派遣介護福祉士のメリットは?時給相場や給料をチェック
2021/08/24 更新

目次
派遣介護福祉士とは?
介護福祉士とは、介護をするための国家資格を持つ人のことです。介護に関する専門的な知識を持ち、福祉施設でサポートが必要な方に対して介助を行います。派遣介護福祉士とは、その中でも派遣社員として働く人のことを指しています。
「介護の仕事は大変なイメージがある」「介護士の仕事をしてみたいけど、正社員で働くのは大変そう…」という印象を持っている方も多いのではないでしょうか。しかし派遣介護福祉士であれば、勤務時間や条件、働く場所などを選ぶことができるので、「正社員では厳しい」という方にもおすすめです。
そこで今回は派遣介護福祉士のメリットや向いている人を詳しく紹介します。派遣介護福祉士に興味がある方はぜひ参考にしてみてください。
派遣介護福祉士と正社員の違いは?
実際に働くとき、派遣介護士と正社員ではどのような違いがあるのでしょうか。施設によっても差はあるかもしれませんが、どこでも共通で違っているのは以下の2点です。
- 雇用主が「派遣会社」か「施設」か
- 雇用期間に「制限あり」か「制限なし」か
派遣介護福祉士は、まず派遣会社に登録し、そこで自分の条件に合った勤務先を紹介してもらいます。そのため雇用主は派遣会社になります。
また、派遣期間に制限があることも特徴です。正社員は基本的に施設やその運営会社に雇用され、勤務期間の縛りもありません。ずっと同じ場所で働き続けるのが苦手、という方にも、派遣介護福祉士はおすすめです。
派遣介護福祉士のメリット・デメリット
派遣介護福祉士として働くとき、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。両面をしっかりと確認し、自分に合った働き方を見つけるためにもよく理解しておきましょう。
派遣介護福祉士のメリット
派遣介護福祉士のメリットには、以下のようなものがあります。
- 夜勤無しで働ける
- 高時給なことが多い
- 働き方の融通が利く
- 単発で働ける
- 勤務先を派遣会社が探してくれる
まず、派遣介護福祉士の最大のメリットとも言えるのが、勤務時間や夜勤の有無など条件の融通が利くことです。「1日6時間」「夜勤無し」などできるので、子育てや家事をしている方でも働きやすくなっています。
また派遣介護福祉士は高時給な求人が多いです。介護福祉士の資格を持っていれば、時給相場は1,600円~2,000円とも言われています。勤務期間に縛りがあるので、もし合わなくても比較的気持ちが楽でしょう。
派遣介護福祉士のデメリット
次に、派遣介護福祉士のデメリットを見ていきましょう。
- ボーナスや昇給がない
- 勤務期間に縛りがある
- 福利厚生に使えないものがある
- 正社員との差を感じることも
「勤務期間に縛りがある」という点は、派遣介護福祉士のメリットとしても挙がっていた反面でデメリットにもなり得ます。どれだけ良い職場に出会っても縛りがあるため、もし正社員になりたいと思ったときは自分で掛け合うしかありません。
またボーナスや昇給も期待できないため、キャリアアップを目指したい方には不向きです。正社員との間に壁を感じたり、どうしても「よそ者」感が抜けないこともあるかもしれません。
派遣介護福祉士が向いている人・向いていない人
メリットもあれば、デメリットもある派遣介護福祉士ですが、どのような方が向いているのでしょうか。また逆に、向いていないのはどのような方でしょうか。それぞれご紹介していきますので、自身の状況と照らし合わせて考えてみてください。
派遣介護福祉士が向いている人
まずは、派遣介護福祉士に向いている人の特徴をご紹介します。
- 高時給で働きたい人
- 時間に縛りがある人
- 別の仕事や勉強などをしたい・している人
- 無資格で始めたい人
- 人間関係に不安がある人
メリットでもお伝えしたように、派遣介護福祉士は比較的高時給です。時給の高さを重視している方には向いていると言えるでしょう。また兼業で働きたい人や、勉強をしたい人にとっても、時間の融通が利くため向いています。
働く期間に縛りがあるため、「ずっと同じ場所で働き続けるのが苦手」という方でも働きやすいでしょう。また時給相場は下がりますが、無資格でも施設によっては働くことはできます。
派遣介護福祉士が向いていない人
逆に、派遣介護福祉士が向いていない人についてまとめました。
- 安定して働きたい人
- 将来キャリアアップしたい人
派遣介護福祉士は、高時給で夜勤無し可能、時間も制限をかけられるなど、働きやすい半面で、正社員に比べると安定性には欠けます。長い目で見たときに、金銭面や福利厚生面で安定を求める方には向いていません。
また将来キャリアアップしていきたい方も、派遣で働くより正社員としてのキャリアを積んでおいた方が得だと言えるでしょう。
派遣介護福祉士の給料をチェック!高時給って本当?
先程からメリットでも挙げているように、派遣介護福祉士は高時給な求人が多くあります。なぜ高時給なのか、そして時給相場はどれくらいなのかについて、実際の求人をチェックしてみました。
派遣介護福祉士の給料
介護施設では、法令で配置しなくてはいけない人員数が決まっています。決められた人員数を満たしていないと、違反となって運営ができなくなってしまう可能性もあります。また介護施設では急な対応に追われることも多いです。このようなことがあり、人手が必要になっています。
急な事態で人手が必要になった時にも対応できるように、派遣介護福祉士の存在は重要です。介護職は人手不足ともいわれているので、その面でも高時給になっているのでしょう。
派遣介護福祉士の時給
派遣介護福祉士の時給について、派遣会社の求人を見てみました。施設形態や保有資格によっても異なりますが、いくつかの施設では以下のような時給で募集をしています。
施設形態/勤務地 | 時給(資格) |
有料老人ホーム/東京都 | 1,500円(ヘルパー2級以上必須) |
特別養護老人ホーム/東京都 | 1,400~1,700円(無資格OK) |
サービス付き高齢者向け住宅/東京 | 夜勤1回32,340円(介護福祉士) |
老人保健施設/大阪府 | 1,600円(有資格者) |
グループホーム/大阪府 | 1,500円~(介護福祉士) |
どの施設でも、時給1,500円以上の求人がとても多いです。また中には、時給2,000円近いものもあります。夜勤を1回すると30,000円以上となったり、やはり派遣介護福祉士は高時給だと言えるでしょう。
派遣介護福祉士の仕事内容は?
メリットや給料事情など、働き方についてはなんとなくわかってきたのではないでしょうか。次にここでは、派遣介護福祉士の仕事内容について施設別にまとめていきます。基本的には、正社員も派遣介護福祉士も仕事の内容は変わりません。それぞれの施設の形態を理解しておくと良いでしょう。
グループホーム
グループホームとは、認知症の方が共同生活を送る場所です。5~9人を1ユニットとして最大18人までの少人数の施設で、介護福祉士と入居者さんの距離が近く、アットホームな雰囲気の施設になっています。仕事内容としては、以下のようなものです。
- 共同生活の援助
- 自立支援
- 家事など、身の回りのことのお手伝い
- 必要に応じて食事や入浴の介助
自立した生活をするための支援が主な仕事内容で、一緒に家事をしたり身の回りの介助をしながら共に生活していきます。
デイサービス
デイサービスとは、1日や半日を過ごす、入居型ではなく利用型の施設です。利用者さんの自宅まで送迎をするので、運転免許の資格を求められることも多いです。主な仕事内容は、以下のようなものです。
- 利用者さんの送迎
- レクリエーション準備・実施
- 入浴や食事の介助
半日~1日型なので夜勤はなく、日中の勤務が基本となります。また体操やボールを使った運動、歌など、さまざまなレクリエーションを準備したり実施したりします。利用者さんが安心して楽しく過ごせるためのサポートをしていきます。
特別養護老人ホーム
特別養護老人ホームとは、一般的に「特養」と呼ばれ、要介護3以上の人が入所する終身利用が可能な高齢者施設です。主な仕事内容は、以下のようなものです。
- 入浴や食事などの生活介助
- 入居者の健康管理
- レクリエーションや行事の企画
- 消灯後の見回り
特養は24時間365日入居者の方がいるため、夜勤が発生します。派遣介護福祉士の場合は、夜勤なしで働くこともできますが、夜勤をすると1回で数万円の手当がつくことも。介護必要度が高い入居者さんが多いため、身体介護が主な業務となり、体力も必要です。
介護老人保健施設
老人保健施設とは、要介護1以上の方が在宅復帰を目指し、介護やリハビリなどを受けながら過ごす施設です。仕事内容としては、以下のようなものがあります。
- 食事や着替えなどの介助
- リハビリの付き添い
- 看護職員やリハビリ専門員との連携業務
主な介助作業は他の施設と変わりません。しかし、老人保健施設ではリハビリを行うため、介護職員以外との連携がとても重要になってくるところが特徴です。在宅復帰を目指すという目標に向かって、入居者さんを見守っていきます。
派遣介護福祉士になるには?
派遣介護福祉士は、さまざまなメリットがあることが分かりました。では、実際に派遣介護福祉士として働くには、どのようにすれば良いのでしょうか。
派遣期間
実は、派遣として働ける期間には決まりがあります。その期間は、31日以上3年以内となっています。31日未満の場合は労働者派遣法で禁止されているので注意しましょう。また3年経ってからも同じ場所で働きたい場合は、以下のような方法があります。
- 部署などを変えて働く
- 直接雇用で正社員や契約社員になる
- 派遣会社の無期雇用社員になって派遣される
3年勤務した後も続けたいと思うのであれば、安定を重視して直接契約を結ぶというのもひとつの手ですね。
派遣会社に登録するまでの流れ
ここからは、派遣会社に登録するまでの流れを簡単にご説明します。これから派遣先を探そうと思っている方は、ぜひ参考にしてください。
派遣会社に登録
まずは、派遣会社に登録をしましょう。「介護福祉士 派遣」などと調べれば、いくつか派遣会社がヒットするので、気になるところをまずは複数比較してみることをおすすめします。自分の働きたい地域や施設形態などを明確にしておくと、比較がしやすいです。
面談
ネットや電話で仮登録や登録のための面談申し込みを終えたら、実際に派遣会社での面談や説明会などを経て、派遣社員登録をします。面談の有無や方法は、派遣会社によって異なるのでチェックしておきましょう。面談と言っても、多くは堅苦しいものではなく自分の履歴や勤務条件についてシートに記入するような内容のものになっています。
仕事を案内してもらう
必要な手続きを終えて、無事に派遣社員登録ができたら、実際に派遣会社から仕事を案内してもらえます。自分の勤務希望条件をしっかりと洗い出しておきましょう。また紹介してもらっても必ずそこで働けるというわけでなく、施設との面接を行うこともあるので注意しておきましょう。
仕事が決まる
条件を聞いて自身が納得し、かつ派遣先施設も合意をしたらお仕事が決定です。あとは派遣介護福祉士として、決まった施設で勤務をします。派遣会社によっては、毎日出退勤時にメールや電話での報告を義務付けているところもあります。しっかりと就業時の決まりを確認してください。
理想の職場を見つけるなら転職エージェントに相談を
もし、「ひとりで勤務先や転職先を見つけるのは不安」と感じている方は、転職エージェントに相談することがおすすめです。転職エージェントは転職のプロ。希望の勤務条件に合った職場を見つけて、紹介してくれます。また過去の実績から繋がりのある施設や、条件の良い施設を紹介してくれることもあるので信頼できます。
ひとりきりの転職・就職活動よりもモチベーションが上がり、二人三脚で自分に合った職場を探すことができますよ。以下の記事ではおすすめの転職サイトをご紹介しているので、こちらも参考にしてみてください。
まとめ
いかがでしたか?勤務時間や働き方を限定できる派遣介護福祉士は、細かい希望条件がある方にもおすすめです。加えて時給相場が高く、高時給なことから、単発で働きたい方にもぴったりです。ぜひ、派遣介護福祉士としての勤務も視野に入れて自分に合った場所を探してくださいね。
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