月経カップは医療用シリコーンなどの柔らかい素材でつくられたカップ型の生理用品です。欧米では以前から使用されていましたが、日本では最近こそよく耳にしますよね。第3の生理用品として今大注目されているアイテムなんです。

月経時に膣内に装着し経血を溜め、溜まった経血は流し捨てるだけと使い方は至ってシンプルです。また、ものによっては最大12時間使用できるといったメリットもあるんです！ナプキンを頻回に交換する煩わしさから解放してくれます。

そこで今回は月経カップ人気おすすめ商品をご紹介します。ランキングは形状・使いやすさ・価格を基準に作成しました。ぜひ参考にしてみてください。

月経カップの選び方にはいくつかポイントがあります。今回はフィット感・形状・素材・容量・デザイン・口コミ・値段・メーカーをご紹介します。

月経カップは、はじめて生理が来たときから使用できますが、サイズによってフィット感が異なります。一般的に、出産経験のない方や10～20代の方は小さいサイズ、出産経験のある方や30代以降の方は大きいサイズがおすすめです。

出産を経験したり、年齢を重ねることで骨盤底筋が伸びたり重力によって膣腔が広がり垂れ下がります。またホルモンバランスにより経血量が増える方も多いです。出産経験のある方や30代以降の方は大きいサイズがおすすめです。

初めて使用する方や、若年例の方、出産経験のない方は小さいサイズから試してみましょう。大きいサイズより違和感を感じることなく装着できます。フィットする月経カップを選ぶことで経血漏れを防げます。

月経カップには主にベル型と鈴型の2種類があります。以下では2種類のメリットとデメリットを説明します。

ベル型はリムと呼ばれるカップのフチ部分が厚く、広がりやすいのがメリットです。しかしリムが厚すぎると折りたたみにくいといったデメリットもあります。

鈴型はリムが薄いものが多く、折り曲げやすく、小さくしやすいといったメリットがあります。膣腔内へ挿入しやすく、初心者にも使いやすいのでおすすめです。

月経カップの素材は医療用シリコーンや医療用グレードエラストマー（TPE）がほとんどです。2つの素材についてご紹介します。

医療用シリコーンは添加物や不純物を含まず医療用として品質保証されたものです。外科手術にも使用されるものなので、製造コスト・値段も高くなる傾向があります。しかし、ほかの素材とは比較にならない優れた生体適合性・コスパの良さでおすすめの素材です。

ほどよい弾力性があり、長年使用しても形状を保ちやすく、色移りやにおい移りもしづらいといった特徴があります。長年使用することを考えると最もコスパが高くおすすめの素材です。

素材そのものがシリコーンと比べ安く、製造工程が少ないため低コストで製造できます。軽くてやわらかく、使用後は溶かしてリサイクル可能です。医療用シリコーンと比べてやや色移りやにおい移りがしやすく、形状の変化などが早いと言われています。

ラテックスアレルギーがある方はTPEを選ぶことをおすすめします。

月経カップはサイズに伴い、入る経血の容量も異なります。はじめは年齢や出産経験の有無でサイズを選ぶことをおすすめしますが、もともとの経血量が多い方は使い慣れてきた際に容量が多いものへ変更することをおすすめします。

ナプキン1枚で5ml程度の吸収力があります。普段ナプキン3枚分の経血量であれば15ml以上のもの、ナプキン5枚分の経血量であれば25ml以上の月経カップが最適です。寸法や容量を比較しながらあなたに合う月経カップをみつけてください。

月経カップは色やデザインもさまざまです。丸っこいデザインのものや細目のデザインのものなどがあります。アジア人は欧米人に比べて膣腔が短い傾向があるので、それぞれ体格にあったデザインを選ぶことも大切です。

ピンクやオレンジなどカラフルなものや、メモリ付きのもの、持ち手がステムタイプ（棒状）やリングタイプのものなど商品によって特徴もさまざまです。専用ケース付きの商品もあるので気になる方はチェックしてみてください。

口コミは実際に月経カップを使用している方の使用感を聞くことができるのでとても参考になります。年代や活動量など、自分と似たライフスタイルの方の口コミを参考にして選んでみてください。

月経カップの相場は3000円～5000円ほどです。一見、値段が高いように感じますが、ナプキンやタンポンなどの消耗品と違い、消毒すれば数年使えるため非常にコスパの高いアイテムになります。

しかし、なかには1000円以下の安い月経カップも販売してますがあまりおすすめはできません。理由はランキング下のコンテンツでご紹介しているのでぜひ参考にしてください。

月経カップを取り扱うメーカーはさまざまです。代表的なメーカーをいくつかご紹介します。

生理用品でおなじみのソフィで有名なユニ・チャームも月経カップを販売しています。日本人に向けて使いやすいよう設計されており、肌当たりの良い柔らかいソフトカップが特徴です。安心感で選ぶならユニ・チャームがおすすめです。

月経カップを日本に流行らせた代表的なメーカーのひとつでもあるメルーナは、ドイツ発祥のメーカーです。現在はメルーナジャパンといった日本販売代理店（ソルドジャパン）があります。自分好みの月経カップを選べると人気です。

欧米では、月経カップの人気ランキングに必ずランクインしているEvacupはAniganというメーカーから販売されています。日本のインテグロという会社が代理販売し日本向けに販売しています。

豊富なカラーとサイズバリエーションがあり人気です。また、同メーカーで容量が多い月経カップのスーパージェニーも販売されています。

各通販サイトの売れ筋ランキングも是非以下より参考にしてみてください。

※上記ランキングは、各通販サイトにより集計期間・方法が異なる場合がございます。

まず、月経カップを使用する前に専用の洗剤で洗うか、煮沸消毒をします。入れ方としては、カップを膣腔内へ挿入しやすいように折りたたみます。一般的には「Cフォールド」「セブンフォールド」「パンチダウンフォールド」の3種類の折りたたみ方があります。

おすすめは「パンチダウンフォールド」でリムを内側に折り込む方法です。先端が細くなるのでタンポン程度の細さになり挿入しやすくなります。カップを水で濡らし、なるべく下半身の力を抜きます。挿入したら、尾てい骨方向へ向けて滑らして押し込みます。

この時無理に押し込むと痛いので、痛みが強い際は潤滑ゼリーを使用します。挿入できたら、リムが開いているか確認しましょう。リムが完全に開いていないと、経血漏れの原因となってしまいます。上記の使い方をマスターできるように練習しましょう。

月経カップは意外にも取り出すときが肝心です。取り出し方を間違えれば衣服を経血で汚しかねません。いくつかポイントをご紹介します。

月経カップを使い始めた時期は、最長12時間使用のものでも4時間程度で取り外すことをおすすめします。容量いっぱいまで経血が溜まると取り出す際にこぼれてしまうことがあるからです。

慣れないうちは自宅の浴槽で取り外しの練習をしたり、経血量の少ない日に使用するなど衣服を汚さないような工夫が必要です。

月経カップには持ち手が棒状のステムタイプやリングタイプなどさまざまな種類があります。初心者におすすめなのは持ち手がリングタイプの月経カップです。リングタイプは滑りづらく取り外しやすいのが特徴です。

装着時、持ち手が股に当たる違和感は棒状の方が少ないですが慣れてしまえばさほど違和感を感じません。取り外しに困っている方はリングタイプがおすすめです。

月経カップが取れなくなってしまった場合は、無理に引っ張って取り出すのはやめましょう。焦ってしまい、緊張して下半身に余分な力が入っている場合が多く、余計に取り出しずらい状況になってしまいます。

まずは、一呼吸おき、リラックスし力を抜いて取り出してみましょう。摩擦によって痛みがある場合は潤滑ゼリーを使用しても大丈夫です。それでも取り外せない場合は、慌てず近くの婦人科へ連絡し経緯を説明、取り外せるか確認を取ったうえで向かってください。

月経カップは煮沸消毒が有名ですが、メーカーによっては専用の洗剤を販売しているところもあります。また、最近ではレンジでチンして消毒することが手軽で人気とです。専用のカップも販売されていますので気になる方はぜひチェックしてみてください。

月経カップの嬉しいメリットについていくつかご紹介します。ぜひ、参考にしてみてください。

なんといっても生理期間中に一番気になるのが、ナプキン装着による蒸れやかぶれ、漏れです。肌がデリケートな方だと、ナプキン装着後数時間でかぶれてしまい日常生活に支障が出る方もいます。量が多い方だとすぐに漏れてしまうことも多々あります。

そのような方におすすめしたいのが月経カップです。膣腔内に上手にフィットさせれば生理を気にせず過ごせ、ナプキン装着時の不快感から解放してくれます。まさに、生理の味方的なアイテムです。

最近は温泉やサウナがブームになっています。前々から予定していたせっかくの温泉旅行も生理とかぶってしまってはテンションも下がってしまいます。しかし、月経カップは温泉でもサウナでも装着したまま入浴することが可能です。

生理期間でも気にせず入浴でき、旅行の思い出もたくさん残すことができます。温泉・サウナ女子の皆さんに、お守り的アイテムとしておすすめします。もちろん、プールや海水浴での使用も可能です。

生理期間で憂鬱な点に、睡眠中の経血漏れがあります。経血量が多い方だと、大きなナプキンをしていても寝返りを打った際にズレてしまい翌朝漏れていることがあります。しかし、月経カップは正しくフィットすれば睡眠中の漏れも防げます。

月経カップは長時間使用での蒸れもなく、寝る時も気にせずそのままで良いというまさに良いことづくしなアイテムです。

月経カップはどこで買えるのでしょうか。いちばんはネット通販で購入するのが種類が豊富でおすすめですが、外出先で必要になった際や今すぐ使いたい場合には薬局やドラッグストアで購入できる商品もあります。

月経カップについて知っておくべきいくつかのデメリットについてご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

月経カップを使用した際に、まれに陰部が赤くなったり痒みやじんましんが出現したりなど、素材が合わない方がいます。その場合は素材に使われているシリコンに反応している場合がありラテックスアレルギーの可能性があります。

重症だと呼吸困難や意識低下などのアナフィラキシーショックへつながりますが、ほとんどの方は遅延型の接触性皮膚炎であるじんましんや発赤・痒みなどの症状が出現します。その場合は、現在使っている月経カップの使用はやめたほうがいいです。

その際はまず医療機関への受診をおすすめします。しかし、どうしても月経カップを使用したい場合は、TPE（医療用グレードエラストマー）という素材の月経カップを使用すると症状が落ち着く可能性が高いです。

使用する方によっては、「挿入時に痛い」「リムが開かないので経血が漏れる」「カップの位置合わせが難しい」といった感想を抱くことがあります。その場合は、月経カップのサイズが合っていない、もしくは正しい装着方法ができていない可能性があります。

月経カップの素材やリムの厚さ・弾力性、容量などを考慮し、口コミなどを参考にしながら新しい月経カップを試すことをおすすめします。慣れてしまえばナプキン装着時の蒸れやかぶれから解放されます。

まれに1000円以下と安すぎる月経カップも販売されていますが、あまりおすすめしません。使用されている素材が医療用でなかったり、不衛生な素材・環境で製造されている可能性があるからです。

月経カップは一般医療機器の分類なのできちんと届出が出されており製品登録がされている月経カップをおすすめします。デリケートな部分へ使用するものなので、安全・安心な月経カップを選びましょう。

月経カップを検索すると関連して「カンジダ症」や「トキシックショック症候群」をよく目にします。以下ではこれらについて説明します。

月経カップを検索すると、出てくるカンジダですが、実は月経カップの挿入が直接的な原因になることはあまり考えにくいです。通常、膣内は乳酸菌によって酸性に保たれており自浄作用により菌が繁殖しにくい環境となっています。

しかし、何らかのきっかけで常在菌のバランスが崩れたり、免疫力が低下したりとカンジダ菌が一気に増殖するとかゆみやおりものの変化などの症状をもたらします。月経カップを正しく消毒し使用すればとくに問題はありません。

しかし、月経カップの最大使用時間以上に使用したりする場合は細菌性膣炎になってしまう可能性があります。カップを使用する場合は規定の時間を守ってください。

トキシックショック症候群は黄色ブドウ球菌の産生する毒素が原因で起こる急性疾患です。感染経路としてはタンポン使用時に伴うことが有名です。症状は、高熱や低血圧、皮膚の赤みから始まり、嘔吐・下痢などと急速に進行し臓器障害、最悪死に至ります。

これはタンポンの使用推奨時間を守らなかったりと、膣腔内の環境があまりにも不衛生になってしまうとまれに発症してしまう疾患です。しかし、月経カップはタンポンと素材が異なり、医療用シリコーンなので発症頻度は低いと言われています。

しかし、使用推奨時間を守らず何日間も膣腔内へ入れっぱなしにしておくとTSSを発症してしまう可能性がありますので、カップを使用する場合は規定時間を守るようにしてください。

ここまで、月経カップの選び方と人気おすすめのランキングを紹介しました。月経カップは生理期間を楽に手助けしてくれるおすすめのアイテムです。ぜひ、あなたにぴったりの月経カップを見つけてください。