アメックスは複数の締め日パターンがある！支払日との関係を解説

ステータス性が高く、特典も豊富であることから、クレジットカードの中でも特に人気が高いアメックスカード。実はアメックスカードは、金融機関やカードの種類によって締め日と支払日が異なります。

支払いを滞りなく行うためにも、締め日と支払日の把握はとても重要です。本記事ではアメックスカードの締め日と支払日について解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。

アメックスカードの締め日と支払日には3パターンがあります。どのパターンになるかは引き落とし口座の金融機関によって異なります。

もっとも多いのは「19日前後締め日・翌月10日引き落とし」というパターンです。なお、どのパターンになるかは契約時に自動的に決定され、自分で選択することはできません。ただし、あとから締め日と支払日を変更することは可能です。

上記の3パターンの締め日・支払日が適用されるのは、アメリカン・エキスプレス社が発行しているカードに限られます。具体的には、以下のカードが該当します。

・アメリカン・エキスプレス・カード

・アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード

・アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード

・アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カード

・アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カード

・ANA アメリカン・エキスプレス・カード

・ANA アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード

・デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・カード

・デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード

・ペルソナSTACIA アメリカン・エキスプレス・カード

・スターウッド プリファード ゲスト アメリカン・エキスプレス・カード

クレディセゾンや三菱UFJニコスなどの、アメックス社以外の提携社から発行されるアメックスカードは、支払日がそれぞれ異なります。詳しくは以下の表をご覧ください。

提携カードは締め日と支払日のパターンは1種類ずつしかありません。プロパーカードとは支払いサイクルが異なりますので、くれぐれも注意してください。

締め日は曜日にかかわらず一定です。締め日が土日や祝日にあたったとしても、前倒しになったり、後ろにズレたりすることはありません。たとえば、締め日の19日が日曜日であった場合、その月のカード利用代金の集計期間は19日の日曜日で締め切られます。

締め日と異なり、支払日は曜日や祝日に左右されます。支払日が土日にあたった場合、支払いは金融機関の翌営業日に後ろ倒しされます。たとえば支払日の10日が土曜日であった場合、実質の支払いは金融機関の翌営業日である12日の月曜日になります。

アメックスカードは締め日が何パターンか存在するため、「自分の締め日がいつなのか分からない…」という事態になることもあります。実は締め日は、以下の2通りの方法によって確認することができます。

アメックスカードでは会員専用のオンラインサービスがあります。ホームページにアクセスし、IDとパスワードを入力してログインすると、自分が持つアメックスカードの締め日がいつなのか確認することができます。

オンラインサービスを利用するには、初期設定が必要です。初期設定では、クレジットカード番号とセキュリティ番号の登録の他、希望するユーザーID・パスワード・本人確認用の質問と答え・電話番号・暗証番号・メールアドレスなどの設定が必要です。

なお、カードの締め日はログイン後のトップ画面にある「利用金額」の項目で確認することができます。オンラインサービスでは、その他に、利用限度額の確認や支払方法の変更などが可能です。

締め日と支払日は、コールセンターに電話して確認することもできます。なお、カードの種類によってコールセンターの電話番号が異なります。

電話番号は、手持ちカードの裏面にも記載されています。番号が分からないときは、カードをチェックしてください。

支払日はコールセンターに電話して確認することができます。コールセンターの電話番号は、前項をご覧ください。また、支払日は明細書でも確認可能です。

アメックスカードの締め日と支払日は、契約時の金融機関によって自動的に決まります。しかし、締め日は後から自分で変更することができます。

アメックスカードの締め日と支払日の変更は、コールセンターでのみ可能です。コールセンターの電話番号はカードの種類によって異なります。それぞれの電話番号は、前項の表をご覧ください。

アメックスカードの締め日は、19日前後で設定されていることがほとんどです。しかし、コールセンターに電話すれば、3日締めあるいは7日締めに変更することができます。ただし、引き落とし口座の金融機関によっては、締め日の変更ができないこともあります。

締め日と支払日の変更は基本的に自由にできますが、変更する際にはいくつかの注意点があります。以下で主な2つの注意点を解説します。

締め日と支払日のどちらか一方を変更することはできません。締め日と支払日はセットになっており、締め日を変更したら支払日も変更になります。たとえば19日前後締めを選択したら、支払日は翌月10日です。19日締めの翌月26日払いに変更することは不可能です。なお、締め日と支払日のパターンは、本記事の冒頭に掲げた表をご覧ください。

コールセンターに締め日の変更を申し出たら、変更はすぐに適用されます。そのため、締め日を変更した場合には、一時的に集計期間が延長されることになります。たとえば19日締め翌月10日払いのサイクルから、3日締めの当月21日払いに変更すると仮定しましょう。

4月19日の締め日を3月20日～4月18日までに変更した場合、次の締め日は4月19日ではなく、5月3日となります。つまり、4月20日分の利用代金は5月3日締めの利用代金にカウントされ、5月21日に支払うことになります。

締め日を変更した場合は、集計期間が延長されることを念頭に置いておかないと、来月分と思って利用したカード代金が当月請求されることもあり得ます。残高不足で引き落としに失敗しないように、締め日を変更したときはくれぐれも集計期間に注意してください。

支払日に引き落とし口座の残高が不足していると、引き落としに失敗しています。引き落としに失敗した場合には、以下のペナルティがあります。

・遅延損害金の支払い（利用残高×14.6％×遅延日数/365日）

・信用情報に傷がつく

・利用停止・強制解約

引き落としに失敗しても、すぐに支払いを行えば、信用情報へのキズや利用停止といった重いペナルティは回避できます。しかし、延滞が長く続けばカードの強制停止もあり得ます。また、引き落としに失敗すると遅延損害金の支払いは免れません。遅延損害金は延滞日数が長引くほど高くなる仕組みです。

万が一残高不足で支払いに失敗した場合には、以下の方法で対処しましょう。延滞日数が長引けばペナルティが重くなるため、すぐに行動することが大切です。

支払いに失敗したことに気づいたら、すぐにコールセンターに電話しましょう。オペレーターに遅延損害金を含めた支払金額を確認し、支払方法についても指示を仰ぎます。なお、引き落としに失敗したことに気づかないで放置していると、後日コールセンター側から電話がかかってきます。

金融機関によっては、引き落とし口座が「再度引き落とし」に対応していることがあります。対応口座の場合は、再度引き落とし日までに所定の金額を入金しておけば、後日自動的に引き落としが行われます。

再度引き落としに対応していない口座の場合は、銀行振り込みで引き落とし金額と遅延損害金の支払いを行います。振込先や振り込み方法は、コールセンターで確認してください。

アメックスカードは利便性とステータス性が高い一方、締め日と支払日が何パターンか存在するため、引き落としに失敗するリスクが高いカードです。アメックスカードを作る場合は、自分の締め日と支払日がいつなのか、しっかり確認しておくことが大切です。