暖房費を節約しよう! 温度設定を下げても寒さをしのげる便利グッズ16選
2023/01/30 更新

電気代が高騰する現代では、冬場の暖房費は高額になりがちです。家計の圧迫を軽減するため、中には暖房費の節約を検討する方も多いかもしれません。今回は、暖房費の節約に役立つ便利グッズをはじめ、効果的にエアコンを使う方法や快適な暮らし方などを紹介します。
目次
電気料金が高騰!節約しつつ快適に暮らしたい方必見!
夏場の冷房よりも、冬場の暖房費は高くなりがちです。中には、家計の圧迫を軽減するため、暖房費の節約を検討する方も多いかもしれません。しかし、現代は電気代そのものが高く、なかなか暖房費の節約に繋げられないのもまた事実です。
そんな時は、温度設定を下げても寒さをしのげる便利グッズをおすすめします。昨今は、何かと節約しにくい暖房費を下げるため、さまざまなメーカーが便利グッズを開発しています。上手に活用すれば、暖房費を抑えて生活を豊かにするのも夢ではありません。
今回は、暖房費の節約に役立つ便利グッズをはじめ、効果的にエアコンを使う方法や快適な暮らし方などを網羅的に紹介します。暖房費の節約を考えている方は、当記事をぜひ役立ててください。
電気料金が値上がりしてるってホント?
2021年と2022年とで、一般家庭向けの電気料金(従量電灯)を比較すると以下のようになります。月によって差こそありますが、年別でみると電気代は2022年のほうが高額です。結論からいえば、多くの電力会社では値上げの実施、または検討されています。
2021年 | 2022年 | |
1月 | 19.46 | 23.00 |
2月 | 19.43 | 23.90 |
3月 | 19.61 | 24.59 |
4月 | 19.99 | 24.92 |
5月 | 20.76 | 25.50 |
6月 | 21.53 | 26.25 |
値上がりの主な原因は、海外情勢による石炭や液化天然ガスの価格高騰などです。発電するための燃料費が高騰している影響により、比例して電気代そのものが値上がりしています。電力会社によっては、値上げを大々的に公表するケースも珍しくありません。
また、電気代の値上げに伴い、工場の稼働コストも上昇しがちです。そのため、一般家庭の電気代だけにとどまらず、多くの食料品や家電製品なども値上げが行われています。
暖房費の平均額ってどのくらい?
7月~9月 | 1月~3月 | |
1人暮らし | 約5,000円 | 約7,000円 |
2人暮らし | 約8,500円 | 約12,000円 |
3人暮らし | 約10,000円 | 約14,000円 |
参考:家計調査年報(家計収支編)2019年(令和元年) - 総務省統計局
夏場・冬場の電気料金を平均すると上記のようになります。暖房は冷房よりも電気を消費しやすく、月の電気代にも2,000円~4,000円前後の差が生まれます。使用している家電や暖房器具などによっても左右されますが、節約を検討する際の目安として利用するのも手です。
ちなみに、冬場はお湯を利用する頻度が増える・冷水から湯を沸かすといった理由から、ガス代も夏場より高騰しがちです。水道代こそ通年で大きな差は生まれませんが、上記の理由から、冬場は光熱費が発生しやすくなります。
電気代が値上がりしている点も考慮すれば、家計の負担を軽減するため、節約の必要性は年々高まっています。
エアコンの温度設定はどのくらいにすべき?
環境省が推奨している室内温度の目安 | |
夏季 | 28℃ |
冬季 | 20℃ |
環境省によると、快適に過ごすための室温は夏場が28℃、冬場は20℃が推奨されています。エアコンの設定温度を1℃緩和した場合、消費電力も10%の削減が見込めるため、節約に適切な温度管理は不可欠です。
ただし、推奨温度はあくまで目安の数値にすぎません。体感温度は人によって大きく異なるため、上記の室温でも暑さや寒さを感じるケースもあります。したがって、エアコンの設定温度は無理のない範囲で微調整をしてください。
エアコンの温度設定を下げても快適に暮らすには?
ここからは、エアコンの設定温度を下げつつ、快適性を保つ方法について解説をします。いずれも、体感温度の向上に役立つ方法ばかりなので、自分に合った方法を選択・実施してください。
①サーキュレーター・扇風機を使用する
暖房器具の中でも、エアコンは室内のような広範囲を温めるのに最適です。しかし、温かい空気は部屋の上部に留まりやすいため、床下付近は寒さを感じやすくなります。そんな時は、サーキュレーターを使って空気を循環させるのがおすすめです。
温かい空気が部屋の中を循環すれば、エアコンの設定温度を下げても、体感温度がアップしやすくなります。エアコン以外にストーブやヒーターなどの暖房器具も、暖気が1ヶ所に留まりやすいため、サーキュレーターの併用が理想です。
サーキュレーターがない場合は、扇風機で代用しても構いません。上部の温かい空気を対流させるため、サーキュレーターは上向きに設置するのをおすすめします。以下の記事では、サーキュレーターの人気おすすめランキングを紹介しています。ぜひご覧ください。
②窓に断熱シート・厚手のカーテンを使用する
部屋の窓は壁よりも薄く、部屋の中に屋外の冷たい空気を招き入れます。おまけに温かい空気も外へ逃がしてしまうため、暖房効率を下げる原因になりがちです。効率的に部屋を温めるため、窓に断熱シートを貼るのをおすすめします。
断熱シートがあれば、外部の冷たい空気を遮断でき、温かい空気も逃がしません。断熱シートはホームセンターなどでも手軽に購入できるので、手間をかけずに防寒対策ができます。このほか、より強固に遮断をするため、窓のカーテンを厚手のものに変えるのも手です。
ただし、閉め切った部屋で暖房を使用すると空気が悪くなるため、定期的な換気を行うようにしましょう。以下の記事では、防寒対策に最適な断熱シートの人気おすすめランキングを紹介しています。ぜひご覧ください。
③発熱・保温効果の高いルームウェアを着用する
基本的な防寒対策として、着るもので暖を取る方法もおすすめです。昨今は、多くのアパレルメーカーが発熱・保温効果の高いウェアやインナーを発売しています。上手に着こなせば、エアコンの設定温度を下げても快適な生活が可能です。
また、身体の中でも首元や足元などは冷えやすいため、ネックウォーマー・レッグウォーマーを併用するのもおすすめです。ウェアやインナーで身体が温まれば、血行がよくなって冷えを感じにくくなります。
以下の記事では、インナーの人気おすすめランキングを紹介しています。メンズとレディースの両方を紹介しているので、防寒対策を検討している方はぜひご覧ください。
④ひざ掛け・ブランケットを使用する
室内で快適に過ごす目的であれば、ルームウェアと併せてひざ掛け・ブランケットを使用するのも手です。ウェアではカバーしにくい腿の上や、肩回りなどを効果的に温められます。室内にいる機会が多い方(在宅ワークなど)であれば、特に優先したいグッズです。
電気を使用しないぶん経済的ですが、中には電気式のひざ掛けやブランケットもあります。より高い効果を求める方なら、こちらを選びましょう。電気代も1時間で1円前後と安く、効率よく身体を温められます。
以下の記事では、電気ひざ掛けの人気おすすめランキングを紹介しています。邪魔になりにくい充電式や、パソコンと併せて使用できるUSB式などさまざまなひざ掛けを紹介しているので、ぜひご覧ください。
⑤体温を上げる食材・食事で暖を取る
このほか、身体を温める食材を摂取するのも良い方法です。食べ物の中には、血行促進や体温の上昇に役立つものが多く、積極的な摂取で身体を温められます。代表的な例を挙げれば、生姜や唐辛子、豆類などは体温を上昇させる効果が高い食材です。
体温を上昇させやすい食材 | 体温を下降させやすい食材 |
生姜、黒ゴマ、黒豆、玄米 肉類、赤身魚、青魚 かぼちゃ、長ねぎ、ニラ 納豆、キムチなど |
なす、トマト、きゅうり グレープフルーツ、バナナ すいか、梨、牛乳、バターなど |
ただし、上記のように食材の中には身体を冷やす効果が高いものもあります(トマトやバナナなど)。これらは夏に摂取するのに向いていますが、冬は冷えの原因となるケースも多く、あまりおすすめできません。
なお、食材の調理・積極的な利用が難しい場合は生姜湯などの加工品を利用するのもおすすめです。以下の記事では、生姜湯の人気おすすめランキングを紹介しています。ぜひご覧ください。
【豆知識】冬の電気代が夏より高くなるのは何故?
季節 | 屋外の気温(東京) | 設定温度の目安 | 温度差 |
夏(6~8月) | 約20℃~32℃ | 28℃ | 4℃~8℃ |
冬(12月~2月) | 約2℃~10℃ | 20℃ | 10℃~18℃ |
冒頭で述べた通り、冬は夏よりも電気代がかさみがちです。これには、冬のほうが外気と適温の気温差が大きく「室内を適温を保つのに大きな電力が必要」といった理由があります。上記の通り、季節で目安となるエアコンの設定温度は異なる一方、温度差は一目瞭然です。
例えば、気温が32℃の夏日にエアコンを使用する場合、室温を4℃下げるだけで目安の温度になります。一方、気温が2℃の冬日にエアコンを使うと、室温を18℃も上げないと設定温度に届きません。
したがって、エアコンを必要以上に稼働させないためには、暖房費の節約に役立つグッズの利用・工夫が必要となります。体感温度を上手くアップさせられれば、必要以上の暖房を避けるのも難しくありません。
寒い冬を快適に!暖房費の節約に役立つ便利グッズを紹介!
以下では、暖房費の節約に役立つグッズを紹介します。先に挙げたサーキュレーターや断熱シートなどを列挙するので、住宅環境に合ったものを選択してください。上手に使えば、冬場に設定温度を下げても快適な環境を作りやすくなります。
サーキュレーターの人気おすすめランキング4選
断熱シートの人気おすすめランキング4選
暖かいルームウェアの人気おすすめランキング4選
暖かいひざ掛け・ブランケット人気おすすめランキング4選
効果的にエアコンを使って電気代を節約しよう!
エアコンは、暖房器具の中でもとくに大きな電力を消費しがちです。そのため、上手にエアコンを使用をすると、その節約効果もより大きくなります。以下では、設定温度以外の部分で、エアコンを効果的に使用する方法を伝授しましょう。
①頻繁なオンオフを避ける
エアコンの暖房は、電源を入れた直後が最も電力を消費します。これは、室内を設定温度に引き上げるのに、多くの電力を必要とするためです。したがって、頻繁に電源のオンオフを繰り返すと、それだけ電気代がかかりやすくなります。
外出が短時間の場合は、節約のためにエアコンの電源を付けたままにしておきましょう。目安としては、部屋を空ける時間が30分以内の場合は、エアコンの電源を付けっぱなしにしておくのが理想です。
より効率的にエアコンを使用したい方であれば、タイマー機能や遠隔操作が可能なエアコン・アプリを併用しましょう。帰宅に合わせて事前に部屋を温めておけるので、寒い冬でも快適に暮らしやすくなります。
②自動運転で稼働させる
節約を目的とする場合、エアコンは自動運転で稼働させるのがおすすめです。節約のために任意で風量を低く設定してしまうと、設定温度になるまで時間がかかってしまいます。結果的に多くの電気を消費しがちです。
反面、自動運転であれば快適性と電力消費のバランスを保ちやすくなります。また、設定の際に風向を「下向き」にしておくと、温かい空気が足元を循環しやすくなり、体感温度もアップしやすくなります。
ちなみに、頻繁なオンオフを避ける・自動運転で稼働させる節約は、冬季以外でも利用できる方法です。夏場にエアコンの冷房費を節約したい場合も、積極的な利用をおすすめします。
③フィルター・室外機周りの清掃を行う
エアコンを効率的に稼働させるには、内部のフィルターにも注意しましょう。エアコンの中には、チリやホコリを除去するフィルターがあります。フィルターの汚れは、蓄積すると冷暖房の効率を低下させがちです。
きれいなフィルターであれば、エアコンのパフォーマンスを高く維持しやすくなります。掃除の頻度2週間に1回、または1ヶ月に1回程度が目安です。定期的な掃除が面倒といった方であれば、フィルターの自動清掃機能が付いたエアコンを選ぶのも手です。
このほか、フィルター以外にエアコンの室外機にも配慮してください。室外機周りをきれいにすると、空気が吸排気がスムーズに行われ、冷暖房の効率が向上します。とりわけ、積雪で室外機が埋まってしまいやすい雪国では注意が必要です。
④エアコン以外の暖房器具を併用する
エアコンは、暖房器具の中でも広域を温められる点に優れています。一方、手元や足元などピンポイントの部分を温めるのに不向きです。おまけに消費電力も大きく、すべての暖房をエアコンで賄おうとすると、余計に電力を消費してしまうケースもしばしばです。
そのため、節約を目的とする場合、エアコン以外の暖房器具を併用しましょう。例えば、足元を温めるだけの用途であれば、こたつやホットカーペットの使用がおすすめです。トイレやキッチンなど一部の空間を温める場合、電気ストーブなどの使用を推奨します。
また、先に挙げたルームウェアや断熱シートなどの方法も併せると、エアコンを使用するケースも減らせます。暖房費の節約は、いかに「エアコンの設定温度を下げるか」「使用を少なくできるか」も肝心です。
【注意】暖房器具の併用は火災に気を付けよう
数ある暖房器具の中でも、エアコンは出力に加えて安全性に優れています。直接的な熱源を利用しないぶん、火災や火傷の心配が少なく、子供がいる家庭でも安心して使用可能です。そのため、エアコンとほかの暖房器具を併用する際は、防災対策を施しましょう。
例えば、電気・石油ストーブを併用する場合、子供・ペットが器具に触れないように柵(ストーブガード)の設置がおすすめです。また、暖房器具のつけっぱなしによる火災・低温火傷を防ぐには、タイマー付きのコンセントを使用を推奨します。
防災対策に加えて、家に火災報知器が設置されているかをしっかり確認しましょう。火災報知器は、どの住宅にも設置が義務化されているため、必須の設置場所(寝室や階段など)にあるか否かは必ずチェックしてください。
「エアコンそのもの」を買い替えるのも手
たとえどんなにエアコンの使い方を工夫しても、「冷暖房はエアコンに頼りっきり」「使用頻度を減らすのは難しい」といった方も少なくありません。そんな時は、電気代節約のためにエアコンの買い替えを検討するのも手です。
これは、古いエアコンほど「省エネ対策が不十分で消費電力が大きめ」といった理由があります。反面、最新のエアコンは低燃費で設計されている機器が多く、少ない電力で効率的に部屋を温めやすくなっています。
賃貸住宅の場合、エアコンの自由な交換が難しいケースもありますが、方法の1つとして覚えておきましょう。なお、夏季や冬季はエアコンの交換・設置予約に時間がかかるケースも多いため、可能であれば春や秋の買い替えをおすすめします。
【豆知識】電力会社によって電気代が違うって本当?
結論からいえば、電力会社は企業・プランごとに電気料金が異なります。「月々の電気代が高い」「暖房費以外も電気代を節約したい」といった方であれば、電力会社の見直しを検討するのも手です。
電力小売が自由化した現在は、電力会社やプランを任意に変更できます。電力会社別に料金の差は大きいため、住宅環境に見合った電力会社・プランに変更をすれば、電気代ひいては暖房費の節約に繋がります。
ちなみに、別の電力会社に切り替える方法は、基本的に「新しい電力会社にWeb・電話で申し込むだけ」です。既存の会社への解約手続きなどは不要ですが、賃貸住宅によっては変更ができないケースもあります。
まとめ
今回は、暖房費の節約に役立つ便利グッズ、効果的にエアコンを使う方法や快適な暮らし方などを紹介しました。冬場は光熱費が発生しやすい一方、それらを乗り越える手段やグッズは沢山あります。賢く利用すれば、光熱費をより安く、生活をより快適にするのも難しくありません。
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