、買主を募るという手順です。
売却までの時間がかかっても問題ない場合は、高い価格のままで募集をすることが出来ます。また募集中であっても周りの相場を確認して、さらに高くても買い手がつくようであれば価格を上げます。その他に割高感があれば価格を下げるなどして調整することも可能です。
その場合は買主の思惑も取り入れてあげながら売却をしてくれるので、相場によって価格が決まる可能性が高いといえます。次からは仲介のデメリットについて解説をしていきます。
デメリット|売却するまでに時間がかかる
仲介では買主、売主ともに個人となります。このケースでは、売主側が瑕疵担保責任を負う必要性が出てきます。目に見えない結果のことを瑕疵といいます。排水管の詰まりや、建物の錆など、売主側自体が知らなかった場合でも責任を負う必要が出てきます。
しかし、瑕疵担保責任の期間は3か月ほどだったり、契約上なくしたりすることもできるため、実質的には売主にとってコントロールしやすいというデメリットがあります。
デメリット|仲介手数料を支払わなければいけない
仲介で不動産の売却をする場合は、不動産会社に仲介手数料を支払う必要性が出てきます。手数料の額は不動産の価格で変動しますが、一般的に不動産価格の3%プラス6万円で考えると良いでしょう。例で表すと2000万円の時に66万円は手数料を支払わなければいけない計算です。
デメリット|リフォーム代の負担がある
不動産会社は仲介をするだけなので、物件のリフォームは売主が負担する必要があります。大規模なリフォームが必要な場合は、費用も大きくなってしまうデメリットがあります。
買取のメリットとデメリット
買取で売却をする場合は、メリットとして時間がかからない点とそれに付随して早目に現金にすることが可能である点、瑕疵担保責任を負わなくても良い点、リフォームをしなくても良い点、第三者に売却を知られない点が考えられてきます。それらについてを解説していきます。
メリット|不動産会社が買い取るため早く売却できる
買取の場合は、不動産会社が買取を行ってくれるので広告を出して買主を募集する手羽が省けます。その期間分だけ早く売却できる点がメリットといえます。それに付随して、売却することで即現金にできるというメリットも魅力的です。
メリット|瑕疵担保責任を負う必要がない
買取の特徴は、個人と不動産会社が取引となる部分です。この場合は、売主が瑕疵担保責任を負う必要が一切ありません。
不動産会社は買取後にリフォームなどをして買い取った不動産に価値をつけて、利益をあげるので瑕疵はあっても修復はされて、再販後の瑕疵担保責任は不動産会社が負います。
メリット|リフォームをする必要がない
買取の場合に、不動産会社は物件に付加価値をつけて再販することで利益を得ます。リフォームは不動産会社が行うため、リフォーム代は不動産会社が負担してくれるというメリットがあります。
メリット|売却していることを第三者に知られない
仲介で売却をする場合は、広告を出す必要が出てきます。したがって、物件を売りに出していることが第三者に知られる可能性がでてきます。買取の場合はどこにも告知しないので、第三者に売りに出していることを知られることがなくなります。
デメリット|仲介よりも価格が安くなりやすい
買取のデメリットについて解説をしていきます。買取の代表的なデメリットは買取価格が仲介と比べて安くなりやすいことです。購入する不動産会社はリフォームをして付加価値を付け売却をし利益を得る必要があるので、価格は必然と安くなります。
売主にとっては売却に時間がかからず、すぐに現金が入ってくる点はメリットといえます。価格が低くなっても利益があれば、手元に現金が入るのは非常に嬉しい魅力です。
投資用ワンルームマンションを売却するタイミングとは?
投資目的で購入したワンルームマンションを売却するタイミングは、何といっても売る時期が重要です。ここでは、どのような時期で売却をすると良いのかについて紹介をいたします。
競合物件が少ないときに売却する
売却をしようとしているマンションと条件が同じようなタイプがあまり出回っていないタイミングで売ると失敗は少ないです。
ワンルームマンションの購入を検討している投資家の方は利回りを重視して物件を選択しているため、周辺のエリアで同条件のワンルームマンションが売りに出ていない場合、高額であっても売れる可能性が非常に高くなるからです。
ワンルームマンションでは、分譲マンションと比べても立地が重視されているため、実際に売り出されている周辺の物件を調べてみると良いでしょう。
売り出し中の物件はネットで調べると多数出てきます。不動産会社に査定をお願いして相場を調べる前に、売り出されている物件の数を確認して出来るだけ少ないタイミングで売却を行うことをおすすめします。
収支がマイナスになったときに売却する
投資用としてワンルームマンションを運用する方の多くは、収支がマイナスになったタイミングで売却をする方が多いです。その理由としては、購入時は家賃収入でローンの返済が出来ていても、年数が経過するごとに税金や設備の負担でマイナス収支になり、年間の負担額が増えてくるからです。
基本的に賃貸では築年数が経つほど家賃が下がり管理費は増加するので、月々の収支がマイナスになると継続的にプラスとなる見込みは非常に少なくなります。ですので、月々の収支がマイナスになったときは、投資用ワンルームマンションの売り時の目安ともいえます。
投資用ワンルームマンションを高額売却するための法則とは?
投資目的のワンルームマンションは売却して収支をプラスにするための出口戦略が必要となってきます。そのためには、高く売却する必要があるので投資用ならではの法則を紹介していきます。
事前に売却価格をシュミレーションしておく
高額で売却をするためには、自分が所有しているワンルームマンションがどのくらいで売却できるか、事前にシミュレーションをして算出しておくことが重要です。
投資用ワンルームマンションは収益還元法を用いて計算をします。この場合は、価格が物件の収益性と利回りによって決まり、利回りの低い物件ほど価格は上がります。
立地が良ければ家賃輸入は高くなり、築年数が浅いほど維持にかかる費用が低くなる傾向があります。そのため、良い立地で築年数が浅い物件ほど収益性が高く・利回りが低い一方で、悪い立地が築年数が古い物件ほど収益性が低く・利回りが高くなります。
高額で査定されるポイントをチェックしておく
査定では、不動産会社に依頼して「自分の不動産がいくらで売却できるか」を詳細に算出してもらいますが、投資用ワンルームマンションは入居者の需要が高いと家賃収入も増加傾向になるため、おのずと査定も高くなる可能性があります。
またワンルームマンションは、独身の学生や社会人が住んでいるケースが多く、日々の通勤・通学で駅への近さは重要な要素といえます。また安全や清潔感を求める女性入居者には、マンション全体の防犯設備や水回り部分の充実さは非常に重要視されています。
最近では、間取りが広いワンルームマンションが増えてきたため競合物件にも負けないという観点で、25平方メートル以上の広さは強みと言っても過言ではありません。
また、部屋だけではなくマンションの全体的な規模が大きいと共有部分に資金がかかっているので、維持や管理の観点で戸数の多さはワンルームマンションにおいて重要な要素の一つといえます。
投資用ワンルームマンション売却時の注意点とは?
投資用ワンルームマンションを売却する場合には、さまざまな注意点があります。売却をする場合、高く売却して初期投資を回収する必要があります。ここでは、マンションの売り時について解説いたします。
売り時のタイミングを逃さない
売却を検討されている方は、価格相場が高い2020年のうちに売却を行うようにしましょう。ワンルームマンションの価格相場はピークを迎えて、現在は上昇傾向から打って変わって下落し始めていると予想されています。
昨今の新型コロナウイルスの影響で、東京オリンピックは2021年に延期することとなりました。しかし、オリンピックが開催できるかどうかも、不透明な部分があります。
これからコロナウイルスが蔓延する可能性もあるため、東京オリンピックが終わるまでに売却することを強くおすすめします。
ワンルームマンションの価値は賃料と利回りの変動で決まる
ワンルームマンションは専有面積がどうしても狭くなるので、同じ立地条件であればファミリー向けの間取りのマンションよりも低価格となります
当然のことながら中古マンションの場合は、価格がさらに下がり東京都下でも1000~2000万円台の物件も多く、中には数百万円台で売りに出されるマンションもあります。ですので、最近は投資目的でワンルームマンションを購入する方が増えています。
売主が個人の場合に限り、中古物件は消費税がかからないことも大きなメリットとなります。ワンルームマンションの価値は、投資目的の場合に賃料と利回りの変動によって決まります。
ワンルームマンションの場合は、他の間取りと違い規模が大きいからといって、高値になるわけではありません。ワンルーム居住者のメイン層は、一人暮らしの会社員や学生がほとんどです。
一般的に考えると、会社から住宅手当・家賃補助が出ていたとしても、平均的に12万円が相場となっており、18万円を超えるような額が支給されるのはごくごく稀なことです。そのため、賃料が18万円を超えるワンルームマンションは物件数自体も少なくなっています。
またワンルームマンションは、仕様や間取りで大きな差をつけることが難しい物件です。そのため、競合物件の価格に影響が受けやすいという特徴があります。
賃料を高くするためリフォームする
ワンルームマンションは間取りや仕様に大きい差がありませんので、立地や設備・室内の状態などが賃貸に大きく影響します。そのため、ハウスクリーニングやリフォーム、浴槽やトイレ・洗面台の交換という選択肢があります。
ダメージがある箇所の修繕や汚れのクリーニングは、行ったほうが良いといえるでしょう。大規模なリフォームは費用も高額であるので、慎重に判断をする必要性があります。
「競合物件と比べてどうなのか」「リフォームによって賃料の上乗せはどのくらい可能か」などをしっかりと考えないと、かえって損をしてしまいます。
売却を検討する場合は、一人で決めずに信頼できる不動産会社を選んでプロのアドバイスを貰うのも非常に大切です。
フリーレントを必ず活用する
賃料を高くする方法の一つとして、フリーレントを活用するのも一つの方法といえます。フリーレントとは、入居者に数か月分の賃料を免除する特約を与えることです。
フリーレント期間を設けて2年間の賃料総額を変えないことで、月々の契約賃料を高くすることが出来ます。引っ越しのときは、忙しくなるので居住者にとってもメリットといえます。
金利が低いときに売却する
金利が低いタイミングで売却をすると、マンションは高く売却することができます。賃料収入と表面利回りを割って、ワンルームマンションの価格が算出されます。
ですので、低金利になるとおのずと表面利回りも低下していきます。すると、ワンルームマンションの価格は、それに比例して上がっていきます。つまり金利が低くなったタイミングは、ワンルームマンションの売却の時期といえます。
長期保有になったときに売却する
不動産を売却すると、売却代金から不動産の取得費と、売却にかかった譲渡費用を差し引いた譲渡所得に応じて、住民税と所得税がかかってきます。
5年未満の短期で物件を所有する場合よりも、5年以上所有していたかというだけで税率が倍近く変わります。ですので短期保有に比べると、長期保有の方が税金の面で大きなメリットがあることは必ず覚えておきましょう。
希望売却価格以上で競合が売りに出したタイミングを狙う
ワンルームマンションは他の間取りのマンションよりも、価格の影響を受けやすいです。またワンルームマンションの場合は、他の競合物件とも仕様に大きな差がないことも明白です。
実際にあなたが売却したい価格以上の競合物件が売りに出されているタイミングは非常に大きなチャンスといえます。ですので、競合が安く売りに出されているタイミングは出来るだけ避けるようにしましょう。
できる限り多くの不動産屋で査定してもらう
ワンルームマンションの売却ポイントについていくつか説明をしてきましたが、専門的な見地もあり、対策や売却タイミングを自身で行うのは非常に難しいと感じたのではないでしょうか。
ですので、できる限り多くの不動産会社で査定をしてもらうことをおすすめします。複数の不動産会社から査定を受けるメリットは、現状の相場状況を自身でつかめることです。また査定価格=売却価格ではないため、高額な物件によって売れ残ってしまうリスクもあります。
不動産会社によっても得手不得手はあるため、比較して信頼できる会社を選択できるのは大きなメリットでもあり、売却成功の近道といえます。
ローン残債や売却益の差額をチェックする
不動産を売却する際に、査定価格が希望した金額であってもローンの残債期間が残っている場合は、仲介手数料やその他の費用を支払うことで売却しても利益が残らなかったり赤字になったりすることもあるので注意が必要です。
もし売却価格だけでローンの残債を返済が難しいと分かった場合には、事前に不動産会社や金融機関の担当者と話をしておくようにしましょう。
媒介契約は慎重に行う
ワンルームマンションを売却するときは、媒介契約は慎重に選ぶようにしましょう。ワンルームマンションの買い手は、投資目的であることが多く売買価格に敏感であるため、売却における値下げが激しくなる可能性があります。
営業力が弱い一社だけに任せていては安値で買われてしまったり、反対に数多くの会社と契約を結ぶと比較検討をしすぎて、高い価格での購入申し込みを逃してしまう可能性があります。
そのため、ワンルームマンションを売却するときは良い不動産会社を選ぶだけではなく、2~3社程度と一般媒介契約を結ぶことをおすすめします。もし一社だけと契約をしたい方は囲い込みには注意しましょう。
囲い込みとは、他社を排除して自社とだけ媒介契約を結ばせようとする働きかけのことで、完全に違法とはされていないので実行する不動産会社も存在します。
囲い込みをされると、不動産会社が売主のためにできるだけ高価格で売ろうとする努力をしない可能性があります。
それは、ひとつの不動産会社が売主・買主の両者を探すことで本来片方のみからしか得られない仲介手数料を両方から得ることが出来ます。
ですので、売却価格が低い場合でも媒介契約を結んだ時点で通常よりもお得と考えてしまい不動産会社が力を抜いてしまう恐れがあります。
媒介契約を結ぶと、そのあとに物件が売れなくて業者を変えるという場面になっても決断が難しくなる傾向があるため、出来るだけ早い段階で手を打つ必要性が出てきます。
投資用ワンルームマンションの売却で不動産会社を選定するポイントは?
投資用ワンルームマンションの売却で不動産会社を選定するには、しっかりとポイントを抑えておく必要があります。
良い不動産会社と担当者を選ぶ
不動産の売却をする場合は、ワンルームマンションに限らず良い不動産会社と担当者を選ぶことは非常に重要な要素といえます。どちらかが信頼できない場合は、売却は失敗する可能性が高くなります。
ワンルームマンションは他の物件と比べ売買価格が低いので、不動産会社に取っては成約時に得られる仲介手数料が少ない不動産の扱いとなります。
売却されるまでの手間は物件の種類によって大きな差は出ないので、幅広い物件を扱う大手は単価の高い不動産に注力して仲介を行います。
しかし、大手といえど不動産会社によって得意としている物件の種類やエリアが違うため所有しているエリアのワンルームマンションを売却したことが全くない不動産会社に査定を依頼する可能性があります。
どの不動産会社を選べばよいか分からなかったりする場合は、複数の不動産会社を比較できる「不動産一括サービス」を利用すると良いでしょう。
投資用のワンルームマンションを売却する場合
投資用のワンルームマンションを売却する場合は、投資物件の売買を多く取り扱っている不動産会社を選択するようにしましょう。
ワンルームマンションを売却した実績がある不動産会社は、投資用物件としてワンルームマンションを探している顧客との関係性が強いです。
また、大手不動産会社のワンルームマンション売却担当者は新人や若手になるケースが多く、営業担当個人としての力量でも専門性が高い不動産会社に分があるといえるからです。
居住用のワンルームマンションを売却する場合
居住用のワンルームマンションを売却する場合は、大手不動産会社だけに注目せず地域密着型の不動産会社も視野に入れて選択するようにしましょう。
地域密着型の不動産には、地域の魅力を購入検討者へ魅力的にアピールできます。また、地域で物件を探している顧客を抱えている可能性が非常に高いです。大手というブランド名だけに惑わされず、広い視野を持って選ぶようにしましょう。
まとめ
この記事ではワンルームマンションの高額売却のコツと手順、投資用の売却方法についても紹介をしました。不動産の売却を検討している方は、しっかりと売却タイミングを理解して損をせずに高値で取引できるように準備をしましょう。
本サービス内で紹介しているランキング記事はAmazon・楽天・Yahoo!ショッピングなどECサイトの売れ筋ランキング(2023年01月30日)やレビューをもとに作成しております。