ゴルフを1から始める場合、まず以下の基本的な知識・技術をまとめて習得する必要があります。

• 競技としてのルールやマナー
• クラブをはじめとした道具の種類
• グリップの握り方や構える姿勢
• 実際のスイング

ルールなどの知識面はまだ独学で何とかなりますが、構えやスイングといった実践部分になると、書籍や動画を見ただけでコツをつかむのは困難です。また我流のスイングはどうしても変なクセがつきやすく、それがスコア向上の妨げになることも少なくありません。

その点ゴルフスクールでトレーナーの指導を受ければ、安定した構えときれいなスイングを独学よりずっと早く身につけることができます。本記事ではそんなゴルフスクールについて、スクール選びのポイントや通うべき期間などを詳しく解説していきます。

ゴルフスクールでトレーナーの指導を受けることは、技術の上達だけでなくモチベーションの維持にもつながります。しかし一度契約すると少なくとも数ヶ月は通うことになるため、ある程度の出費と時間拘束は受け入れなければなりません。

ゴルフスクールではグリップの握り方や構える姿勢、スイングの流れにいたるまで、実際の体の動きを手取り足取り教えてもらえます。疑問をすぐ解消できるうえに変なクセもつきにくいため、上達の早さが独学とは比べ物になりません。

また多くのゴルフスクールはクラブなど用具の無料レンタルに対応しており、急にゴルフ経験が必要になった時に手ぶらで通い始められる点も魅力です。何回かのレンタルを通じて自分に合うクラブを見つけられれば、実際に購入する際も製品選びの手間が省けます。

ここまでは主に初心者向けのメリットといえますが、もちろん中上級者にとってもゴルフスクールは大いに活用できます。スイング解析器などで自身の体勢やボールの弾道を細かく分析できるので、技術の向上が行き詰まっている人には特におすすめです。

ゴルフの技術が中々身につかないとき、根気強くサポートしてくれるトレーナーの存在はモチベーション維持に大きく貢献します。また受けたアドバイスをその場で実践し成果を確かめられる、というプロセスもやる気を持続させるうえで非常に大切です。

なおゴルフスクールでは、競技について右も左も分からない人や特定のスコア切りを目指している人など、利用者のレベルに合わせた指導が徹底されています。初心者を難しい課題で委縮させたり、上級者を初歩的な指導で退屈させるようなトレーナーはほぼいません。

ゴルフスクールでは実技のみならず、ルールやマナーといった座学のレッスンも盛んにおこなわれています。ルールは割と頻繁に改定されるため、ネットや中古本で調べるよりもゴルフスクールで最新の情報を得ておくのがおすすめです。

またマナーに関しても単に文献を見るより、トレーナーの指導のもと実践を重ねた方が確実に早く習得できます。実際のラウンドで同伴者に不快な思いをさせないためにも、ゴルフスクールを利用する際は座学をおろそかにしないよう心がけてください。

ゴルフスクールでは多種多様なクラブをレンタルで使えることに加え、スイング解析器やゴルフシミュレーションなど充実の設備を随時活用できます。しかしトレーナーの指導に加えてこれだけのサービスがあるため、料金はどうしても高くなりがちです。

またゴルフスクールがどれだけ優秀であっても、本気でゴルフを習得しようと思ったら最低2~3ヵ月は通い続ける必要があります。多くのスクールは利用者のスケジュールに柔軟に対応してくれますが、それでもある程度忙しくなるのは覚悟しなければなりません。

ゴルフスクールを利用するうえで避けて通れないのが、トレーナーとの相性問題です。

高圧的な態度を取るようなトレーナーは大手スクールではまずいませんが、説明が言葉足らずだったり逆に冗長だったりと、教え方に難のあるトレーナーに当たってしまうリスクもゼロではありません。

この点が心配な場合はネットで口コミを確認、もしくは自ら体験スクールを試すなどして、トレーナーの良し悪しをある程度事前に確かめておくよう心がけてください。

ゴルフを短期間で上達させるには、マンツーマン指導に対応したスクールを選ぶことが必要不可欠です。またスイング解析器やラウンドレッスンを完備したスクールであれば、初心者はもちろん中上級者の人でもさらなる技術の向上に期待できます。

ゴルフスクールを選ぶ際は、まずマンツーマン指導に対応しているかどうかで絞り込みを行いましょう。というのもグループレッスンではトレーナーから個別に指導してもらえる時間がほとんどないため、それこそ自主練に毛が生えた程度の成果しか得られないのです。

また10人前後を一度に指導するようなトレーナーが各生徒の改善点を全て把握している可能性は低く、そもそも的確なアドバイスを受けられない恐れもあります。完全な初心者やスコアが行き詰まっている人にとって、これほど大きなリスクはありません。

その点マンツーマン指導なら生徒が自分1人なので、体の構えや動きを非常に細かい部分までチェックしてもらえます。ゴルフを本気で上手くなりたいと考えている人は、必ずマンツーマン指導に対応したゴルフスクールを選ぶよう心がけてください。

トレーナーの指導で本当にゴルフが上達するのか不安な場合は、そのゴルフスクールにスイング解析器が導入されているかをチェックしてみましょう。解析器のデータをもとに論理的な指導をしてくれるスクールであれば、信頼性に疑問を抱く必要はありません。

一方スイング解析器を使わないゴルフスクールでは、トレーナー個人の目視による感覚的な指導が多くなる傾向にあります。確かにゴルフは感覚で身につけることが求められる場面もありますが、それでも論理抜きで全体的な技術を向上させられる人は非常に稀です。

ゴルフの技術を着実に上達させていきたい人は、ぜひスイング解析器やゴルフシミュレーターといった設備面にも着目してみてください。

ゴルフスクールの中には、定期的にラウンドレッスンを設けているところもあります。ラウンドレッスンは傾斜やバンカーからのショット、木や池といった障害物を前にしてのアプローチなど、実際のコースでしか培えない技術を得られるのが大きなメリットです。

またラウンドレッスンは競技ルールやマナーなど、座学レッスンで習ったことを実践する良い機会でもあります。ゴルフの知識や技術が順調に育っていることを実地で確認できれば、その後の練習のモチベーションが大きく上がることは間違いありません。

いざゴルフの予定の日を迎えたとき、「練習通りにいかない」といった事態を避けるためにも、なるべくラウンドレッスンが設けられたスクールを選ぶよう心がけてください。

どのゴルフスクールを選ぶにしても万単位の出費は避けられないため、少しでもお得に指導を受けるためには料金システムを最大限活用する必要があります。

ゴルフスクールの料金システムは主に回数制と月額制の2種類であり、コンスタントに通えるのであれば月額制、予定の空く日が限られている場合は回数制がおすすめです。

なお月額制スクールを確認する際はひと月に何回通えるかを事前に想定し、1回あたりの料金に換算しておくと、回数制スクールとの料金比較がやりやすくなります。

ネットで事前に調べられるのは指導プランや設備の充実度くらいであり、スクールの雰囲気やトレーナーとの相性などは実際に利用してみなければわかりません。そのため通いたいスクールが決まっても即入会ではなく、一度体験レッスンを挟むことを強くおすすめします。

体験レッスンの際は指導内容や料金システムについて、なるべく事細かくトレーナーに確認しておきましょう。執拗に入会をすすめてくる場合、および公式HPに記載のない情報が次々出てくるような場合は、すぐに入会を断りスクールを出るよう心がけてください。

なおゴルフスクールの体験レッスンは基本的に有料ですが、その日に入会すれば無料となるところがほとんどなので、金銭面の心配をする必要はありません。

ゴルフの上達には継続的かつ長期的な練習が必須ではあるものの、お金や時間の問題を考えるとゴルフスクールに永遠に通い続けるわけにはいきません。またスクール卒業までの具体的な期間が分からないと、先の見えなさから心が折れてしまうリスクもあります。

一例として完全なゴルフ初心者の場合は、3ヵ月から半年ほどを目安に予定と予算を組みましょう。ルールなどを学びつつスイングの基本を身につけ、つつがなくラウンドをこなすには最速でもそのくらいの時間がかかるからです。

一方で中上級者に関しては具体的なスコア目標を決め、それを達成できたら卒業という考え方が最もモチベーションを保ちやすくなります。

トレーナーの丁寧な指導に加えてスイング解析器など充実の設備を活用できることから、ゴルフスクールの利用はゴルフ上達を目指すうえで必須といえます。今後ゴルフの予定がある人は、ぜひ本記事で挙げた選び方を参考に最適のスクールを探してみてください。