年齢を重ねて、髪の毛のボリュームが減ってきたと感じる人も多いと思いでしょう。枕カバーについた抜け毛やシャンプーの時の抜け毛でようやく気がつく人も。頭頂部は薄毛から「ハゲ」に変わるまで気がつきにくい箇所です。

周囲の人に頭頂部を見られ「薄くなってきてるぞ」と言われた、なんとなく頭頂部に手を当ててハゲてきたことに気がつくなど、頭頂部のハゲはなかなか気がつきにくいです。頭頂部の「ハゲ」は気がついた時にはかなり進行しています。

「薄毛」「ハゲ」と聞くと中年特有のイメージがありますが、頭頂部のはげは年齢に関係なく現れます。今回は「頭頂部のハゲ」について対策とおすすめのAGAクリニックを紹介します。

頭頂部がハゲるのは日本人男性に多いと言われています。ちょうど「つむじ」あたりから薄くなってきて、円形にハゲていきます。

男性ホルモンは筋肉を作る大切な物質です。実は髪の毛にも男性ホルモンが影響しています。頭頂部のハゲは男性ホルモンの影響を受けやすい脱毛症です。男性ホルモンの「テストステロン」が酵素と結びつき「ジヒトロテストステロン」というホルモンに変化します。

その後、毛母細胞内になる受容体と結びつくことで、毛髪の発育を抑制する遺伝子にスイッチが入ってしまうのです。頭頂部には薄毛のスイッチを入れてしまう酵素が集中的に存在しています。

そのため側頭部や後頭部よりも頭頂部は薄毛が進行しやすく、「ハゲ」の原因となるのです。頭頂部が薄くなっても側頭部や後頭部にはしっかりと髪が残っている人も多いのです。

髪の毛は生えては抜けるというサイクルを繰り返しています。このサイクルを「ヘアサイクル」と呼びます。ヘアサイクルは次のようなものです。

1. 細い髪の毛が生えてくる
2. 髪の毛を太く長く成長させる
3. 抜けていく

この➀～③を繰り返しています。しかし「薄毛」や「ハゲ」になる人は、②の工程がなく、細い髪の毛がそのまま抜けていく状態です。毛母細胞の細胞分裂が抑制され、「成長期」が短くなれば十分に髪の毛が成長しないのです。

髪の毛が薄くなる、ハゲてきたのは加齢のせいだけでありません。いわゆる「わかハゲ」と呼ばれ、20代にも進行するのです。これは生活習慣やストレスも関係してきます。こんな生活をしている人はいませんか？

• 夜更かしをしている
• 喫煙者・多量の飲酒
• バランスの悪い食事
• 飲み物はいつも「冷たい」ものを選ぶ
• 精神的なストレスを抱えている

このような生活をしている人は要注意です。頭頂部やつむじは敏感に影響を受けます。頭頂部は血管の数が少なく血流が悪くなりやすい部位です。そのため、血管を収縮されてしまうタバコや冷えは厳禁です。

睡眠不足により、髪の毛まで栄養がいかないこともあります。また精神的ストレスは、体を不調にさせます。このような生活を少しでも避けることでも「薄毛」や「ハゲ」の対策となるのです。

サイドや後頭部はしっかりと髪が生えているのに、頭頂部だけが「薄毛」「ハゲ」と言う人は遺伝も関係している可能性もあります。また「脱毛症」の発症も遺伝が関係するとも言われています。

成人男性に多く見られる「進行性の脱毛症」で、頭頂部と生え際が薄毛になりやすいという特徴があります。とくに母方の祖父が薄毛の場合、「頭頂部ハゲ」になる確率が非常に高いと言われています。

昨今では、女性でも薄毛にお悩みの方や、高校生をはじめとした10代～20代前半の方でもAGAに悩んでいる方もいます。女性の場合、牽引性脱毛症やホルモンバランスの乱れなどが原因だと考えられます。

また、高校生や若者の薄毛も、若年性脱毛症と呼ばれ、男性ホルモンによる作用であったり、フケや皮脂による皮膚炎、ストレスや睡眠不足による血行不良が原因であったりします。

女性や高校生でもAGA治療が受けられるクリニックはあります。ただし、未成年の場合は親の同意書や同伴が必要なため、個人的に問い合わせはせずにきちんと保護者に相談してから行動しましょう。

薄毛やハゲを確認する方法は簡単です。鏡を2つ使って頭頂部を見ると、現在の自分の薄毛の進行がわかります。1つ目の鏡は頭頂部に、2つ目の鏡は自分の顔の前に置いて、頭頂部が見えるように角度調整をしてください。

• 頭頂部の地肌が透けて見える
• 頭頂部に皮膚が赤っぽい
• 毛の流れがはっきりしていない
• 頭頂部の髪が細い、または短い

このような特徴に当てはまるがどうかセルフチェックをしてみてください。

鏡の前で正面から頭皮を見た時、頭頂部の地肌が透けて見える人は「頭頂部ハゲ」になっているか、その予備軍の可能性が高いと言えます。明るい部屋でチェックすると分かりやすいです。

頭皮の皮膚は顔よりも少し白い・青白い色をしています。頭頂部ハゲの人は全体的に赤みを帯びた色をしています。これらの原因は次のようなことが考えられます。

【頭部の肌が赤い原因】

• 毛細血管がうっ血している
• 紫外線のダメージを受けている
• 頭皮が乾燥している

これらは全て「抜け毛が増加」する原因と言われています。頭頂部ハゲを改善するには紫外線や乾燥に十分注意してください。男性は「トリートメント」をしない人も多いようですが、トリートメントだけでも乾燥を防ぐことができます。

つむじは「頭皮のうず巻き」とも言われています。正常な人であれば、毛の流れが右回りなのか左周りなのかがわかります。しかし「頭頂部ハゲ」の人は毛量が少なく、髪も細いため毛の流れがどちら向きか分かりにくいという特徴があります。

頭頂部を見た時に、すでに渦巻の向きが分かりにくい人は「ハゲ」が進行している可能性も考えられます。

それぞれの特徴

頭頂部の髪が細い、または他の箇所よりも短い場合も要チェックです。「薄毛」や「ハゲ」はヘアサイクルの乱れによって起こります。1本1本の髪の毛が完全に成長しきれず、弱弱しいまま向け落ちてしまうのです。

「頭頂部のハゲ」に悩んでいる人は、自分でできる対策もあります。さっそく実践してみてはどうでしょうか？

頭頂部だけがハゲているタイプの人は、非常に高い確率で「脱毛症」（AGA）を発症しています。「頭頂部ハゲ」の原因がAGAであるなら、最も有効な対策が「AGA治療」です。この治療は薬を服用したり、頭皮に直接薬液を注入し、毛量が少ない頭頂部に発毛させられます。

満足な効果を感じるには3～6ヶ月ほどと時間がかかりますが、高い「発毛効果」が期待できます。「頭頂部ハゲ」を根本から治療したいと考える人にはおすすめです。AGAクリニックではプライバシーの厳守がしっかりとされているので、恥ずかしいと思う方でも通いやすいです。

「まだAGAクリニックに通うのは…」と戸惑っている人は生活習慣の見直しから始めてみましょう。禁煙や睡眠をしっかり取るという簡単なものからでもいいと思います。また、食生活も「薄毛」や「ハゲ」に大きく関係してきます。

髪にいい食べ物

➀タンパク質：髪の毛の基本成分である「ケラチン」のもとになるものです。上質のアミノ酸を含むたんぱく質が多い食品を摂取しましょう。（肉・魚・卵・大豆製品・牛乳・カキなど）

②ヨード：甲状腺の働きを助け、髪の発育を促進する食品です。（わかめ・昆布・ひじきなどの海藻類）

③ビタミンA・C・E・F：血行を良くして抜け毛を防ぐ働きをします。（柑橘類・緑黄色野菜・玄米・発芽米・ゴマ・ナッツ類など）

④ビタミンB：頭皮の新陳代謝を促進してくれます（玄米・豚肉の赤身・レバー・マグロなど）

⑤エイコサペンタエン酸：血液の凝固力を下げてコレステロールが溜まるのを防ぎます。（青魚類）

食生活の改善は思うほど難しくありません。ただし「髪の毛にいいから」とそればかりを食べるのではなく「バランスよく」が基本です。ですが、タンパク質が多く含まれている食品は脂肪分も摂取することになるので気をつけてください。

頭皮をもむと血行がよくなり、髪の成長に必要な栄養は血液を通して頭皮に届きます。入浴中に行うのがおすすめです。

【頭皮マッサージの方法】

頭頂部をメインに頭皮全体を「気持ちがいい」と思うくらいの力でゆっくりともみほぐす。

感覚的には硬くなった地肌を柔らかくするイメージです。

最近ではさまざまな「育毛剤」が販売されています。育毛剤には血行促進・頭皮に栄養を届けるなどの役割があります。しかし育毛剤は「今ある髪の毛を育て、抜け毛を防ぐ」もので、発毛効果は含まれていません。

薄毛が進行すると改善するまでに時間がかかります。抜け毛が気になり始めた段階で予防のために使用することをおすすめします。

力を入れてゴシゴシと髪の毛や地肌を洗うのは気持ちのいいものです。しかしその洗い方は間違っています。頭皮は意外とデリケートで傷つきやすいのです。

【正しいシャンプーのやり方】

1. 髪全体をしっかり濡らす
2. シャンプーを手のひらに広げる
3. 頭皮をマッサージをするように洗う
4. 洗い残しがないように、シャンプーを流す

シャンプーのポイントは、頭皮に傷をつけないように指の腹で洗うことです。そして洗い残しがないように、長めに洗い流してください。シャンプーをしっかりと洗い流すのは、頭皮の汚れをしっかりと洗い流すことに繋がります。

自分でAGA対策をやってみたものの「効果がない」と感じるならAGAクリニックがおすすめです。AGAクリニックではどのような治療がおこなわれるのでしょうか？さまざまな治療があるので、医師と相談してあなたに合ったものを選びましょう。

頭頂部ハゲにはAGA治療がおすすめです。内服薬は薄毛の進行を予防する働きがあります。どのような薬があるのか紹介します。

プロペシア（成分名：フィナステリド）はAGAのきっかけとなる酵素（5αリダクターゼ）の働きを抑え、薄毛の進行を予防する薬です。プロペシアで副作用が起こる確率は0.1～0.2％と非常に低いため、薄毛の治療薬として世界60カ国以上で使用されています。

ザガーロは従来のAGA治療薬より効果が高いもので、2015年に昇進された新薬です。「頭頂部ハゲ」の原因となる酵素には1型と2型があります。ザガーロはどちらにも作用するのが特徴です。薄毛の進行を予防する以外にも毛髪数の増加、一本一本の毛を太く長く成長させる働きがあります。

ミノキシジルは血管を拡張させる作用用があり、頭皮の血行を促すと共に髪の成長因子をを産生する薬です。もともとは高血圧症の治療のために開発された薬ですが、服用した患者に多毛の症状が見られたことから「AGA治療薬」としても使用されるようになりました。

ミノキシジルは内服薬と外用薬(注入薬）があり、AGAの進行レベルによって両方の薬が処方されることもあります。医師と相談の上、どのように使うかを決めてください。

AGAクリニックによって薬代は異なります。あくまでも「相場」として参考にしてください。

発毛促進の働きがあるミノキシジルに、毛髪の成長因子を加えた薬剤を頭皮下の組織に注入する方法です。毛髪を作る毛母細胞のもととなる幹細胞の活性化を促し、毛母細胞の細胞増殖（いわゆる発毛）を導く治療です。

頭皮が見えるほどの「頭頂部ハゲ」や、内服薬で思うような発毛作用が見られない、強力に発毛促進を行いたい場合などに使われる治療方法です。また内服薬と組み合わせて使うこともあります。

植毛はサイドや後頭部の髪の毛を頭頂部に移植する方法です。薄毛やハゲの範囲によっては300万円以上の治療費がかかる場合もあります。「頭頂部ハゲ」の植毛は髪の毛の流れが分かりにくいという理由で、他の箇所の植毛よりも難易度が非常に高いものです。治療費が高額なので、時間をかけて内服薬や注入薬で治療するのがおすすめです。

「頭頂部ハゲ」は残った髪を上手に整えるのがポイントです。「トップ横流し+サイド刈り上げ」や「ミディアムヘア」スタイルがおすすめです。この2つのスタイルは頭頂部の薄毛やハゲを目立たせなくさせます。

美容院で相談しながらカットするといいでしょう。またスタイリングも重要となってきます。カットやスタイリングは美容師に相談するのが一番です。どうしてもヘアセットができない人は思い切って「坊主頭」にするのもいいでしょう。

ヘアワックスやスプレーは自分の髪質や髪形に合ったものを選んでください。薄毛やハゲを隠すために硬めのスタイリング剤を使うと、髪がワックスやスプレーの重さに耐えられないこともあります。

美容院でスタイリングしてもらうと「カッコよく見える」髪型でも、自分ではスタイリングしにくいこともあります。美容師と相談してセットしやすい長さに整えてもらいましょう。

日本人はうねりやウエーブのかかったくせ毛が多いと言われています。直毛ではアレンジしにくい髪形でも、くせ毛ならセット後の崩れが少ないようです。

遺伝による「ハゲ」の他に「脱毛症」と診断されることがあります。脱毛症は脂漏性による皮膚疾患です。皮脂が過剰に運筆されることで起こりやすいものです。

【脂漏性脱毛症の症状】

• 髪の毛の生え際・頭頂部に炎症ができやすい
• フケやかゆみがある
• 赤い湿疹が出る
• 頭皮にべたつきがある

このような症状がある人は「ハゲ」ではなく「脱毛症」です。また脂漏性脱毛症とハゲが同時に発症しているケースも多いので、皮膚科やAGAクリニックに受診してください。

「薄毛」や「ハゲ」といった悩みは、周りはあまり気にしないものです。しかし本人にとっては大きな悩み。今ではさまざまな治療があるので、クリニックへ通うのも方法の一つです。

AGAクリニックはプライバシーを守ってくれるため、恥ずかしいと思っている方でも通いやすいです。また無料のカウンセリングもあるので、「AGA」について聞いてみるのもいいでしょう。

「AGA」は進行型の脱毛症です。自分自身でくい止めるのは難しく、医師の力を借りながら、「自分でできる対策」も行ってください。