今年の夏、劇場へ足を運んだ人の口コミなどによって大きな注目を集めた映画『カメラを止めるな!』。
昨年11月に6日間限定で先行上映され、今年6月23日に東京都内の2館のみで公開がスタートしましたが、評判を受けて7月末には全国100館以上での上映に拡大。8月末の時点で観客動員数が100万人を突破するなど、異例のヒットとなっています。
今回はそんな『カメラを止めるな!』の人気について探ってみました。

『カメラを止めるな!』はどんな映画?


『カメラを止めるな!』は、もともと監督や俳優を養成する専門学校・ENBUゼミナールが実施しているワークショップ「シネマプロジェクト」の第7弾として製作された作品で、とある山奥の廃墟でゾンビを題材にした自主映画を撮影しているグループが本物のゾンビに遭遇し、メンバーが次々とゾンビ化していくというストーリーになっています。

いわゆる劇中劇にもう一ひねりを加えたユニークな物語構造と緻密な脚本、37分にわたってワンカットで展開するゾンビサバイバルパートなど、さまざまなアイデアと挑戦に満ちている本作。
監督・脚本・編集を担当したのは、本作で劇場用長編映画デビューを果たした新人監督・上田慎一郎。高い評価を得た脚本は、数カ月にもわたるリハーサルを経て、オーディションで選んだ無名の俳優たちに役を当て書きする(俳優の個性をもとに役のキャラクターを決める)形で執筆したそうです。

新人監督と無名の俳優たちが作り上げた作品だからこそ、先入観なしで見ることができておもしろかったという口コミも多いようですが、作品の評価が高いのは決してそれだけが理由ではないというのがよく分かりますね。

『カメラを止めるな!』に関する検索が急増した時期は?

それではここで、『カメラを止めるな!』に関する検索がいつ増えていたのかをdメニューの検索ログから見ていきましょう。検索期間は映画公開が始まった週の2018年6月18日~8月26日です。

『カメラを止めるな!』に関する検索ワード(*)の検索数を合計した週別の検索数推移を見ていくと、最初に急上昇したのは7月23日の週でした。
これは、7月27日に放送された情報番組『スッキリ』(日本テレビ)で『カメラを止めるな!』を取り上げたことが理由のようです。番組の内容は、公開5週目の平日昼間でも満席状態が続いてる様子や、多くの有名人たちが映画を絶賛していることなどを伝えるというものでした。

最も急上昇していたのは、8月13日の週でした。この週は全国での拡大上映を記念した監督・スタッフ・キャストによる舞台挨拶イベントが行われたほか、上田監督が複数のテレビ番組に出演するなど、プロモーション活動が活発に行われていました。

上田監督が出演したテレビ番組の一つは、8月17日に放送された報道番組『報道ステーション』(テレビ朝日)。ゲストとして登場した上田監督のインタビューが放送されていました。インタビューでは、監督が役者への動きの指示をイラストで描き込んだ台本などが紹介されていました。

同じ週に上田監督が出演したのが、8月19日に放送されたバラエティー番組『ワイドナショー』(フジテレビ)です。こちらの番組は、上田監督が出演前にTwitterで世界で一番影響を受けた人物に会えるかもとつぶやくなど、コメンテーターを務める松本人志(ダウンタウン)との対面を楽しみにしていたようです。しかし当日は松本人志がまさかの欠席。残念ながら会うことはできませんでした。

『カメラを止めるな!』に関する検索ワードには何がある?

ここからは、『カメラを止めるな!』に関する検索ワードで検索数が多かったものをランキング形式で見ていきましょう。検索期間は2018年6月18日~9月2日です。

1位 カメラを止めるな
2位 カメラを止めるな!
3位 カメラを止めるな ネタバレ
4位 カメラをとめるな
5位 映画 カメラを止めるな
6位 カメラを止めるな 上映館
7位 カメラを止めるな!
8位 カメラを止めるな 大阪
9位 カメラを止めるな 盗作
10位 カメラを止めるな! ネタバレ

最も多かったのは、1位「カメラを止めるな」や2位「カメラを止めるな!」のように映画の作品名のみで検索するパターンでした。
複数の検索ワードを組み合わせるパターンでは、3位「カメラを止めるな ネタバレ」や10位「カメラを止めるな! ネタバレ」のように、ネタバレについて検索するパターンが目立っています。

『カメラを止めるな!』は、実際に見た人たちの感想に「何も言えない」「ネタバレ厳禁」というものが多いのも特徴の一つですが、そう言われるとどんな内容なのか知りたくなるのが人間の心理というもの。ついついネタバレについて検索してしまうのは仕方がないですよね。

6位「カメラを止めるな 上映館」と8位「カメラを止めるな 大阪」については、前述したように公開時点では上映されていたのが東京都内の2館のみであったこと、その後、評判の高まりとともに上映館が少しずつ拡大されていったことなどから、どこで見られるのかを調べていた人が多かったようです。

まだまだ続く『カメラを止めるな!』旋風

今回は、日本映画で今年最も話題を集めた『カメラを止めるな!』について調べてみましたが、いかがだったでしょうか?
大ヒットとなったことを受けて上映が続いている映画館もありますので、記事を読んで気になった人は足を運んでみては?

【補足】
(*)検索ワードについては表記揺れを統一しています。例)「カメラを止めるな」「カメラをとめるな」「かめらをとめるな」など

データ提供:dメニュー検索数集計結果より(期間:2018年6月18日~9月2日)

つづきを読む