海外ではメジャーなタトゥーですが、日本でも近年おしゃれ感覚でタトゥーを入れる人も増えています。しかし気軽に入れてしまったタトゥーを除去したいと思ったことはありますか？タトゥーは医療の力を借りれば除去することができます。

タトゥーの除去の方法はいくつかあり、主な除去方法はレーザーによる除去です。レーザーでどれくらい除去できのか、どれくらいの治療期間が必要なのか、気になることはたくさんありますよね。

今回はタトゥー除去についてさまざまな治療方法や、タトゥー除去のできるクリニックの選び方を分かりやすく解説します。おすすめクリニックも10選紹介しますので、タトゥー除去にお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。

クリニック選びの前にタトゥー除去について説明していきます。治療方法や気になるアレコレを解説します。

日本では未だにタトゥーに抵抗感のある方や悪いイメージを持つ人が少なくありません。下記のような経験からタトゥー除去を考える人も多くいます。

• 就職に影響がある
• 温泉・プール・銭湯などに行けない、または断られたことがある
• 海水浴の際に人の目が気になる
• 結婚の相手家族に気づかれたくない
• 子供への影響が気になる
• 子供の友達の親に悪いイメージを持たれた
• 生命保険を断られた
• 過去の恋人の名前が入っている
• デザインが気に入らない
• タトゥーに理解のない人が周りに多い

タトゥーは一度入れると消せないというイメージがありますが、現在は医療技術の進展や機械の発展によりきれいに取り除くことができます。治療方法はいくつかあるので、まずは医師に相談してみてください。

レーザーによる治療の場合は、一度で取り切るのは難しいですので、何度か通って少しずつ薄くしていきます。部位や範囲によりますが、場合によっては1年近くかかってしまうものもあります。

切縫法やアブレーション法であれば一度でかなり取り切れますが、こちらも大きな範囲であると何回かに分けて治療を進めます。範囲や部位、色素の程度によっては一度で治療が完了できる場合もあります。

レーザー治療の場合は、軽い腫れやむくみ、内出血などが考えられますが時間の経過とともに治まります。施術時の痛みは輪ゴムでパチパチとはじくような軽い痛みです。麻酔は不要で、炎症なども軽度です。

切縫やアブレーション治療、皮膚移植となると局所麻酔を使っての治療となります。皮膚を切ると回復までに2〜4週間、アブレーションだと皮膚が形成されるまで1〜3ヶ月程度かかってきます。

レーザーには得意な色、不得意な色がありタトゥーの色によって、反応のしやすさが異なります。どのレーザーも黒にはよく反応しますが、黄色が混じっていると難しくなります。レーザーで取り切れなかった部分手術で取り切るというやり方になります。

またレーザーは濃い色素に反応するので、明るい色や赤やオレンジといった暖色よりも黒・濃紺の方が反応します。レーザーは少しずつ薄くしていくというイメージなどで、1回完全に取り切れるわけではありません。

各クリニックのホームページでは実際の症例写真を掲載しています。行った治療、回数、かかった費用などが記載されているので、参考にしてみてください。クリニックによってはYouTubeで動画を公開していたり、SNSで写真を掲載していたりします。

実際の症例写真を見ると、より具体的に治療経過のイメージや自分に適した治療法がイメージできます。タトゥー除去を受けるかを悩んでいる場合は、一度写真や動画をみて参考にしてみるのもおすすめです。

タトゥーの除去は美容クリニックや皮膚科で治療を行います。小さいタトゥーであればレーザー治療がメインになりますが、広範囲のものだと切縫法や皮膚移植、アブレーションでの治療となります。

シミや肝斑治療にも使われるピコレーザーは、タトゥーの除去にも有効です。消しにくいとされている青や緑などのインクの部分もしっかりと破壊してくれます。従来よりも少ない回数で治療でき、皮膚への刺激や負担も少ないレーザーです。

ヤグレーザーは一度の照射パワーが強く、タトゥーの色が入っている部分の細胞をしっかり破壊してくれるのが特徴です。黒色や紺色、濃い茶色には反応しますが、明るい色の黄色や緑には反応しずらいレーザーです。

Qスイッチルビーレーザーもヤグレーザーと同じく照射パワーが強いので、皮膚の深いところの色素にまでしっかりと到達してくれます。均一な光での照射なので、創面がでこぼこせず、正常な皮膚組織を傷めないのが特徴です。

こちらもシミ・肝斑治療に使われるレーザーで、複数の波長を使い分けるため明るい色にも効果的です。タトゥーの色のある部分にだけ反応するので、余分な皮膚を傷つけません。色素沈着も少ないのが特徴です。

タトゥーの入った部分の皮膚を切り取って、縫い合わせていく治療方法です。範囲が小さいと一度での治療が可能ですが、皮膚が少ない部位であったり、タトゥーの範囲が広かったりする場合は複数回の治療が必要です。

専用の器具で皮膚の表面を削り、新しい皮膚を作っていく治療方法です。色素が深くにまで入っていると複数回の治療が必要ですが、深くなければ広範囲でも一度で取り切れます。治療後は1〜3ヶ月ほど軟膏の塗布とガーゼを貼ります。

皮膚移植はタトゥーの入った部分の皮膚を削り、おしりなどから自分自身の皮膚を移植する方法です。広範囲のタトゥーや入れ墨の際に有効な治療です。すぐに除去できますが、皮膚を取った箇所に傷跡が残ったり、移植部分の皮膚感が異なることがあったりします。

タトゥー除去についてよくある疑問についてまとめました。気になることがあれば、カウンセリング時に医師にしっかり質問してください。

クリニックによって異なる部分もありますが、大まかな流れは下記の通りです。

1. 来院して問診票を記入します。身分証明書をお持ちください。
2. ドクターによるカウンセリング。カウンセリングだけで終わることも可能です。ご自宅に帰って、治療を受けるかゆっくり検討してください。
3. 治療を行う。
4. アフターケアや術後の診察。

仕事が忙しくて頻繁に通えないという方には、1度でタトゥー除去ができる治療方法もあります。ただし皮膚を切除するような手術だと、手術自体は日帰りで済みますが、ホームケアが必要であったり、激しい運動を控えるなどの制限があったりします。

レーザーだと制限や副作用はほどんどありませんが、回数が必要です。ただし1〜数ヶ月に1度の通院で問題ないこともあるので、カウンセリング時に医師にどれくらいの頻度なら通えるのかを伝えてください。

範囲が小さいものだと、レーザーにもよりますが1〜2ヶ月に1度、3回程度で消えます。皮膚の奥まで色素が入っているものだと5回程度の照射が必要になります。タトゥーの色や染料によってはレーザー不適合のケースもあります。

レーザーを当てる範囲を調整するなどして一部分だけを消すことは可能です。ただし、デザインを変更したり調整するのは難しく、現在のデザインにも影響がでる可能性もあります。希望する仕上がりを医師に相談してみてください。

タトゥー除去の料金は、タトゥーの範囲、使用するレーザーの機器によって決まります。たとえばレーザー1～5㎠の範囲はいくら、6～10㎠の場合はいくらといった具合です。手術での除去も同じくタトゥーの範囲で料金が決まります。

その他には麻酔代、術後のケア用品代、初診料といった料金がかかってきます。クリニックによってはアフターケアや術後の診察料は施術代に含まれている、あるいは無料というところもありますので、ホームページやカウンセリングで確認が必要です。

クリニックによって何を重視しているかが異なるので、少しでも費用を抑えたい場合は、低価格にこだわったクリニックを選ぶのもいいでしょう。相場よりも低すぎる場合は、記載している価格にプラスで費用がかかったり、悪徳クリニックの可能性もあったりします。

モニター料金をすれば、定価よりもお得な価格や何割引きなどの価格で治療を受けることも可能です。その場合は治療過程やビフォー・アフターの写真がホームページなどで公開されるので、写真が掲載されてもいいという方はぜひ利用してみてください。

タトゥー除去の除去を決めたら、次はクリニック選びです。クリニックを選ぶ際のポイントを解説します。

落ち着いた雰囲気で、スタッフさんや看護師さんが親切なクリニックだと安心して通えます。サロンのような雰囲気のクリニックや、病院らしい雰囲気のところもあります。ご自身が通いやすいと感じるクリニックを選んでください。

美容専門クリニックでは、プライバシーにしっかり配慮されたクリニックもあります。他の患者さんと顔を合わせずに終えれる工夫がされていたり、待合室も個室だったりと、クリニックによって特徴が異なります。

タトゥー除去はまずはカウンセリングで治療の方向性を決めていきます。きちんと自分の希望が伝えれる、小さな疑問でも質問しやすい医師がいるクリニックがいいでしょう。カウンセリングの時間が少ないと十分に不安を解消できない可能性があります。

特に手術を伴う治療だと不安や疑問も多くなります。医師に相談しずらい環境のクリニックはおすすめできません。術後のアフターケアや万が一のトラブルの際にも担当医が頼りです。信頼できる医師のもとで治療を行ってください。

クリニックには何度か通うことになりますので、行きやすいクリニックがおすすめです。ご自宅からアクセスがいいところ、ご自身の生活圏内にあるクリニックだと負担が少なくなります。

駅チカや駅直結だと天気の悪い日でもあまり影響を受けません。車で通われる場合は、クリニックに十分な台数分の駐車場が完備されているか、または近隣に駐車場があるかを確認しておくと当日慌てることなく安心です。

美容クリニックは一般の病院よりも比較的遅くまで診療をやっていたり、土日祝日も診療をしていたりします。診療時間内に通えるかどうか確認しておきましょう。平日遅い時間帯や土日祝日は人気の時間帯です。

クリニックによっては一般診療の曜日・時間帯と手術の曜日・時間帯が決まっているケースもあります。そのため手術に関しては定められた曜日・時間帯にいけない場合もあるので、あらかじめ確認しておいてください。

タトゥーの除去は保険診療適用外のため自由診療となります。そのためクリニックによって値段が異なり、治療の内容によってもかかる費用が変わってきます。カウンセリング時に治療内容と合わせてしっかり見積もりの確認が必要です。

クリニックごとになぜその価格設定にしているか理由があります。安い価格を売りにしているクリニックもあれば、値段は上がるものの高級サロンのようなサービスを提供しているクリニックもあります。

タトゥーの範囲や色、どれくらい深くまで色素が浸透しているかでも治療の方法や何回治療が必要なのかが変わります。ホームページでおおよその料金は確認できますが、医師の判断がないと正確な費用はわかりません。

タトゥーは色や色素の深さで適用可能な治療法やレーザー機器が変わってきます。タトゥー除去を検討している場合は、まずはクリニックでカウンセリングを受けてみるのがおすすめです。実際のクリニックの雰囲気を自分の目で確かめれます。

カウンセリングでは具体的なタトゥー除去の治療内容、治療計画、費用が分かります。専門医師の見解を聞いた上で判断していくことができます。カウンセリングは無料で受けれるところも多いので、まずはクリニックでカウンセリングを受けてみてください。

世の中には残念がら悪徳なクリニックも存在します。そういったクリニックに引っかからないためにも、以下のような点に気をつけてください。

• ホームページに甘い謳い文句が多い
  • 激安すぎる、過度なキャンペーンなどがないか
  • 厚生労働省の医療機関ホームページガイドラインに従っているか
• ビフォー・アフターの症例写真に注意
  • ビフォー・アフターの撮影条件が異なっていると正確な効果がわかりません。
• 芸能人の推薦が掲載されている
  • ホームページガイドラインが順守されていません。
• カウンセリングが十分でない
  • 不安があるまま治療を進めるのは避けてください。
• 強引な勧誘
  • 不必要な治療を勧めてきたり、強引に契約させてきたりするところは避けてください。

タトゥーは一度入れると取りにくいものではありますが、医療技術で薄くしたり取り除いたりすることは可能です。タトゥー除去を検討している場合は、まずは医師の診察を受けどのような治療ができるのかを確認してみてください。