「もう少し生活に余裕を出したい」「年収をアップさせたい」と考えている方も多いのでは？　社会人の約2人に1人が転職を経験している時代。自分のスキルアップのためにも、プログラミング学習はおすすめです。

プログラマーやエンジニアのような専門性が高く、市場価値が測りやすい職種は年収が高い傾向があります。将来性もあるため、IT業界への転職を希望する人は年々増えています。経済産業省によると、2030年にはIT人材が最大79万人不足するとの分析も発表されています。

そこで今回は、プログラミングスクールの選び方やおすすめをランキング形式でご紹介します。新しくプログラミングを始めたい方は、ぜひ参考にしてみてください。ランキングは、受講スタイル・目的の言語・予算の3つのポイントを基準として作りました。

プログラミングスクールに通おう！と思ったら二つの方法があります。学校に通学するか、オンライン上のスクールに入学するかです。たくさんのスクールがあるため、生活リズムや予定している勉強時間・受講期間など理想の候補を挙げていきましょう。

継続した学習をするためにも、適切なスクールを選ぶことが大切です。

オンラインでは、場所・時間を選ばずに学習できるのが一番の強みです。早朝・夜しか時間が取れない方や仕事のスケジュールが不規則な方に向いています。空いた時間をうまく利用することで、無理のない学習スタイルを作ることができます。子供がいる方でも、家の中で学習することができるので人気です。

オンラインという手軽さで、誰でも始めやすいため人気が高まっています。また、ビデオやチャットツールを用いてのサポートが手厚いスクールもたくさんあるので、近くにプログラミングスクールがない方にもおすすめです。

オンライン上でも双方向のコミュニケーションが可能なため、分からないことは気軽に質問することができるのはありがたい点です。定期的にメンター（教師）に相談ができるプランがついているスクールから、チャットのみでの対応など、スクールによって対応は様々です。

対面でプログラミングを学ぶ一番のメリットは、継続しやすい点です。独学やオンラインでの勉強だと、時間が作ることが難しい・モチベーションが上がらない、などの問題が出てくる恐れがあります。

毎週同じ時間通うことで、生活リズムが作りやすくなり、継続しやすいです。特に、家だとなかなか集中できない人や、誰かと一緒に頑張りたい人に向いています。

疑問や質問をすぐに解説してくれる個人指導と、学校のような集団授業での２つのスタイルが主流です。集団授業では、他の受講生と交流できるのも良いところです。同じタイミングで学習を始めた仲間がいると、切磋琢磨することができます。

また、どのような気持ちで他の受講生がプログラミングに望んでいるのか知ることで、よりモチベーションアップに繋がります。

キャリアアップを考えて、プログラミングスクールへの入学を考えている方は、卒業生の就職先も入学前に確認しておきたい点です。「就職率」「何社紹介してもらえるか」「事業提携している会社があるかどうか」などを調べておくことで、スムーズに転職することができます。

スクール内でキャリアアドバイザーが常駐しているところもあります。今後のキャリアについて真剣に相談したい場合は検討してみてください。履歴書の添削やポートフォリオの作成の手伝いなど、一人だと苦労するようなことも手伝ってくれるのはとても心強いです。

クチコミや評判から、就職サポートについての生の声を聞くこともできます。リアルな話を聞くことで、本当に求めているサービスが受けられるかの判断する材料にもなります。スクール経由で転職活動をすることで、紹介という立場で面接を受けることも可能なので現役のエンジニアと競争しなくていいというメリットもあります。

プログラミングは、学ぶ言語によってできることが変わります。キャリアアップが目的なのか・趣味や興味からスクールに通うのかなどの「目的」から選ぶことができます。

現在ではプログラミング言語は200以上存在すると言われています。しかし、有名な言語がほとんどの割合を占めているのが現状です。汎用性の高い言語が学べるスクールで、将来の選択肢を広げるのがいいです。

転職や副業のためにプログラミングスクールに通うのであれば、HTMLやCSS、JavascriptといったWebアプリケーション系の言語が学べるスクールがおすすめです。Webアプリケーション系言語を学ぶことで、ホームページを一から作成することができます。ホームページは、日頃から目にしているので、完成が想像しやすく取り組みやすいと思います。

また、世界のwebサイトの3/1で使われていると言われるPHPも習得すると、仕事の幅が広がります。PHPはWordpressというサイトの基本として使われているため、副業との相性が良い言語です。

最近では、AIが発達していることからPythonという言語の需要が増えています。Pythonは、コードが他の言語よりも単純で、初心者でも書きやすいと言われています。

ゲーム開発をしたい方は、C#やC＋＋、Javascriptといった言語がおすすめです。一口にゲーム開発といっても、コンシューマーゲーム・ブラウザゲーム・スマホゲームと分けることができます。プログラミングを使って、開発したい分野が決まっている場合はその言語が主に学ぶことができるスクールを探しましょう。

アプリ開発をしたい方は、Java、C#、Javascriptなどの言語が向いています。ここ数年でswiftやkotlinといった新しい言語を使っての開発も盛んです。swiftはAppleのアプリケーションを開発するのに使われています。このような新しい言語を習得することで、これからの需要に備えることができます。

ゲーム開発やアプリ開発は、専門的な知識も必要であるため実務経験のある講師が多く在籍するスクールを選ぶことで実際の開発現場を意識した経験を積むことができます。

AI（人工知能）が生活の中で使われるようになってきてから、需要が高まっている言語がPythonです。現在AIを開発する人材は世界中に30万人いると言われています。しかし、今後世界中で100万人足りなくなるとの統計が出ています。日本国内では、経済産業省が約5万人の高度IT人材が不足するという予測を発表しました。

AI開発をメインで学ぶことで、新たなキャリアに進むこともできます。しかし、AIの開発はプログラミングだけでなく、統計学やディープラーニングなどの専門的なスキルが必要となります。プログラミング言語だけでなく、包括的に学ぶことができるプログラミングスクールを選ぶことでより市場価値の高いスキルを手に入れることができます。

中にはプログラミングを学んだことがある人しか受講できないプログラムもあるため、注意が必要です。

プログラミングスクールは、サポートの量や受講期間で大きく値段が変化します。人気プログラミングスクールの1ヶ月あたりの平均は13万円です。どのようなサポートが欲しいかやどのくらいの期間通いたいかで選べます。

スクールによっては入学金や教材費もかかるので予算を組む際に注意してください。キャンペーンや無料体験で割引されることもあるので要チェックです。

スクールの中には、高額に請求してくる学校や質が低い学校があります。そのような学校に通わないためにも、無料体験を行い自分に合っているかを確認しましょう。早くスクールを決めて勉強したい気持ちもあるかと思いますが、2-3のスクールを体験することでより満足して学習することができます。

無料体験中に、学習の進め方について相談できる機会があった場合は今の生活や考えているスケジュールを相談してみるのがおすすめです。思ったよりもタイトなスケジュールになるなどのアドバイスは、本格的にスクールに通う際に役に立ちます。

プログラミングスクールは高いです。長期的に受講するとなると30万円から50万円になることもあります。

しかし、大幅に割引ができる方法があります。それは、厚生労働省が支援する「教育訓練給付制度」を利用することです。上限20%（最大10万円）の割引で受講することができます。専門実践教育訓練制度を利用することで、より手厚い金額の支援を受けることができます。

また、経済産業省からは「第四次産業革命スキル取得講座」というプログラムがあります。この二つの講座を受講するためには、離職して1年以内や雇用保険加入が1年以上など一定の規定があります。しかし、離職者だけでなく現役のサラリーマンでも利用することができるとてもお得な制度なので対象の方は利用してみてください。

プログラマーは、スキルが収入に直結する職業のため、自分の頑張り次第で年収を上げることができる職業です。一例として、30代平均年収は、418万円です。30代のプログラマーの平均年収は438万円と言われています。

プログラマーからSEなどの上位工程に関わることで、より年収を上げることができます。そのためには、プログラミングの基礎知識・IT業界のノウハウなどを学び実践を積み重ねる必要があります。

「プログラミング＝理系」という印象がありますが、文系出身の方でも実は活躍しています。プログラミングは言語と呼ばれているため、英語やフランス語のように言語を学ぶ感覚で学ぶことができます。未経験者にわかりやすく理解できるようにカリキュラムが組まれています。文系出身だから…という心配はあまり必要ないでしょう。

プログラミングスクールに入会した人の1/4は学習を完了することなく、辞めているというデータがあります。

理由として、

・授業を受ければ簡単にスキルが身に付くと思っている

・すぐに就職できると思っている

などが挙げられています。

プログラミングスクールの手厚いサポートは、学習を円滑に進めるためにはとても助かります。しかし、「学習は自分で進めていく」という考え方は忘れないようにしましょう。