ウォーターサーバーの衛生面は?本当に安全?衛生対策はどうなってる?
2020/12/01 更新

目次
ウォーターサーバーは安全?
ウォーターサーバーを導入した理由で上位に挙がるのは、やはりおいしい水がいつでも飲めること。そして冷水と温水が時間と手間をかけずに利用できることも、人気を集める要因のひとつではないでしょうか。
ただしそれも、安心・安全であることが大前提。たとえおいしい水でも、直接口にするだけに、衛生面に不安があれば安心して利用できません。特に小さい子供や赤ちゃんがいる家庭では、衛生的であることは重要です。
ウォーターサーバーで使用している水には、水道水と違い殺菌作用がある塩素が入っていないので、その点を気にする方は少なくありません。また給水口が空気にさらされているので、雑菌が付いたりしないかと不安に感じる方もいることでしょう。
しかしウォーターサーバーのメーカーは、衛生管理についてさまざまな対応をしています。また使い方をちょっと工夫するだけで、さらに安心して利用することもできます。その理由をこれから紹介していくので、ぜひ最後まで読んでみてください。
ウォーターサーバーの安全対策とは?
衛生面で最も重要なのは、雑菌の侵入を防ぎ繁殖させないこと。そのためには、ウォーターサーバーのサーバー本体と水の入ったボトルの両方が安全であることが必要です。
ボトルは毎回メーカー側から定期的に届けられ、各家庭にあるサーバー本体にセットして使うので、どちらか一方だけ殺菌対策をしても安全とはいえません。そこでここでは、ボトルとサーバー本体に、どのような安全対策が取られているのかを紹介していきます。
殺菌処理・ろ過をしてボトルに充填
ウォーターサーバーの水には、大きく分けて天然水とRO水の2種類が使われています。
天然水は特定の水源から採取されたものを使用していますが、天然水は自然環境の中でろ過されているため、元々不純物や雑菌が少ないという特性があります。さらに沈殿・ろ過・加熱殺菌の処理を行なってからボトルに充填することで、雑菌が入り込まないようにしています。
またRO水は地下水や水道水などを原水としており、逆浸透膜(RO膜)でろ過します。RO膜のろ過能力は優れており、不純物はもちろん、ミネラル成分や水道水に含まれている塩素まで除去できるほど。そうしてできたRO水は、高い安全性を確保しているといえます。
ワンウェイボトルなら水が空気に触れない
ウォーターサーバーで使われているボトルには、ワンウェイボトルとリターナブルボトルがあります。ワンウェイボトルは使用後にゴミとして捨てられる便利さがありますが、安全性の点でもメリットがあります。
ワンウェイボトルは真空状態で水が充填されており、水を使用していくとその分ボトルが収縮していきます。そのため水が空気に触れることがなく、雑菌が入り込む心配がありません。
一方、リターナブルボトルは使用後に回収して再利用します。もちろんその度に洗浄・殺菌を行なうので衛生面での問題はありません。また水を使用していくと、その分空気が入る仕組みになっていますが、エアフィルターなど装着して、クリーンな空気にしています。
定期メンテナンスで内部もクリーンに
ウォーターサーバーを安全に使用するには、水だけでなくサーバー本体の衛生環境もクリーンに保つ必要があります。しかしサーバー内部となると、家庭では簡単に手入れができません。そこで各メーカーでは、1~3年に1回程度の定期メンテナンスを実施しています。
メンテナンスの内容はメーカーによって異なっており、パーツの分解・洗浄などをするところもあれば、サーバーを丸ごと交換する場合もあります。またサーバー自体にクリーン機能があるため、メンテナンスフリーとしているメーカーもありますが、有料でサーバーの交換は可能。こうしたサポートを利用すれば、衛生面での心配をせずに安心して使用できます。
家庭でできる安心対策は?
ここまでメーカーで対応しているウォーターサーバーの安全対策を紹介してきましたが、家庭でもできることもあります。対策をする対象は、水とサーバー本体の両方。どれも特別に難しいことではなく、ちょっと気を付けるだけで済むものばかりです。
メーカーの対策と自分でできる対策の両方が揃うことで、より安心してウォーターサーバーを利用できるようになります。
直射日光の当たる場所に置かない
ウォーターサーバーにとって直射日光は大敵。直射日光があたると水の温度が上がってしまい、雑菌が繁殖しやすい状態になってしまうので、直射日光が当たらない場所に設置しましょう。同様の理由で、湿気の多い場所もNG。また予備のボトルも直射日光・湿気のないところに置いておけば安心です。
なお衛生面だけでなく、直射日光があたって水の温度が上がると、冷やすために電力を多く消費してしまい、電気代が余計にかかります。そしてサーバーが劣化することもあるので、直射日光を避け置くのことは一石三鳥といえます。
水を賞味期限内で使い切る
水にも賞味期限が設定されています。食品と同じように、期限を過ぎてしまうと品質が劣化してしまい、雑菌が繁殖してしまう可能性もあります。メーカーによって違いはありますが、水の賞味期限は6ヶ月としているところが多く、長くても1年です。その期限内に飲み切るようにしましょう。
また賞味期限は未開封の場合を想定しているため、開封後はなるべく早く飲み切ってしまうのが、衛生面の上からも大事になってきます。
日常のメンテナンスでいつも清潔に
ウォーターサーバーにはメーカの定期メンテナンスがありますが、日常的な手入れをすることで、いつもクリーンな状態で使用することができます。
メンテナンスのポイントは給水口、ボトル接続部分、水の受け皿。給水口や受け皿は常時空気にさらされており、水で濡れて湿気があるため、カビなどが発生しやすい場所です。また接続部分もこぼれた水で濡れやすい場所です。
手入れの方法は簡単で、給水口とボトル接続部分は、乾いた布巾で水分を拭いた後、アルコール系の消毒スプレーなどで掃除。受け皿は取り外し中性洗剤などで洗えばOKです。
おすすめクリーン機能付きウォーターサーバー3選
ウォーターサーバーには、クリーン機能付きのモデルもあります。家庭では手入れができないサーバー内部を清潔に保ってくれるので、衛生面が気になるという方は、こうしたモデルを選ぶことも安心感につながります。
ここでは代表的な3種類のモデルをピックアップして、クリーン機能の仕組みなどについて紹介していきます。
コスモウォーター「smartプラス」
smartプラスの特徴はWクリーン機能。ひとつはクリーンエアで、タンクの中に入る空気をきれいにする機能を装備しています。空気中には、目に見えないチリやホコリが漂っていますが、そうしたものがタンク内に侵入することを防いでいくれます。
もうひとつはクリーンリサイクル。熱水をサーバーのタンクに循環させて、クリーンな状態を保ちます。48時間ごとに自動で行なってくれるので手間いらずです。
アクアクララ「アクアアドバンス」
アクアアドバンスに搭載されているのはUV除菌ランプ。冷水のタンク内に除菌効果をもつランプを装備することで、水をクリーンな状態にキープしてくれます。また抗菌加工をしたフィルターで、ホコリなどがタンクに入り込むことを防いでくれるのもポイント。
給水口はカビなどが発生しやすい場所ですが、そこに抗菌素材を使用しているのもうれしいところです。
プレミアム ウォーター「cado×PREMIUM WATERウォーターサーバー」
cado×PREMIUM WATERウォーターサーバーで採用しているのは加熱クリーンシステム。ポイントは、温水タンクの温水を冷水タンクの中にも循環させること。
温水を循環させることで冷水タンク内を約70℃の状態にして、約2時間かけて熱殺菌。タンクの中をクリーンな環境に整えてくれます。
ウォーターサーバーには安全対策がしてあるので安心して楽しもう
ウォーターサーバーはおいしい水を飲める前提として、衛生的であることが求められます。中には安全面で不安に思う方もいるかもしれませんが、今回紹介したように、メーカーではさまざまな対策を行なって、おいしさと安全を両立させています。
また設置場所に気をつけるなど、家庭でできる安全対策もあります。正しく使用して安全にウォーターサーバーを楽しみましょう。
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